2024年7月12日22時23分にYAHOOニュース(防災士栗栖氏の寄稿文)から、多数の解説図とともに下記趣旨の記事がネット配信されていた。
明日13日から、7月はじめての3連休がはじまりますね。
しかし残念ながら、九州から関東甲信・東北地方は梅雨前線の停滞によって連続して雨の予報です。
特に西日本では警戒急の大雨のおそれもあり、土砂災害や浸水被害が深刻のようで、同時に怖いのは落雷でしょう。
今回は、雷にスポットを当ててお届けします!
■人体に雷が落ちる「雷撃」の7種類を紹介!
雷が人体に落ちると、命に関わる重大な事故となります。
しかし、人体に雷が直撃しなくても、さまざまな状況で人体に雷の電流が伝わってしまうのです。
ここでは、雷が落ちる7つの種類を紹介しましょう。
■直撃と側撃
落雷が人体に直接落ちる「直撃」は、電流が大量に体にながれるため死亡する確率が高い落雷です。
直撃を受けた場合の死亡率は約70~80%と高く、万が一蘇生術を施さなかった場合の死亡率は、約90%にアップします。
一方で「側撃(そくげき)」は、落雷が直撃した人や木などの物体から、別の人に飛び移る雷のことです。
人が側撃を受けるときには「人⇒人」や「木⇒人」のケースが多いです。
「木の下で雨宿りをしてはいけない」との意味は、この側撃を受けるからで、先の直撃の次に多く死亡率も高い落雷です。
■分岐放電
分岐放電とは上図のように、落雷の電流が途中で分岐して複数の地点に落ちる現象です。
上図では、木に落ちていた落雷の電流が途中で分岐して、少し離れた場所にいた人に流れています。
この落雷も死亡率が高く、高い木の傍などにいると危険であることを示しています。
■誘導電流
雷が近くに落ちたとき、落雷の電流による「電磁誘導」によって、落雷電流と逆方向の誘導電流が流れます。
この現象が起きた場合は、短時間意識を失ったり、めまいや頭痛などの症状に見舞われます。
ただし、これまで紹介した、直撃や側撃のように命に影響なく比較的軽傷で済むようです。
■歩幅電圧
なかなか聞いたことのない単語ですが、地面に接している2点間の電位差が原因で、2点間を流れる電流のことです。
落雷点の近くに立っている人の両足間に電流が流れた場合、ビリビリと電流が流れることを感じるようです。
ことのときの心臓までの通電量は、全電流の0.4%以下といわれており、これにより死亡する危険性は極めて低いため、不安にならなくても大丈夫です。
ただし、腹ばいの姿勢の場合は心臓への通電の可能性が高くなるため、危険性が高くなります。
■爆風
雷が落ちた衝撃で起こる爆風です。
鼓膜が破れるなどの症状が起きますし、状況によっては頭蓋骨骨折や肺・肝臓などの破裂を起こし、死に至るケースもあります。
雷が落ちそうな付近には、立ち寄らないことが大切です。
■コロナ放電
落雷によって、人体から上向きに発生する微小の電流のことです。
症状としては、多くの方が髪の逆立ちを感じたり、頭を打たれたような衝撃を受けたり、瞬間的に意識を失ったり、しびれなどを感じます。
ただし、いずれも軽症でほとんどが早期に回復します。
■「ゴロゴロ」と、雷が鳴ったときの正しい行動
それでは、前述した落雷に合わないために「ゴロゴロ」と雷が鳴ってきた際の、正しい行動を紹介します。
・鉄筋コンクリート製の建物内に逃げる
・自動車の中に逃げる
・避雷設備の施された建物の内に逃げる
■目からうろこ!配電線や送電線の下は安全地帯となる
雷について専門に情報を公開している「雷(らい)ぶらり」では、目からうろこの雷から身を守る安全地帯を紹介しています。
ただし、これらの下でも傘などをさしていると危険です。
■高さ30m以下の電線(主に配電線)の保護範囲
一般的な電柱間の電線の中央部分は、雷から身を守る最適の場所になるようです。
上図では高さを20mとしていますが、一般的に電柱の高さは8m~10mなので、保護範囲の幅は16m~20mとなります。
■高さ30m以上の電線(主に送電線)の保護範囲
このパターンは鉄塔間になるため、障害物が多くなります。
しかし、覚えておくとイザという時に便利です。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0c132b2b235ecacd5eb1ca88b73925b4237e9a19
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。