2021年1月29日21時47分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
アメリカ・ニューヨークで、現場から引き揚げる消防隊員を、突然、落下物が直撃。
消防隊員はその場に倒れましたが、ある装備のおかげで九死に一生を得ました。
◇◇◇◇◇
アメリカ・ニューヨーク市の住宅街で起きた火事。
鎮火した消防隊員が、現場から引き揚げようとしています。
次の瞬間、突然、落下物が頭を直撃し、消防隊員がその場に倒れました。
その落下物とは、出火した家の2階から落ちてきたエアコンの室外機でした。
消防隊員は意識を失い、病院へ救急搬送。
かぶっていたヘルメットは一部が破損しましたが、激しい衝撃に耐えていました。
事故の翌日、消防隊員は無事に退院。
ヘルメットのおかげで九死に一生を得ました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfd1853723e5ba6892b6536fd7b84b22306dead3
(ブログ者コメント)
ブログ者には、ヘルメットの右側頭部を直撃したように見えた。
2021年1月29日付で毎日新聞東京版から下記趣旨の記事が、複数枚の雪の結晶の写真付きでネット配信されていた。
大雪が降ると、特に首都圏の交通網は大混乱ということも珍しくない。
実は、太平洋側の雪に関するデータは十分でなく、未解明な部分も多いのだとか。
データ収集のため、気象庁の研究員が考案したのが市民参加型研究プロジェクト「#関東雪結晶プロジェクト」だ。
開始から約4年。
研究成果も見えてきた。
仕組みはわりと簡単。
市民にスマートフォンなどで降った雪の結晶を撮影してもらう。
この画像をツイッターに「#関東雪結晶」のハッシュタグを付けて撮影日時と場所と共に投稿してもらう。
これを研究に活用する。
考案したのは、雲研究者でアニメ映画「天気の子」(新海誠監督)で気象監修も務めた気象庁気象研究所研究官の荒木健太郎さん(36)だ。
参加手法の手軽さがうけて、これまでに10万枚以上の画像が集まった。
開始した2016年は関東甲信地方限定だったが、19年から対象地域を全国に広げた。
きっかけは、首都圏を直撃した14年2月の大雪だった。
「2週連続の大雪で交通機関はマヒしました。この時、気候学や雪氷学、災害情報学など、多分野の研究者とともに、首都圏の雪の研究を始めました」。
荒木さんは全体の取りまとめと低気圧や雲の現象などを担当した。
だが観測データが少なすぎて、分からないことが多かったという。
そもそも、日本海側と太平洋側では大雪のメカニズムが違う。
日本海側では、西高東低の冬型の気圧配置が強まった時に、大陸から流れ込む寒気が日本海で暖められて大気に水蒸気が供給される。
海上に筋状に並んだ積乱雲が発生し、それが次々と陸地に入って雪をもたらす。
20年12月に日本海側に降った大雪もこうしたメカニズムで起きた。
一方、太平洋側は、日本の南岸を進む南岸低気圧と呼ばれる前線を伴った温帯低気圧が原因となる。
だが、雨が降るのか雪が降るのか、その量はどれくらいなのかといったことは、低気圧の中心位置や、降雪や降雨がどの程度地上を冷やしたのかなど、複数の条件が作用し合ってガラリと変わる。
そのため、「関東では、大雪になるかどうかは直前まで分からないことも多い」。
そもそも頻度が少ないため、観測データもあまりなかった。
荒木さんは、最初は自分で雪の結晶を撮影して調べていたのだが、「時間的にも空間的にももっと広く、多くのデータがほしいと考え、プロジェクトを思いつきました」。
狙いは的中。
18年1月の大雪では、わずか1日で約2万枚の画像が集まった。
画像の解析で分かったことがある。
17年3月27日、栃木県那須町のスキー場で、表層雪崩により高校生ら8人が亡くなった。
こうした表層雪崩の原因となりやすい結晶の形があるという。
交差角板状や砲弾状と呼ばれる形状の結晶で、いずれも粒が小さく、さらさらしている。
マイナス20度以下でできる「低温型結晶」だという。
気象データなどと合わせて画像を分析。
前線を伴った低気圧(南岸低気圧)では低温型結晶ができやすく、前線を伴わない低気圧では低温型結晶がほとんどできないことを突き止めた。
「南岸低気圧による大雪では、表層雪崩への注意が特に必要になる」と警鐘を鳴らす。
荒木さんは「プロジェクトなどを通して、冬に太平洋側に発生する雪雲の実態が少しずつ見えてきた」と、手応えを感じており、市民に協力を呼びかけている。
なぜ、こうした画像が予測精度の向上につながるのか。
「物理学者の中谷宇吉郎博士の言葉に『雪は天から送られた手紙である』というのがあります。
雪の結晶には、樹枝状や角柱状などさまざまな形がありますが、これは雲の中の温度や水蒸気量によって決まる。
つまり、地上に降った雪の形を見ることで、雲の状態が分かるわけです」。
中には、結晶の周りに大量の雲粒(うんりゅう)と呼ばれる氷の粒が付着した「あられ」もある。
あられは、雲の中の強い上昇気流によって作られる水滴が雪の結晶に付着して凍ってできる。
たくさん付着していれば、それだけ上昇気流も強いというわけだ。
雪の結晶は、みぞれやひょうなどを含め121種類あるという。
うまく撮影するコツは?
・・・・・
https://mainichi.jp/articles/20210129/dde/012/040/008000c
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去に、雪崩の原因となる雪は、主に以下の3種類だという情報を紹介した。
《1》雲粒(うんりゅう)なし結晶
《2》表面霜(ひょうめんしも)
《3》こしもざらめ雪
このうち、突起の少ない「雲粒なし結晶」が、今回情報にある「低温型結晶」だと思われる。
2018年12月15日掲載
『2018年12月8日報道 北海道札幌市の「日本氷雪学会北海道支部」
は、まとまった雪が降るたびにHPに雪の粒子の写真を公開し、
雪崩を起こしやすい雪がある場合は注意を呼び掛けている』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9159/
2021年1月29日15時31分にYAHOOニュース(ABCニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前10時50分ごろ、吹田市千里山松が丘の「吹田市立千里第ニ小学校」で、女性教師から「理科の実験中に気分不良者が出た」と消防に通報がありました。
警察や消防などによりますと、理科室で4年生のクラスが金属を熱して、色が変わる様子を観察する実験をしていたところ、カセットコンロからガスが漏れました。
児童12人(男子3人、女子9人)と男性教師(20代)の、合わせて13人が頭痛や吐き気などを訴え、病院に搬送されました。
全員、症状は軽いということです。
実験に使った9つのカセットコンロのうち2つについて、装着が不十分のまま点火しようとした際に、ガスが漏れた可能性があるということです。
警察と消防がガス漏れの詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7edd4c477b9e1ef6d9bcdd785d34f40347475317
1月29日14時37分に時事ドットコムからは、当初は119番通報せず保健室で様子を見ていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
府警吹田署などによると、午前9時40分ごろから4年生38人が、カセットコンロ9台を使って金属の熱伝導の実験をしていた。
うち2台のコンロからガスが漏れたとみられる。
学校側は当初、保健室で児童らの様子を見ていたが、体調不良が続いたため119番したという。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012900781&g=soc
2021年1月28日10時55分にYAHOOニュース(GetNaviWeb)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
最近、全国各地でヤスデが線路上で大量発生し、列車の車輪が空転することから遅延や運休が起きています。
ヤスデの大量発生は過去にも起きており、大量発生した年を追ってみると、8年または16年おきになっていることが判明しました。
なぜヤスデは、このサイクルで大量発生するのでしょうか?
【列車を運休させることから「キシャヤスデ」の名前に】
1976年に八ヶ岳周辺のJR小海線の線路でヤスデが大発生したことがありました。
急こう配の区間のため、ヤスデを引いた車輪がスリップしてしまい、一部の列車が運休する事態に。
同様の事例は各地で起こり、そこから、このヤスデには「キシャヤスデ」という名前が付けられたそうです。
ヤスデの大群によって列車が運休すると、駆除費用のほか代替輸送費など、鉄道会社はさまざまな費用がかかってしまうのだとか。
もし、キシャヤスデの発生の予測や予防ができたら、役に立ちますよね。
そんなキシャヤスデについて1972年から研究を行ってきたのが、国立研究開発法人「森林研究・整備機構」。
この研究チームでは、キシャヤスデによる列車への影響が複数回報告されている小海線近くと、秩父多摩甲斐国立公園東側の2か所で、2016年までに年に1~5回の調査を続けてきました。
土を掘り起こしてポリエチレンのシートの上に広げて、キシャヤスデを採取。
土を掘り起こす深さを0~5センチ、5~10センチ、10~15センチ、15~20センチと変え、根気よくキシャヤスデの様子を観察しました。
すると、キシャヤスデが成長していくプロセスが詳細にわかってきたのです。
まず、メスが8月までに400~1000個の卵を産みます。
夏になると幼虫は毎年脱皮し、少しずつ成長していき、8年目の夏の脱皮でようやく成虫に。
成虫になったキシャヤスデは9月から10月ごろに、交尾する相手を探すために地表を動きまわり、冬眠前や春になってから交尾を行い、8月までに卵を産んで死を迎えます。
つまり、キシャヤスデは卵のまま7年間土のなかで過ごし、8年目に成虫になって、相手を見つけるために地表面に出て活動を始めるのです。
このとき線路上に現れたキシャヤスデこそが、列車をスリップさせていたのです。
キシャヤスデが成虫になって地表を動く距離はおよそ50メートルと、決して広範囲ではないため、同じ電車の路線でキシャヤスデの大量発生が起きるのは、8年周期または16年周期と予測がつくそう。
実際、これまでの事例を見てみると、キシャヤスデの大量発生は8年または16年間隔で起きているようなのです。
昆虫以外の節足動物でこのようなライフサイクルを持つ生物がいることが判明したのは、今回が初めてのことなのだとか。
この研究チームでは、同じようにライフサイクルをもつ生物はいるだろうと見ていますが、この発見が大量発生に伴う電車の事故や遅延の予防に活用されることが期待されます。
【出典】Niijima,K.,Nii,M.,& Yoshimura,J. (2021). Eight-year periodical outbreaks of the train millipede. Royal Society Open Science. 8(1).
http://doi.org/10.1098/rsos.201399
https://news.yahoo.co.jp/articles/d273691c6007cb97d5d2b34adc73eaca4f0f834e
2021年1月26日11時30分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、現場写真や埋設場所一覧表付きでネット配信されていた。
猛毒のダイオキシンをふくむ除草剤約26トンが、15道県42市町村の山中に半世紀前から埋められたままになっていることが、林野庁への取材でわかった。
うち12道県20市町村の約18トンは、林野庁の通達と異なる方法で出先機関が埋めたままという。
林野庁は地域の安全に問題はないとしているが、近年は豪雨などで土砂崩れが相次いでおり、岩手県や福岡市などは除草剤の流出などを懸念して、撤去を求めている。
除草剤は「2・4・5T系」という種類。
林野庁は、かつて国有林の植林時に、この除草剤を使っていた。
ネズミの研究で胎児の奇形が指摘されたことなどから、1971年に使用を中止。
6割余りはメーカーに返還したが、残った分は処分法がないとして、17道県50市町村の国有林に埋めたと説明している。
【林野庁「掘りだす際に飛散も…」】
埋設方法について林野庁は、当時の営林局に対し、除草剤と土、セメントを混ぜてコンクリート塊にし、厚さ1メートル以上の土をかぶせることや、できる限り水源から離すよう通達していた。
その後、コンクリで固めず埋めるなど、通達と異なる方法が愛媛県内で取られていたことが愛媛大学の調査などで判明。
各地で類似ケースが判明し、一部は撤去された。
林野庁の通達前に各地の営林局が独自に埋めたケースが多かったという。
国会でも取り上げられ、問題になった。
林野庁は「安全な無害化方法が確立されず、掘りだす際に飛散も懸念される」と説明。
林野庁の専門家委員会は、「地域住民の生活に及ぼす影響はない」としている。
現在、年2回の目視による点検のほか、大雨や地震の後に異常がないと確認しているという。
だが、一部の自治体は「記録的な豪雨が全国で多発している」(福岡市)として、撤去を求めている。
林野庁の当時の埋設担当者は、のちに林野庁長官を務めた塚本氏(男性、85歳)。
塚本氏は取材に「誤って使用される恐れもあり、埋めて処分することにした。当時の厚生省などにも相談し、安全面で万全を期したつもりだったが、豪雨や地震の危険性は十分に考慮していなかった」と話した。
林野庁が通達した除草剤を固める方法は、土とセメントによるコンクリ化。
だが、阪田憲次・岡山大学名誉教授(コンクリート工学)は、「砂利ではなく、土を使っている時点でコンクリとすら呼べない。土の中は環境も劣悪だ。すでに塊をなしていない恐れもある。極めてずさんな方法だ」と指摘している。
【埋設の1キロ先で土砂崩れ、豪雨の被災地】
熊本県芦北町の山中には、林道から十数メートル入った草木が生い茂る一角に、除草剤「2・4・5T系」が埋められている。
埋設量は約180キロ。
立ち入り禁止の看板とともに、高さ2メートルの金網で囲われている。
町は昨年7月、熊本豪雨に見舞われた。
林野庁によると、埋設場所に異常はなかったが、約1キロ離れた林道では土砂崩れが発生。
国土交通省の集計では、町内で38件の土砂崩れが起きた。
林野庁と町の担当者は昨年11月、合同で現場を定期点検。
町の担当者は口頭で除草剤の撤去を打診したが、林野庁担当者は「掘り返すことでの拡散を懸念している。今後も安全に管理したい」と話した。
町の担当者は取材に、「今の段階では適正に管理されているとは思うが、いつ何が起きるかわからない」と話した。
直線距離で約2キロの集落に住む農業の田中さん(男性、69歳)も、「7月は経験したことのないような大雨だった。土砂崩れで漏れ出して水源にでも入ったら大変だ。できれば撤去してもらいたい」と話す。
熊本県には、芦北町を含む3市町に埋設されている。
地震や豪雨が相次ぐことをうけて、県は18年、撤去を林野庁に求めた。
福岡市は1992年以降、ほぼ毎年、佐賀県吉野ケ里(よしのがり)町の埋設分について、周辺の自治体や水道企業団などと連名で移設を要望。
埋設地が福岡市の上水道の取水ダム上流にあるためだ。
18年の要望書では、「記録的な豪雨が全国で多発し、想定外の事象が予想される」と記した。
18年の西日本豪雨時には、埋設地から数キロの峠4カ所が崩れた。
林野庁によると、撤去や移設の書面での要望は過去5年間で、他にも岩手県や鹿児島県伊佐市など4県市町から出ている。
455キロが埋まっている福島県会津坂下町は、撤去は要望していないが、18年、適正に管理されているか質問書を林野庁に出した。
町の担当者は、「災害時などに流出する懸念はある」と話す。
土砂災害に詳しい京都大学防災研究所の釜井俊孝教授は、ダイオキシンは長期にわたり毒性を保ち続けることを踏まえ、埋設地の山について「地形変化を1千年単位で監視する必要がある」としている。
【ダイオキシンとは】
少量でも発がん性などの強い毒性を持つ有機塩素化合物。
環境や生体中では分解されにくく、長期間存在する。
「2・4・5T(トリクロロフェノキシ酢酸)」は、ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤に使われ、不純物のダイオキシンが含まれていた。
下半身がつながったベトナムの結合双生児の「ベトちゃん・ドクちゃん」は枯れ葉剤との関係が指摘され、胎児への先天異常など健康影響への懸念が高まった。
日本ではごみ焼却炉からの発生などが問題となり、土壌や大気の環境基準などを定めた対策特別措置法が1999年に制定された。
https://www.asahi.com/articles/ASP1S73F9P1STIPE00B.html
※同じ朝日新聞から、1年ちょっと前、2019年10月28日付で、夕張市での
埋設事例など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
北海道夕張市南部の山中に、大量の除草剤が埋設されている――。
こんな情報を北九州市立大国際環境工学部の職員、原田さん(男性、60歳)から受け取った。
記者は9月27日午後、原田さんの調査に同行し、国有林に入った。
林野庁北海道森林管理局の許可を得て、ふだんは立ち入り禁止の未舗装道路を車で進んでいった。
10分もたたないうちに、雑草が生い茂ったくぼ地に出た。
もともとは石炭の露天掘りをしていた場所で、鉄杭が刺さっているのが見えた。
杭は有刺鉄線で囲まれ、立ち入り禁止の看板が2本。
空知森林管理署の名で「この区域に2・4・5T剤が埋めてありますので立入を禁止します」とある。
林野庁などの資料では、夕張の国有林に埋められた245T剤の量は600キログラムに上る。
245T剤とは、除草剤の一種だ。
国は1960年代後半、木材として使う針葉樹の成長を阻む下草を枯らすため、全国の国有林に245T剤を散布した。
だが、その後、この除草剤には猛毒のダイオキシンが含まれていることがわかった。
海外で人体への有害性が報告されると、国は71年に使用を中止した。
大量の有毒な除草剤を、当時考えられる最も安全な管理方法として国有林に埋めた――。
これが政府の公式な説明だ。
当時は無害化する技術がなく、林野庁長官は71年11月、大量の土と混ぜたうえセメントで固めて地中に埋めるよう、全国の営林署に通達を出した。
北海道森林管理局によると、夕張のケースでは、71年12月、埋められた。
84年に調査のため掘り起こして、漏れないように、より強固に固めたうえで埋め直した。
その後は、春夏の年2回、職員らがパトロールして、土砂崩れや漏れなどがないか、目視で確認している。
以来35年間、地元自治体の要請を受け、たびたび水質調査などもしているが、異常は一度も検出されていない。
調査に同行した森林管理局の職員は、「この先もずっとこのまま保管しておくことになります」と言った。
・・・・・
【なぜ保有?かつて国会で追及も ベトナム戦争と関係?】
日本政府が大量の245T剤を保有していた理由について、別の見方もある。
除草剤は、英語だと「Herbicide」。
Herbは草、cideは殺すという意味で、「枯れ葉剤」とも訳される。
日本政府は、国有林に埋めた物質はあくまで「除草剤」と説明するが、除草剤も枯れ葉剤も、主成分として245T剤が使われている。
ベトナム戦争が泥沼化していた69年7月、衆院外務委員会で、枯れ葉剤の原料である245T剤が取り上げられた。
・・・・・
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20191028010500001.html
2018年12月27日に掲載した第2報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第2報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9098/
(2021年2月3日 修正3 追記)
2021年1月26日10時0分に朝日新聞からは、1年前にも同じ場所で小規模爆発があった、フレコンにはアースをとっていなかった、静電服の着用を指示されていなかったという証言もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
静岡県警は25日、当時の工場長(50代)ら7人を業務上過失致死傷の疑いで静岡地検沼津支部に書類送検し、発表した。
認否を明らかにしていない。
3年以上の捜査の末、事故原因を静電気による粉じん爆発と結論づけた。
書類送検されたのは、当時、同社富士工場に勤務していた工場長や課長ら6人と、業務委託契約を結んでいた協力会社「S組」の社長(60代)。
7人はいずれも危険物取扱者の資格を持ち、同工場での勤務経験が豊富だったという。
県警によると、7人は作業員に帯電防止用の作業着を着用させ、床に堆積(たいせき)した粉じんを取り除かせるなど、静電気による粉じん爆発を防ぐ措置や対策の指導を怠った疑いがある。
事故の1年2カ月前にも同じ場所で小規模な爆発があったことも踏まえ、注意義務があったと判断した。
事故は印刷インキ用の樹脂を製造する4階建ての工場棟で発生し、工場棟1棟が全焼した。
当時、工場棟1階では、製品の原料を粉砕して発生する粉じんを保管袋「フレコンバック」に詰める作業が行われていた。
県警は消防と実施した現場検証や爆発に関する実験、専門家の意見などを総合し、原因を推定。
空気中を舞う粉じんが帯びた、もしくは作業員の着衣などから生じた静電気によって爆発が起きたと結論づけた。
消防の火災調査書類によると、ある作業員は「フレコンバック自体にあるアース端子にはアースをとっていなかった」と証言。
帯電防止用の作業服の着用指示を受けていなかったとの証言もあったという。
また工場では、事故の半年前、粉じんによる爆発の危険性を調査していた。
粉じんが静電気による着火で激しい爆発を引き起こす危険性を把握し、対策を検討中だったという。
荒川化学工業は事故後に調査委員会を設置。
事故原因について県警と同じ結論に達していた。
一方で、静電気や粉じん爆発に関する理解が不足しており、粉じんの堆積(たいせき)が爆発につながる認識はなかったとも説明していた。
今回の書類送検を受け、同社経営企画室は「事故に関しておわび申し上げます。すでに再発防止策に取り組んでおり、今後は捜査機関の判断を待って対応を検討していきます」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASP1V347JP1TUTPB00P.html
1月26日19時54分に産経新聞からは、コーン放電あるいは作業服や靴からの放電によって、作業場に積っていた粉に引火した可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発は29年12月1日午前8時半ごろ、印刷インキを紙に定着させる樹脂を製造する4階建て工場で発生。
県警によると、火元は1階北西側で、静電気による粉塵爆発が起きた。
静電気は、砕いた樹脂の梱包作業工程の高温放電※で発生したか、帯電防止機能が備わっていない作業服や靴から発生し、作業場に積もっていた樹脂の粉に引火した可能性があるという。
https://www.sankei.com/affairs/news/210125/afr2101250028-n1.html
※ブログ者注;高温放電ではなく、コーン放電の聞き間違い?だと思われる。
1月25日19時9分にNHK静岡からは、静電服や静電靴を着用していない作業員もいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、工場では、インクのもととなる樹脂を製造していて、その原料を手作業で砕いたあと梱包する作業が行われていました。
警察によりますと、この梱包作業の際に、何らかの原因で発生した静電気が粉じんに着火して爆発が起こったとみられるということです。
警察によりますと、工場への聞き取りの中では、▼掃除が行き届いておらず樹脂の粉じんが床に積もったままになっていたほか、▼静電気が発生しない素材でできた服や靴を身につけていない作業員もいたことが分かっているということです。
警察は、7人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
社員6人が書類送検された荒川化学工業は、粉じんが飛び散らないような集じん機を導入するなど対策を行っているとしたうえで、「ご迷惑をおかけしたことは大変申し訳なく、深くお詫び申し上げる。2度と事故が起きないように安全文化の意識の向上を社内で図っていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20210125/3030010143.html
1月26日6時0分にYAHOOニュース(テレビ静岡)からは、警察は同じ材料を扱うメーカーへの聞き取りも行ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、警察は業務上過失致死傷の疑いで、同じ材料を扱うメーカーへの聞き取り、原因となった粉じんに関する実験など捜査を進めてきました。
そして25日、事故を予見できたのに爆発を防ぐ対策や指導を怠った疑いがあるとして、当時の工場長など荒川化学の社員6人と、死亡した2人が所属していた協力会社の社長を書類送検しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2b8204b474cc38d5a798e44a471e619cdf94edd
1月25日17時58分にYAHOOニュース(静岡新聞)からは、作業者あるいはフレコンからの放電が原因だったらしいと読み取れる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故は午前8時25分ごろ、紙にインキを定着させる樹脂の製造プラントで発生。
冷却後に砕いた樹脂をフレコンバッグと呼ばれる包装用袋に充填する作業を行っていた協力会社の男性従業員2人が死亡し、プラント内外にいた作業員ら13人が重軽傷を負った。
プラントは全壊、全焼した。
県警によると、爆発は充填(じゅうてん)作業中に発生した静電気が樹脂の粉じんに着火したことなどで起きた。
静電気は作業員の着衣や靴に帯電していたか、フレコンバッグに粉じんを充填する際の放電によって発生したとみられる。
7人はいずれも危険物取扱者の資格があり、事故の危険性を予見できたのに、作業員に対して静電気帯電防止機能が備わった着衣や靴の着用を徹底していなかった。
さらに、床に樹脂の粉じんが堆積していると静電気が発生する可能性があるにもかかわらず、粉じんの清掃を行わせていなかったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16f65ed01760a576250a8cf73426b54f30b7d334
(ブログ者コメント)
〇静電服や静電靴を着用していない作業員がいたと報じられている件だが、第2報で紹介した荒川化学の報告書を読み直すと、43ページに以下のように書かれていた。
まず協力会社の社員の服装については,荒川化学の規定による帯電防止作業服(各自で購入),静電気帯電防止靴(協力会社から支給),ヘルメット,軍手,防じんマスクを着用していた(図48)。
この中の「帯電防止作業服(各自で購入)」とは、自腹で買うということだろうか?
それとも、自分でワークマンのような店に行って買うということだろうか?
後者であれば、普通の作業服を買ってしまう恐れがある。
〇ブログ者は工場勤務時代、粉じん爆発の恐れがある場所での作業について、何回か安全性を評価したことがある。
その際、協力会社の方の靴底の汚れ状況については何回か確認したことがあったが、作業服については決まりが守られているものと信用し、チェックしたことはなかった。
今、思うと、抜取りででも確認したほうが良かったのかもしれない。
〇第2報では、荒川化学は着火源をコーン放電と推定している
ことを紹介した。
一方、今回、警察は、それ以外、作業着や靴から放電した可能性もあるとした。
いずれが正かは不明。
ただブログ者は、今回の情報ならびに、接地しないまま導電性フレコンを使用していた(同社報告書p43)こと、またフレコン内でのコーン放電は考え難いのではないかと思っていることから、以下のシナリオのほうが可能性が高いのではないか?と思っている。
『作業者がフレコンに触れようとした際、帯電したフレコン
から作業者に、あるいは帯電した作業者からフレコンに
向かってブラシ放電あるいは火花放電が起き、周辺に漂って
いた粉じん、あるいはフレコンから立ち上っていた高濃度
の粉じんに着火した。』
2021年1月26日19時14分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後0時半ごろ、越前町織田にあるH化成福井工場から「溶接作業中にウレタンに火花が移った」と、工場で作業をしていた従業員から消防に通報がありました。
消防車など15台が出て消火活動にあたり、火はおよそ2時間後に消し止められましたが、3棟ある工場のうちの1棟が半焼となり、およそ520平方メートルが焼けました。
ケガをした人はいませんでした。
警察などによりますと、この工場は自動車のシートなどを製造していて、出火当時はベルトコンベヤーの修理のため、従業員2人で溶接作業をしていたということです。
また通報の内容から、溶接作業中に火花がとんだとみられるということで、警察や消防は現場検証を行って火事の詳しい原因などを調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20210126/3050007042.html
2021年1月25日17時50分にYAHOOニュース(CNN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルス感染拡大防止を目的として、ショッピングセンターや学校などにアルコール消毒剤が設置される中、飛び散った消毒液で目を傷つける子どもが増えている。
フランス毒物対策センターによると、2020年4月1日~8月24日にかけ、手指消毒剤の有害化学物質が子どもの目に入った症例は、前年同期に比べて7倍に増えた。
この期間に、手指消毒剤が目に入ってパリ市内の小児眼科病院に入院した子どもは16人に上った。
前年の2019年は男の子1人だけだった。
重症者2人は角膜に組織を移植する手術を必要とした。
入院したのは、全員が4歳未満の子どもだった。
フランスの研究者はその理由について、消毒剤の容器が大抵の場合、幼児の目に近い1メートルの高さに設置されているためだと指摘する。
子どもの目に化学物質が入った症例のうち、手指消毒剤が占める割合は、2019年は1.3%のみだったが、2020年は9.9%に増えた。
大半は軽症だったと報告している。
子どもにとって最も危険が大きいのは公共の場に設置されている手指消毒剤で、2020年は公共の場での症例が63例に上った。
19年は皆無だった。
手指消毒剤の多くに高濃度で含まれるエタノールは、角膜の細胞を破壊する。
この研究は21日の医学誌JAMAに発表された。
同誌には、関連する研究として、飛び散った手指消毒液が目に入った子ども2人の症例をインドの医師が紹介している。
このうち4歳の子どもは光を見るのが耐えられないと訴え、5歳の子どもはまぶたに損傷を負った。
2人とも食塩水洗浄や目薬などの治療を受けて完全回復したものの、公共の場や学校に設置された手指消毒剤については危険性を認識する必要があると医師は指摘し、以下のような対策を促している。
▽手指消毒剤ではなく石鹸(せっけん)と水で手を洗うことを奨励する
▽手指消毒剤の使い方について子どもに教え、練習させる
▽ショッピングセンターなどでは身長の低い子ども用の手指消毒剤を用意する
▽手指消毒剤の隣に注意書きを表示する
もしもアルコール消毒剤が目に入った場合は、すぐに医師の診察を受けさせる必要があると専門家は指摘。
早期の診断と治療により、長期的な影響を抑えられる公算が大きいと話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf64ce7bd2133f19fc66652c0391956f0a7adf3d
(ブログ者コメント)
日本でも起きているのではないかと思い、調べてみたが、見つからなかった。
2021年5月11日17時39分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、日本でも少なからず起きているという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
すっかりおなじみとなった、お店の入り口などにある消毒液スタンド。
小さなお子さま連れの場合は、注意が必要となる。
東京・上野のアメ横を訪ねると、商店街を訪れた客のために、足踏み式消毒液スタンドが設置されていた。
大人にとっては、触らず消毒できる便利なスタンドなのだが...。
多くの消毒液スタンドは、噴射口の高さが、80cmから1m10cm程度。
2歳から5歳くらいまでの子どもの目線と重なることで、事故が起きているという。
消毒液などが目に入る中毒事故は、例年40件ほどだが、2020年は265件と一気に増加。
このうち、5歳以下の子どもの事故は、187件と突出して多いことがわかる。
実際に報告された事例でも、足踏み式消毒液スタンドを子どもが踏み、目に入ったケースや、自動式消毒液スタンドを、子どもがのぞき込んだ際に機械が反応し、子どもの目に入るなどの事故が起きている。
今やなくてはならない、消毒液スタンド。
日本中毒情報センターでは、万が一、目に入った場合は、こすらず洗い流し、痛みや充血が引かない場合は、医療機関を受診するよう呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/76c4438a15c8288aad72d8a97145e90219eca99c
2021年1月25日13時59分にNHK千葉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国有数のスイカの産地、千葉県富里市で、街のシンボルとして親しまれてきたスイカの模様が描かれたガスタンクの解体工事が進められています。
その作業は、巨大なスイカがリンゴの皮をむくように解体されるユニークな方法で行われています。
千葉県はスイカの収穫量全国2位で、富里市は有数の産地です。
その郊外にある高さ37メートル、直径34メートルの巨大なガスタンクは、特産のスイカの模様が描かれ、住民に親しまれてきました。
しかし、設置されて20年間がたち、老朽化に加えて各世帯にガスを届ける導管の技術が進歩したことで、ガスをタンクにためる必要がなくなったことから撤去することになり、東京ガスが去年11月から解体作業を進めてきました。
その解体作業は「リンゴ皮むき工法」と呼ばれるユニークな方法で行われています。
解体工事はガスタンクの頂上付近から作業員2人が乗ったゴンドラをクレーンでつり下げて行われます。
作業員がタンクの外側からガスの切断機を使って厚さが3.6センチある鋼板を少しずつ切り取っていきます。
鋼板の幅は1.5メートル。
リンゴの皮のように切り取られていきます。
切り取られた鋼板はその重みでらせん状に少しずつタンクの内側に垂れ下がり、地面に落ちていきます。
こうして鋼板は1日におよそ80メートルずつ切り取られていくということです。
この「リンゴ皮むき工法」は、高い場所で切り取った鋼板をクレーンを使って地上に降ろす必要がないため、工事費用を抑制できるほか、安全性も高くなるメリットがあるということです。
ガスタンクのすべての解体作業を終えるのは3月中旬になるということです。
巨大なスイカでリンゴの皮をむくように行われるユニークな解体作業。
東京ガスは、「ガスを供給する役目を終えたガスタンクにお疲れさまという気持ちです。最後まで作業が無事に終わるよう工事を進めてまいります」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20210125/1080013442.html
(ブログ者コメント)
「日本の会社が独自に開発した技術」という音声情報もあった。
2021年1月26日21時23分に神奈川新聞から下記趣旨の記事が、火災発生場所遠景の写真付きでネット配信されていた。
横浜市中区の横浜第2合同庁舎2階の関東信越厚生局麻薬取締部横浜分室で25日に発生した火災で、充電中の2台のバッテリー周辺の燃え方が激しかったことが26日、県警への取材で分かった。
ほかに火の気はないといい、県警はバッテリーが出火元となった可能性があるとみて調べている。
県警と消防は同日、分室を実況見分した。
県警によると、燃えた部屋は休憩室として使用されており、2台のバッテリーはコンセントにつながれた状態で、畳の上に置かれていた。
麻薬取締部によると、バッテリーは同分室の備品で、捜査現場で電源を確保するために持ち運んで使用していたという。
捜査資料などに被害はなかった。
火災は25日午後4時50分ごろ発生。
けが人はなかった。
https://www.kanaloco.jp/news/social/case/article-379198.html
1月26日20時56分に東京新聞からは、当日朝から充電していたバッテリーの周辺が激しく燃えていた、破裂音が聞こえたので見に行ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
分室内で充電していたモバイルバッテリー周辺が激しく燃えていたことが、神奈川県警などへの取材で分かった。
バッテリーが火元の可能性があるとみて調べている。
県警加賀町署と市消防局中消防署は26日、分室の実況見分をした。
署によると、焼けたのは2階にある分室の待機室26平方メートル。
職員が25日朝から、この部屋で業務用のバッテリー2台を充電していた。
火災が発生した同日午後4時50分ごろ、職員は待機室におらず、破裂音が聞こえたので部屋へ入ると、煙が激しかったので避難したと話しているという。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/82237
1月26日19時19分にNHK神奈川からは、ボンという音がした、部屋にはスプレー缶などもあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によりますと26日、消防と合同で現場検証を行った結果、火が出たのは分室内にある「待機室」と呼ばれる休憩用のスペースで、充電していた持ち運びできるタイプのバッテリー2台の周囲が最も激しく焼けていたということです。
また、麻薬取締部の職員は「待機室から『ボン』と音がしたときには火が出ていた」と話しているということです。
消防によりますと、待機室にはスプレー缶などもあったということで、消防は引き続き出火原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20210126/1050012823.html
2021年1月24日23時32分にYAHOOニュース(Aviation Wire)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1年半前の2019年7月21日に、那覇空港で韓国のアシアナ航空(AAR/OZ)のソウル(仁川)行きOZ171便(エアバスA321型機、登録記号HL8256)が管制官の指示に従わず、着陸直前の旅客機がいる滑走路へ進入したトラブルについて、国土交通省の運輸安全委員会(JTSB)は1月21日に報告書を公表した。
OZ171便の男性機長(当時38)が、管制官から「滑走路に入り待機せよ」と指示されたと誤認。
一方、男性副操縦士(35)は「滑走路手前で待機せよ」と指示を正しく把握していたものの、機長と副操縦士が管制官の指示を相互確認しなかったことが、誤進入の原因として考えられると結論づけた。
【機長が誤認】
報告書によると、管制官はOZ171便に対し、滑走路(RWY18)手前の誘導路E1で待機するよう指示していたが、同機が滑走路に進入。
これを受け、管制官は着陸許可を午後1時13分29秒ごろに得て滑走路へ最終進入中だった、着陸直前の日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の久米島発NU212便(ボーイング737-800型機、JA01RK)にゴーアラウンド(着陸復行)を指示。
着陸をやり直した。
この影響で、NU212便の到着は定刻より13分遅れた。
アシアナのOZ171便には乗客143人と乗員8人が、JTAのNU212便には乗客53人と乗員6人が乗っていた。
JTSBは、OZ171便が午後1時14分ごろに滑走路へ進入したと推定している。
OZ171便が滑走路へ進入し、NU212便がゴーアラウンドした時点の両機の推定間隔は約3334メートル(1.8海里)で、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)が定めた滑走路誤進入の危険度区分では、5段階あるうち中央の「カテゴリーC(衝突を回避するための十分な時間及び/又は距離があったインシデント)」に相当するという。
NU212便は、OZ171便が滑走路へ進入したのが見えたため、ゴーアラウンドする心づもりをしたとしている。
管制官は午後1時14分4秒ごろ、NU212便へゴーアラウンドを指示。
OZ171便には同7秒ごろ、現在位置で待機するよう指示した。
OZ171便の副操縦士は機長に対し、「我々は滑走路進入の指示を受けていない」と指摘。
機長が管制官に確認したところ、管制官は「Hold short of runway(滑走路手前で待機せよ)」と指示したことと、OZ171便からの復唱も同内容だったと返答した。
これを受け、機長は「Oh, Sorry about that」と応じたという。
その後、到着機との間隔があったため、管制官はOZ171便の離陸を許可した。
同便はソウルへ、定刻より2分早着となる午後3時23分に到着した。
OZ171便の機長の総飛行時間は6178時間00分、このうち同型式機の飛行時間は4561時間00分。
副操縦士は総飛行時間が504時間00分、同型式機では200時間00分だった。
NU212便の男性機長(51)は総飛行時間1万5382時間14分、同型式機は1万3827時間20分。
男性副操縦士(32)は総飛行時間2413時間57分、同型式機は2176時間47分だった。
【副操縦士把握も相互確認怠る】
報告書では、OZ171便の機長は機体が不具合を抱えていたことや、地上走行の順番が1番目であったこと、飛行計画の変更などに気を取られていた可能性があったと指摘。
管制官から「Hold short of runway」と指示された際、「Line up and wait(滑走路に入って待機せよ)」の指示を受けたと誤認した可能性があるとした。
また、那覇空港ではパイロットの同意なしに誘導路E1からの「インターセクション・デパーチャー」を指示される場合があることを、機長が知らなかったことも影響した可能性があるとしている。
一方、副操縦士は「Hold short of runway」の指示を正しく復唱していたため、管制官の指示は把握していたとみられる。
しかし、離陸に必要な手順が残っていたことや、高度制限解除に伴いFMS(Flight Management System:飛行管理装置)の設定変更を行わなければならず、ワークロード(作業負荷)が高い状態で機長との相互確認ができず、滑走路への誤進入にも気づかなかったものと考えるとした。
アシアナの運航規定では、パイロットは管制許可をすべて相互確認しなければならないと定めていた。
ICAOが定めた滑走路誤進入防止マニュアルも、地上走行や滑走路横断、離陸または着陸の許可について、パイロット2人が同意すべきとしている。
【相互確認「ワークロード高い時こそ」】
報告書は、「管制指示の相互確認はいかなる場合でも実施する必要があり、ワークロードが高い時こそ実施されなければならない」と指摘した。
また、副操縦士が滑走路手前の停止位置でも離陸準備が完了していない場合は、出来る限り早く管制官に報告すべきだったとしている。
本件について、国交省航空局(JCAB)は、航空事故につながりかねない「重大インシデント」に認定済み。
アシアナは再発防止策として、
▽那覇空港の情報を更新してパイロットへ注意喚起
▽地上走行中のスタンダードコールアウトの変更
▽誤進入防止の社内キャンペーン
▽パイロットの評価基準と路線審査手順の強化
▽当該パイロットの再教育と再訓練
を実施した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b05dbfdc094f93ddd18a293d108e22c097a19e15
キーワード;ヒューマンエラー 人的エラー
2021年1月23日5時6分にYAHOOニュース(徳島新聞)から下記趣旨の記事が、解説用のイラスト付きでネット配信されていた。
浄化槽のふたが開いていて、幼い息子が落ちそうになった―。
徳島新聞「あなたとともに~こちら特報班」に、徳島市の40代父親からこんな情報が寄せられた。
自宅の浄化槽を点検していた業者が安全対策をせずにその場を離れたのが原因。
大事に至らなかったとはいえ、他の家庭でも起こりかねない危険な事案だ。
防止策を取材した。
昨年11月中旬の午前8時半ごろ、徳島市に住む4歳の男児が自宅の玄関から駆け出した。
幼稚園に向かう毎朝の光景。
いつもと違ったのは、敷地内にある合併処理浄化槽(深さ約2メートル)のふたが開いていたこと。
後ろを歩いていた父親がそれに気付き、追い掛けて服の襟をつかんだ。
男児はあと一歩で転落するところだった。
「心臓が止まりそうだった。もし息子が落ちていたらと思うと、今でもぞっとする」
ふたが開いたままになっていたのは、保守点検業者が給水栓にホースをつなごうと現場を離れたためだった。
転落防止の柵や看板は設置されておらず、そもそも、予定より1日早く訪れて作業を始めていたという。
環境省によると、1989年に群馬県で幼児が転落し、死亡した事例がある。
群馬のケースでは設置者の住人がふたを開けた後、ふたがずれた状態になった上に幼児が乗ったのが原因とみられる。
父親は「今回は無事で良かった。事故が起きないよう業界全体で安全対策を徹底してほしい」と訴えている。
浄化槽の点検は、水の汚れを取り除く微生物の健康状態を確認するのが目的。
徳島県に登録している専門業者約140社が各家庭で年3、4回、槽内の水質や汚泥の状態をチェックしている。
浄化槽管理士の資格試験を実施する日本環境整備教育センターのガイドラインでは、転落事故を防ぐために「必要に応じて防護柵等を設置する」としている。
父親から連絡を受けた県は11月下旬、登録業者らに文書を出した。
現場を離れる際はふたを閉めるほか、防護柵を設置したり見張り員を配置したりして安全確保に万全を期すよう求める内容。
直後に開いた研修会でも、約90人の浄化槽管理士に周知した。
下水道整備が遅れている県内では、合併処理浄化槽の普及率が41・3%と全国で最も高い。
県は水質悪化を防ぐため、合併処理浄化槽の整備を加速させる方針で、作業中の安全確保はより重要になる。
「事故があってからでは遅い。業界がもっと意識を高めないと
いけない」。
こう強調するのは、浄化槽の清掃業者でつくる県環境整備事業協同組合の中川理事長。
中川理事長が社長を務める清掃会社は、保守点検業も手掛けている。
中川理事長によると、一部には安全対策だけでなく、点検業務自体をおろそかにしている業者もいるという。
そこで、安全対策の徹底や技術向上を図ろうと、理事長らが発起人となり、保守点検業者の協同組合(久保理事長)を11月中旬に設立した。
中川理事長は、「業界が自ら襟を正し、県内の保守点検事業の質を高めていく。県も取り組みをサポートしてほしい」と話している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf02f8ef9f186d3efeea0173022f07cbb844b668
2021年1月23日付で毎日新聞東京版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プラスチック製品の劣化を防ぐために加えられる紫外線吸収剤の一種の「UV328」という物質が、生物や環境に悪影響を与える懸念があるとして、国際条約での規制も視野に入れたリスク評価が始まることが判明した。
この物質は国内製品のほか、生物の体内や川底、一部の食品などからも検出されている。
規制対象になれば、多方面への影響が予想される。
有害化学物質の規制に関する国際条約「ストックホルム条約」の評価委員会の決定。
7月に予定されている同条約締約国会議で評価結果を検討し、規制対象にするかどうかを決める見通し。
UV328は、ベンゾトリアゾール系と呼ばれる紫外線吸収剤の一種。
動物実験で、肝臓や腎臓への毒性があることが報告されている。
環境中で分解されにくく、鳥や魚などの体内に蓄積しやすい。
https://mainichi.jp/articles/20210123/ddm/012/040/087000c
2021年1月24日1時24分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京・港区のビルの地下駐車場で、消火設備の点検作業中に二酸化炭素が充満し、作業員ら3人が病院に搬送されたが、このうち2人が死亡した。
石竹記者
「ビルの地下駐車場で設備の点検中、二酸化炭素が充満し、2人が死亡したという」
23日午前11時ごろ、港区西新橋にあるビルの地下駐車場で、消火設備を点検していた作業員から「点検中に二酸化炭素を噴霧してしまった」と通報があった。
この事故で、亀井Nさん(男性、50歳)と亀井Sさん(男性、37歳)が死亡した。
警備員の男性1人も病院に搬送されたが、命に別条はなく、ほかに作業員が3人いたが、自力で避難したという。
この消火設備は、駐車場内で火災が起きた際に二酸化炭素を噴出して火を消し止めるもので、警視庁は、作業員が誤ってボタンを押して噴出させてしまったとみて、業務上過失致死の疑いも視野に捜査している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5c73102c0400ca451a4b7ba1fc3fd8255bfd75f
1月23日18時58分に共同通信からは、作業に当たった6人のうち地下2階で点検していた作業員が異臭に気付いたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前11時15分ごろ、東京都港区西新橋1の14の1にあるオフィスビルの地下1階駐車場で「点検中に誤って二酸化炭素が噴き出した。地下にまだ人がいる」と119番があった。
現場にいた男性3人が救急搬送され、うち消防設備の点検をしていた作業員2人が死亡した。
もう1人の警備員(47)は命に別条はないという。
警視庁愛宕署によると、この日は午前10時半ごろから作業員6人が、地下1階と地下2階に分かれて消防設備を点検。
地下2階にいた作業員が異臭に気付き、地下1階の警備員がぐったりしているのを見つけた。
同署は誤って二酸化炭素が漏れたとみて、当時の状況を調べる。
https://this.kiji.is/725643837097689088?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
同じような事故は昨年12月、名古屋市のホテル立体駐車場で起きたばかりだ。(本ブログでも紹介スミ)
2021年1月23日16時40分にYAHOOニュース(石川テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前11時ごろ、金沢市神宮寺3丁目の印刷会社で、従業員の男性が使用済みのカセットガスボンベを廃棄するため、ドライバーを突き刺し穴をあけたところ、ボンベが爆発しました。
男性は顔や両手の甲に軽いやけどをしましたが、命に別条はないということです。
事故当時、男性は1人で作業していたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ad59f4d63f3bbe87b0026eec128c62ec261df99
2021年1月22日19時52分にYAHOOニュース(神戸新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
兵庫県西宮市里中町3の交差点で2018年、乗用車が中央分離帯に乗り上げた事故を巡り、運転手が「交差点の街灯が点灯せず、暗くて中央分離帯が見えなかった」などとして同市に約64万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、神戸地裁であった。
泉薫裁判官は事故との因果関係を認め、街灯を設置・管理する同市に約19万円の支払いを命じた。
判決によると、事故は18年10月5日午後7時ごろ発生。
運転手は交差点の赤信号で停止後、「大型等右左折禁止(直進のみ可)」の標識に気付かず、時速5~10キロで左折して中央分離帯に乗り上げた。
車のライトはついていたが、交差点内を照らす唯一の街灯は切れていた。
判決で泉裁判官は、街灯が点灯しておらず、周囲に十分な光源がなかったことなどから、交差点内の視認性が大幅に低下していたと認定。
ただ過失の割合は「前方の注視が不十分で不適切な左折をした運転手の方が(市より)大きい」とし、賠償額は請求から減額した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3570d479f5a0a0f827633d7e393219effc1fd55d
1月24日10時0分に朝日新聞からは、街灯は球切れだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
車で中央分離帯に乗り上げた自損事故は、街灯の故障で交差点内が暗かったからなどとして、車の運転手が国家賠償法に基づいて兵庫県西宮市に約64万円の賠償を求めた裁判の判決が22日、神戸地裁であった。
泉薫裁判官は、街灯の故障が事故の一因と認め、設置・管理する市に約19万円の支払いを命じた。
判決によると、運転手は2018年10月5日夜、西宮市内の交差点内を車で走行中に、「大型等右左折禁止(直進のみ可)」との標識に気づかずに左折し、中央分離帯に乗り上げた。
泉裁判官は判決で、交差点内を照らす唯一の街灯が球切れの状態で点灯しておらず、夜間は大幅に見通しが悪くなっていたとして、自損事故との因果関係を認めた。
ただ「(運転手の)前方の注視は不十分で、左折方法も不適切だった」として、賠償額は減額した。
西宮市は22日、朝日新聞の取材に「判決文をまだ見ていないのでコメントは差し控える」とした。
https://www.asahi.com/articles/ASP1R7G3KP1QPIHB019.html
(ブログ者コメント)
一方的に運転手側に非があるのでは?と思い、どのような交差点かグーグルアースで調べたところ、街路灯(写真中央、信号の下)、大型等直進の矢印標識(写真左側の電柱)、中央分離帯の3条件が揃っている、以下の交差点だった可能性がある。
この交差点だったとすれば、街路灯が消えていて暗かったにせよ、まだ午後7時ということで民家や店の灯りもあったことだろうし、アッパーライトでゆっくり曲がればよかっただけの話しではなかろうか?
ちなみに、左折禁止の場所を左折した点について、反則金などの処分を受けたという報道は見つからなかった。
2021年1月23日17時47分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、現場付近の写真付きでネット配信されていた。
北海道札幌市手稲区西宮の沢2条2丁目で22日午後7時20分ごろ、北海道新幹線の延伸工事の掘削作業をしていた男性作業員2人が、掘削機器に足をはさまれた。
この事故で28歳の作業員が右足を切断する大けがを負い、51歳の作業員も左足首切断の大けがを負った。
札幌手稲署によると、「工事現場で作業員が機器の下敷きになっている」と消防から通報があった。
現場には、けがをした作業員以外にも複数の作業員がいたといい、同署が原因を調べている。
事業主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、この場所では札幌市と小樽市を結ぶトンネルを掘るための準備として、ボーリングマシンを使用した地盤改良工事が行われていた。
機構は「安全を第一として受注者と連携し、事故防止に努めたい」とコメントした。
北海道新幹線は東京―新函館北斗間が開通し、さらに2030年度までに新函館北斗から札幌までを延伸する計画。
JR北海道は将来、東京―札幌を約4時間半で結ぶことを目指している。
https://www.asahi.com/articles/ASP1R064TP1QIIPE01T.html
1月22日22時49分にYAHOOニュース(北海道テレビ)からは、51歳男性は足の骨折だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後7時半ごろ、札幌市手稲区西宮の沢2条2丁目の、北海道新幹線の延伸ルートの工事現場で、作業員2人が地面を掘るボーリング機械に足を挟まれました。
足を挟まれた2人のうち、神奈川県横浜市の角さん(男性、28歳)が右足を切断する大けが、神奈川県横須賀市の菅さん(男性、51歳)も、足を骨折する大けがをしました。
現場では当時、トンネル工事のための地盤の調査を行っていて、作業には複数の作業員が参加していました。
警察が事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/88d37ad5ac2a971fa64f9055308bd00734078d7a
1月23日11時50分にYAHOOニュース(UHB)からは、現場には12人の作業員がいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道新幹線の工事現場で、作業員の20代と50代の男性2人がボーリングの機械に足を挟まれ切断するなどの重傷を負う事故がありました。
事故があったのは、北海道札幌市手稲区西宮の沢にある北海道新幹線「札樽トンネル」札幌工区の現場です。
消防によりますと1月22日午後7時20分ごろ、現場の作業員から「ボーリングの機械に作業員2人の足が挟まれた」と119番通報がありました。
警察によりますと、この事故で28歳の男性作業員が右足を切断、51歳の男性作業員が左足首を切断する重傷を負いました。
鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局によりますと、当時現場では作業員12人で地盤を強化する工事を行っていて、ボーリングを使用していたということです。
ボーリングは幅2.5メートル、奥行き1.6メートル、高さ2メートルです。
警察は作業員から当時の状況を聞くなど、事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3808bbe9ab4e79827cc649742233a97591a9bf8e
2021年1月23日7時12分にYAHOOニュース(東北放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後1時20分頃、宮城県栗原市栗駒鳥沢にあるソーラーパネル建設工事現場で、タンクローリーから重機に燃料を給油していた仙台市若林区新寺3丁目の会社員、平さん(男性、54歳)が、重機とタンクローリーの間に挟まれました。
平さんは、意識不明の状態で病院に運ばれましたが、3時間後に死亡しました。
警察によりますと、平さんは、重機の横に立ち、自分で運転してきたタンクローリーから重機に燃料を給油中にタンクローリーが動き出し、挟まれたということです。
事故現場は傾斜地で、警察が詳しい事故の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f8beca834cece3fcf5dc3e6c16c1988eee5b698
1月23日10時3分にNHK東北からは、サイドブレーキが緩く、車止めも取り付けられていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後1時半前、栗原市栗駒鳥沢の太陽光発電設備の建設現場で、会社員の平さん(54)が、重機とタンクローリーの間に挟まれる事故がありました。
同じ現場の作業員が119番通報し、平さんは栗原市内の病院に搬送されましたが、胸などを強く打っていて、およそ3時間後に死亡が確認されました。
当時、平さんは、傾斜のある場所でタンクローリーを停車させて重機の給油作業を1人で行っていましたが、タンクローリーが無人のまま動き出して重機との間に挟まれたとみられています。
警察によりますと、タンクローリーは、サイドブレーキのかけ方が緩くなっていたほか、タイヤの車止めも取り付けられていなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20210123/6000013240.html
2021年1月21日4時13分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
猫が大好きなマタタビ。
その匂いを嗅いだ猫は体をこすりつけるような特異な反応を示すが、マタタビには猫を陶酔させるだけではなく、蚊を遠ざける効果もあった――。
岩手大などの研究グループが、こんな研究成果を発表した。
新たな虫よけ剤の開発に活用できる可能性があるという。
猫がマタタビに示す反応の理由は判明しておらず、研究者は「長年の謎に対する重要な解答」としている。
岩手大の宮崎雅雄教授と名古屋大の西川俊夫教授らの共同研究グループが米科学誌「サイエンスアドバンシズ」に発表した。
マタタビにはネペタラクトールという物質が含まれ、マタタビを嗅いだ猫に、体をこすりつけたり転がったりする行動を起こさせるという。
研究グループは、この物質に蚊を遠ざける効果があることを解明した。
蚊は寄生虫などを媒介するが、ネペタラクトールを体に塗った猫に止まる蚊の数は、塗らない猫の半分程度だった。
猫がマタタビに特異な反応を示す生物学的な意義は未解明だったという。
今回の研究で、猫がマタタビに反応すると、幸せを感じた時に脳内で働く物質の血中濃度が上がることも初めて確認した。
宮崎教授は、「ヒョウなど、ネコ科の動物だけに現れる反応。虫が多い茂みに隠れて狩りをするという習性が影響しているのではないか」と推測している。
https://mainichi.jp/articles/20210120/k00/00m/040/219000c
1月21日4時14分に同じ毎日新聞からは、研究開始のいきさつなどの裏話的情報が下記趣旨でネット配信されていた。
19日に同大で記者会見した宮崎教授は、8年におよぶ研究を振り返り、「猫の行動に隠された意義があったのが非常に面白く奥深い」と語った。
名古屋大や京都大、英リバプール大との共同研究で解明した。
研究を始めたきっかけは、名古屋大の西川俊夫教授が高校時代、猫がマタタビに反応することに興味を持ったことだったという。
西川教授が、猫を専門に研究している宮崎教授を誘い、プロジェクトが始まった。
研究では、マタタビに含まれる物質「ネペタラクトール」に蚊を避ける効果があることが分かり、研究室で飼っている25匹の猫を使って、物質を塗った猫が蚊に刺されにくいのかを調べた。
「猫にとってかわいそうな実験だったので、最後は私の腕でも調べた」と明かし、蚊がいるケージに約30分腕を入れたところ、物質を塗らなかった腕は刺された一方、塗った腕は刺されなかったという。
マタタビによく反応する猫には、宮崎教授が著名科学誌にちなんで「サイエンス」と名付けた。
実験には猫の機嫌も重要だったため、毎日朝と夕方に1時間ずつかけてケージ内を掃除したという。
論文の筆頭著者の岩手大院修士1年、上野山さん(女性、23歳)は、「猫は私たちにとっても身近な伴侶動物。先祖たちの生存戦略を明らかにできてうれしかった」と笑顔だった。
https://mainichi.jp/articles/20210120/k00/00m/040/263000c
2021年1月20日21時6分に中国新聞から下記趣旨の記事が、事故検分時の写真付きでネット配信されていた。
広島市中区の平和記念公園内の市道を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝の金属製のふたに前輪が引っかかって転倒し、けがをしたとして、市内の自営業男性(73)が市道を管理する市に約320万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した。
ふたの裏面は溝状で、車輪がはまる恐れがある形状。
市内各地で同様のふたが使われており、男性は原因究明と再発防止も求めている。
訴状などによると、男性は2019年1月10日午前10時ごろ、公園内の市道の車道の左端を自転車で走っていた際、側溝のふた(縦80センチ、横27センチ、厚さ7・5センチ)の溝に前輪が引っかかって転倒。
前に投げ出され、頭などを打った。
両側外傷性慢性硬膜下血腫と診断されて手術を受け、10日間入院した。
事故の約1カ月後、道路を管理する中区維持管理課に状況を説明。
同課の職員が現場を確認すると、縦4センチ、横2・8センチの格子状になっている表面ではなく、幅2・8センチの溝状になった裏面が路面上にある状態だった。
男性は20年1月、市に賠償を求め、原因究明と再発防止を要請した。
市は同8月、事故の原因は不明、道路パトロールで定期的に確認している―などと回答。
同11月には、過失割合は市が9割、男性が1割で、賠償額は約42万円と算定したと答えた。
男性には算定の根拠が判然としないため、同12月に提訴した。
同課は中国新聞の取材に対し、側溝内にたまったごみの清掃を業者に委託しており、ふたが裏返しだった理由について、業者が清掃後に誤って裏返しにしたか、誰かがいたずらした可能性が考えられると説明。
事故現場と同じ側溝のふたは市内各地に設置されているが、同様の事故の発生例は把握していないという。
男性は、「道路の管理に瑕疵(かし)があるのは明らか。観光客を含め、多くの市民が側溝のふたの上を自転車で走行しており、市は原因を究明し、再発防止策を取るべきだ」と訴えている。
同課は訴訟について、「訴訟の内容を確認し適切に対処する」としている。
(ブログ者コメント)
本ブログでは、過去に似たような事例も紹介している。
『[昔] 2016年6月 岡山市の市道をロードバイクで走行中、タイヤが車道脇に掘られた幅2cmの溝にはまり転倒してけがをしたとして、岡山市に損害賠償訴訟 (修正3)』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8297/
(2022年5月20日 修正1 ;追記)
2022年5月17日18時50分にNHK広島からは、裁判で市に支払い命令が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年前、広島市内の道路を自転車で走行中に車輪が側溝のふたにひっかかり、転倒してけがをしたとして、自転車に乗っていた70代の男性が道路を管理する広島市に損害賠償を求めた裁判で、広島地方裁判所は市に215万円あまりを支払うよう、命じました。
訴状などによりますと、広島市の74歳の男性は、平成31年1月、広島市中区の平和公園にある市道の左端を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝のふたに車輪が引っかかって転倒し、頭を打つなどして手術を受けて10日間入院したということです。
男性は、多数の自転車が走行する道路で側溝のふたが裏返しのままになっていたのは市の管理に問題があったなどとして裁判を起こし、320万円あまりの賠償を求めていました。
17日の判決で広島地方裁判所の絹川裁判長は、「現場は自転車の走行が十分予想でき、ふたが裏返しになっていたのは事故の危険性があった」と指摘しました。
そのうえで、「市は月に3回程度道路のパトロールを行っているが、事故からおよそ1か月たった後も、ふたが裏返しになっていたことを発見できておらず、管理に欠陥があった」として、市に対し、215万円あまりの賠償を命じました。
判決について広島市は、「内容を精査した上で今後の対応を検討します」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20220517/4000017645.html
5月18日6時48分に読売新聞からは、裁判長は自転車が側溝の上を走ることは予見できたとも述べたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
絹川裁判長は、側溝の蓋が、前輪が挟まりやすい裏返しの状態で設置されていたとして市の管理責任を認め、約215万円の賠償を命じた。
絹川裁判長は判決で、自転車が側溝の蓋の上を走ることは予見できたとした上で、「市の管理体制は不十分だった」と指摘した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220518-OYT1T50009/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。