2021年1月10日19時54分にNHK島根から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
冬型の気圧配置が続き、ここ数日は気温が下がって水道管が凍結するおそれがあることから、その対策として夜間、水道の水を出しっぱなしにしていたという人もいたかと思います。
しかし、県内の地域によっては、こうした対策が原因とみられる思わぬ事態が起きています。
「凍結防止のために水を出すことなどにより、配水池の水が減少し、一部の地域で水が出にくくなっています」
10日夕方、出雲市がホームページに掲載したメッセージです。
加えて「少量の水を出しっぱなしにすることや、融雪のための水の使用などを控えていただき、節水にご協力いただきますようお願いします」とも呼びかけています。
水道管を凍結させないための方法の1つとして、夜間、少量の水を出しっぱなしにするという方法があります。
しかし、出雲市はなぜ、こうした呼びかけを行ったのか。
出雲市上下水道局によると、市の中心部では今月8日から1日の水道の使用量が通常に比べて10%ほど増えていて、とくに深夜から朝にかけて使用量が増えているということです。
実は、こうした呼びかけ、出雲市のほか、大田市も行っています。
水道の使用量が増えた理由について出雲市上下水道局では、水道管の凍結を防ぐために気温の下がる夜間などに水を蛇口から出したままにしている人がいるのではないかと見ています。
出雲市の中には、水源を配水池に頼る地域があります。
水の使用量が増えたことで配水池の水位が下がっているというのです。
寒波が去って気温が今後上昇しても、配水池の水位が上がるには1週間ほどかかるということで、出雲市上下水道局では「水が潤沢にあるわけではないので、水道管が凍結しないよう水を出したままにするのは控え、布やタオルを水道管に巻くなどの方法で凍結防止してほしい」呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20210110/4030007442.html
※上記報道の2日前には、島根県内で水道凍結トラブルが相次いでいるという、下記趣旨の記事が配信されていた。
(1月8日18時44分 NHK島根)
厳しい寒さの影響で島根県内では水道管の凍結が相次ぎ、工事業者が対応に追われていました。
このうち水道工事などを請け負う松江市の業者には、8日朝から水やお湯が出なくなったとの電話が相次ぎ、現場での対応に追われました。
このうち水道管が凍結し、7日夜から風呂場と洗面台の水やお湯が使えなくなった松江市の住宅では、水道管や屋外に突き出ているバルブの周辺などをドライヤーを使って、温めていました。
8日の松江市は最高気温がマイナス0.6度までしか上がらず、業者によりますと、日中の気温が上がらないと水道管の凍結を取り除くことが難しく、作業が長引くケースもあるということです。
この住宅では、これ以上の凍結を防ぐため、屋外の水道管などに新しい保温材を巻き付けて対処していました。
作業を頼んだ女性は「一生懸命作業してくれてうれしかったです。これからは、凍結させないように自分自身で気をつけたいと思います」と話していました。
また、凍結が原因とみられるトラブルに見舞われた松江市内の福祉施設では、作業員が凍結していると思われる水道と受水槽をつなぐパイプにドライヤーをあてたり、ぬるま湯をかけたりしていました。
「シンセイ技研」の森山係長は、水道管の凍結を防ぐポイントとして、「水道管に布やタオルを巻きつけ、さらに、その上からビニール袋などを巻いてもらうと、凍結を防ぐことができると思います」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/matsue/20210108/4030007422.html
※一方、中津市では凍結による水漏れが多発して給水制限する事態になっていた。
(1月9日11時31分 NHK大分)
中津市によりますと、厳しい冷え込みの影響で住宅の水道管が凍結して破損し、水が漏れる被害が市内各地で相次いでいます。
市では、この状況が続けば断水につながるおそれがあるとして、8日午後10時すぎから中津市中心部を含む中津地域と三光地域の一部の合わせておよそ2万8000世帯を対象に給水制限を行っています。
このため、市内の広い範囲で水が出にくい状態となっています。
水道管の修理が進められていますが、給水制限を解除する見通しは立っていないということです。
市では、上下水道部の庁舎や市役所の本庁舎など合わせて7か所で給水を行っています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20210109/5070008779.html
(ブログ者コメント)
〇7日前後から全国的に大寒波に見舞われ、一部の地域では自衛隊に除雪要請したほどだった。
〇水道管にドライヤーを当てている場面も放映されていたが、凍っている管の端から溶かしていかないと、破裂する恐れがある。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。