2021年7月19日16時5分にYAHOOニュース(NEWSポストSEVEN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いつどこで発生するかわからない大地震。
もしも買い物をしている途中に被災してしまったら、どうすればいいのだろうか──。
「街の中でも、特にアーケードのある商店街は、大地震の際、崩落事故が起こる可能性が高いので、危険な場所といえます」と話すのは、災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんだ。
これまでも、阪神・淡路大震災では、兵庫県・神戸三宮センター街にて、広範囲でアーケードの天井や造作物が崩壊。
熊本地震でも、震源地から約5km離れた場所にある商店街のアーケードが、一部押し潰されるなどの被害が発生した。
「これは、アーケードの天井や看板などが周囲の建物の耐震性より大幅に低いという構造上の問題があります。全国には老朽化したアーケード街が無数にあり、耐震補強や改修が急務なのですが、それが追いついていないのが現状です」(和田さん・以下同)
そんなアーケードのある商店街を通行中に被災したら、どうすればいいのか?
「緊急地震速報を受信したり、揺れを感じたら、すぐに商店街の脇道の屋根のない場所に逃げましょう」
ただし、揺れが強くてそこまで歩いて行けなかったり、すでに頭上のアーケードの落下、崩壊が始まってしまって脇道まで間に合わないと思ったら、無理な移動は禁物だ。
「その場にしゃがみ込んでしまうと、アーケードが落下した場合、巻き込まれる恐れがあります。移動が難しい場合は、近くの店舗の中に逃げ込んでから、しゃがんで頭をガードしましょう」
【平時から商店街内の安全な場所を見つけておく】
とはいえ、古くからある商店街は木造家屋で、耐震性が低いケースが多い。
さらに、商品を積み上げているような店舗や、家具や家電など重量のある商品が並ぶ店は、そこに逃げ込むとかえって危険を伴う可能性もあるので、避けた方がよい。
「非常事態のときに、一瞬で安全な店かどうかを判断するのは難しいので、普段からよく行く店や商店街の周囲を観察して、万が一のときに逃げ込める頑丈な建物やスペースを見つけておきましょう」
ちなみに、アーケードのない商店街にいるときに被災した場合は、店に入る必要はない。
看板などの落下物に注意しながら、かばんなどで頭を保護しつつ、転倒しないようにその場にしゃがむ。
さらに、移動可能なら、落下物のないより広い場所へと移ろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/08984bbe45926194bb995ee2f4cdc96af52512b4
2021年7月19日6時20分にYAHOOニュース(乗りものニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【大地震発生で石油タンクから出火】
1964(昭和39)年6月16日13時01分、新潟県下越沖を震源とするマグニチュード7.5の「新潟地震」が発生しました。
この影響で、ひと月前に完成したばかりの「昭和大橋」が落ち、近代的な県営アパートが横倒しになるなど、新潟県を中心に大きな被害に見舞われます。
加えて、この地震の直後、新潟市の日本海沿岸部にあった製油所で石油タンク5基(4万5000リットル2基、3万リットル3基)が一斉に火柱を上げます。
タンク内の「浮屋根」の金属シールと側壁が、地震の揺れでこすれて火花を生じ、原油に引火したことで起きた火災でした。
次々と噴き上がる黒煙は、余震によって機能不全を起こした新潟市の上空を覆います。
夜になると、さらに事態は悪化しました。
石油タンク近くの工場から別の火災が発生したのです。
さらに、炎上中のタンクが熱でこわれて油が流出。
火のついた石油は、液状化現象で湧いた地下水や津波の海水にのって燃え広がり、付近一帯は手のつけられない大火災となってしまいました。
油火災には専用の泡消火剤と化学消防車が必要不可欠です。
しかし当時の新潟市消防局に化学消防車は1台もなく、企業所有のものが3台だけ。
消火剤の備蓄もわずかでした。
これを知った東京消防庁は6月16日夕方、化学消防車5台と消防隊員36名を応援として出動させ、消火剤も緊急輸送することを決定します。
消火剤は東京と埼玉のメーカーで直接トラックに載せられ、パトカーの先導付きで新潟へ向かいました。
とはいえ、当時はまだ関越自動車道などなく(1985年全線開通)、一般道で約11時間以上もかかる大変な行程でした。
【泡消火剤を航空自衛隊で空輸せよ!】
しかし、応援が新潟に向かう間にも、火災がすさまじい勢いで広がっているとの情報が次々と入ります。
そこで東京消防庁では、航空機による消火剤の空輸を防衛庁(当時)に打診。
防衛庁は航空自衛隊の出動を決定します。
在日米空軍からも協力の申し出があったため、日米共同での空輸作戦を行うこととなりました。
地震発生の翌日、6月17日早朝、東京都下の在日米空軍立川基地(現在の陸上自衛隊立川駐屯地)に古めかしいプロペラ輸送機4機が集結します。
輸送機の名前はカーチスC-46「天馬」。
第2次世界大戦中にアメリカで大量生産され、戦後に航空自衛隊へ供与された、製造から20年過ぎた「老兵」です。
在日米空軍からはロッキードC-130輸送機1機が、アメリカ軍提供の消火剤を積んで参加しました。
集まったC-46とC-130の5機は、消火剤入りポリタンクと専用の噴射ノズルを積んで立川基地を離陸します。
新潟空港は施設が破損して離着陸不能であったため、あらかじめ消火剤にはパラシュートがくくり付けられており、それを空港上空で地上へ落とす「物量投下」を実施。
こうして新潟に届けられた消火剤は、さっそく火災現場に運ばれ延焼の阻止に使われました。
そして6月18日午前5時、10時間以上かけて新潟市まで到着した東京消防庁の指揮の下、体制を整えた消防隊による“火災への反撃”が開始されます。
誘爆するタンクや煮えたぎる石油と死闘をくり広げる消防隊を支援するため、消火剤の空輸は続行されました。
なお、18日から輸送機の出発地は、消火剤メーカーに近い埼玉県の航空自衛隊入間基地に移されています。
【ベテラン機 ドラム缶の炎を目標に夜間投下を敢行】
6月18日から19日にかけての深夜には、航空自衛隊のC-46輸送機7機とアメリカ空軍のC-130輸送機3機による夜間空中投下が敢行されました。
投下目標は、新潟空港の滑走路上。
そこには、夜間ということで、目印代わりに炎が焚かれたドラム缶が並べられていました。
ちなみに、C-46「天馬」は、レーダーなどなく、舵も重かったといわれているため、夜間低空飛行は非常に困難であったと想像されます。
空輸作戦は6月19日午後まで続けられ、延べC-46×22機、C-130×5機により、約8万7730リットルの消火剤の空中投下を達成します。
これら自衛隊とアメリカ軍による懸命の空輸、警察の協力、そして消防隊の奮闘により、20日午前8時、火災を制圧。
51時間に及ぶ消火作業は終わりを告げました。
新潟地震では大活躍した航空自衛隊のC-46でしたが、旧式で鈍重、事故も多かったことから、評判は決して高い航空機ではありませんでした。
しかし、のちに国産のYS-11輸送機(旅客機)や、同じく国産のC-1ジェット輸送機が配備されるまで、航空自衛隊唯一の大量輸送手段として、老体に鞭打ちながら、日本の空を飛び続けたのです。
黙々と任務に励んだアメリカ生まれの中古輸送機。
いまは、航空自衛隊浜松広報館(静岡県浜松市)を始めとして、航空自衛隊美保基地(鳥取県境港市)や同入間基地(埼玉県狭山市)、同岐阜基地(岐阜県各務原市)、所沢航空記念公園(埼玉県所沢市)などで見ることができます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee16cb775ab6a70315c115af15f925a67315197a
2021年7月20日7時10分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後8時前、別府市石垣東の住民から「ガスのにおいがする」という通報が消防に相次ぎました。
消防や警察、ガス会社の担当者が駆けつけ、検知器を使ってガスの濃度を調べた結果、爆発の危険があるとして、住民およそ40人がおよそ4時間以上にわたって近くの公民館に避難するなど、周囲は一時、騒然としました。
現場はJR別府駅から北におよそ3キロ離れた住宅街で、消防などでは、ガスの濃度から付近のプロパンガスの設備からガスが漏れた可能性が高いとみています。
ガス会社などで、現場付近の住宅のガス設備を緊急点検しましたが、ガスが漏れた場所の特定には至らなかったことから、消防では、住民に対して、ガス設備に異常があった場合はすぐに連絡するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20210720/5070010293.html
2021年7月19日22時57分に中国新聞から下記趣旨の記事が、黒煙を上げる塔の空撮写真付きでネット配信されていた。
19日午前11時5分ごろ、周南市御影町の総合化学メーカー、トクヤマ徳山製造所徳山工場のソーダ灰製造プラントから黒煙が上がっていると、同社が119番した。
周南署や同社によると、プラントの炭酸化塔(高さ28メートル、直径3メートル)内を腐食から守るゴムが何らかの理由で燃えたという。
午後3時ごろ鎮圧した。
プラントは14日から年に1度の定期修理中で、塔内で11人が作業していた。
硫黄酸化物などを排出した可能性もあるとみて、原因などを調べている。
けが人はいないという。
異臭について同社に数件問い合わせがあった。
同社や市が広報車を走らせ、「窓を開けないでください」などと呼び掛けた。
近くで働いていた会社員男性(50)は火災を目撃し、「窓を開けたら黒煙と炎が上がっていた。建物が燃えていたので心配だった」と不安そうだった。
野村所長は「市民の皆さんに迷惑を掛けて申し訳ない」と陳謝した。
炭酸化塔は塩化ナトリウムやアンモニアなどを化合して重炭酸ナトリウムを製造する設備。
加熱工程を経て、ガラス原料のソーダ灰ができる。
7月21日18時16分にNHK山口からは、ガスバーナーで金属製ノズルを取り外す作業中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
21日は午後から警察や消防などが工場内の実況見分を行い、火が出た「炭酸化塔」の内部の様子や当時の状況を詳しく調べていました。
警察によりますと、火災が起きた当時、「炭酸化塔」は稼働しておらず、工事業者がガスバーナーを使って、直径70センチほどの金属製のノズルを取り外す作業をしていたということです。
この設備は腐食防止のため内部のコーティングにゴムが使われていて、警察は、この作業の際にゴムに引火して火災が発生した可能性があると見て、詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210721/4060010424.html
2021年7月19日23時30分に北日本新聞から下記趣旨の記事が、白煙が上がる遠景写真付きでネット配信されていた。
19日午前10時ごろ、上市町郷柿沢にある製薬会社「F化学工業」郷柿沢工場敷地内で、タンクローリーから液体の無水硫酸が漏れた。
空気中の水分と反応し、異臭のする霧となって周辺に拡散。
納入業者が漏れを止める作業を進めた。
現在のところ、健康被害を訴える人はおらず、近くの上市川への流出もない。
同社によると、無水硫酸は医薬品の原料で、納入業者のタンクローリーから工場のタンクに送り込む際、何らかの原因で漏れた。
霧状になった無水硫酸を大量に吸い込んだ場合、せき込む可能性があるが、現場から近くの住宅まで約400メートル離れており、住民が大量に吸い込む可能性は低いという。
工場は休みだった。
同社は「近隣住民や関係者には多大なご迷惑、ご心配をお掛けし、深くおわび申し上げます」とした。
町には午後1時半ごろ、白煙を目撃した住民から連絡が入り、周辺住民に対して窓を閉め、外出を控えるよう防災無線や広報車などで呼び掛けた。
上市署は周辺の車の通行を一時制限した。
町内の80代男性は「どんな物質が漏れたか分からず心配だった」と話した。
7月20日12時50分にNHK富山からは、漏れた無水硫酸がミスト化して白煙のようになった、ローリータンクの底に穴が開いた、通報まで4時間かかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
F化学工業によりますと、19日午前10時ごろ、原料の購入先のN金属化学が委託するタンクローリーから工場のタンクに薬品を移す作業をしていたところ、「無水硫酸」の一部が漏れ出してミスト化し、白煙のようになったということです。
何らかの原因でタンクローリーのタンクの底に穴が空き、「無水硫酸」が漏れ出した可能性が高いということです。
無水硫酸は三酸化硫黄とも呼ばれ、大気汚染防止法の特定物質に指定されていて、空気に触れると発煙する性質があります。
会社側は、何度も繰り返し吸い込むと粘膜を痛めるおそれがあるとして、近くに住む人は万が一に備えて、できる限り窓などを閉めるとともに、工場に近づかないよう呼びかけています。
一方、無水硫酸が漏れ出してから消防への通報に約4時間掛かったということで、会社では原因の調査とともに、初期対応についても検証を進めるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20210720/3060007943.html
7月20日11時45分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、ローリーからタンクに受け入れている途中で漏れているのに気付いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
F化学工業によりますと、19日は千葉県のN金属化学の工場から9.6トンの無水硫酸がタンクローリーで運ばれてきましたが、それを受け入れている途中で、タンクの底から無水硫酸が漏れ出ているのに気がついたということです。
何らかの原因でタンクの底に穴が開き、漏れ出したとみられます。
https://www.tulip-tv.co.jp/news/news_detail.html?nid=5391&dd=20210720
7月20日18時26分に毎日新聞からは、漏れた無水硫酸が水蒸気と化学反応して硫酸ミストになったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
医薬品原料の三酸化硫黄(SO3、無水硫酸)が水蒸気と化学反応し、霧状になった硫酸を含む白煙が屋外に漏れたことが県への取材で判明した。
20日も周囲に刺激臭を伴う白煙が漂ったが、県警などによると健康被害は確認されていないという。
町などによると19日午後1時50分ごろ、工場周辺の住民から「異臭がする」「薬品が漏れている」と町を通じて消防に通報があった。
富士化学工業によると、白煙が発生したのは同日午前10時ごろ。
工場内にSO3を搬入したタンクローリーに穴が開いていたのが原因という。
漏れ出た量は不明。
回収や排煙が終わるのは21日になる見通し。
https://mainichi.jp/articles/20210720/k00/00m/040/246000c
7月20日19時43分にYAHOOニュース(北日本放送)からは、砂を撒くなどして対応した、休日だったことも通報遅れの一因など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社は20日に会見を開き、無水硫酸の仕入れ先である東京都のN金属化学のタンクローリーのタンクに穴が開いていた可能性が高いとしました。
しかし、穴の特定には至っていません。
タンク内に残っている無水硫酸を移し替えたり、漏れたものを吸着させる砂を撒くなどの除去作業を進めた結果、漏れはほぼ収まったということです。
会社は初期対応について聞き取りを行っているとしつつも、不備を認め謝罪しました。
社長;「当日ですね、弊社製造現場は動いていたが、会社全体が休日で連絡の遅れは明らかにあったと思います」
会社側は
・無水硫酸の処理に追われたこと
・周囲への影響を甘く見積もっていたこと
・社内のコミュニケーションもうまく図れなかったこと
が対応が遅れた原因として考えられるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3beab8dbe6c508c8293e02109de444b991062f06
2021年7月17日11時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
今回の「いきもの目線」は毒ヘビの「ニホンマムシ」。
かまれると命を落とすこともある恐ろしいヘビだ。
コロナ禍を背景に、キャンプなどアウトドアブームが続いているが、マムシも山や川など自然豊かな場所に生息しているので注意が必要だ。
群馬県太田市にある「ジャパン・スネークセンター」の協力で360度動画を撮影し、マムシの生態などを紹介する。
マムシは体長50~60センチの小型のヘビで、琉球列島を除く日本全土に生息する。
体色や模様に個体差はあるが、背中の銭形模様が特徴。
性格は攻撃的だが、攻撃範囲(約30センチ)に入らなければ、かんでくることはない。
受精卵は母体内にとどまり、成長し幼体となって外に出てくる。
1度に5、6匹の子ヘビを産むという。
主任研究員の堺さんによると、今年は7月までに国内の病院から約10件の問い合わせがあったという。
マムシの毒は「出血毒」に分類され、血管の細胞を壊して出血を起こす。
毒の量にもよるが、かまれた部分に強い痛みが生じ、徐々に腫れてきて、1日でパンパンに腫れ上がるという。
進行すると血小板の減少により、全身の出血(皮下出血や消化管出血など)を起こし、悪化すると急性腎不全で死に至ることもある。
ただし、早い段階で血清治療をすれば、重症化のリスクをかなり抑えることができるという。
そんな恐ろしいマムシに囲まれたら――。
同センターの協力で野外採毒場に幅90センチの水槽を用意。
その中に360度カメラを設置して5匹のマムシを入れてもらった。
マムシたちは予想外に動き回り、カメラに向かってきたり、前を通り過ぎたりと、人間が近づくことができない角度からの様子を撮影することができた。
さらに許可を得て、マムシの野外飼育場に潜入。
ヘビ用のフックを使って堺さんにマムシを探してもらうと、壁際の草むらの中でじっとしているマムシを見つけた。
マムシとの距離は1メートルもないが、襲ってくる気配はなかった。
ただ、マムシがいることを知らなければ、足を踏み入れてしまうような状況だった。
同センターは国内唯一のヘビ専門研究機関で、正式名称は一般財団法人「日本蛇族学術研究所」。
ハブやマムシ、ヤマカガシなど約50種、約千匹のヘビを飼育、展示し、ヘビの生態や毒蛇咬症(こうしょう)に関する研究や抗毒素(血清)を作るために毒を採取している。
堺さんによると、毎年、全国で3千人(推計値)以上がマムシにかまれ、死者は数人だが重症例は多いという。
「マムシの牙は細くて短いのでチクッと感じるだけで、虫さされか、とげが刺さったのかと勘違いすることがある」と堺さん。
草むらや落ち葉などに隠れていて見つけにくく、うっかり手を近づけたり、踏んだりしてかまれる場合が多いという。
ヘビにかまれたと思ったら、スマートフォンで撮影するなど、その時の様子を記録に残せば、医療機関での治療がスムーズになるという。
ヘビの存在を確認できない場合でも、何かにかまれて腫れてくればマムシの疑いが大きいという。
7~9月はキャンプをしたり、ハイキングに出かけたりする人たちが増えるため、マムシにかまれる被害も多くなる。
堺さんは「テントの中にマムシが侵入してきてかまれた例もある。特に、夜のキャンプ場では、短パンやサンダルなどで動き回るのは避けた方がいい」とアドバイスする。
では、マムシなどの毒ヘビにかまれたらどうするか。
堺さんは、応急処置で吸引器があれば多少の毒を吸い出せる可能性もあるが、無ければ、とにかく安静にして救急車を呼ぶか、車を使うなどして、できるだけ早く病院で治療をしたほうがいいと話す。
かつては傷口を切ったり、強く縛って血行を止めたりしたが、患部全体を広く包帯のようなもので軽く巻くことで、毒の吸収を遅らせることも有効だとされているという。
マムシの場合は腫れも広がってくるため、圧迫に注意しながら血流を緩めることも必要で、すぐに病院に行くことができるのであれば、何もしない方がいいという。
https://www.asahi.com/articles/ASP7J43T1P76DIFI015.html
(ブログ者コメント)
マムシに咬まれた事例は本ブログでも何件か紹介しているが、「あまり痛みを感じなかった」という事例もあれば「痛みを我慢して・・」という事例もある。
2021年7月17日15時30分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市西区役所の新庁舎建設工事を巡り、「夜間もクレーンが伸びたままで、倒れてきそうで怖い」という声が神戸新聞の双方向報道「スクープラボ」に寄せられた。
工事が行われていない夜に現場を訪ねると、確かにクレーンの長い首が伸びている。
もし横倒しになれば、道路を挟んで建つマンションにも当たりそうに見える。
建設中の新庁舎は、神戸市営地下鉄西神中央駅の隣接地にある。
6階建てで、今年12月末の完成予定。
不安の声を寄せたのは、道路を挟んで新庁舎の東側に建つマンションに住む60代男性。
定年前は、大型クレーン車を扱う会社に勤めていたといい、「夜や休日、無人になる時はクレーンを伏せておくべきだ」と話す。
一例に、2017年1月、福井県の高浜原発で安全対策工事に使う大型クレーンが風にあおられ転倒した事故を例に挙げる。
事故は、暴風警報が発令されていた夜間に発生。
施工会社のルールでは、強風が予想される際はクレーンのアームを畳むことになっていたが、伸びたままだった。
高浜原発では、事故後の安全対策として、風速にかかわらず作業終了後はアームを畳むことになった。
男性は、「住民の不安を考えたら、同じように畳むべきだ」と不満を口にする。
◇
工事を発注した神戸市の第三セクター「OMこうべ」に取材した。
説明によると、クレーンのアームは最長約80メートル。
アームを畳むかは、メーカーの取扱説明書に基づくとする。
このクレーンの場合、地上で瞬間風速30メートル超が予想される時は、畳んで伏せる。
説明書は、瞬間風速16~30メートルの際も畳んで伏せることとしつつ、スペースの問題などでできない場合はアームを伸ばしたまま、地上の重りに引っ掛けるとする。
新庁舎の建設では、平時の夜間なども、この態勢を取っている。
さらに、これができない場合に、アームの屈折部分から先を折り下げるとする。
OMこうべの担当者は「先を折り下げた方が見た目では低いが、アームが高く伸びていても、下で重りに引っ掛けた方が安全性が高いと判断している」と話す。
「クレーンを伏せて起こす、を日々繰り返すこと自体に危険がある」ともする。
◇
法令はどうか。
労働安全衛生法に基づく「クレーン等安全規則」は、強風への対策を講じるよう定めるが、平時については規定していない。
安全管理を指導する兵庫労働局の担当者は、「メーカーごとの説明書に沿っていれば、転倒の危険性はかなり低い」と話す。
一方で、住民が抱く不安感には理解を示す。
「丁寧な対応や説明責任は業者の側にある。正しくても“言いくるめられた感”や“だまされた感”を抱かせるような説明では、理解してもらえない」
OMこうべなどの説明に、投稿した男性は「高浜原発の事故後、大手ゼネコンの建設現場では風のいかんに関わらず、予防的に完全に伏せるように指示されている」と反論。
「公共工事で周辺住民の不安を取り除かないまま進めるのもいかがなものか」と話す。
■
この記事は神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた情報を基に取材しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16419408b0fd550546d6d0fa93bd0107f9216035
2021年7月17日15時0分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、噴射テストの写真付きでネット配信されていた。
東京の消火器メーカーが、ガソリンなどがまかれても惨事になることを防ぐ「火災抑制剤放射器」を開発した。
ガソリンがまかれて火が燃え広がり、36人が亡くなった京都アニメーション放火殺人事件に心を痛めた経営者が指示した。
警備やガソリンを扱う現場で導入が進んできている。
日本ドライケミカル(本社・東京都北区)が昨年7月から発売を始めた。
商品名は「クイックスプラッシャー」で、消火器の容器をベースにした。
2個のノズルから2・5リットルの薬剤を噴射する。
約1・8秒で10平方メートルほどの範囲にまくことができるという。
薬剤にはガソリンなどの気化を抑え込む成分が入っている。
まかれた直後に噴射すれば、ほぼ火は付かないという。
着火した場合も火勢を著しく弱め、煙も抑えられることから、避難路が見えなくなる事態を防ぐ効果も期待できる。
社長の遠山さん(男性、71歳)が製品を開発する決意を固めたのは、京アニ事件が起きた2019年7月18日だった。
「ガソリンなどの火災はスプリンクラーでは消せない。
消火器メーカーが対処を考えないといけない問題だ」
遠山さんは、着火される前に対応するため、「薬剤を2秒以内で噴射しきる」よう指示した。
経費をかけて完成させたとしても、需要があるかは未知数だ。
だが、社員らも「我々が開発するべきだ」と賛同したという。
京アニ事件では、入ってきた被告が従業員にいきなりガソリンを浴びせ、ライターで火を付けたとされる。
熱風と炎、煙が一瞬で建物全体に回ったとみられる。
このことから、新製品は消火を目的にしないことにした。
着火させない、着火しても瞬時に炎を抑える。
この2点に主眼を置いた。
同社は事件前から、2階建てバスのエンジンルームで火が出ても一瞬で抑える製品の開発に取り組んでいた。
ここで培った技術を生かし、実験を繰り返して完成に至った。
アルミを使用しており、重さは約5キロ。
スタンダードモデルで税込み3万6300円。
使用期限は決まっていないが、10年ほどという。
使用しても中身の薬剤だけ交換できる。
販売を始めると、警備会社のほか、ガソリンスタンドなどから引き合いがあった。
車載できる小型タイプも開発中だ。
ただ、原点はやはり京アニ事件。
遠山さんは、「『想定外』に備えて、防犯カメラ並みに広く普及してほしい。放火を抑止する効果も出てくるのでは」と話す。
https://digital.asahi.com/articles/ASP7J7H9MP7GPTIL02Z.html?pn=6
2021年7月17日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
京都市伏見区の「京都アニメーション」で起きた放火殺人事件から18日で2年。
事件で規制が強化されたガソリン販売を巡り、各地の消防機関がインターネットでの販売業者について把握しきれていない実態が判明した。
総務省消防庁はガソリンスタンド(GS)での販売と同様に購入者の身元確認などを求めているが、多くの業者が小規模とみられ、定期点検の対象になっていない。
専門家は「ネット販売が抜け穴になっている」と警鐘を鳴らす。
殺人罪などで起訴された青葉被告(43)は7月18日の事件直前、GSに携行缶を持参して「発電機に使う」と偽り、ガソリン計40リットルを購入したことが明らかになっている。
消防庁は2020年2月、GSでガソリンを容器で販売する際、購入者の身元や使用目的を記録するよう業者に義務付けた。
同庁は翌月、業界団体の要望を受け、ネット販売業者についても把握するよう、各地の消防機関に通知。
業者がおおむね10リットル以上を販売する場合、GSと同様に購入者の身元を記録・保管させるよう求めた。
しかし、各地の消防機関からは、把握の難しさを指摘する声が上がる。
背景には、ネット販売業者が法規制や定期点検から漏れやすい現状がある。
経済産業省によると、一定量以上のガソリンを容器入りで販売するホームセンターやGSは、石油備蓄法などに基づき、同省への届け出が必要になる。
だが、ネット販売業者の多くは対象外で、経営実態が分からず、規制の枠から外れている。
消防法でも、一定量以上のガソリンを取り扱うGSなどの施設が定期点検の対象となるが、小規模なネット業者は対象外となることが多いという。
実際、災害時の備蓄用などとして缶入りのガソリンをネット販売する神奈川県の業者は製造元が他県にあり、「自社に消防から指導が入ったことはない」と説明。
まとめて10リットル以上を販売することもあるが、購入者に使用目的などを聞くこともないという。
静岡市消防局の担当者は、「小さな事業所をしらみつぶしに調べるわけにもいかず、通報などがない限り、把握は難しい」と打ち明ける。
大阪市消防局は、「立ち入り検査をした施設でガソリンが確認されれば指導できるが、検査の対象外だと難しい」のが実情という。
https://mainichi.jp/articles/20210717/ddm/041/040/077000c
2020年12月28日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11286/
(2021年7月23日 修正1 ;追記)
2021年7月16日13時50分に朝日新聞からは、火気使用の連絡を受け、設定確認のため消火設備のカバーを外したところサイレンが鳴るなどしたので慌てて起動ボタンを押したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)
愛知県警は16日、消火装置を誤起動させたとして、改修工事を請け負った業者の現場責任者(31)と元上司(49)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検し、発表した。
容疑を認めているという。
捜査1課によると、地下1階にいた現場責任者の男性は、作業で火を使うと連絡を受け、消火装置が自動的に起動しない設定になっているかを確認しようと、装置のボタンのカバーを外した。
すると、退避を呼びかける音声とともにサイレンが鳴ったため、慌てて誤って起動ボタンを押したという。
実際に炭酸ガスが放出されるまでの約40秒間に停止ボタンを押せば停止できたが、慌てていて、停止操作をしなかったという。
県警は、メンテナンス担当課長で現場にいなかった元上司の男性についても、誤操作を防ぐ指導をしなかった過失があると判断した。
https://www.asahi.com/articles/ASP7J4CLFP7JOIPE00M.html
7月16日12時4分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、火を使うという話しが出て慌ててしまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調べに対し2人は容疑を認めていて、現場責任者の男性は「火を使うという話がでて慌ててしまった」という趣旨の供述をしているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ff77b24ae7a0821005f454d9c760730221dbc4f
(ブログ者コメント)
〇カバーを外した際にサイレンが鳴るなどした件、消火設備メーカーの一つであるkoatsu社のHPに、手動起動時の流れが、分かりやすく解説されていた。
https://www.koatsu.co.jp/ss/system.php
そのフロー図から推察すると、カバーを開けるということは、今から起動ボタンを押すということなので、事前の避難アナウンス忘れ防止のため、自動アナウンスするようにしている・・・そういうことではないかと思われる。
そして、カバーを開けた後は、起動ボタンを押さない限り、噴出しない。
また、起動ボタンを押した後も、タイマー設定することで噴出まで時間的余裕をとっている。
その余裕が、今回の設備では40秒だったということだろう。
〇予定になかった火気使用工事を、当日、行うことになった、そのことが今回事故の主要因の一つだったような気がする。
なんとなれば、一般的に言って、予定外の工事は十分に安全検討する時間的・人的余裕がなく、また、作業員らが慌てたり焦ったりしてヒューマンエラーを誘発する可能性も出てくるからだ。
(2022年4月14日 修正2 ;追記)
2022年4月11日17時33分にNHK東海からは、仕組みを把握していないまま誤って起動ボタンを押した現場責任者に罰金80万円の略式命令がでたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととし12月、名古屋市中区にあるホテル「Nガーデンパレス」の機械式の立体駐車場で消火設備が作動して二酸化炭素が充満し、近くで工事をしていた当時51歳の男性が死亡し、2人がけがをしました。
警察は、工事を請け負った会社の32歳の現場責任者が、作業中に消火設備の設定を確認しようとした際、仕組みを把握しておらず、誤って起動ボタンを押して二酸化炭素を放出させたほか、当時、上司だった50歳の元課長は、消火設備の構造や機能などについて教えていなかったとして、2人を書類送検していました。
検察は、2人のうち現場責任者について3月、業務上過失致死傷の罪で略式起訴し、名古屋簡易裁判所が罰金80万円の略式命令を出しました。
一方、元課長については不起訴としました。
検察は不起訴の理由を明らかにしていません。
名古屋や東京で二酸化炭素を放出するタイプの消火設備の死亡事故が相次いだことを受け、総務省消防庁は、二酸化炭素の放出を防ぐ弁をすべての消火設備に取り付けるよう求めるなど、対策を進めることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220411/3000021949.html
2021年7月16日11時26分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男児用水着のインナーに使われているメッシュ生地に、陰茎の皮膚が挟まりケガをする事故があるとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。
目の粗いメッシュ生地が皮膚と密着することで、生地の穴から皮膚がはみ出し、圧迫されることによって、はみ出た部分が腫れ上がって水着が脱げなくなってしまうことがあるという。
2010年12月から21年5月にかけ、全国の医療機関ネットワークなどに寄せられた事故情報は12件。
毎年のように同様の事故が起きている。
同センターは、「インナーにメッシュ生地を使っている水着は、子どもには着用させないでほしい」としたうえで、もしも皮膚が挟まってしまった時は、無理に外そうとしたり、メッシュ部分を刃物で切り離そうとしたりせず、医療機関を受診するよう求めている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210716-OYT1T50148/
7月15日21時42分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、水着業界ではメッシュを使わないという基準が設けられているがネットでは今でも販売されているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男の子の水着の裏地に使われるメッシュ生地に、皮膚がはさまれてとれなくなる事故が相次いでいます。
国民生活センターによると、メッシュ生地の穴に皮膚がはさまり出血し、病院に搬送されるケースが報告されているとのことです。
事故の事例を受け、水着業界にはメッシュ生地を使わない自主基準が2010年に設けられましたが、インターネットのショッピングサイトでは、こうした商品が今も製造・販売されていることが確認されました。
国民生活センターは業者に対し、こうした商品を製造・販売しないことを求める一方、消費者に対しては、裏地にメッシュが使われている水着を着用しないこと、はさまってしまった場合は無理にはずそうとせず、すみやかに医療機関にかかることを呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0220c600f0e65edade832afcb908d7f8a0c3f913
7月15日16時58分に朝日新聞からは、新潟県では2.5ミリ穴に挟まった事例があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国民生活センターが、裏地にメッシュ素材を使った男児用水着を使用しないよう呼びかけている。
陰茎の皮膚がメッシュの小さな穴にはさまり、けがをするおそれがあるという。
同センターによると、男児がけがをする事故は毎年のように起きているといい、2010年以降では、「海水浴後に水着を脱ごうとした際に裏地の編み目に皮膚が入り込んで脱げず、病院に運ばれた」などの相談が少なくとも12件寄せられている。
日本小児科学会によると、新潟県で実際に起きた事故では、男児(6)が着用した水着の裏地のメッシュの穴の大きさは縦2・5ミリ、横1・8ミリだったという。
穴にはさまった皮膚が水ぶくれ状態になって腫れ上がり脱げなくなったという。
小児の陰茎の皮膚は非常に伸びやすく、メッシュの小さな穴からも外側にはみ出しやすいことが原因とみられるという。
https://www.asahi.com/articles/ASP7H5GK2P7HUTFL004.html
※国民生活センターから7月15日付で出された注意喚起文書は下記参照。
『男児用水着のインナー生地を確認しましょう -陰茎部の皮膚が挟まり、取れなくなることも-』
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20210715_1.pdf
2021年7月20日付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・霞が関の中央合同庁舎6号館で16日深夜にぼやがあり、東京地検は19日、火元は10階にある特捜部の執務室だったと明らかにした。
スプリンクラーが作動して1.6トンの水がまかれ、9階の複数の部屋で天井板が落ち、浸水は3~10階の計8フロアに及んだとしている。
地検によると、火元の部屋ではパソコンや電源タップなどが焼け、配線関係が出火原因だった可能性がある。
https://mainichi.jp/articles/20210720/ddm/012/040/109000c
7月20日10時0分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都千代田区霞が関の検察合同庁舎10階で16日夜、東京地検特捜部の事務室から出火し、机やパソコンなどを焼く火災があった。
地検は19日、事務室の電源コード付近が激しく燃えたほか、スプリンクラーの散水で3階まで漏水が確認され、9階の複数の部屋では天井の板が一部剥がれ落ちるなどしたことを明らかにした。
地検によると、火災は16日午後11時頃、無人の室内で発生。火災報知機とスプリンクラーが作動し、約30分後に鎮火が確認された。
散水で複数のパソコンや書類をとじるファイルなどが水をかぶったという。
地検の白井・総務部長は報道各社の取材に「被害状況の確認を進めつつ、捜査や公判に支障が出ないよう対応する」と述べた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210720-OYT1T50065/
(2021年8月13日 修正1 ;追記)
2021年8月12日20時36分に朝日新聞からは、複数のパソコンのコードがコンセントに差し込まれていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
特捜部では、7月16日にも同じ庁舎10階の事務室で机やパソコン、書類が燃えるぼやがあった。
複数のパソコンのコードがコンセントに挿し込まれたままで、断線したコードもあり、漏電が原因ではないかとも指摘された。
https://www.asahi.com/articles/ASP8D6SRPP8DUTIL063.html
2021年7月16日19時3分にYAHOOニュース(FNN PRIME;関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ビルが密集する繁華街で、突然、重機が転倒。
現場は一時、騒然となった。
がれきの上で、あおむけになった重機。
道路には規制線が張られ、奥には橋を渡す形となった重機の一部が見える。
工事現場の重機が近くの建物に倒れていて、危険な状態になっている。
重機が倒れる事故が起きたのは、大阪・ミナミの繁華街。
16日午前7時半ごろ、通行人から消防に、「解体現場で足場が崩落し、重機が巻き込まれた」と通報があった。
建物の解体工事現場で、作業中に足場が崩れ、重機が転倒。
伸びたアーム部分が、道路を挟んだ向かい側の建物に突っ込んだ。
屋上部分の一部を破壊し、屋上に設置された、ほこらの横をかすめている。
現場の隣に住む住民は、事故の衝撃を驚きとともに話す。
現場の隣に住む人;
「ものすごい音がして、破壊されるような物が壊れて落ちる(音)。地震みたいな揺れと、それとピカッと光りました。びっくりしました」
重機が接触して電線が断線したとみられ、現場付近では一時、停電が発生。
現場近くに勤める人は、雷が落ちたような音がしたという。
現場近くの信用金庫の職員;
「ドーンという雷が落ちたような、どこかそこで車がぶつかったような異常な音でしたね。銀行だから、ネットワーク関係とか、ATM(現金自動預払機)とか。お店が営業できない状態になっているんで困ってますね」
近隣の住民は、事故以前から、重機の置き方が不安定に見えたという。
近隣の住民;
「斜めに、がれきの上に重機が載ってたから、大丈夫かなと思ってた。(事故が)あってもおかしくないなと。いつもあそこ歩くときは、見ながら歩いてた」
倒れた重機に乗っていた男性がけがをして、病院に搬送されたが、意識はあるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4163edd8a4c2b280f46552b04c1b1b89d3162e3
7月16日15時40分に毎日新聞からは、重機を動かそうとした際にバランスを崩したらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前7時半ごろ、大阪市中央区島之内2のビル解体現場で、アームのついた重機が倒れた。道路を挟んだ向かいの2階建てビル屋上にアーム部分が衝突し、一部を破損した。
重機を運転していた40代男性作業員が一時、車内に閉じ込められたが、駆けつけた消防隊員に救出された。
病院に搬送され、命に別条はないという。
ほかにけが人はなかった。
南署などによると、作業員が重機を動かそうとした際、バランスを崩したとみられる。
この事故で電線が切れ、周辺の約390軒が一時停電した。
https://mainichi.jp/articles/20210716/k00/00m/040/140000c
2021年7月15日17時19分にYAHOOニュース(Impress Watch)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)は、エアコン使用時の注意点を喚起している。
エアコンのプラグを延長コードに繋いだり、エアコン洗浄スプレーの使い方を誤ったりすると、火災につながりかねない。
【電源プラグを延長コードに接続したら異常発熱】
ある事例では、エアコンの電源プラグを延長コードに接続して使用したところ、室内機と周辺が燃える火災が発生した。
延長コードに接続していた部分は宙に浮いた状態で、接続部が緩んで接触不良が起こり、異常発熱したものとしている。
エアコンの電源プラグは、専用のコンセントに差すよう注意している。
エアコンは始動時に一時的に大電流が流れるため、延長コードでは電流に耐えられずに発熱し、発火する危険がある。
【エアコン洗浄スプレーを使ったら出火】
エアコン洗浄スプレーを使用したところ、建物が半焼した事例も。
スプレーを使った際に洗浄液が内部の電気部品に付着、ホコリや水分により電気の通り道ができて異常発熱するトラッキングが発生したとみられる。
十分な知識なしに内部洗浄を行なうと、破損や発火のおそれがある。
エアコンの内部洗浄をするときには、正しい知識を持つ業者に依頼するよう勧めている。
また、内部洗浄については、購入した販売店やメーカーのサービス窓口に相談することも推奨している。
また、エアコン洗浄スプレー以外にも、漂白剤も機器破損につながるため、使用しないよう呼びかけている。
漂白剤には腐食性があるため、内部配線が劣化したり、金属部分が腐食してしまったりする。
【リコール対象のエアコンを使ったら火災に】
リコール対象の製品を使い続けたことで火災につながったとみられる例もある。
製造事業者はリコールに基づく製品の点検や修理を行なっていたが、使用者がリコールを把握していたのかはわかっていない。
基板の製造不良で、電子部品のはんだ接続部にはんだ割れが発生していたとみられる。
リコール製品による事故を防ぐために、所有しているエアコンがリコール対象かどうかを確認するよう、注意を促している。
対象かどうかは、NITEのホームページでも確認できる。
リコール製品を持っていた場合は、不具合が生じていなくても使用を中止して、エアコンを買った販売店やメーカーに確認や相談をするよう呼びかけている。
【エアコン内にゴキブリが入り込み、トラッキングの原因に】
エアコン室内機が焼損し使用者がやけどした事例では、エアコンに入り込んだゴキブリが原因となっていたとみられる。
エアコン内部に複数のゴキブリが入り込み、電気配線の集中している部分にも確認された。
ゴキブリによって基板でトラッキングが起こり、発火したものとみられるという。
製品内に害虫や小動物が入ると、不意に電源が入る、スイッチが効かない、焦げ臭いニオイがするといった異常がみられる。
異常のある場合は、ただちに販売店や製造事業者に点検・修理を頼むよう勧めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35e58df73aca5b6e056f3efc5184c5931bd8fbfc
2021年7月14日10時13分にNHK和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「防災豆知識」は「災害時に使える公衆電話」です。
大きな地震が起きると、一般の電話や携帯電話は通話が制限されることが多く、つながりにくくなります。
こんなとき、公衆電話のある場所を覚えておくとよいでしょう。
公衆電話は最近、数が減っていますが、災害時には多くの場合で優先的に通話がつながる措置が取られ、いざというときに役に立ちます。
さらに、大きな災害が起きると、公衆電話を無料で使えることがあります。
公衆電話の中には、▽受話器を上げるだけでかかるタイプと、▽硬貨やテレフォンカードを入れると通話できるタイプがあり、硬貨やテレフォンカードを入れた場合には、受話器を置くと戻ってきます。
停電の場合、テレフォンカードは使えなくなりますが、硬貨を入れれば、電話がかかる仕組みになっているということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20210714/2040008798.html
2021年7月14日6時0分に読売新聞から、『検索、また検索でもの忘れが悪化…スマホ認知症で学力にも影響』というタイトルで下記趣旨の記事がネット配信されていた。
もはや、スマホなしでは生活できないという人も多いだろう。
一方で、過度な長時間使用で暮らしに支障を来すこともある。
【脳がフリーズ?頭を使っているのに】
「相手の名前が出てこない」
「大事な会合に出るのを忘れてしまった」――。
おくむらメモリークリニック(岐阜県岐南町)の「もの忘れ外来」には、こうした症状を訴えて来院する40~60代の中高年が増えている。
多くに共通するのが、肌身離さずスマホを持ち歩いて、頻繁に使っていることだ。
同院理事長で脳神経外科医の奥村歩さんは、「脳に過度な負担をかけていることによる一時的な認知機能の低下である脳過労の症状」と指摘。
スマホの使い過ぎが主な原因と考えられることから、「スマホ認知症」と名づけて警鐘を鳴らしている。
奥村さんによると、脳の記憶のメカニズムは3段階に分けられる。
〈1〉情報を見たり聞いたりして脳に入力する
〈2〉入力した情報を整理する
〈3〉整理した情報を取り出して言葉にする。
スマホ認知症などの脳過労は、第1段階で脳が膨大な情報にさらされ、第2段階がフリーズし整理できず情報が取り出せない状態という。
3年前に同外来を訪れた東京都の60代の男性は、スマホを購入し半年ほどで依存状態に。
ネットでニュース検索するのが楽しくて、トイレや風呂、ベッドでもチェックするように。
同時に、頭痛など体調が悪化し、物忘れがひどくなった。
男性は受診後、スマホを見る時間を減らすと、3か月ほどで体調は元にもどった。
奥村さんは、「脳過労は、真面目な性格の人や仕事熱心な人ほどなりやすい。ストレスや家族の悩み、親の介護などが加わるとさらに悪化しやすい」と話す。
浅川クリニック(東京都江東区)院長で精神科医の浅川雅晴さんも、スマホの使い過ぎが脳の「容量オーバー」を引き起こすことがあると指摘する。
「スマホの小さな画面をじっと見つめていると、脳もクタクタに疲れてしまう。1時間スマホを操作したら、遠くを見たり簡単な体操をしたりして脳を休ませてほしい」
【海外でも警鐘「スマホ脳」…依存のリスク】
海外でもスマホ依存のリスクが問題になっている。
スウェーデンの精神科医の著書「スマホ脳」(新潮新書)は、記憶力や集中力などにスマホが悪影響を与えていると警鐘を鳴らし、世界的に注目された。
日本語にも翻訳されて、ベストセラーになっている。
子どもの学力に与える影響についても研究が進む。
東北大加齢医学研究所長で脳科学者の川島隆太さんは2010年以降、仙台市教育委員会と協力して調査を行っている。
その結果、子どもが1日に使うスマホの時間が1時間未満では学力の低下が見られないのに対し、1時間以上だと学力が下がっていたという。
さらに川島さんは、5~18歳の子ども約200人の脳の発達をMRI(磁気共鳴画像)による検査で3年間追跡調査した。
すると、ネットの使用時間が長い人は、短い人と比べると、大脳皮質の神経細胞や大脳白質の神経線維の発達が抑制されたり、遅くなったりしていた。
川島さんは、「スマホの長時間使用が脳の発達を阻害して、学力が上がらなくなっている可能性がある」と話す。
「スマホを使うほど、学力が下がります」。
日本医師会と日本小児科医会が16年に作成したポスターには、こんなフレーズが書かれ、大きな反響を呼んだ。
急速なスマホの普及に対し、人への様々な影響についての研究はまだ十分ではなく、解明されていないことも多い。
スマホの利点と心配される面をきちんと理解しながら使用したい。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210624-OYT1T50231/
2021年7月13日5時7分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし2月、鈴鹿市桜島町の交差点にある信号機の鉄製の柱が突然、根元から倒れました。
けが人はいませんでしたが、柱の耐用年数はおよそ50年だったのに設置からの経過年数が23年だったことから、三重県警察本部の科学捜査研究所などが詳しい原因を調べました。
その結果、倒れた信号機の柱の根元の地面から、同じ交差点にある別の信号機の42倍の尿素が検出されたということです。
また、信号機の柱からは、8倍近い尿素が検出されたということです。
このため、現場付近で警察官が定点観測を行ったところ、倒れた信号機の周辺は犬の散歩コースとなっていて、その後、同じ場所に新しく設置された信号機に、犬が何度も尿をかけていることが確認されたということです。
柱の素材や設置方法には問題がなかったということで、警察は、犬の尿に含まれる塩分などが原因となって、腐食が通常よりも早く進んだ可能性が高いとする調査結果をまとめました。
三重県警察本部交通規制課の高橋課長は、「少しの尿であっても、長い年月繰り返しかけられると、公共施設に非常に大きな影響を与えてしまうことがあります。犬の散歩の際は、事前に排せつを済ませるなど工夫してもらえればと思います」と話していました。
【犬の飼い主たちは】
信号機の柱が倒れた付近で犬の散歩をさせていた人たちからは、自分の飼い犬にはできるかぎり柱に尿をかけさせないようにしてはいるものの、「すぐにやめさせるのは難しい」とか、「外でだめとなるとどうすればよいのか」といった困惑の声が聞かれました。
このうち、近くに住む40代の女性は、「以前、部屋の中で犬を飼っていたとき、冷蔵庫の端なども尿でさびていたので、信号機の柱が倒れることもあるのかなと思います。外だと、どうしてもふとした瞬間に犬がおしっこをしてしまっていることがありますが、途中でやめさせようとすると犬の機嫌が悪くなるので、なかなかやめられません」と話していました。
また、70代の男性は、「柱が倒れたと聞いて、危ないなと思いました。自分はなるべく草むらを歩かせるなどして柱にかけないようにしてはいますが、外で犬がおしっこするのがだめとなると、どうすればよいのかという気もします」と話していました。
【専門家「散歩中ではなく自宅で排せつを」】
犬のしつけに詳しい、東京港区にある「赤坂動物病院」の柴内晶子院長は、「犬が散歩中に外で排せつをしないことで、大きなストレスになったり病気になったりすることはありません。飼い主が尿などの排せつ物の状態を見て犬の健康状態を把握するためにも、犬に社会の一員だと自覚してもらうためにも、散歩中ではなく、自宅で排せつするようしつけることを勧めたいです」としています。
また、「犬によってしつけの難易度や好みに違いがあると思いますが、飼い主がその犬に合うよう、排せつの仕方を教えてあげることが大切です」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210713/k10013135901000.html
(ブログ者コメント)
同種事例は、過去にも何件か本ブログで紹介しているが、今回の情報は科捜研が定量的に調べたという点が目新しいので、紹介する。
2021年7月13日19時9分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後2時40分頃、女川原発2号機建屋内で猛毒の硫化水素が漏れ出しました。
耐震工事などにあたっていた男女7人が硫化水素を吸って体調不良を訴え、現在も1人が入院中です。
事故の直前、2号機に隣接する1号機建屋内の廃棄物処理施設で、作業員が衣服などを洗濯していました。
硫化水素は洗濯後の廃液に加える硫酸と衣服に付いた汗などが反応して発生するため、廃液タンクに空気を入れて発生を抑えていました。
ところが、何らかの原因で硫化水素が発生してしまい、配管を伝って2号機建屋内に漏れ出したとみられます。
東北電力では、発電施設への影響はないとした上で、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/20236e49958c9ff633884149cd8b2b8a4293d043
7月13日19時6分にYAHOOニュース(河北新報)からは、下記趣旨のやや詳しい記事がネット配信されていた。
東北電力は13日、女川原発(宮城県女川町、石巻市)で協力企業の作業員7人が硫化水素を吸い込み、病院に搬送される事故が12日にあったと発表した。
いずれも軽症という。
防護服などを洗濯した後の廃液のタンクで硫化水素が発生し、排水管を通じて現場に流れ込んだとみられる。
7人は12日午後2時40分ごろ、2号機の制御建屋1、2階で頭痛やめまいなどを訴え、石巻市内の病院を受診した。
硫化水素中毒と診断された50代女性は経過観察のため入院し、13日に退院。
40代女性は帰宅後に改めて体調不良を訴え、13日に入院した。
他の20~40代の男性5人は自宅療養中。
東北電によると、硫化水素は洗濯廃液の処理過程で加える硫酸と、皮脂などを分解するバクテリアが反応して発生する。
事故当時、隣接する1号機の廃棄物処理建屋では、硫化水素発生を抑えるため廃液タンクに空気を注入する作業をしていた。
硫化水素はタンクにつながる排水管を伝わり、2号機の制御建屋に流入した可能性があるという。
石巻署も原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5edbe170b335e2bc63d3a87840878b1931d53df
7月15日19時32分にYAHOOニュース(東日本放送)からは、建屋内の硫化水素濃度は50ppmを超えていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
硫化水素が流れ込んだ制御建屋内では、50ppmを超える値が観測され、めまいや吐き気といった中毒症状を生じる状況にあったということです。
県などによる15日の立ち入り検査では、酸素を送り込む作業が正しく行われていたかや、設備に異常が無かったかなど調べましたが、硫化水素が漏れ出た原因は特定できませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/42d8c2735fe41c9f7fb184cd8f4365483e4c8efc
(2021年11月7日 修正1 ;追記)
2021年11月5日18時44分にNHK東北からは、タンク内には8年間撤去していなかった泥状の活性炭があり、その中に含まれていた大量の硫化水素が排気装置の能力を超えて発生したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし7月、東北電力女川原発で、作業服などを洗濯した際に出る廃液をためるタンクから2号機の制御建屋に硫化水素が流れ込み、吸い込んだ作業員7人がめまいや吐き気などを訴えて、このうち2人が一時、入院しました。
東北電力が原因を調査し、5日、その結果を公表しました。
それによりますと、タンクには廃液から洗剤の成分を取り除く際に出る、活性炭が泥状になった物質が大量にたまっていて、この中に硫化水素が含まれていたということです。
この物質は、タンク内に76立方メートルまでためることができますが、当時、74立方メートルがたまっていて、大量に発生した硫化水素が排気装置の能力を超えたため、配管を通じて、別の建物に流れ込んだということです。
最後にこの物質を撤去したのは、およそ8年前だったということです。
東北電力は、この物質を撤去する頻度を高めるとともに、条件に応じて配管の弁を閉めるなどの再発防止策をまとめました。
東北電力原子力運営課の鈴木課長は、「迷惑をおかけし、おわびします。再発防止対策を確実に実施し、安全確保を徹底していきます」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20211105/6000016876.html
2021年11月5日付の東北電力プレスリリ-ス(抜粋)からは、タンク内のスラッジが固まったため空気の経路が限定され攪拌効果が弱まり、そこで従来よりも高い圧力で空気を注入したところ、通常の排気ライン以外の配管を通じて硫化水素が系外に流出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【硫化水素が2号機制御建屋に流出したメカニズム】(別紙3参照)
これまで実施した調査の結果、硫化水素が2号機制御建屋へ流出したメカニズム等について、以下のとおり推定した。
(1)タンクに堆積している多量のスラッジ※3が時間の経過とともに固まったことにより、注入した空気の経路が限定され、硫化水素がスラッジ内に蓄積されている状態となっていた。
(2)このため、定期的(1週間に1回程度)に実施している空気攪拌作業の効果が弱まってきたことから、前回(事象発生の前週)実施した作業では、硫化水素発生の抑制効果改善等を目的に、予め定められた手順に基づき、従来よりも高い供給圧力でタンク内に空気を注入したところ、スラッジがほぐれ、新たな空気の経路が形成された。
(3)こうした状態において、事象発生日当日も、硫化水素発生の抑制等を目的に、従来よりも高い供給圧力で空気攪拌作業を実施したところ、スラッジ内に蓄積していた多量の硫化水素が、新たな空気の経路を通じてタンク内に放出されたが、通常の排気ラインである換気空調系で排気しきれずに、タンクに接続している配管等を通じて系統外へ流出した。
※3
管理区域内で使用した被服の洗濯廃液等に含まれる洗剤成分を除去する際に生じた活性炭等が泥状の固体となったもの。
【事象発生の原因】
本事象の発生に至った原因について、以下のとおり抽出した。
(1)タンク内のスラッジの定期的な排出処理を実施しておらず、長期間にわたりスラッジが多量に堆積した状態となっていた。
(2)当日の空気撹拌作業により硫化水素がタンク内に多量に放出し、換気空調系で排気しきれなかった。
(3)硫化水素が多量に発生した場合に備え、2号機制御建屋への流出を防止するための配管の隔離措置を取っていなかった。
(4)空気攪拌作業にあたり、酸欠作業※4に準じた立入禁止措置、非常時の連絡体制等の措置を取っていなかったことに加えて、硫化水素流出時に協力企業作業員との間での情報共有、避難誘導が円滑に行われなかった。
※4
酸素欠乏症等防止規則に基づき、酸素欠乏症または硫化水素中毒を防止するため、作業方法の確立、作業環境の整備その他必要な措置を講ずる必要がある作業。
【再発防止対策】(別紙4参照)
抽出した原因を踏まえた再発防止対策について、以下のとおり講じることとした。
(1)タンクからスラッジを定期的(年1回以上)に排出するなどし、堆積量が一定レベルを超えないよう維持することとし、その旨を社内文書に規定する。
(2)空気攪拌作業時には、事前に換気空調系の排気量を増やす。
(3)空気攪拌作業時には、タンクから2号機の制御建屋に繋がる配管の弁を閉じ、流出経路を隔離する。
(4)空気攪拌作業時には、酸欠作業に準じた措置を行うとともに、流出経路の隔離措置や漏えい防止、緊急・異常事態が発生した際の報告フロー等について、社内文書に規定するとともに、所員および協力企業作業員へ周知する。
これまで実施してきた空気攪拌作業では、多量の硫化水素が発生し、系統外へ流出した事例がなく、今回のような事象が発生する可能性について予見できなかったことから、今後の作業にあたっては、今回策定した再発防止対策の実施に加えて、硫化水素による人体への影響に鑑み、当該作業の従事者のみならず、その他の作業員への影響も評価するなど、より慎重なリスク想定を行ってまいります。
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1222383_2549.html
2021年7月12日12時25分にFNN PRIMEから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
打ち放たれたゴルフボールに、雷が直撃。
稲妻が走り、辺りに鋭い光が広がった。
これは、アメリカ・テキサス州のゴルフ練習場で、ゴルフボールに雷が直撃した瞬間の映像。
18歳の男性が友人らと楽しんでいたところ、急に天候が悪化。
「最後のショット」として放ったボールに、雷が当たったという。
けが人はなく、ナイスショットならぬ稲妻ショットとなった。
地元メディアなどによると、男性が放ったボールのスピードは時速140km超え。
「雷が自分ではなく、ボールに当たって助かったよ」とコメントしている。
https://www.fnn.jp/articles/-/209099
(ブログ者コメント)
1秒程度の短い映像。
分解写真的に切り取ると、以下のようになった。
①打ったボールが映っているようにも見える。
②・・・と、その瞬間、辺りが真っ白になった。
ボールを打った男性は閃光に包まれている。
③しかし、男性に驚いた様子は見られない。
遠くに落ちた雷の閃光だったのか?
④すると、今度は右側から閃光が拡がってきた。
⑤閃光が辺り一面に拡がった。
男性の姿は先ほどよりクッキリしているので、ゴルフボールに落ちた時の閃光か?
⑥ボールに落ちた雷がハッキリ映っている。
⑦男性はビックリして後方に逃げ出した。
周辺は、もやっているようにも見える。
ちなみにボール直撃後、閃光は見られていない。
2021年7月12日12時0分に日本経済新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
セキュリティー対策ソフトのデジタルアーツは、メールに添付されたファイルのパスワード解読に関する調査結果を発表した。
一般的に利用できるパスワード解読ソフトで様々な文字列を試したところ、英語の小文字6ケタは1秒未満、8ケタでも20秒で突破できたという。
同社は、「メールの添付ファイルは短時間で解読できる」と警告する。
ウェブサイトのログインなどは、パスワード入力を一定数失敗するとロックされる仕組みが多い。
だが、メールの添付ファイルは、入力を何回でも試すことができるため、通常の解読ソフトで容易に突破されてしまうという。
英語と数字を組み合わせた8ケタでも、例えば小文字の「zansin01」では2分13秒だった。
大文字を入れた「Zansin01」では2日と6時間(解読終了までの最長の見込み時間)、さらに記号も組みあわせた「Zans!n01」では55日と13時間(同)に伸びたが、同社は「より高度な解読環境なら数十分の1の時間で解読可能。パスワードでの運用は限界がある」と指摘している。
ファイルにパスワードを設定してメールで送る方法は、ファイル内部のウイルスを検知できなくなるなど、セキュリティー上の問題点も多い。
平井卓也デジタル改革相が省庁で廃止する方針を打ち出すなど、官民で見直しの動きが進んでいる。
【ひとこと解説 山崎俊彦 東京大学 大学院情報理工学系研究科 准教授】
小文字のみであることがわかると、6文字の場合、たった26^6=308,915,776通りしか存在しません。
すべてのパターンを試したとしても、計算時間はたかが知れています。
8文字となっても、約2000兆通りにしかなりません。
さらには、パスワード解析ソフトには、通常、辞書が備わっていて、よく使われる文字列の組み合わせはすぐに解読されます。
なので、長いから安全と思い込むのも危険です。
【ひとこと解説 石塚 日本経済新聞社 編集委員】
「短時間で解読できる」と警告されても、そもそも人の記憶力には限界があり、何をどう設定すればよいのか、戸惑うばかりです。
一説によれば、人が短期的に記憶できるランダムな文字の羅列は、せいぜい7ケタ程度とか。
入力しようとしても、思い出せないほど長いパスワードは、設定しても無用の長物。
もう、人はパスワードとの戦いに白旗を掲げるしかないのでしょうか。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC3074Z0Q1A630C2000000/?n_cid=NMAIL007_20210712_Y
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。