2021年1月12日8時11分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国土交通省千曲川河川事務所は10日、2019年10月の台風19号で決壊した長野市長沼地区の堤防について、地質の影響で須坂市側の右岸や上流部より地盤が沈下していたほか、堤防自体も他の場所に比べて、決壊原因とされる「越水」に弱かったとの認識を示した。
この日、長沼小学校体育館で開かれた住民集会で、同事務所が明らかにした。
同事務所によると、決壊現場付近の堤防は地盤が粘性土で周囲より沈下していた。
被災前の調査で、計画高は約5センチ上回っていたが、右岸より約40センチ、500メートル上流部より約12センチ低く、越水した量が、他の地点より多かったという。
その上で、決壊現場付近には住宅地から堤防に上がる坂道などが設置され、断面が変化して「弱部」になっていたと説明。
再び決壊するリスクを軽減するため、復旧工事では堤防を計画高より約90センチ盛り土し、コンクリートブロックで堤防を補強した後に坂道などを設置するとした。
一方、国などが進めている「緊急治水対策プロジェクト」を巡っては、中野市の立ヶ花狭窄(きょうさく)部の掘削工事を予定通り、来月から始めるとの方針を示した。
さらに、計画通りに27年度末までにプロジェクトが完了すれば、台風19号と同等の豪雨でも決壊現場付近では堤防高より約1・2メートル低い水位で水が流れるとの試算も初めて公表した。
地元はこれまで堤防のかさ上げを求めてきたが、集会後、柳見沢・地区復興対策企画委員長は、「具体的な数字を出してもらえたので、この数字を基に再度住民の意見をまとめて、安心して住める長沼の復旧を進めたい」とした。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210110-OYT1T50283/
1月10日16時30分に長野朝日放送からは、桜堤が途切れた場所ゆえ堤防が弱かったことも一因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2019年の台風19号で甚大な被害を受けた長野市長沼地区で、堤防決壊の理由について千曲川河川事務所が住民に説明。
地盤の沈下により堤防が低くかったこと、「桜堤」が途切れる場所で堤防の弱いことが原因。
https://www.abn-tv.co.jp/news-abn/?detail=00030709
(ブログ者コメント)
この堤防決壊により、新幹線車両基地が浸水するなど、多大の被害が出た。
当時の報道は本ブログでも何件か紹介スミ。
以下は、紹介した報道(10月18日付 信濃毎日新聞)に掲載されていた浸水被害地図。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。