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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20201219日付で毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

日本海側を中心に大雪に見舞われた影響で、16日夕から多数の車が足止めされた新潟と群馬県境付近の関越自動車道上り線。

18日夜にやっと、立ち往生状態が解消した。

 

厳寒の中で2日に及んだ足止めに、ドライバーは不安を訴え、体の不調を訴える人もいた。東

 

日本高速道路の小畠社長らが18日、東京都内で記者会見し、「長時間滞留させ、申し訳ない」と陳謝した。

 

18日午後3時時点で関越道上り線の小出インターチェンジ(IC)―塩沢石打IC間で約670台が立ち往生しており、東日本高速は同日夜までにほぼ全ての車両を移動させた。

 

小出IC―月夜野IC間の通行止めについては、安全が確認され次第、解除するという。

 

東日本高速によると、16日午後6時ごろ、塩沢石打サービスエリア付近で大型車両が雪で動けなくなり、後続車も雪に埋まるなどして渋滞が始まった。

 

しかし、上り線を通行止めにしたのは半日以上後の17日朝だった。

 

この間も、関越道に並行する国道17号の雪による渋滞を避けようとした車が上り線に流入、大規模な立ち往生を招いたとみられる。

 

通行止めのタイミングについて、小畠社長は「16日深夜に国道管理者と協議して、国道17号でも交通障害があったため関越道は通行止めにしないと決めた。通行を維持できるだろうと判断した」と釈明。

 

観測史上最大の降雪であり、雪も水分が多く重かったことなども立ち往生に影響したとの見方を示した。

 

今後、対応が適切だったかを検証するという。

 

・・・・・

 

https://mainichi.jp/articles/20201219/ddm/041/040/084000c 

 

 

12182144分に朝日新聞からは、大型車がスタック状態になったことが大規模立ち往生の発端だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

NEXCO東日本は18日午後、立ち往生した車が最大で約2100台に上ったことを明らかにした。

 

同日夜にすべて解消したが、なぜ、これほどの規模で立ち往生が生じたのか。

 

同社によると16日午後550分ごろ、上り線の塩沢石打インターチェンジ(IC)の手前約350メートルで、複数の大型車が動けなくなった。

雪の影響で車輪が空回りする「スタック」状態となり、車線がふさがれたことで渋滞が起きた。

 

さらに午後1045分ごろ、下り線の湯沢IC付近の手前約2キロでも大型車がスタック状態になり、渋滞が生じた。

 

17日朝に、この大型車は走れるようになったが、その間に積もった雪で後続車が動けず、大規模な立ち往生につながった。

 

しかし、16日中には関越道は通行止めにならず、立ち往生する車が増えることになった。

 

同社は17日午前540分以降、段階的に通行止め区間を増やしたが、立ち往生の車は最大で上り1750台、下りで350台にのぼった。

 

通行止めが早ければ、これほどの立ち往生は防げた可能性もある。

 

通行止めの判断は同社だけではできず、事前に県警との協議が必要になるという。

 

同社の小畠社長は18日夕の会見で、大規模な立ち往生が生じたことを謝罪。

雪の水分が多く重かったことで「除雪作業をしたが滞留車が多数発生してしまった」と述べた。

 

通行止めの判断については「現地で関係者と相談の結果、通行止めの時期を決めたと報告を受けている。来週以降、検証したい」と述べるにとどめた。

 

https://www.asahi.com/articles/ASNDL6VN5NDLUTIL021.html

 

 

12191227分に毎日新聞からは、通行止めの判断が遅れ、広報も後手に回ったため大規模立ち往生に至ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

なぜ、これほどの立ち往生を招いたのか。

 

通行止めの判断が半日以上後に遅れ、広報も後手に回るなど、東日本高速の不手際が明らかになってきた。

 

同社によると、上り線で立ち往生が始まったのは16日午後6時ごろだ。

塩沢石打サービスエリア(SA)付近で大型車両が雪で動けなくなり、後続の車も雪に埋まった。

 

しかし、同社が上り線を通行止めにしたのは午前10時20分と、半日以上後だった。

塩沢石打IC付近を先頭に、すでに約15キロの立ち往生が起きていた。

 

同社は、「雪を排除して車を流す作業ができていたので、通行止めにする必要はないと考えたが、作業が追いつかなくなった。結果的に誤った判断となってしまった」と話す。

 

国土交通省長岡国道事務所によると、並行する国道17号も、雪の影響で上り線が約5キロ渋滞していた。

 

これを避けるため、東京方面に向かう車が関越道に流入し、大規模な立ち往生を招いたとみられる。

 

同事務所は、国道17号の渋滞については、国道17号に設置した道路情報板で「この先で通行障害」と注意喚起していた。

 

この道路情報板は一般道も高速道路も情報を載せられるが、同社は上り線が渋滞していることは載せず、「冬タイヤ・チェーン規制」だけを示していた。

 

同社は、「この対策をしてくれれば、車は高速道路を走りきれるだろうという判断だった」と話した。

 

さらに同社は18日午前、上り線の通行止めの台数を「68台」と誤って発表した。

 

しかし実際は1000台以上が立ち往生しており、撤回した。

 

同社は「六日町トンネル内の車を把握していなかった」と説明。


花角知事は報道陣の取材に、「私も朝、初めて(1000台という話を)聞き、
びっくりした。どうして正しい状況を早く把握できなかったのか」と苦言を呈した。

 

・・・・・

 

https://mainichi.jp/articles/20201219/k00/00m/040/005000c 

 

 

12181536分にNHK首都圏からは、せんべい出荷トラックの運転手が会社からの連絡で積み荷のせんべいを周囲の車に配ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

車の立往生が続く中、トラックのドライバーが周りの車の人たちに積み荷のせんべいを配り、食料が乏しい状況の中で支え合う姿がネット上で多くの共感を呼んでいます。

新潟県長岡市の菓子メーカー「岩塚製菓」によりますと、16日の夕方、4台のトラックで関東方面に向けてせんべいを出荷したあと、このうち3台が今回の立往生に巻き込まれました。


一夜明けた17日午前8時半ごろ、菓子メーカーの担当者が運送会社と連絡を取ったところ、トラックのドライバーがトイレにも行けず、食料もない状況がわかったということです。


メーカーの担当者は「積み荷のせんべいを食べてもらってください」と伝えたということで、このうち1台のトラックのドライバーが六日町IC付近で、同じように立往生している周りの車の人たちにせんべいを配ったということです。


せんべいを受け取った人が感謝の気持ちをツイッターに投稿したところ、多くの共感を呼び、投稿は18日午後2時現在、1万リツイートを超え、3万の「いいね」がつけられ、菓子メーカーにはメールや電話で「元気をもらえた」、「感動した」といった声が相次いで寄せられているということです。


せんべいを配ったドライバーは関越道で立往生したままだということで、岩塚製菓の浅川生産管理部長は、「お菓子は食べて幸せになってもらえる1つのツールです。思わぬところで手に取っていただくことになりましたが、ほっとしていただけたらうれしいかぎりです」と話していました。

受け取った人から感謝の声があがっています。


このうち20代の女性は、17日午後6時半ごろ、塩沢石打インターチェンジと六日町インターチェンジの間で車の外に出て、マフラー付近に積もった雪を取り除いていました。


するとトラックのドライバーから「食料ないでしょ」と声をかけられ、段ボールに入ったせんべい10袋を手渡されたといいます。

女性は「食料がないという不安が大きかったので、せんべいをいただいてとても安心できました。まさに命綱となり、とてもありがたかったです」と話していました。

 

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20201218/1000057705.html

 

 

12181520分に朝日新聞からは、せんべいツイートした女性への電話取材など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

トラックの運転手さんにお煎餅(せんべい)をいただきました――。

 

大雪で動けない関越道の車中から発信したツイッター投稿がSNS上で話題になっている。

 

「こんな時のやさしさを多くの人に知ってもらいたかった」と投稿者の女性(25)は電話取材に語ったが、18日も立ち往生は続いており、一刻も早い復旧を待っている。

 

「関越道で立ち往生して22時間が経ちました。支援は一度もきていません。その代わりトラックの運転手さんに、会社から承諾を得たからと、お煎餅(せんべい)をいただきました」。

 

女性が17日午後6時半ごろに投稿すると、18日正午時点でリツイートが約1万回、26千以上の「いいね」がついた。

「素晴らしい取り組み」「粋な計らいだ」などのコメントもみられる。

 

女性は、新潟市から群馬県高崎市へ仕事で向かっていた16日午後8時ごろ、新潟県南魚沼市内の関越道で渋滞に巻き込まれた。

 

「雪はどんどん積もるし、独りぼっち。ずっと泣いていました」。

 

雪に降られながら、排ガスが逆流しないよう、こまめに車を降りて排気口付近の雪を取り除いた。

 

食料はほとんどなく、わずかにあったチョコレートでしのいでいた。

 

「ずっと食べていないんでしょ? あとで何か持ってくるよ」。

17日午後6時過ぎに声をかけてくれたのが男性トラック運転手。

持ってきてくれた米菓を2袋すぐ食べた。

米菓はトラックの積み荷だったという。

 

この米菓のメーカー・岩塚製菓(新潟県長岡市)によると、17日に運送会社からトラックが立ち往生していると連絡があり、運転手らの健康を考慮して、積み荷の米菓を食べたり、配ったりしてもいいことにしたという。

 

同社の担当者は、「巻き込まれた人の健康が心配。一刻も早く状況が改善して、安全に帰宅できることを願っています」と話した。

 

https://www.asahi.com/articles/ASNDL51LYNDLUOHB013.html

 

 

 

 

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202012161813分にNHK大分から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

16日午後2時半ごろ、大分市片島にある廃棄物処理施設で「作業員が機械の中に転落した」と消防に通報がありました。

警察によりますと、その後、施設の作業員、藤原さん(男性、64歳)がコンクリートを砕く機械の近くで倒れているのが見つかり、病院に運ばれましたが死亡が確認されました。

藤原さんは、ほかの作業員数人と機械のそばで、コンクリートを運ぶベルトコンベアが正常に作動しているか確認する作業をしていて、もっとも機械に近い場所にいたということです。

警察は、現場の状況などから、藤原さんが作業中にコンクリートを砕く機械に巻き込まれたとみて、当時の状況を調べています。

 



 

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20201216/5070008601.html

 

 

1216190分に大分朝日放送からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

16日午後2時半すぎ、大分市片島の廃棄物処理場で「コンクリートの粉砕機に人が落ちた」と事務所の人から119番通報がありました。

 

作業員の藤原さん(64)が粉砕機の中に落ち、意識不明のまま市内の病院に搬送されましたが、約2時間半後に死亡が確認されました。

 

現場では数人でコンクリートを砕く作業を行っていて、藤原さんは粉砕機の運転を監視していました。

 

作業員の1人が藤原さんがいないことに気づき、発見に至ったということです。

 

粉砕機の高さは約10メートルで、発見時は機械が作動中でした。

 

警察は作業中に巻き込まれたとみて、事件事故の両面で調べています。

 

https://www.oab.co.jp/sp/news/?id=2020-12-16&news_id=16369

 

 

 

 (2021年4月22日 修正1 ;追記)

20214201638分にNHK大分からは、社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

去年12月、大分市の廃棄物処理施設で、コンクリートを砕く機械に巻き込まれて男性作業員が死亡した事故で、大分労働基準監督署は20日、安全対策を怠ったことが事故につながったとして、施設の運営会社と54歳の社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

この事故は去年12月、大分市片島にある廃棄物処理施設で、当時64歳の男性作業員が、コンクリートを砕く機械に巻き込まれて死亡したものです。

大分労働基準監督署によりますと、当時、男性作業員は機械が正常に作動するかどうか確認していた際、機械の中に転落したとみられるということです。

機械の周りには柵などが設置されておらず、労働基準監督署は、転落を防ぐための安全対策を怠ったことが事故につながったとして、施設を運営する有限会社「K企画」と54歳の社長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

NHKの取材に対し、K企画は「担当者が不在のため、コメントできない」としています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20210420/5070009538.html

 

 

 






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202012152056分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京消防庁が令和元年中の管内の住宅火災を分析したところ、1件あたりの平均焼損床面積は住宅用火災警報器(住警器)の未設置住宅は設置住宅の約4・5倍に上ることが15日、分かった。

 

平均損害額も未設置住宅は設置住宅の約3・6倍に達し、住警器が被害軽減につながっていることが判明した。

 

ただ、住警器の耐用年数は10年とされており、東京消防庁は「いざというときに鳴らないことが懸念される」として、点検などを呼び掛けている。

 

東京消防庁によると住警器は、都火災予防条例で平成16年10月から新築の住宅に、また22年4月からは、すべての住宅に設置が義務化された。

 

過去10年間に、住警器が鳴ったことで被害軽減などにつながった例は2944件に上っていた。

 

民家2階でたばこを吸いながら男性が眠り、布団に火がついたが、住警器が鳴ったことで1階にいた家族が気づいて消火した例や、家人が鍋に火をかけたまま外出して空だきとなり、煙が出て住警器が鳴動。

隣人が119番通報して消防隊が火を止め、火災に至らなかった例などがあったという。

 

東京消防庁は「住宅火災の被害軽減に住警器が役立っている」としている。

 

一方、東京消防庁が令和元年中の火災を分析したところ、火災1件あたりの平均焼損床面積は、住警器設置住宅は4・4平方メートルだったのに対し、未設置住宅は19・6平方メートルと、約4・5倍だった。

 

平均損害額も、住警器設置住宅は約104万円だったが、未設置住宅では約376万円と、約3・6倍に達していた。

 

また、住宅火災による死者発生状況を住警器の設置状況別にみると、火災100件あたりでは住警器の設置住宅は3件だったのに対し、未設置住宅は10・3件だったという。

 

さらに、住警器を設置した住宅は火災になっても「ぼや」程度の割合が多く、半焼や全焼の割合は小さくなっていることも判明。

 

東京消防庁は、「住警器の鳴動が、早い発見や通報、初期消火につながり、焼損程度を低く抑えられると考えられる」としている。

 

住警器の設置率は義務化とともに上昇し、今では約90%に達しているが、その義務化から10年以上が経過。

 

住警器は設置から10年が過ぎていると、部品の劣化による故障や電池切れの懸念があるという。

 

住警器は、本体のボタンを押したり、付属のひもを引いたりすると、警報音を確かめることができ、東京消防庁は「少なくも半年に1回は点検するとともに、10年を超えるものは本体を交換してほしい」などと呼びかけている。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/201215/afr2012150024-n1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、2019年と2020年に住宅火災警報器が奏功した事例が東京消防庁からPDF15ページにわたり紹介されていた。

https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/j_s_jirei.pdf

 

上記以外、大阪市などからも事例紹介されている。

 

 

 

 

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202012151344分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

技能実習生をクレーンで地上10メートルまでつり上げて作業させたとして、兵庫労働局姫路労働基準監督署は15日、兵庫県姫路市の建設会社と50代の社長を労働安全衛生法違反の疑いで神戸地検に書類送検し、発表した。

 

同労基署によると、社長は今年3月、姫路市内の木造3階建てアパートの新築工事で、移動式クレーンの先に引っかけたロープに座板をぶら下げてブランコ状にし、そこに座らせた技能実習生のベトナム人男性をつり上げ、作業をさせた疑いがある。

 

男性は落下防止の命綱をクレーンのフックにかけていたという。

 

作業は屋根に板を釘で打ち付ける内容で、通常は足場を組んだり、高所作業車を用いたりするという。

 

移動式クレーンでつり上げて作業させることは労働安全衛生法で定める規則で禁じられている。

 

同社はこの新築工事の下請けで、現在もこの実習生を含む3人のベトナム人実習生が働いているという。

 

また、同労基署は実習生に賃金の一部を支払わなかった労働基準法違反の疑いでも同社と社長を書類送検した。

認否は明らかにしていない。

 

https://www.asahi.com/articles/ASNDH4GVQNDHPIHB00X.html

 

 

12151844分にNHK兵庫からは、労基に通報があった、同じ実習生が仕事中にケガした治療費を賃金から差し引いていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

姫路市内の建設現場で、ベトナム人の技能実習生をクレーンでつり上げた板の上に乗せて作業をさせたとして、市内の建設会社と社長が労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは、姫路市の建設会社「A建設」とクレーンを操縦していた50代の社長です。


労働安全衛生法では、移動式クレーンで労働者を運ぶことや、つり上げて作業することは禁じられていますが、社長はことし3月、クレーンに取り付けた板の上にベトナム人の技能実習生の男性を座らせて高さ10メートルまでつり上げ、アパートの屋根工事をさせていた疑いがもたれています。


「人をクレーンでつり上げている」という情報が労働基準監督署に寄せられ、捜査していたということです。


この会社は、仕事中にけがをして治療を受けた同じ技能実習生の治療費を本人の賃金から差し引いた労働基準法違反の疑いでも15日、書類送検されました。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201215/2020011116.html

 

 

 

(2021年1月7日 修正1 ;追記)

 

202116日付で労働新聞からは、吊り上げた実習生には安全帯を装着させ吊り具とつなげていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

兵庫・姫路労働基準監督署は、ベトナム人技能実習生に対して危険防止措置を講じなかったうえ、賃金を一部支払わなかったとして木造建築工事業のA建設(兵庫県姫路市)と同社代表取締役を、労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)および労働基準法第24条(賃金の支払)違反などの疑いで神戸地検に書類送検した。

 

移動式クレーンでブランコのように吊り下げた板の上に実習生を乗せて作業させている。

 

同実習生に対しては、平成30年に業務災害が発生した際の治療費約6000円を定期賃金から差し引いていた。

 

同社は令和2年3月20日、兵庫県姫路市内の集合住宅の新築工事現場に1次下請として入場していた。

 

同取締役は建方作業のため、自ら運転していた移動式クレーンの先端の吊り具で板材をブランコ式にぶら下げ、実習生を座らせた。

高さ10メートルの作業箇所まで持ち上げ、板材の取付け作業を行わせた疑い。

 

実習生には安全帯を装着させ、吊り具とつなげていた。

墜落などの災害には至らず、ケガは負っていない。

 

同社には当時、7人の労働者を雇用しており、うち6人は技能実習生だった。

 

平成30年には、同実習生が業務中に軽いケガを負い、数日間休業している。

同社は労災申請をすることなく、治療費を4月分の定期賃金から差し引いていた。

 

https://www.rodo.co.jp/column/99746/ 

 

 

 

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20201216105分にYAHOOニュース(鹿児島読売テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

15日、鹿児島市の平川動物公園で飼育員がクロヒョウに襲われケガをする事故があった。

 

2年前にも飼育員がホワイトタイガーに襲われ死亡する事故が起きている。

 

安全対策に問題はなかったのだろうか?  

 

飼育員にケガをさせたのは体長約1.5mのクロヒョウ、セピア。

15日午後3時過ぎ、餌をあげた飼育員に飛び掛かった。

 

平川動物公園が飼育するクロヒョウは2頭。

日替わりで展示を行っていてセピアは、15日は1日、飼育室で過ごしていた。

 

午後3時ごろ、2人の飼育員がエサをあげようと飼育室に入る。

 

当時、飼育室にはセピアだけがいた。

 

空の飼育室にエサを準備し、セピアを移動させる。

エサを食べた後の様子を確認していた時、事故が起きた。  

2メートル以上、セピアが垂直にジャンプして、柵越しに飼育員に飛び掛かった。

 

柵の幅は約5センチ。

前足が30センチほど出せる状態で、女性飼育員は頭と両手にケガをして病院に運ばれた。

1週間程度、入院する予定。

 

柵の構造に問題はなかったのか?  

 

平川動物公園の福守園長は、「他の園、元からある施設の柵の強度、太さを参考に施設を作っている」と話した。  

 

平川動物公園では、2年前にも飼育員がホワイトタイガーに襲われ死亡する事故が起きている。

 

肉食動物の作業は2人で行うことを徹底し、監視カメラを50台設置するなど対策を取る中、今回の事故が起きた。

 

園長は「あってはならないことだが、なくならない。難しい問題」と、対応の難しさを訴える。  

 

クロヒョウの飼育室には、前足が飛び出さないようスチール製の網が設置された。  

 

安全対策に問題がなかったか、17日午後、労働基準監督署が公園に立ち入り調べる予定。

 

クロヒョウの展示の再開は18日以降になりそうだ。

 











 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/05b089ede7a88533262012aeacb0f977aa4b0dd5

 

 

12152338分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

園によると、ヒョウは2歳の雌の「セピア」で、体長約1メートル、体重約4050キロ。

 

屋内の飼育舎で、飼育員が高さ約25メートルの位置に設置された鉄柵の隙間から餌を食べるヒョウの様子を観察していると、ヒョウが跳び上がって隙間から前足を突きだし、頭や両手を爪で引っかいたという。

 

飼育員は普段はサイを担当しているが、この日はヒョウの飼育の研修中だった。

 

(共同)

 

https://mainichi.jp/articles/20201215/k00/00m/040/335000c

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

ホワイトタイガー事例は、本ブログでも紹介スミ。

 

 

 

 

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202012161036分にYAHOOニュース(福島民友)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

15日午前845分ごろ、いわき市、勿来IGCCパワー合同会社の発電設備の建屋内で、いわき市、協力会社の会社員、男性(53)が石炭の粉末をためるタンク内に落下した。

 

男性は市内の病院に搬送され、約2時間45分後に死亡が確認された。  

 

いわき南署や同社などによると、男性は高さ約13メートル、直径約4メートルのタンクにたまった石炭の粉末をバキュームで除去する作業をしていたという。

 

男性はすり鉢状のタンクの底にたまった粉末の中から意識不明の状態で発見された。

 

同署は労災事故として原因を調べている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/f9e270c1a0985ee5f455fdc370311d4bed470392 

 

 

 

 

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202012141859分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

14日午後3時20分ごろ、大阪府田尻町の関西国際空港第1ターミナルで「地下1階にある電気室から火が出ている」と119番があった。

 

電気室(床面積約900平方メートル)で解体中だった変電機などの電気機器が燃え、地下には一時、煙が充満したが、約2時間後に鎮火した。

 

けが人はなく、旅客や航空機の運航に影響はなかった。

 

泉州南広域消防本部と空港を運営する関西エアポートによると、関空では平成30年9月の台風21号の浸水被害を受けて、地下にあった電源設備を今年10月までに地上化した。

 

電気室で関西エアが委託した業者が、不要になった機器を撤去するためガス溶断機で解体していたところ、変電機内部の木材に溶断機の火が燃え移ったという。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/201214/afr2012140022-n1.html

 

 

 

 

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20201212日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11244/

 

 

(2020年12月20日 修正1 ;追記)

 

202012122048分に朝日新聞からは、水虫薬主成分の容器と睡眠導入剤成分の容器は大きさや形状がまったく違っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同社の説明では、水虫薬の主成分はドラム缶のような形の高さ1メートル弱の紙容器で保管する一方、睡眠導入剤成分は平たい缶に入れられ、容器には成分名も書かれている。

 

保管場所からの取り出しや調合などをする際、社内規定では作業員が21組でする決まりだが、1人になった時間帯があったとし、同社はその時間帯に混入が起きたとの見方を示した。

 

小林社長は、問題の薬がジェネリック医薬品だった点について、「ジェネリック医薬品の信頼度にも大きな影響を与えてしまった」と話した。

 

同社によると、11日時点で健康被害を訴える人は1人増え計134人。

服用の影響とみられる交通事故は、重複があったとして1件減って、計15件に修正した。

 

https://www.asahi.com/articles/ASNDD6K7TNDDPTIL008.html

 

 

1213日付の読売新聞紙面には、両成分の保管容器に関する、より詳しい情報が、下記趣旨で掲載されていた。

 

K社幹部によると、有効成分を入れていたのは「高さ1メートル弱の大きな紙製のドラム缶」。

 

睡眠導入剤成分は「おかきが入っているような、小さく平たい缶」。

 

小林社長は、「一般的な感覚では間違えないレベル。本人が失念していたとしか考えられない」と、うなだれた。

 

 

12122043分に毎日新聞からは、別の工場ではバーコード管理していたが、少量生産するこの工場では行っていなかった、ミスした作業員は間違えた理由を覚えていないらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

本社があるあわら市には複数の工場や研究所があり、問題の薬は市内の「矢地第1・第2工場」で製造された。

 

この工場では、別の工場で導入されている成分のバーコード管理はされず、すべて人の手によって管理されていた。

 

1・第2工場では、今回の薬のように生産量が少ない薬を製造していたという。

 

同社の規定では、成分の取り出しや計量は21組で指をさしながら間違いがないかを確認することになっているが、今回は担当者が1人で作業をしていた。

 

この担当者は同社の内部調査に対し、「7月ごろの作業で、はっきりと覚えていない」と答えているという。

 

小林社長は「現場での指導のあり方やチェック体制に問題があった」と話した。

 

https://mainichi.jp/articles/20201212/k00/00m/040/118000c

 

 

121385分にYAHOOニュース(福井新聞)からは、品質試験で異変を検出しながら厳密なチェックができていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

K化工は1212日、含有成分を確認する最終の品質試験で異変を検出しながら「厳密なチェックができていなかった」と明らかにした。

 

小林社長は「品質試験による確認を精査すると、(混入に気付くことができた)可能性がある。厳密なチェックができていなかった」と述べた。

 

同社は当初、同錠剤の品質試験の記録を確認したところ、本来はない成分の反応を検出していたが「通常では気にならない程度だった」と説明していた。  

 

原料の継ぎ足しは、厚労省の承認を受けた製造の手順書にはない工程で、同社幹部は「管理側が現場の実態を把握できていなかった」とし、第三者を通じ調査するとした。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/0d6a74714219d2f3703cfaf8a5fad22760f7084b

 

 

1215日付で毎日新聞東京版からは、品質試験時の異変のやや詳しい内容が、下記趣旨でネット配信されていた。

 

出荷前の7月、含有成分を調べる「液体クロマトグラフィー」と呼ばれる手法でサンプル調査した。

 

分析結果は、成分ごとに含有量が「波」の大きさで示される。

 

出荷前の調査では、通常では検出されるはずのない成分の混入を示す「波」が確認できた。

 

異物混入の疑いを示唆するものだが、波が小さいことなどから気付かなかったという。

 

ただ、健康被害の報告を受けた後、このデータを再検証すると睡眠導入剤が混入している可能性があることが分かった。同社は「出荷前に詳しくデータ分析していれば混入に気付けたかもしれない」と話した。

 

https://mainichi.jp/articles/20201215/ddm/041/040/031000c 

 

 

1216日付で毎日新聞東京版からは、作業記録に睡眠導入剤を示す番号が記載されていた、作業を熟知していない従業員が誤投入した疑いがあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

従業員が製造過程で睡眠導入剤の成分を投入したことを記録していたことが15日、福井県と厚生労働省への取材で明らかになった。

 

投入されるはずのない成分が記録されていたことなどから、作業を熟知していない従業員が誤って投入し、その後の工程でも会社がチェックしていなかった疑いが出てきた。

 

作業記録に、この睡眠導入剤を示す番号が記載されていた。

 

成分の追加投入は今回の場合、医薬品の成分が均等に拡散されずに錠剤の濃度にばらつきが出る可能性があることから、厚労省が承認した製造手順では認められていない。

 

健康被害が12月に報告され、出荷前の7月にサンプル調査したデータを再検証したところ、睡眠導入剤の混入の可能性が浮上。

 

作業記録を確認して睡眠導入剤の誤投入が分かった。

 

https://mainichi.jp/articles/20201216/ddm/041/040/043000c

 

 

12192017分にYAHOOニュース(福井新聞)からは、最初に異変に気付いた医師の気付き時の状況などが下記趣旨でネット配信されていた。

 

「そちらで処方された薬をのんでいた人が意識消失で救急搬送されました」―。

1127日、岐阜県高山市の久保医師(63)の元に、救急病院から連絡があった。

59歳の男性が車を運転中に意識を失い、溝に脱輪したという。


“異変”の始まりだった。

 

久保医師は、内科とアトピーの治療を専門とする有床診療所の院長。

 

59歳男性の救急搬送以後、入院患者4人についても普段と様子が違っていることに気が付いた。

朝食を食べたら夜まで寝ていたり、起こすと記憶を一部失っていたりすることがあった。  

 

他の外来患者に関しても、122日の朝には30代女性が意識がもうろうとした状態になり、寝てしまった。

 

32歳の男性は配送の仕事中にトンネル内で意識がなくなり、センターラインのポールに衝突した。

本人は当時の記憶がなく、事故後も、もうろうとしたまま仕事を続けたという。  

 

意識障害があった患者7人には共通点があった。

久保医師は「全てイトラコナゾールが原因だと確信した」と振り返る。

 

××  

 

診療所では、アトピー性皮膚炎に多いマラセチア毛包炎の治療に、数年前から経口抗真菌剤イトラコナゾール錠を用いていた。

服用はどの患者も112錠。

久保医師は、「副作用が少なく、安心して使っていた」と話す。  

 

すぐに販売元の担当者を呼び、書面で患者の症状を伝え、販売を中止するよう申し入れた。

 

製造したのはジェネリック医薬品の中堅メーカー、K化工(本社福井県あわら市)。

 

久保医師の訴えが、多数の健康被害が発覚する端緒となった。

 

××  

 

K化工によると、同錠剤による副作用の報告は、12月に入ってから1日に2人、2日に1人だった。

 

しかし、「医薬品の副作用の症例報告は毎日入っており、まだ(健康被害という)認識はなかった」と幹部は振り返る。  

 

3日になって岐阜の久保医師から7人、他府県から2人の計9人の副作用の報告があり、事の重大さにようやく気が付いた。

 

・・・・・

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/34cc785f1c7844bb79674fe25fcea34d9d3bec03 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

万一、ヒューマンエラーが起きても、それを事故につなげない・・・そのための対策が二重三重にとられていたが、それらをことごとくすり抜けたために事故が起きた。

(これら新情報に基づき、1報ともどもタイトルを変更した)

 

 

事故とはそんなものだと言えば、それまでなのだが・・・。

 

 

 

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20201213111分にYAHOOニュース(Nuber Web)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

登山の際、気をつけるべきヒグマに関する記事の前編です。

 

雪山の現場には多量の血痕が残されており、その下方には握りの部分が折れた銃や、カバン、帽子、水筒が散乱し、さらに下方にハンターAさんの遺体があった。  

 

死因は出血多量による失血死とされ、その受傷の状況は、右腕、右足を骨折、左腕や頚部などにも裂創があったが、とりわけ額骨、鼻骨、上下顎骨などを複雑骨折するなど、顔面に原形をとどめないほどのダメージを受けていた。

 

ヒグマによる顔面への執拗な攻撃は、とくに猟者に対する反撃の場合にみられる特徴だという──。

 

◆◆◆◆◆  

 

札幌市郊外にある住宅地の一角に、墨痕鮮やかな木の看板が掲げられた家がある。

「北海道野生動物研究所」。  

 

野生動物、とくにヒグマに関しては、50年以上をかけてその生態からアイヌ民族との関わりまで明らかにした第一人者、門崎允昭博士(82)の“研究拠点”である。  

 

今春、門崎氏が上梓した『ヒグマ大全』(北海道新聞社)は、ヒグマについて氏が50年以上にわたり蓄積したあらゆる知見が惜しみなく書き込まれた白眉の1冊で、ヒグマに興味を持つ筆者にとっては、ぜひ会ってみたい人物だった。

 

「なぜヒグマは人を襲うのでしょうか?」

 

「いらっしゃい」と筆者を迎え入れてくれた門崎氏は、銀髪を短く刈り込み、ピンと伸びた背筋は年齢を感じさせない。

 

通された一室には、ヒグマによる事件を報じた明治期の新聞のスクラップや野生動物の行動観察記録、国内外の科学論文など、貴重な資料が堆く積まれている。

 

口元に柔和な笑みを浮かべながら、門崎氏は言った。

「さて、何でも聞いてください」  

 

聞きたいことは山ほどあったが、突き詰めると、こんな質問になった。

「なぜヒグマは人を襲うのでしょうか?」

 

 

【「排除」「食害」「戯れ、苛立ち」】

 

この質問に対する門崎氏の回答は、実に明快だ。

 

「動物の行動には、必ず目的(原因)と理由があります。
 これは人間も同じ。 
 過去の事件を検証することで、ヒグマの人に対する行動規範
 を理解することが重要です」(門崎氏)  

 

門崎氏によると、1970年から2016年までの間でヒグマによる人身事故は94件起きており、33名が死亡している。

 

それぞれの事件を検証すると、ヒグマが人を襲う原因は、次の3つに大別されるという。

「『排除』、『食害』、『戯れ、苛立ち』です。

 

『排除』は、何らかの理由でヒグマにとって脅威となった人間を排除するために襲う。

 

『食害』は、空腹だったり、動物性の食物を渇望しているヒグマが、人を食べる目的で襲う。

 

『戯れ、苛立ち』は、人を戯れの対象とみたり、気が立っているときに狂気的に襲う。

 

このうち、もっとも多いのは、『排除』のために襲うケースです」

 

 

【自分を撃ったハンターの顔を決して忘れない】

 

94件の人身事故のうち、「食害」のための襲撃は11件、「戯れ、苛立ち」は4件、「排除」は実に37件がこれに該当し、うち10件が死亡事故に至っている。  

 

「排除」のための攻撃は、例えば以下のような場面で起こりうるという。

(1)不意に人間に遭遇したヒグマが先制攻撃をしてくる。特に子を連れた母熊が子を保護するために行う。

(2)人が所持している食物や作物、家畜などを入手するため、もしくはすでに入手したそれらを保持し続けるために邪魔な人間を攻撃する。

(3)ハンターなど猟者に攻撃されたり、脅威にさらされたとき、反撃に出ることがある。  

 

興味深いのは、(3)のハンターに反撃したケースだ。

というのも、ヒグマとハンターをめぐっては、「ヒグマは自分を撃ったハンターの顔を決して忘れない。手負いになったヒグマは、そのハンターを特定して反撃する。とくにその顔面を執拗に攻撃する」という話を聞いたことがあったからだ。  

 

果たしてヒグマは本当にハンターの顔を認識できるのだろうか。

 

 

【一瞬で人の顔を識別・記憶する能力がある】

 

「できます」と門崎氏は断言する。  

 

識者のなかには、「ヒグマは比較的視力が弱く、おもに嗅覚を使って状況を認識する」という向きもあるが、それは間違いだという。

 

「ヒグマには昼夜を問わず活動できる視力があり、闇夜に川岸から飛び込んで水中の魚を捕まえることもできる。
また一瞬で人の顔を識別・記憶する能力もあります」  

 

その一例として、門崎氏が挙げたのが、1974(昭和49)に北海道オホーツク管内斜里町で起きた人身事故である。

冒頭に記した凄惨な現場は、この事件のものだ。  

 

当時、現地調査を行った門崎氏によると、事件の経緯は以下のようなものだったという。

 

 

12日に家族が捜索願を出し、13日午前、遺体が発見された】

 

現場となったのは、斜里町郊外を流れる幾品川沿いの丘陵地。

一帯はジャガイモやてんさいなどの畑地で、例年ヒグマが出没する地帯だった。

畑地に接する樹林は、起伏にとみ、林床には人を寄せ付けないほどのクマイザサが密生していた。

 

「この地域では、この年の9月ごろからヒグマが出没していたたため、猟師による駆除が求められていました」  

 

そんな折、1110日夜から早朝にかけて降雪があった。

 

雪上の足跡を辿れば、追跡は容易になるため、猟師のAさんは11日の朝、「山に入る」と単身バスに乗り、ヒグマ撃ちに出かけたが、その後、行方不明となる。

 

12日に家族が捜索願を出し、13日午前、遺体が発見された。  

 

門崎氏によると、Aさんは幾品川右岸の畑を下流に向かって探索する過程で、ビート集積場付近で足跡とともにヒグマを発見したと思われる。

 

Aさんに気づいたヒグマは川を渡って対岸へ逃走。

Aさんは足跡を追い、ヒグマはササが茂った斜面を逃げ、周囲を見渡せる場所に出た。

「そこでAさんがヒグマに近づき、一発撃ったようでした」

 

 

【後の力を振り絞って上方から不意にAさんを襲った】

 

周辺に少量の血痕が残されていたが、急所は外れたらしく、ヒグマはさらに山側へ逃げる。

Aさんが後を追うが、周辺はササが茂り、見通しは悪い。

 

150メートルほど進んだところで、Aさんは杖にしていた棒を放棄し、さらに追う。

ヒグマは今度は斜面を横断するように逃げたが、出血が激しくなったようで、350メートルほど進んだところに大量の血痕があり、しばらくこの場所にうずくまっていたと考えられる。

 

Aさんは、おそらくこのあたりでヒグマを見失い、残された血痕をみて周囲を探したものの、発見できなかったのでしょう」  

 

後の門崎氏による検証では、ヒグマはそこから50メートルほど下った地点の木立付近に潜んでいた可能性が高いという。

 

Aさんはそれに気づかず、その下を通りすぎ、Aさんをやり過ごしたヒグマは、最後の力を振り絞って上方から不意に襲ったと見られる。  

 

加害ヒグマは、Aさんの遺体の下方、40メートルの場所で仰向けになって死んでいた。

Aさんの撃った弾はクマの内胸壁に沿って貫通、心肺には銃創がなかったため、徐々に出血し、胸腔内出血による呼吸麻痺で死んだと見られる。

 

 

【顔を狙う理由をヒグマ博士が解説】

 

Aさんもとくに顔面の損傷が酷かったが、なぜヒグマは、猟師の顔を狙うのか。

 

「ヒグマは、自分に向けて銃を撃った猟師の顔面を、銃とみなしているからだと考えられます。刃物などで反撃しない限り、ヒグマは猟師が落命するまで、その顔面を集中的に攻撃する。銃という脅威を『排除』するわけです。  

 

また、撃たれた一瞬で、猟師の顔を識別記憶する知力がヒグマにはある。

だから、手負いにしたヒグマを後日、数人の猟師で撃ち取りにいく場合でも、ヒグマは自分を撃った猟師の顔を覚えていて、潜んでいる場所から飛び出して、他の猟師には目もくれず、その猟師を選択的に襲う事例が多いのです」  

 

「動物の行動には必ず目的と理由がある」――


インタビュー中、何度も繰り返されたこの言葉に、動物学者としての門崎氏の哲理と信念が宿っている。

 

(後編に続く)

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea729db85beea3cfb0e3243da4b9d7cce24a7058 

 

 

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(前編から続く)

 

200156日午前、札幌市の会社員Bさん(53・当時)は、定山渓の豊羽鉱山付近に「アイヌネギ(ギョウジャニンニク)を採りにいく」と行って出かけたまま、行方不明となった。
(Bさんの車は、その日の夕方、Bさんの家族によって発見され
 た)

 

翌日、地元の警察や消防、猟師などからなる捜索隊がBさんの車があった付近を中心に捜索したところ、山中でヒグマ1頭を発見し、射殺。

その近くでBさんの遺体を発見した。  

 

遺体はうつぶせの状態で、腰から下が土で覆われ、頭部と上体部は裸出し、両手は胸の前に交差するように組まれていた。

腹部、臀部、上下肢などを中心に食害された痕があった。

 

 

【“札幌の奥座敷”で起きた特異な事件】

 

「このケースは典型的な食害目的、つまりヒグマが人間を食べるために襲ったケースです。これを最後に札幌圏内で人身事故は起きていません」  

 

そう語るのは、ヒグマ研究の第一人者・門崎允昭氏(82)だ。  

 

いったいBさんの身に何が起こったのか。

 

事故直後に実際に現場を調査した門崎氏とともに、“札幌の奥座敷”で起きた特異な事件を再検証する。  

 


現場の状況から推測される当日の経緯は以下の通りだ。  

 

Bさんは、まだところどころ雪の残る中、豊羽鉱山の約2キロ東よりの地点にある沢に入り、幅24メートルの沢を遡行。

沢の入り口から200メートル、沢が二股に分かれる場所でヒグマに遭遇し、いきなり襲われたと見られる。

捜索隊は、この場所でBさんの長靴の片方が落ちているのを発見した。

 

「クマは立ち上がった状態で被害者を真正面から爪で引っ掻いたようです。

被害者は反射的に頭部を振って避けようとして、頚部に爪が当たり受傷しています。

倒れた被害者は、さらなる攻撃から逃れるべく、地面を這って逃げようとしたものの、現場の状況から判断すると、恐らく最初の襲撃から数秒で絶命したものと見られます」

 

 

【“獲物”を自分が安心できる場所に】


その後、クマは被害者をひきずって斜面を30メートルほど移動。

倒木に沿うように遺体を置き、その上に付近の土をかき集めて、かけた跡が残っていたという。

 

その後、ヒグマはさらに約60メートルほど急斜面を引きずり上げ、トドマツの疎林地へと遺体を移動させている。

 

この執拗な移動は何を意味しているのか。

 

「クマは“獲物”を自分が安心できる場所まで引きずっていく習性があります。

いったんは最初の場所に遺体を遺留したものの、不安になって、さらに安心できる場所を求めて移動したものと考えられます」  

 

その“安心できる場所”がBさんの遺体の発見現場であり、捜索隊に発見された際にヒグマが潜んでいた場所でもある。

 

 

内臓から食べる”という俗説は誤りです】

 

「その場所にはクマイザサが密生しましたが、下方斜面は視界が開けていて、クマが好む環境でした。

要するに、外側からは潜んでいるクマは見難いが、クマの方からは、周辺をよく見渡せて警戒するのに適している。

クマはこの場所に終始潜んで、遺体を食害していたのです」  

 

引きずられている最中に衣服や長靴は脱げたため、Bさんの遺体は靴下だけを履いた状態で、顔面や頚部には爪による創傷(212センチ)14本、背部にはやはり爪による刺創が66カ所も残され、腹部、臀部、上下肢などが大きく食害されていた。

 

「頭と四肢下部を食い残すのは、ヒグマが牛馬やシカを食べるときに共通する習性です。

“内臓から食べる”という俗説もありますが、これは誤りです」  

 

前編のインタビューで門崎氏が指摘した通り、ヒグマが人間を襲う理由は、「(1)排除(2)食害(3)戯れ、苛立ち」の3つに大別されるが、このケースが食害目的であると門崎氏が考える根拠はどこにあるのか。

 

 

Bさんに助かる道はあったのか?】

 

「主な根拠は、この加害グマはBさんを倒した後、すぐに己が安心できる場所へと執拗に移動している点です。

さらに、短時間のうちに被害者の身体の筋肉部を食べていること、また遺体を土や自らが噛み切ったクマイザサなどで覆い隠そうとしたこと。

これらはすべて、ヒグマが自らの食料と見做した獲物に行う行為です」  

 

この加害グマは当初から被害者を食害する目的で積極的に襲ってきた可能性が非常に強く、こうした場合、熊鈴など人の接近を知らせるための鳴り物は効力がないという。  

 

Bさんに助かる道はあったのだろうか。

 

「被害者は、鉈など武器になるものは携帯していませんでしたが、もし鉈があれば、結果は違っていたかもしれません。

ヒグマに刃物は効かないという人もいますが、ヒグマの痛覚は全身にありますから、鉈で反撃することができれば、ヒグマは怯みます」  

 

実際に1970年から2016年までに起きたヒグマによる人身事故94件のうち、一般人が生還したケースは35件あるが、うち12件において、生還者は武器を携帯していた。

 

逆に、死亡事故に至った18件のうち、武器を携帯していたのは、わずか3件にとどまっている。

 

「武器の携行が生還の確率を上げることは、データからも明らかなのです」  

 

悲惨な事故が浮き彫りにした「教訓」を決して無駄にしてはならない。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/87cdde9ff3cf9cded1a7bef36c127620abb8f23d?page=1

 

 

 

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20201215108分にNHK山口から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

野犬の増加が問題になっている周南市で、60代の女性が野犬にかまれて足にケガをしていたことがわかり、市は、野犬を捕獲するため、新たにおりを設置することにしています。

周南市によりますと、13日の朝、周南市久米で、60代の女性が、野犬に右足のふくらはぎをかまれ、ケガをしたということです。


当時、女性が市道を歩いていたところ、首輪のない犬2頭が突然現れ、このうち1頭にかまれたということです。


周南市では、公園や住宅街で野犬が増え、市民がかまれてケガをするなど問題になっていて、今回の現場近くでは、ことし10月にも帰宅途中の中学生が襲われ、手をかまれる被害を受けています。


市は、付近に捕獲のためのおりを設置していますが、今回の被害を受けて、今月中にも新たなおりを追加で設置することにしています。


周南市環境政策課は、「野犬を見かけたら刺激せず、静かに立ち去ってほしい」と呼びかけています。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20201215/4060007956.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、以下の記事が見つかった。

 

20198311033分 毎日新聞)

 

墓地や公園に野犬が頻繁に出没し、地元自治体が対応に追われている山口県周南市。

 

住宅地近くで実際にどのように生息しているのか。

お盆の時期に数日間、現地に足を運んでみると、野犬の行動パターンが少しずつ見えてきた。

 

野犬が特に多いのは、周南市徳山の市営大迫田共同墓地と、隣接する周南緑地東緑地公園の一角。

地元の人によると、野犬は十数年前から出没するようになったという。

 

 

【墓参者やランナーに動じず】

 

日が陰った812日午後6時すぎ、東緑地公園の駐車場に野犬が3頭うろついていた。

人が車から降りてきても、逃げ出す気配はない。

墓地に向かう途中のグラウンドにも2頭いて、数メートルわきをランナーが走っていく。

 

墓地は公園から続く坂道を上った高台にある。

野犬は、墓掃除をする人たちのそばを歩いたり、通路にたたずんだりしている。

人が何もしなければ、ほえもせず近づいてもこない。

墓参に来た人も、犬が目の前を通り過ぎても、ほぼ騒がない。

 

ただし、ほとんどの野犬は、カメラを向けると立ち止まってこちらを凝視する。

黙って様子をうかがい、対面した人との距離をおおむね45メートル以上に保つ。

それ以上に近づくと、すぐ後方に退いた。

 

午後7時すぎ、墓地入り口の階段付近に寝そべる野犬の群れを、駐車場を挟んで撮影していると、野犬たちが「ワンワン、ワンワン」とほえ始めた。

黒い犬と茶色い犬の2頭が、走ってこちらに近づいてくる。

黒い犬が尾を立てて「ウー、ウー」とうなっては立ち止まり、また「ウー、ウー」とうなって記者の約3メートル手前まで近づいてきた。

さすがに危険を感じて撮影をやめると、野犬はしばらく記者を見ていたが、近づいてこなくなった。

後で気づいたが、陰にいた子犬を守るための威嚇だったようだ。

 

 

【午後6時半ごろからすみかへ戻る】

 

墓地の斜面の茂みに、野犬のすみかが2カ所あった。

野犬は午後6時半ごろから断続的にすみかに戻っていく。

戻ると集団でほえ始め、「ワンワン、ワンワン」と大声が響き渡った。

この日は1カ所で長時間続き、かなりうるさかった。

 

13日午後6時ごろ、野犬十数頭が墓地の斜面下にある公園の一角にたむろしていた。

カメラを向けると、一斉に立ち止まって記者を警戒する。

やがて群れをなして約10メートル離れたブランコの後方に移動し始めた。

 

すぐ隣のアスファルトの道路を、ウオーキングやランニングをする人たちが横目で見ながら通り過ぎる。

野犬の群れはグラウンド近くの複合遊具の奥で折り返し、たむろしていた場所に去っていった。

 

道路を挟んだ草の上にも野犬が4頭いて、「ワン、ワン」とほえる。

グラウンドでは、野犬を気にせず親子連れがサッカーを始めた。

 

ジョギングをしていた市内の会社員の女性(48)は、「犬とはお互い距離を取っています。運動するのに一番いい場所なので、犬がいてもジョギングに来ます。一度野犬がすぐそばまでついてきたことがあり、怖くて乗ってきた車に飛び乗りました。行政は対策を取ってほしい」と訴える。

 

周南市のホームページによると、今年度は5月末現在、市内で野犬に囲まれたり、追いかけられたりした被害が9件、ペットなどの被害が1件、物損が1件起きている。

 

野犬の捕獲は、狂犬病予防法に基づき、山口県が行う。

県周南環境保健所によると、周南市での捕獲頭数は過去5年間500頭以上が続き、昨年度は750頭。

捕獲用のおりを設置しているほか、保健所の職員が毎日パトロールし、網で捕獲しているという。

 

対策強化のため、県や市、警察が連携して「周南地域の野犬問題に関する連絡協議会」を7月に設置した。

8月からパトロールの職員を2人から4人に増やし、おりも1基増やした。

県と市が協力して、緑地公園の草刈りやパトロールに取り組む。

 

保健所によると、野犬が隠れる雑木林が多く、えさを与える人もいるため、目撃情報は一向に減らない。

 

16日午後6時前、公園入り口のあずまやに、野犬が次々と集まってきた。

黒いTシャツとズボン姿の中年男性がえさを放り投げている。

犬は黙ってほおばり、去っていく。

近くに「野犬にエサを与えないでください」と市の立て札があるが、男性はお構いなしだった。

 

午後7時すぎ、暗くなってキャッチボールやランニングをする人がいなくなった後、グラウンドに野犬78頭が現れて寝そべり始めた。

 

解決の決め手も乏しく、地元の苦慮もまだ続きそうだ。

 

 

 

https://mainichi.jp/articles/20190831/k00/00m/040/044000c 

 

 

2020121日更新 周南市HP)

 

野犬の現状と取組み

 

周南市では、周南緑地や住宅街で野犬の目撃情報や実際に被害に遭われた方からの苦情が多数寄せられ、市民生活に深刻な影響が出ています。

 

・追いかけられ転んでケガをした。  

・通学路に野犬が現れ登下校できない。

・野犬の群れに囲まれ、吠えられて怖い思いをした。

・鳴き声がうるさくて眠れない。

・庭を荒らされる、物が壊された。

 

野犬による被害状況一覧表(平成29年度~令和2年度)

咬傷 1~4件

囲われ・追われ 17~41件

etc

 

野犬が多い原因

・棲みやすい環境

・むやみなエサやり

・モラルの無い飼い主が遺棄した犬が繁殖

 

https://www.city.shunan.lg.jp/soshiki/18/1348.html

 

 

 

(2021年1月6日 修正1 ;追記)

 

2021151038分にNHK山口からは、また女性が噛まれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

今月1日の午後3時半ごろ、周南市古泉で、飼い犬に散歩をさせていた20代の女性が白色の野犬に左足をかまれ、病院で手当てを受けました。
ケガの程度は軽いということです。


周南市では、公園や住宅街で野犬が増え、市民がかまれてケガをするなど問題になっていて、去年10月には帰宅途中の中学生が野犬に襲われて手をかまれたほか、先月にも60代の女性が野犬に足をかまれて、それぞれケガをする被害が出ています。


周南市は、今回の被害を受けて、野犬を捕獲するためのおりを追加で設置するとともに、現場の周辺でパトロールを行っているということです。

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20210105/4060008202.html

 

 

 

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2020121313分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

12日午後4時前、浦安市富岡の12階建てマンションで「ゴンドラが傾いて人が落ちた」と通行人から110番通報がありました。  

 

警察によりますと、マンションの11階から12階の間で、男性作業員2人がゴンドラに乗り、窓枠の交換作業をしていたところ、ゴンドラが傾き、1人がマンションの下に転落したということです。

 

男性は千葉市稲毛区のガラス工事業、鶴岡さん(49)で、病院に搬送されましたが、およそ40分後に死亡が確認されました。

 

もう1人の男性は自力でゴンドラから脱出し、けがはありませんでした。  

 

警察は助かった男性から話を聞くなどして、詳しい事故の原因を調べています。

 



 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/1f20b08c90655d0f7c8cd3b9d2f19eb474fc3d99

 

 

121350分に千葉日報からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

12日午後3時55分ごろ、浦安市富岡3の12階建てマンションで、窓枠交換の準備作業を行っていた年齢不詳の男性がゴンドラから転落し、市内の病院で死亡が確認された。

 

浦安署によると、通行人の女性から「ゴンドラのケーブルが切れてぶら下がり、人が落ちた」と110番通報があった。

当時は11階と12階の間にゴンドラが宙づりになっていたという。

 

男性は機械式のゴンドラに乗り、2人組で窓枠のシーリング材を取り外す作業を行っていたが、何らかの原因でゴンドラが傾き、マンション敷地内の芝生に落下したとみられる。

 

一緒に作業していた男性は自力で脱出し無事だった。

 

同署は、死亡した男性の身元や詳しい状況を調べている。

 

http://www.chibanippo.co.jp/news/national/747638

 

 

 

 

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20201210105分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

福岡市は8日、JAくるめ(本店・福岡県久留米市)が出荷したシュンギクから、基準値の180倍の農薬が検出されたと発表した。

 

健康被害の恐れがあるとして、卸売会社などが回収を進めている。

 

対象のシュンギクは久留米市内の農家が栽培し、外装に「T次郎の贈りもの」と記載されている。

 

7日からの2日間で福岡市内のI(東区)、A(城南区)、H(博多区)、M(南区)、Fマート6店舗(いずれも東区)の、計10店舗で計113束が販売された。

 

福岡市やJAくるめによると、シュンギクからは殺虫剤として使われるイソキサチオンが、基準の005ppmに対して9ppm検出された。

 

タマネギ畑で散布した農薬の余りを、ビニールハウス内で栽培するシュンギクにも誤って使用したことが原因とみている。

 

これまでに健康被害は出ていないが、市は吐き気やけいれんなどを起こす恐れがあるとして、絶対に食べないよう呼びかけている。

 

https://www.asahi.com/articles/ASNDB3698ND9TIPE00K.html 

 

 

1210840分に西日本新聞からは、タマネギの場合は土にまくため問題ないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

JAくるめは9日、一軒の組合員農家が、タマネギ栽培で使う害虫駆除のための農薬を、誤って春菊に使用したためと明らかにした。

 

福岡市の検査結果を受けてJAが行った農家への聞き取りで、畑でタマネギを栽培している農家が、余った農薬を隣のビニールハウスで栽培している春菊に使用したと認めたという。

 

JAくるめによると、イソキサチオンはタマネギの場合、土にまくため食べる部分には着かず、収穫までの間に分解もされる。

 

だが、春菊は葉の部分に農薬が付着するため、高濃度になり得るという。

 

営農事業部の原部長は、「農薬の使用基準に沿って使うよう、注意喚起する」と話した。

 

この農家は58日にかけ、23ケース(1ケース25袋)程度をJAくるめに出荷。

 

JAが福岡市中央卸売市場の卸売会社「福岡D青果」に出荷し、福岡市内の青果店やコンビニエンスストアに流通したという。

 

市は、販売店舗をホームページで公表している。

 

D青果は、流通分の自主回収を急いでいる。 

 

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/671866/

 

 

129120分にテレビ西日本からは、この春菊を20g食べると中毒症状が出る恐れありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

農薬は「イソキサチオン」という殺虫剤で、福岡市の検査で基準値の180倍にあたる9ppmが検出されました。

体重60キロの人がこの春菊を20グラム食べると、よだれが垂れたり吐いたりする症状が出る恐れがあるということです。

https://www.tnc.co.jp/news/articles/NID2020120908901

 

 

本件、129日付で福岡県HPに、福岡市が行った残留農薬のスクリーニング検査で問題が発覚したという、下記趣旨の記事が掲載されていた。

 

福岡市食品衛生検査所が福岡市青果市場でしゅんぎくの残留農薬検査を実施したところ、スクリーニング検査で基準値を大幅に超えた農薬(イソキサチオン)が検出されました。


対象品は絶対に食べないようお願いします。

 

また、販売店にて自主的に回収を行っていますので、お手元に対象品をお持ちの方は販売店に連絡してください。


食べて体調に異変がある場合は、医療機関を受診してください。

 

https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/shunngiku.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

抜取り検査によっても、100%ではないが食品の安全が担保されている、一つの事例として紹介する。

 

 

 

(2020年12月19日 修正1 ;追記)

 

202012181010分に毎日新聞からは、家庭菜園で余った農薬だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

 

JAくるめ(福岡県久留米市)から出荷された春菊から、基準値を大幅に超える農薬が検出された問題で、森光組合長らが17日、久留米市内で記者会見し、「ご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げる」と陳謝した。

 

出荷した約570袋のうち約270袋が未回収。

 

健康被害の情報はないが、多くの苦情が寄せられ、他の野菜も影響を受けているという。

 

8日、福岡市の検査で発覚。

 

久留米市内の生産者が家庭菜園で余った農薬を、本来、春菊に使ってはいけないと知らずに散布。


福岡市の市場に出荷され、福岡市や飯塚市などの14店舗で販売された。

 

春菊の価格が急落し、同じ包装だが無関係の商品が店頭から撤去されるなどしたという。

 

JAくるめは、生産者に対し農薬の安全講習会を開く。

また、農薬の使用を含む生産履歴の提出を求め、全品目で残留農薬の調査をするなどの再発防止策をとる。

 

https://mainichi.jp/articles/20201218/k00/00m/040/047000c

 

 

 

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20201210436分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

遊戯施設や家庭にあるトランポリンで、骨折などの大きなけがをする事故が相次いでいるとして、消費者庁などは安全な利用を呼びかけています。

 

消費者庁などによりますと、トランポリンに関する事故の情報は、ことし9月までのおよそ10年間に、医療機関から100件報告され、消費者庁などが運用している事故情報データバンクにも40件報告されているということです。

遊戯施設や家庭、それに学校などで子どもが、けがをするケースが多く、

▽遊戯施設のトランポリンで遊んでいた10代の男性が外に落下し、左ひじの関節を脱臼骨折する大けがをしたケースや、

2歳の子どもが転んだ際、同じトランポリンで跳んでいた大人に踏まれて太ももの骨を折ったケース、

▽それに、12歳の子どもが学校のトランポリンで宙返りをして着地した際、ひざがあたって顔の骨を折ったケース

などがあったということです。

消費者庁は、トランポリンは2人以上で同時に使用すると衝突などのおそれがあるため、1人ずつ使用することや、初心者は徐々に体を慣らしていき、いきなり高く跳んだり宙返りをしたりしないことなど、安全な利用を呼びかけています。

消費者庁消費者安全課の鮎澤課長は、「正しく使わないと、けがをする危険性が高まる。施設のルールやトランポリンの性能を確認し、安全に利用してほしい」と話しています。

 

 

【高く跳べるトランポリン設置も】

 

消費者庁が全国の遊戯施設を対象に行ったアンケートでは、公式競技に使われるような高く跳べるトランポリンが設置されているケースもあるということです。

 

こうしたトランポリンを、複数の人が同時に使った状態を想定した国民生活センターの実験では、重さおよそ25キロのおもりが跳ね上がる高さは、近くで跳んだ人の着地のタイミングによって、低いときは20センチでしたが、高いときは1メートル50センチほどと、大きく異なったということで、複数の人が同時に跳ぶと、思わぬ高さまで跳ねて体勢を崩し、けがにつながるおそれがあるということです。

 





 

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201210/k10012755671000.html

 


1211160分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

遊戯施設や家庭でのトランポリンによる事故が相次いでいる。

 

消費者庁によると、2年前から増加傾向にあるといい、使うときは注意するよう呼びかけている。

 

今年3月、大阪府の遊戯施設で、遊んでいた10代男性がトランポリンの外に落下し、左ひじの関節を脱臼骨折した。

 

これを受け、消費者庁が全国の消費生活センターから寄せられた事故情報を調べたところ、20104月~今年9月に40件起きていた。

 

17年までは年4件以下だったが、18年に7件、19年に8件、今年は9月末までに5件と増加傾向だ。

 

14歳の少年が同じトランポリンで遊んでいた子どもと衝突して落下し、口から大量に出血して歯が抜けた」という事例もあった。

 

発生場所は遊戯施設が23件と最多で、家庭7件、学校など5件。

 

けがの内容は、骨折12件、すり傷やねんざなど7件、刺し傷・切り傷6件と続いた。

 

消費者庁によると、トランポリンを設置する屋内遊戯施設がここ数年で増えており、高く跳躍できる競技用の製品で気軽に遊べるようになった。

 

トランポリンで遊ぶことを主な目的としている全国の28施設を調べたところ、24施設でこの5年に利用者がけがをしたことがあったという。

 

消費者庁は

▽トランポリンを初めて使うときは、低めの高さから徐々に体を慣らす必要がある

▽宙返りなど、難易度の高い技には安易に挑戦しない

▽一つのトランポリンを2人以上で同時に使用すると、着地のタイミングによっては思わぬ高さまで跳んでしまうため、1人で使用する

といった注意を呼びかけている。

 

https://www.asahi.com/articles/ASNDB6SC7NDBUTFL009.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

以下は、国民生活センター発表の動画(1分43秒)。

 

前出のNHK映像は、複数人使用時の跳ね返り高さを比較した実験だが、それ以外、一般用と競技用の跳ね返り高さ比較などの映像がある。

 

http://www.kokusen.go.jp/douga/data/vn-20201209_1.html

 

 

 

 

(2021年3月25日 修正1 ;追記)

2021324140分にYAHOOニュース(毎日新聞)からは、ホワイトボードに直近の負傷者数や負傷した時の状況などを記載することで利用者に注意喚起している遊戯施設もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

遊戯施設に設置されたトランポリン用の跳躍器具で大けがをする事故が多発している。

消費者庁が調査したところ、跳躍器具による遊びをメインにする全国の遊戯施設での脱臼や骨折が、20209月までの5年間で約170件も発生。

直近の事故件数を掲示して利用者に注意を呼びかける施設もあるが、治療に当たる医師からは「利用者が気をつけるだけでは不十分。事業者が安全対策を徹底するよう国が指導すべきだ」との声が上がる。  

「今週のケガ人1人、今月ケガ人6人(救急車2台)、先月ケガ人2人(救急車1台)」。

50台の跳躍器具を設置する大阪府内の遊戯施設を3月中旬、記者が訪れると、負傷者の発生状況を書き込んだホワイトボードが受付に置かれていた。

壁には「1213日、宙返りの着地ミスで右足首骨折」などと、具体的な内容を書き込んだ紙も張られている。  

運営会社の社長は「バランスを崩して着地し、けがをする人が多い」と認めつつ、「危険な跳び方をしないなど、ルールを守ることや、けがや事故の責任を店は一切負わないことについて入場の際に伝え、誓約書にサインしてもらっている」と説明した。

跳躍器具は5年前から設置して、監視員も配置しているが、これまでに30人ほどの重傷者が出ているという。  

 

【国がガイドライン作成を】

消費者庁が209月、トランポリン遊びがメインの全国28施設にアンケートしたところ、回答のあった24施設全てで事故が発生。

5年間で脱臼103件、骨折63件、切り傷・裂傷53件、捻挫・打撲45件に上った。

同庁は調査結果を同年12月に発表し、いきなり高く跳ばないことや、1人ずつ器具を使うことを呼びかけたが、利用者への注意喚起であって、事業者への指導ではない。  

遊戯施設の指導や監督を所管する経済産業省によると、安全対策としては、ショッピングモールなど商業施設内の施設のガイドラインを166月に作成しているが、目的は子供向けのジャンピング遊具などでの事故防止で、大人も使う跳躍器具は想定していないという。

前出の大阪府内の施設の運営会社社長は、「同様の施設は、ここ数年で増えており、業界団体もないため、統一的な安全対策マニュアルはない」と話す。  

この施設で負傷した利用者がよく運ばれる総合病院の医師は、「30例近く診察したが、けがは子供より20代前後の若者の方が多い。足首や肘、腰などを骨折し、後遺症が残りそうな人も少なくない」と指摘。

1人ずつ跳ぶなどのルールを守っていても重傷を負っており、営業自粛を求めてもおかしくない状況だ。死亡事故などが起きる前に国がガイドラインを作成するなどの安全対策に乗り出すべきだ」と訴える。  

日本体操協会の石田広報委員は、「安全に着地できれば、大きな事故は減らせる。初心者には施設側が数分間、安全な跳び方や膝を上手に使った着地を指導するなど、対策の仕方があるのではないか」と話している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/98172132d14014eb4aacff251912ad008c07cddf

 

(ブログ者コメント)

昨年の報道では10年で100件とか40件とか報じられていたが、今回の報道では5年で170件と報じられている。

いずれが正かは不明だが、大勢に影響ないので調査は割愛した。

 

 

 







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20201215119分に産経新聞から下記趣旨の記事が、焼けた後の写真付きでネット配信されていた。

 

今月上旬、大阪市平野区の集合住宅で2人が死亡した火災で、火元の部屋に住んでいた70代男性が呼吸器疾患のため、普段から在宅で医療機器「酸素濃縮装置」を使用していたことが15日、大阪府警への取材で分かった。

 

出火原因は明らかになっていないが、装置の使用中は顔付近の酸素濃度が高まり、わずかな火気でも火災につながる恐れがある。

 

装置の使用中に起きたとみられる火災は全国で相次いでおり、取り扱いには注意が必要だ

 

火災は9日夜、同区長吉六反の木造集合住宅2階の一室から出火し、住宅全体に延焼。

焼け跡からは性別不明の2人の遺体が見つかった。

 

別々の部屋に住む60代と70代の男性2人と連絡がとれておらず、府警はこの2人である可能性が高いとみて身元の確認を急いでいる。

 

府警によると、このうち火元の部屋に1人で住んでいた70代男性は肺疾患を患っており、装置のチューブを介して体内に高濃度の酸素を取り込んでいた。

 

目や足が不自由なことなどもあり、訪問ヘルパーから介護を受けていた。

 

男性は日常的に室内で喫煙しており、部屋の畳にたばこの焦げ跡があったという。

 

府警は現場検証するなどして詳しい出火原因を調べているが、集合住宅の損傷が激しく、男性が装置の使用中にたばこを吸っていたかは不明だ。

 

酸素濃縮装置は、喫煙などが原因で肺が酸素を取り込みにくくなる「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)」などの患者に十分な酸素を吸入させるための装置。

空気の約80%を占める窒素の多くを取り除くことで酸素濃度を高め、鼻につないだチューブで吸入する。

 

一般社団法人「日本産業・医療ガス協会」(東京)によると、現在、約17万人が在宅で使用している。

 

装置が直接の出火原因になることはないが、チューブから顔付近に漏れ出す高濃度の酸素は、わずかな火気でも燃焼を拡大させる性質を持つ。

 

装置の使用中とみられる死亡火災は全国で相次いでおり、平成15年から今年3月までに82件起き、77人が死亡した。

 

出火原因の約42%はたばこの不始末で、約15%がストーブやろうそくなどからの引火だった。

 

1月には香川県で電気ストーブから引火したとみられる火災で80代男性が死亡したほか、3月にも埼玉県でこたつから引火したとみられる火災で80代男性が亡くなった。

 

同協会の担当者は、「高濃度の酸素の中では延焼範囲が広がりやすい」と指摘。

 

吸入中にたばこやライターの火気を近づけると急激に火が大きくなり、チューブや衣服に引火する恐れがある。

 

同協会は、「装置の近くで火気の使用は厳禁。周囲2メートル以内に火気は置かず、使用しないときは必ず電源を切ってほしい」と呼びかけている。

 

https://www.sankei.com/affairs/news/201215/afr2012150003-n1.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本ブログでは同種事例などを多数紹介スミ。

 

 

 

 

 

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202012111510分にYAHOOニュース(中央日報)から下記趣旨の記事が、事故車の写真付きでネット配信されていた。

 

今月9日、ソウル龍山区(ヨンサング)のアパート地下駐車場で発生したテスラ「Model X」火災死亡事故について、専門家は「テスラの先端機能がかえって仇になった」という意見を提示した。

 

事故現場を検視した大林(テリム)大学自動車学科のキム・ピルス教授は、「車両前面が激しく破損しており、バッテリーが全焼するほど長時間燃焼したとみられる」とし、「内燃機関車ならすぐに消火できたのに、電気自動車の特性上、なかなか火が消えなかったものとみられる」と話した。

 

電気自動車バッテリーに火がつくと、スパークが起こって爆発する「熱暴走現象」が発生する。

 

火災死亡事故は、地下駐車場に進入する過程で発生した。

 

ゲートを通り、直進通路を通過した後、地下1階の駐車場に入る直前に左右で分かれる地点で、車両の左側が壁に衝突した。

 

その後、火災が発生し、これによって助手席にいた車の所有者が亡くなった。

 

当時、Model Xを運転していた代行運転手は、警察の取り調べに対して、「突然、車両が制御できなくなった」とし、「急発進」の可能性を提起した。

 

地下駐車場で、徐行した車両が突然壁に衝突した後、死亡事故まで続いた点は異例だ。

 

警察は国立科学捜査研究院に事故原因の調査を依頼する予定だ。

 

キム・ピルス教授は、「車両左側が対角線に壁に衝突したことで、バッテリーパックが右側に傾き、助手席(右側)の下から火災が起こった」としながら、「急発進というよりは、オートパイロットなど先端機能に対する誤作動、または運転者が、このような機能に対する認知未熟が結合して事故につながった可能性が高いものと思われる」と話した。

 

また、Model Xの「ファルコンウィング(翼のように、上方に向かって開くドア)」とポップアップ型のドアハンドルなども、救助当時に障害物として作用した。

 

キム教授は、「上に開くドアは、車両が激しくゆがんだ場合、開くのが大変」とし、「電力供給が切れれば外からは開くことができないドアハンドルも、(救助状況で)ゴールデンタイミングを逃すことになった理由の一つ」と話した。

 

実際、車両衝突後に駐車場職員が助手席に乗っていた所有者を見つけてドアを開けようとしたが、開かなかった。

 

その後、出動した消防署員も同じだった。

 

結局、25分後にトランクを通じて助手席に乗っていた所有者を救助したが、タイミングを逃した後だった。

 

ポップアップ型のドアハンドルは、テスラの他にもメルセデスベンツSクラスなど、高級車種に導入される予定だ。

 

匿名を求めた業界関係者は、「今回の事故は不運が重なって死亡までつながったケース」とし、「運転者の便宜のための先端仕様がかえって仇になった側面がある」と話した。

 

続いて、「先端機能を搭載した電動化車両の普及が増加しているが、事故が起きた時の電気自動車の特別な機能に対処するマニュアルなどはまだ不十分な実情」と話した。

 

テスラコリアは今回の火災死亡事故に対して、「現在は(論評する内容が)ない」と明らかにした。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/99e2cb4c53d5d703c31c33f9c3b44f9594dfa2c8

 

 

12111110分にYAHOOニュース(ハンギョレ新聞)からも、消火と救助に手間取ったという消防関係者の話しが、下記趣旨でネット配信されていた。

 

消防当局は、電気自動車であるテスラの特性上、一般的な自動車火災に比べ、鎮火に長い時間がかかったと話した。

 

車で発生した火災は、発生から1時間たった夜1048分ごろ消火された。

 

龍山消防署関係者は、「一般的な自動車火災の場合、鎮火にこんなに長い時間はかからない。電気自動車が使用するバッテリーの場合、衝撃によって火災が発生すると、供給を遮断する方法がなくなり、鎮火が難しい。そのため、水を集中的に撒いた」とし、「ドアも一般乗用車とは違って上に向かって開く硬い形なので、普段使用していた装備を利用して一般乗用車のように早く救助するのは難しかった」と話した。

 

事故が起きた車は今年生産されたテスラのモデルXロングレンジで、現存する最大のSUV電気自動車とされている。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/2377c679cdca546d37bacfd7761dda89f6bb90d7 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

関連情報調査結果、2年前にもアメリカで同じテスラ社モデルXの火災事故があった、ガソリン車むけの消火技術はEV火災時は逆効果になる恐れありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

2018626556分 Sankei Biz)

 

3月、米カリフォルニア州マウンテンビューで起きた米テスラの電気自動車(EV)「モデルX」による事故現場で、消防士らは燃えさかるバッテリーパックに水を浴びせていた。

 

 

【リチウム電池の発火】

 

事故車両は、同社のエンジニアらによって動力電池の約4分の1が取り除かれ、高速道路を使って安全に撤去できるものと判断された。

 

だが、強力で引火性の高いリチウムイオン電池の再発火は避けられなかった。

 

最初の事故から24時間の間に、車両はさらに2回燃え出し、6日後にも再発火した。

 

EVの火災はまれだが、バッテリーに揮発性のある電解質が使われており、消火に特別な訓練を要する。

 

自動車メーカー各社がEV生産を大幅に増加させる構えの中、これは新たな安全上の問題だ。

 

ガソリン車向けの消火技術は、EV火災においては逆効果となる恐れがあるからだ。

 

マサチューセッツ工科大学のドナルド・サドウェイ教授(材料科学)は、「私たちは未知の領域にいる。自動車に70キロワット時のバッテリーを搭載するようになったのだから、携帯電話のときとは全く状況が異なる」と話す。

 

家電製品から自転車まで、リチウムイオン電池はあらゆるものに使用されるようになった。

 

だが、その人気は、火災の発生により定期的に水を差されている。

 

電子たばこやノートパソコン、さらには米ボーイングの旅客機787などにおけるバッテリー火災が原因で、政府は規制を強化。

米運輸安全委員会(NTSB)と米道路交通安全局(NHTSA)も調査を行っている。

 

充電可能なリチウムイオン電池は構造上、もともと火災を起こしやすい。

 

発火に火花が必要なガソリンと異なり、リチウムイオン電池には、ショートすると熱や火花を発生させるエネルギー源が貯蔵されている。

 

さらに、炎に燃料を供給する溶媒や酸素を供給する酸化金属も使われており、消火活動を複雑にする。

 

「これは、リチウムイオン電池の永遠の課題だ」と、ピッツバーグ大学のパラシャント・クムタ教授(工学)は話す。

 

 

【爆竹のようなもの】

 

同教授によれば、電池業界は、通常運転時および充電時における電池の安全性についてはかなりの進歩を遂げたものの、激しい衝突で電池が引き裂かれてしまえば、できることはほとんどない。

 

「熱暴走」と呼ばれる現象が起こると、ショートした電池が大量の熱を発し、隣接する電池に炎と熱の連鎖反応が起こる。

 

「爆竹のようなものだ。一つの電池に火が付けば、隣の電池に燃え移り、すぐに全体が炎に包まれる」とクムタ教授は解説する。

 

全米防火協会(NFPA)の最新データによると、米国では2015年に17万4000件の自動車火災が発生し、445人が死亡した。

 

多数の自動車火災の中で、ごく少数のテスラ車による火災に注目が集まることに、同社はいらだちを覚えている。

 

同社のイーロン・マスク会長は13年、ガソリン車が火災を起こす危険性は、テスラのEV「モデルS」と比べて4倍以上高いとブログで述べた。

 

NHTSAは11年、米ゼネラル・モーターズのEV「シボレー・ボルト」の火災を受けた報道発表で、EVが他の自動車より火災を起こしやすいとは考えていないと述べている。

 

これに対し、消費者団体である自動車安全センターのエグゼクティブディレクター、ジェーソン・レビン氏は、EV火災に関する政府資料が少ないため、問題の重要性を検証することが難しい点を指摘する。

 

だが、議論の余地がない事実もある。

 

大型リチウムイオン電池における燃焼の激しさだ。

 

16年11月、米インディアナ州インディアナポリスで「モデルS」が木や建物に高速で衝突した事故で、現場に駆けつけた消防士らは、バッテリーが爆発して空に飛び散る花火のような光景を目にすることになった。

 

マウンテンビューの事故では車の前方がつぶれ、床下の電池パックが損傷を受けた。

消防士らが到着したときには、車体の半分が焼けていたという。

 

シリコンバレーに近い同地はEVが多く、消防士らは14年にテスラの工場でバッテリー火災の訓練を受けていた。

 

だが、今回の事件は、さらなる訓練の必要性を明らかにすることとなった。

 

ガソリン火災には泡消火剤を使用するが、NFPAは、バッテリー火災については同剤の使用を推奨していない。

 

業界団体ナショナル・アライアンス・フォー・アドバンスト・テクノロジー・バッテリーズ・インターナショナルのジョン・ワーナー会長によれば、科学者らは発火の危険性が少ないリチウムイオン電池の開発に取り組んでおり、電池ケースの耐衝撃性は高まっていくことが予測される。

 

だが、それまでは消防士や救急隊員に対するさらなる教育が必要だと、同氏は述べた。

 

(ブルームバーグ Alan Levin)

 

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180626/mcb1806260500002-n1.htm 

 

 

 

 

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20201281846分にNHK兵庫から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

悪天候のため、ハワイ沖を航行中、積み荷が崩れて2割以上が海に転落した大型コンテナ船が8日、点検などのために神戸港に入港しました。


会社によりますと、乗組員にけがをした人はおらず、今後、荷物の積み直しを行うことにしています。

神戸港に入港したのは日本の大型コンテナ船「ワン アパス」で、8日正午ごろ、神戸市東灘区にある六甲アイランドに接岸しました。


船の運航会社によりますと、コンテナ船は中国からアメリカに向けて太平洋のハワイ沖を航行中の先月30日、悪天候に見舞われて、甲板の上に積んでいたおよそ7000個のうち2割以上にあたる1816個が海に落ちたということです。


落ちたコンテナの一部には花火や電池、それに液体エタノールなどの危険物が入っていたということですが、回収されたという情報はこれまで入っていないということです。


コンテナ船の乗組員は全員、けがはないということです。


運航会社によりますと、コンテナ船には適正な数のコンテナを載せていたということで、会社では積み荷が崩れた原因を調べるとともに、船体や積み荷を点検してコンテナの積み直し作業を行うことにしています。

 





 

 

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20201208/2020010981.html 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

〇関連情報調査中、10年前に空荷のコンテナ100本が荷崩れを起こし、それが日本海運史上、まれにみる大規模荷崩れだった、という記事が見つかった。

 

当該情報から考えると、今回の事故は、中身の入ったコンテナが荷崩れした、わが国最大の事故だった可能性がある。

 

2011123959分 神奈川新聞)

『“史上最大”のコンテナ荷崩れ、ミナトの絆で復旧完遂/横浜』

 

今月12日、航海中にコンテナ約100本が倒壊するという大規模な荷崩れを起こした超大型コンテナ船が横浜港に入港した。

 

一部は今にも海に落下しそうな危険な状態で、「日本海運史上、これほどの荷崩れは初めて」(横浜港関係者)。

 

未曽有の事態を前に、港の男たちは周到な準備をして挑み、困難を極めた復旧作業を短時間でやり遂げた。

 

正月明け早々、横浜港・南本牧ふ頭で荷下ろしを担う三菱倉庫南本牧営業所の石原所長(男性、50歳)は、コンテナ船からメールで送られてきた写真に息をのんだ。

 

船尾側のコンテナはドミノ倒しのように右舷側に傾き、一部は海上に突き出ている。

太平洋は荒天で激しい白波が立っていた。

 

写真や乗組員からの情報を手掛かりに、石原さんはコンテナ船を運航する海運会社をはじめ、横浜港関係者と作業手順の検討を重ねた。

 

最初に右舷から突き出て海に落下しそうなコンテナを取り除いてから、倒れたコンテナを引き起こして荷揚げする方法が決まった。

 

13日午前8時、復旧作業開始。

しかし、突き出たコンテナが動かない。

覆いかぶさったコンテナが重しになっていた。

 

次の寄港地へ、出港予定は翌14日の午前4時。

残り時間は少ない。

 

30人の港湾荷役作業員を率いて現場指揮に当たった藤木企業の下田副監督(男性、43歳)は、作業手順の入れ替えを決断する。

 

突き出たコンテナをワイヤロープでつって支え、崩れたコンテナを上から順に引き上げていく。

コンテナを海に落とせば、ふ頭の港湾業務はストップしてしまう。

作業員たちは「絶対に事故は起こさない」と誓ってクレーンを操った。

 

「ベテラン作業員にとっても初めての作業。安全への思いは誰もが同じだった」と下田さん。

 

崩れたコンテナの多くは歪み、大きく裂けたものや、ぺしゃんこになるなど原形をとどめない状態のものも。

 

ワイヤロープを使った荷揚げでは「コンテナ船の就航前から貨物船の荷揚げに携わっていたベテランが、現場で適切なアドバイスをしてくれた」という。

 

13日深夜、作業終了。

コンテナ船は無事出港した。

 

ほぼ目標通りの短時間で終え、石原さんは「海運会社をはじめ、作業会社や横浜海上保安部などが連携して対処できたのは横浜港ならでは」と話す。

 

下田さんは「仲間同士の絆が強い横浜港だからできること。事故なくやり遂げたことを誇りに思う」と振り返った。

 

◆米ロサンザルスを昨年1230日、横浜に向けて出港したコンテナ船(9万7933トン)で、太平洋を航行中に強風と波の揺れで船尾側に積まれたコンテナ約100本が横一列に右舷側へ倒壊。

 

一部は海に落下しそうな状態のまま、12日午前に横浜港・南本牧ふ頭に入港した。

 

大手海運会社が所有する世界最大級のコンテナ船の一つで、20フィート換算で9千本を搭載可能。

 

北米西海岸から日本、アジアを経由し、欧州に向かう国際基幹航路を運航している。

 

荷崩れしたコンテナはいずれも空荷だった。

 

https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-82666.html

 

〇あんなにもうず高く積まれたコンテナ。

単に積まれているだけでは、ちょっとの揺れでも崩れそうだと感じ、積み方を調べたところ、ラッシング装置という、大きな枠に固定しているということだった。

以下は、ラッシング装置を備えた最新式コンテナ船の写真。

https://www.jasnaoe.or.jp/soy/2017.html

 

〇一方、コンテナ荷崩れ原因に関する、以下の記事もあった。

 

Gard Insight 海上コンテナの落下事故の原因と防止』

 

・・・・・

 

原因 荒天 座礁、沈没、衝突などによってコンテナが船外へ落下するような不慮の事故は別にして、通常の航海中に荷崩れを招く原因で最も多いのは、荒天による影響です。

 

・・・・・

 

荷崩れの原因としてより多いのは、CSM に規定されているコンテナの段積みや列の重量制限や、段積みの高さ制限を遵守しなかったことによるものです。

 

・・・・・

 

用船者は当然、積み付 けが最適化されることを期待する一方で、船員は過密なスケジュールに影響を与えるのを躊躇する場合があるのです。

 

特に大型コンテナ船に関係するラッシングの問題。

 

大型船などの大規模なラッシング装置の場合、CSM に照らしてチェックすることが難しい上に、仮にコンテナのいくつかが喪失しても船舶にはほとんど危険はなく、自分たちには関係ないといった意識を船員が持つ可能性があります。

 

船舶が大型であるほど、ラッシング装置の保守対象が多くなり、また、荷役作業者もラッシング装置の取り扱いに慎重さを欠いてしまう可能性があります。

 

こうしたメンテナンスの不備や手荒な扱いに起因する装置の不良が事故の原因になるのです。

 

・・・・・

 

https://www.gard.no/Content/21625930/Gard%20Insight%20Cause%20and%20prevention%20of%20container%20loss%20at%20sea%20JP.pdf 

 

 

 

(2024年3月1日 修正1 ;追記)

20242291043分にYAHOOニュース(共同通信)からは、船長の進路変更で、揺れが激しくなりやすい角度からウネリを受けるようになったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

運輸安全委員会は29日、2020年に日本船籍の貨物船「ONE APUS(ワン・アパス)」(146694トン)が米ハワイ沖を航行中、荷崩れが起きて大量のコンテナが海に落下した事故の調査報告書を公表した。

船長の針路変更で、揺れが激しくなりやすい角度から波浪(うねり)を受けるようになり、船が大きく傾いたと指摘した。

報告書によると、貨物船は201130日深夜から翌121日未明にかけて激しく揺れて傾き、荷崩れが2回生じた。

コンテナ7016個中1841個が海に落ち、983個が甲板上で倒壊。
船長と乗組員計24人にけがはなかった。

貨物船は阪神港神戸区に緊急入港した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a27d9d3d6dd1693c237da2f123faa753d32d5935

 

(ブログ者コメント)

事故報告書(2/54ページ)には原因として「船長は横揺れを軽減しようと進路を変更したが、結果的に進路を誤った。それは夜間で海象状態を適切に把握できなかったためと考えられる」という趣旨の記述がある。

https://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2024/MA2024-2-1_2022tk0001.pdf

 

 

  

 

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20201281840分に時事ドットコムから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

住友商事子会社のスーパー「S」(東京都杉並区)の店舗で、床に落ちていた天ぷらを踏んだ客の男性(35)が転倒し、負傷したとして、同社に約140万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が8日、東京地裁であった。

 

長妻彩子裁判官は同社に安全管理義務違反があったとして、57万円余りの支払いを命じた。


判決によると、男性は2018年4月、練馬区にあるサミットの店舗を訪れ、レジ前通路を歩行中にカボチャの天ぷらを踏んで転倒し、右膝を負傷した。

 

同社は事故への対応として6万円余りを支払ったが、男性側は通院慰謝料などの支払いを求めて提訴した。


長妻裁判官は、天ぷらを落としたのは従業員ではなく利用客だったと認定。

 

しかし、事故が起きた当時は店舗内は混み合っており、従業員による安全確認などにより「物が落下した状況が生じないようにすべき義務を負っていた」と指摘した。


消費者庁は16年12月、同年10月までの7年余りの間に寄せられた店舗や商業施設での買い物中の床滑りによる転倒事故350件のうち、67件が野菜や果物などの落下物によるものだったとする結果を公表していた。


「S」は「判決文を読んでいないのでコメントは控えたい」としている。

 

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020120801083&g=soc

 

 

129132分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、混みあう時間帯だったのに従業員が安全確認した形跡はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

8日の判決で東京地裁は、「天ぷらを落としたのは他の利用客だった」とした一方で、「混み合う時間帯で事故が発生する恐れは大きかったにもかかわらず、従業員が安全確認を行っていた形跡はなかった」などと指摘して、サミットに約58万円の支払いを命じました。

 





  

https://news.yahoo.co.jp/articles/bbb730511324d0c492059cfb4e79e315caafc913

 

 

128235分に読売新聞からは、客がトングで品物をとり、自分で袋などに詰める販売形式だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

同社側は「総菜を踏んで転倒するのは極めて例外的な出来事で、事故を予防するのは困難だった」と主張したが、長妻彩子裁判官は、店舗内での転倒事故350件のうち、野菜くずなどの落下物が原因のケースが67件に上るとした消費者庁のデータを基に「想定外の事態とはいえない」と指摘。

 

「店側はレジ周辺の安全確認を徹底する義務を尽くさなかった」と述べた。

 

判決によると、男性は2018年4月、仕事帰りに夕食を買うため「Sストア練馬春日町店」を訪れ、カボチャの天ぷらを踏んで足を滑らせた。

 

総菜売り場は、客がトングで品物を取ってパックや袋に詰める形式で、長妻裁判官は「パックや袋詰めの不備から、客がレジに向かう途中で総菜を落とすことはあり得る」と指摘。

 

一方、原因の天ぷらが縦13センチ、横10センチの大きさだったことから、「原告も容易に落下物に気付くことができた」とも述べ、賠償額を減らした。

 

https://www.yomiuri.co.jp/national/20201208-OYT1T50290/

 

 

1282052分に朝日新聞からは、床の色とてんぷらの色は違っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

判決では、消費者庁の調査(09年から7年間)では、店舗などでの転倒事故350件のうち約2割が野菜くずなど「落下物」が原因だったことをふまえ、「事故は異例ではない」と指摘した。

 

さらに、客自らがトングで天ぷらを取りパックに詰める販売方法だったことから、「店側は総菜を床に落とすことを容易に予想できた」と説明。

 

レジ付近が客で混み合う時間帯については「落下物が床にないようにする義務があった」とし、店側が安全確認を怠ったと判断した。

 

一方、判決は原告の一部過失にも言及し、「天ぷらの大きさや床面と天ぷらとの色の違いなどから、落下物があることに気づけた」とした。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASND86VMPND8UTIL053.html?pn=4

 

 

1291711分にYAHOOニュース(弁護士ドットコム)からは、店側が負うべき安全管理義務に関し、田沢弁護士の見解が下記趣旨でネット配信されていた。

 

・・・・

 

店側にとっては厳しい判決となったが、どこまで安全管理についての義務を負わなければならないのだろうか。

田沢剛弁護士に聞いた。

 

【店側には来店客がケガを負わないよう注意すべき義務が
  ある】

 

Q.店側の安全管理に関する義務違反が認められましたが、通常、店側は具体的にどのような義務を負っているのでしょうか。

 

A.民法709条は、「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」として、不法行為責任を定めています。

 

これは、加害者と被害者との間の契約関係の有無を問わずに規律する一般的な責任ですから、不特定多数の利用客が出入りするスーパーも、この責任を免除されるわけではなく、利用客の権利または法律上保護される利益を侵害しないよう、注意すべき義務があるということになります。

 

他方で、安全配慮義務違反というものがあります。

 

これは、一般的に雇用主と従業員との間の雇用関係などに基づいて生じる契約責任の問題であって、上記の不法行為責任とは異なります。

 

どちらも、損害賠償責任という点では同じですが、立証責任や消滅時効の期間などで違いが生じます。

 

Q.今回のケースはどちらでしょうか。

 

A.今回の判決は、報道の限りでは「安全管理を怠った」とされており、「安全配慮義務を怠った」とはされていませんので、安全配慮義務違反を認めたものと解するのは早計であり、一般の不法行為責任を認めたに過ぎないものと推測されます。

 

不特定多数の利用客がスーパーに入店することで、直ちにスーパーに対して利用客に対する安全配慮義務を課すほどの契約関係が生じると解釈するのは困難だからです。

 

Q.義務違反となるか否かのポイントはどこにありますか。

 

A.今回のケースは、スーパーの利用客が落とした天ぷらを別の利用客が踏んで転倒し、ケガをしたというものです。

 

通常であれば、スーパー側の過失(注意義務違反)については、落ちている天ぷらをしばらく放置したという点に求めることになるでしょうが、その場合は、「放置した」といえるか否かを解明する必要があるでしょう。

 

 

【「どこまで注意義務を負うのか」は、実際の事故件数なども
   影響】

 

Q.落下した直後の転倒などは、常時監視していても防ぎようがないように思われますが、そのような場合にまで義務違反が認められてしまうのでしょうか。

 

A.常時監視していたのに防げないような、落とした直後の転倒を防ぐためには、そもそも利用客が落とさないような仕組みを考えるほかないと思いますが、常時監視も含めて、そこまでの注意義務をスーパーに負わせることは行き過ぎという気もしますし、一方で、超高齢社会といった時代を背景に、そこまでの注意義務を負わせても問題ないといった考え方も出てくるでしょう。

 

Q.ネットでは、「店が悪いのか?」「客が落としたものにまで責任を負うのか」などの意見が見られます。

 

A.買い物をする高齢者の割合が増加し、実際にも転倒事故が増えているということであれば、スーパー側にこれを防ぐための注意義務を課すということは、あながち不自然なことではありません。

 

不法行為責任の要件である過失の前提となる注意義務は、法律の明文に規定されているものだけでなく、社会生活上の諸般の事情を根拠として導かれるものも多々あります。

 

後者の場合は、過失の有無をめぐって争いの種になりますので、最終的には司法の判断を待つしかありません。

 

Q.店側としては、今後、どのような対応が求められるのでしょうか。

 

A.今回の判決が、いわゆる先例として定着するかどうかは不明ですが、もしも定着したら、スーパーとしては、お惣菜売り場に監視員を常駐させるというところまではいかないにしても、定期的に天ぷらが落ちているか否かを確認することくらいは検討する必要が出てくるように思います。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/3a99ba1050c013966527289dfd6a07da69e8d91f 

 

 

12101143分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、訴訟したこと自体に疑問ありという下記趣旨の意見が紹介されていた。

 

・・・・・

 

このニュースに慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は、「本来なら、当事者同士で話し合えば済む問題だったのではないか」・・・「お店側はちゃんと話し合って謝罪もするという姿勢を見せたはず。悪意もなかっただろう。にも関わらず、訴訟までするというのは、訴える側がやりすぎだったのではないかと感じる。」と疑問を投げかける。

 

・・・・・

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c5f9291a93cd018ea1cc33b206b7ba50222fc95

 

 


(ブログ者コメント)

 

本ブログでは以前、床で滑って裁判になる事例が相次いでいるという情報を紹介した。

中には、アイスクリームが原因で滑って860万円の賠償命令が出た事例もあった。

 

2016126日掲載

20161129日報道  床で滑って負傷した人から裁判を起こされる事例が相次いでいるため、防滑に取り組む企業が出てきている』

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/6543/

 

 

 

 

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20201281613分にYAHOOニュース(ハフポスト日本版)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

寒くなり、ほくほくのサツマイモや肉まんが食べたくなる季節に。

ただ、電子レンジで加熱する際には注意が必要だ。


東京消防庁は、「電子レンジ火災」が増加傾向にあるとして、安全に使用するよう注意を呼びかけている。

 

東京消防庁は公式サイトで、電子レンジにまつわる次のような火災の事例を紹介している。

 

【事例1

マンションの居住者の女性が、生のサツマイモを温めようと電子レンジで10分間加熱した。

さらに5分間加熱し、その場を離れたところ、異音が聞こえた。

戻って確認すると、サツマイモから出火し電子レンジから煙が出ていた。

 

【事例2

共同住宅の居室で、カップ麺を電子レンジで加熱したところ、カップ麺の容器から出火。

火災に気付き、消火しようと電子レンジの扉を開けたところ、火が服に燃え移り死亡した。

 

・・・・・

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/095bf63a259f72814fcb3ff7858d4241ea07baf5 

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

本ブログでは昨年、同種記事を掲載スミ。

2019126日掲載

20191127日報道 電子レンジで焼きいも等を加熱すると炭化して可燃性ガスが発生し炭化部分の帯電スパークで火災になる、活発化した電子が火花となって飛び出すので金属も危険

(1/2)

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10242/

(2/2)

https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10243/

 

今回の報道では、そこに書かれていなかった事例も記されていたので、その部分だけを抜き出して紹介する。

 

 

 

 

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20201271959分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

なぜカーリングのストーンが氷の上で曲がるのか。

北見工業大学の研究チームは、もっとも影響を与えているのはストーンの氷と接している部分の表面の粗さと面積であるとする研究結果を発表しました。

カーリングのストーンが氷の上で曲がる仕組みについては、「氷の表面の状態が原因」などとする論文がこれまで20以上出ていますが、定説はありませんでした。


今回、北見工業大学の亀田貴雄教授ら5人の研究チームは、氷の表面の状態ではなく、ストーンの「ランニングバンド」と呼ばれる氷と接触している部分の表面の粗さと面積であることを発表しました。


研究チームは去年、北見市常呂町にあるカーリングホールで「ランニングバンド」を布やすりで削って粗さを変えて曲がり方を計測した結果、「ランニングバンド」が粗い方がより曲がることがわかったということです。


研究チームでは、「カーリング場によってストーンの曲がり幅が一定でないことが競技を普及させる課題になっている。布やすりを使ってストーンの表面の粗さを適切な値にすれば、曲がり幅も一定になる」としています。


ストーンは、個人所有ではなく、それぞれのカーリング場が保有しているため、研究リーダーの北見工業大学の亀田貴雄教授は、「今回の研究結果を受けて、カーリング場でストーンを管理する人が表面の粗さも管理するきっかけにしてほしい」と話しています。

 

















 

 

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201207/7000027777.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

安全とも、環境とも関係のない情報だが、こういう研究もされているのだということで、参考までに紹介する。

 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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