2024年7月16日16時24分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都大田区の都立六郷工科高校で16日、激辛ポテトチップスを食べた生徒らが体調不良を訴え、14人が搬送された問題で、生徒らが食べたのは茨城県の菓子メーカーが製造した「18禁」と書かれた銘柄のポテトチップスとみられることが捜査関係者への取材で分かった。
この製品を製造している会社のホームページでは、
「18禁!辛すぎますので、18歳未満の方は食べないでください」
「高血圧、体調不良、胃腸の弱い方は絶対に食べないでください」
「辛さに弱い方はもちろん、強い方も注意してお召し上がりください」などと警告している。
警視庁蒲田署などによると、男子生徒1人が持ち込み、生徒約30人が16日午前8時半ごろから1人1枚程度を分けて食べたあと、一部が「口が痛い」「胃が痛い」「気持ちが悪い」などと体調不良を訴えた。
学校が「辛いお菓子を食べた生徒が体調不良を訴えている」と119番通報した。
ポテトチップスを食べた生徒のうち、15人が体調不良を訴え、男性生徒1人と女子生徒13人の計14人が近くの病院に搬送された。
いずれも症状は軽いという。
https://www.sankei.com/article/20240716-JTYAQ7OPBFMPTEIR3ALHZMETEM/
7月16日17時2分に産経新聞からは、カプサイシンの過剰摂取が原因とみられる、辛みを緩和するのに水は逆効果で乳製品が有効など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
激辛のポテトチップスを食べた都立高校の生徒15人が16日、体調不良を訴え、複数人が病院に搬送された。
チップスに含まれる唐辛子の辛味成分「カプサイシン」の過剰摂取が原因とみられる。
昨年9月には、激辛トルティーヤチップスを我慢しながら食べるSNS上の挑戦企画に参加した米国の少年=当時(14)=が死亡しており、激辛チップスの危険性が改めて浮き彫りとなった。
■メーカーは注意喚起
近年はSNS上で激辛料理に挑戦する企画なども多く、触発された若者がその危険性を認知せずに激辛料理を食べる例も増えているという。
16日に体調不良を訴えた高校生らが食べた激辛チップスについても、メーカー側が「食べすぎるとおなかが緩くなる場合がある」などと注意喚起をしていた。
だが、そうした注意する表記が、かえって若者の挑戦心を煽った側面もありそうだ。
激辛チップスを食べて昨年9月に亡くなった米国の少年について、検査当局は今年5月、カプサイシンを大量に摂取し、心臓に異常が起きたことが死亡原因と報告した。
チップスには大人用で子供は食べないように注意が書かれていたが、子供も購入できる状態だった。
死亡した少年の他にも病気になったり、病院に搬送されたりした子供の報告があったという。
日本でも、令和元年7月に長野市の高校の生徒9人が、文化祭で食べた激辛料理が原因で病院に搬送された例もあるなど、各国で同様の事例が散見される。
■辛味緩和に牛乳など効果
農林水産省によると、カプサイシンはカプサイシノイドと呼ばれる炭素、水素、酸素、窒素からなる天然の有機化合物の一つで、唐辛子などに含まれる辛みをもたらす成分であると説明。
舌の感覚神経を刺激して、辛みを感じさせ、水にはほとんど溶けず、油やアルコール、酢には溶けやすい性質を持つとしている。
強い辛味を感じた際、多くの人が水を飲むことで対処するが、カプサイシンは水では溶けにくく、その成分を洗い流すことはできず、「かえって逆効果」(スナック菓子を製造・販売するジャパンフリトレー)という。
農水省は、カプサイシンの辛味を緩和するには乳製品が有効で、乳製品に含まれている成分が舌に接触するカプサイシンを吸着してくれるという。
辛いものを食べる際には、ヨーグルトや牛乳などの乳製品を一緒に食べることを推奨しており、ジャパンフリトレーは「冷凍バターは、バターの乳成分と冷凍による冷却効果で辛さを和らげる」と薦めている。
https://www.sankei.com/article/20240716-BUN2F6SFJVHBTNF4XUL3WQNOXY/
7月17日18時28分に毎日新聞からは、ブットジョロキアと呼ばれるカプサイシンを多く含んだ世界一辛いとされる唐辛子が使われていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この商品「18禁カレーチップス」を製造するI商事(茨城県鉾田市)は17日、ホームページで「お客様はじめ、関係各位に多大なるご迷惑をおかけし申し訳ございません」と表明した。
商品回収はしないという。
このチップスには「ブットジョロキア」と呼ばれる唐辛子が使用されていた。
「世界一辛い」として2007年から11年までギネス世界記録に登録されたこともある,非常に刺激的な唐辛子だ。
原産地は北東インドで、ゴーストペッパー(幽霊の唐辛子)とも呼ばれる。
世界中の激辛料理の愛好家に支持される香辛料の一つだ。
唐辛子の辛み成分「カプサイシン」を多く含み、辛さの度合いを示すスコビル値(SHU)は約100万SHU。
農林水産省によると,タバスコソースが1600~5000SHUなので、とてつもない辛さだ。
専門店に尋ねたところ、唐辛子は食欲増進や塩分摂取の抑制、血行促進、むくみ改善などが期待できるという。
一方で、食べ過ぎると胃腸が荒れたり、血圧が上がって息切れしたりするリスクがある。
専門店は「何でも取り過ぎは良くない。(辛さに慣れるまでは)徐々に辛みを増やすとか、大人数で食べる時は辛さに弱い人に合わせるとか工夫が必要」と指摘する。
食べ過ぎて口の中の辛さを緩和させたいときには,牛乳などの乳製品や、油を含む食べ物を取るのがいい。
カプサイシンには油に溶けやすい性質があるためで、水を飲むのは逆効果という。
消費者庁によると、食品表示基準では辛さについての表示のルールはない。
I商事はホームページで「辛すぎますので、18歳未満の方は食べないでください」「手、指にキズのある方は素手では食べないでください」など10項目の「警告」を記していた。
今回の高校生の救急搬送について、I商事は取材に対し「法律に違反した商品を製造しているわけではないので商品回収はしない」と説明した。
https://mainichi.jp/articles/20240717/k00/00m/040/252000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。