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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201652470分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

陸上自衛隊北部方面総監部(札幌)は、23日、北部方面後方支援隊(恵庭)が十勝管内鹿追町の然別演習場で行った訓練中、男性隊員が空砲と誤って実弾を発射し、別の男性隊員2人が軽傷を負ったと発表した。

 

総監部によると、誤射があったのは23日午後3時半ごろ。

約30人が屋外で行進訓練をしていた最中に、隊員が、89式小銃(口径5・56ミリ)の、空砲ではなく実弾を撃った。

 

これにより、前方にいた隊員が左脇腹に、もう1人の隊員が左太ももにかすり傷を負った。

2人に弾は命中しておらず、破片や衝撃波によってけがをしたとみて調べている。

 

誤射の後、訓練は中止された。

 

出典

空砲訓練、実弾を誤射 陸自演習場2人けが 然別

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0273577.html

 

 

5241849分にNHK北海道NEWS WEBから、525219分に北海道新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

陸自によると、この訓練は、トラックを含む車列で物資を輸送中、待ち伏せしていた敵に襲われて応戦することを想定したもので、隊員30人あまりが二手に分かれて参加していた。


その後の調べで、このうち小銃を持っていたのはあわせて9人で、襲撃する側の2人と、援護射撃をして車列を逃がす役割の7人が、あわせて79発の実弾を発射しあっていたという。

 

89式小銃には、空包でも実弾と同様に連射できる補助器具「アダプター」も装着されていた。

けがをした2人は、銃口を塞いでいた「アダプター」が発射された実弾で壊れ、飛び散った破片があたっていたという。


また、今回実弾が発射した場所は、本来、実弾の使用が認められていない場所だったこともわかった。

陸自は、なぜ、小銃をもつ全員に実弾が渡され発射されたか、いきさつについてさらに詳しく調べている。

北海道の陸自のトップ北部方面総監を務めた経験のある酒巻さんは、「空包と実弾は素人でも見た目でわかるくらい異なるものだ。新入隊員のころから、全ての自衛隊員が徹底して教育されていて、実弾と空包を間違えるということは信じられない。自衛隊の信頼を崩しかねず、詳細な原因の分析が必要だ」と話していた。

 

(ブログ者注記)

以下は、NHKアナウンサーによる読み上げ内容。

 

実弾は先端に尖った弾頭があって、撃つと発射される。

一方、空砲は先端が平らで、弾頭がない。

実弾と空砲の違いは一目瞭然。

 

出典

隊員9人が実弾70発以上発射

http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160524/5564542.html

9人が実弾79発発射 待ち伏せ攻撃を想定 陸自が誤射経緯発表

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0273920.html

 

 

52670分に北海道新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

本来の訓練の流れを追うと、実弾の使用をチェックする三つの「関門」があった。

なぜ実弾がそれらをすり抜け、隊員の手に渡り、発射されたのか。

訓練の流れを検証した。

 

「第一の関門」

部隊は、事前に訓練の内容、必要な弾数などを申請し、駐屯地の弾薬庫で弾を受け取る。

部隊の担当者が弾を受け取る際は、幹部ら複数人が立ち会い、その場で弾の種類や数を点検する。

弾が入っている箱には、「空包」や「実弾」などの種類も明記されているという。

 

「第二の関門」

演習場で部隊の責任者が隊員に弾を配る際も、数や種類を確認した上で行う。

銃弾は20発入りの箱ごと渡されることもあれば、箱から出してむき出しで渡されることもある。

箱から出さないと、実弾と空包で形状が異なる先端部は確認できない。

今回はいつ、どのような状況で隊員に弾を手渡されたかについて明らかにされていないが、野営中など、暗い状況で渡されていた可能性もある。

 

「第三の関門」

実弾であろうと空包であろうと、隊員は1発ずつ数を確認しながら小銃の弾倉に装填する。

このため、弾を込める時点では区別が付く可能性が高い。

陸自関係者は、「その場にいた隊員が一人も気付かないとは考えにくい」と首をひねる。

 

実弾と空包では、撃った感触が明らかに違うとされる。

1発撃った段階で、射撃を中止できなかったのか。

 

総監部は最初の射撃から訓練中止までの詳細な時間を明らかにしていないが、79発は「9人で一気に撃てば、あっという間で撃ち終わる弾数」(ベテラン隊員)。

隊員たちが実弾だと気付いた時点で79発に達してしまった可能性もある。

 

実弾は隊員に当たらなかった。

総監部は、「相手を狙って撃つ訓練ではなく、相手の動きをけん制するために斜め上に撃つ訓練だった」と説明する。

 

出典

陸自実弾発射、隊員2人負傷 安全網機能せず

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0274458.html

 

 

                  (2/2へ続く)

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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