2020年9月14日16時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コロナ禍で、めっきり増えた生活習慣といえば、手洗いでしょう。
職場で、食事の前に、帰宅して……。
洗浄イコール清潔。
何を今さら当たり前と思われますか?
でも逆に、洗わない方が衛生上望ましいこともあります。
8月、食品安全委員会はフェイスブックで「食肉は洗わない」という投稿をしました(※1)。
食中毒予防のためには、洗わない方が良いというのです。
【肉を洗わない理由とは】
生肉の表面には、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌、サルモネラなど、食中毒を起こす細菌が付いている可能性があります。
肉を生のままで食べないよう呼びかけられるのは、このためです。
厚生労働省によると、市販の鶏肉を調べた複数の調査結果では、カンピロバクターが20~100%という高い割合で見つかりました(※2)。
肉を洗うと、肉に付いている食中毒菌が水しぶきと共に飛び散り、周りに置いてある調理器具や他の食品に付いてしまう恐れがあるのです。
こうして細菌をばらまいてしまうと、食中毒を引き起こすリスクも高くなります。
肉の表面に水分や血が浮いていたり、ドリップが出ていたりして、気になることもあります。
「そんな時は、キッチンペーパーでふき取り、そのペーパーはすぐにゴミ箱へ捨ててください」と、同委員会の香西委員は話します。
「肉に付いた食中毒菌は十分に加熱すれば殺菌できますから、生の肉を洗う必要はありません。洗う時にこすったりすると、肉の表面が傷つき水溶性成分の流出もあるでしょうし、肉が水っぽくなり、食味にも影響します」
「肉を洗わないで」という呼びかけは、米国農務省や英国食品基準庁も行っています(※3)。
【魚や貝の場合は? 】
一方、一匹丸ごとの魚や殻付きの貝を調理する時は、最初に流水でしっかり洗う。
魚介類に付く代表的な食中毒菌は、腸炎ビブリオ。
この細菌は海水に生息し、真水には弱い性質があり、水道水で洗い流すのが有効です。
切り身の魚は、すでにさばいてある状態なので、洗う必要はありません。
ここで香西委員が調理のコツを一つ。
「魚に塩をふってしばらく置くと、生臭い臭い成分などを含んだ水分が出てきます。焼く前にふき取る方が良いです」
肉も魚も、調理に使った包丁とまな板はすぐに洗うことが大切。
洗った後に熱湯をかけると消毒効果があります。
野菜は流水でしっかり洗うことが基本。
土をよく落とし、葉物野菜は葉を1枚ずつはがして丁寧に洗い、付いている細菌をできるだけ落とします。
ふり洗いすると効果的。
肉と比べ付着している細菌の量はぐっと少ないので、洗って周りに菌を広げるリスクは少なく、洗い落とすメリットが大きいと言えます。
野菜は生で食べるものも多いので、なおのこと。
サラダにする場合は、洗った後に水気をきっちり除くとドレッシングのなじみがよくなり、おいしく仕上がります。
野菜、丸ごとの魚や貝類は洗い、生の食肉は洗わない。
取材して、洗うという下ごしらえをなぜするのか、理由を改めて考えてみると、食材によって取り扱いが異なることが納得できました。
まだ気温が高い日が続きます、
夏の疲れが出る頃ですし、お気をつけください。
そうそう、手洗いは食中毒防止でも重要です。
料理の前にはせっけんを使って手を洗うことをお忘れなく。
※1 食品安全委員会のフェイスブックアカウント
(https://www.facebook.com/cao.fscj
※2 厚生労働省「カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126281.html
※3 米国農務省「食品の洗浄:それは食品安全を促進するのか?」
英国食品基準庁「台所を効果的に清潔にし、食品へ有害な細菌を広げないためのアドバイス」
(https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/cleaning
https://digital.asahi.com/articles/ASN9C350VN9BUCFI004.html?pn=10
2020年9月14日12時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真3枚付きでネット配信されていた。
2011年の紀伊水害など過去の災害を伝える石碑や記念碑が、国土地理院の地図記号「自然災害伝承碑」として登録され、ウェブ上の「地理院地図」に掲載された。
奈良県内では今月までに、五條市や十津川村、野迫川村の計25基が紹介されている。
命を守るために先人が残した伝言を、地図を頼りに巡った。
奈良県十津川村の観光地「谷瀬の吊り橋」が架かる上野地地区。
170人が暮らす集落の中心から熊野川方向に分け入った道端に、高さ95センチの古い石碑が立っている。
周囲にアサガオが茂り、歩いて探しながら2度も見過ごした。
表面にこう刻まれている。
明治廿二年八月十九日洪水氾濫及于此所即立石以為後之警戒
(明治22年8月19日、洪水の氾濫がこの場所まで及んだ。
石を立てて後世の警戒とする)
熊野川からは200メートル以上離れ、水面よりも25メートル高い。
かつて、ここまで洪水にのまれたとは、にわかに信じられない。
「石があるなあ、ぐらいの認識。洪水がここに来たって書いてあるの?」。
近くに住む男性(42)も驚く。
紀伊水害では集落の高い場所にある診療所に避難したといい、「やっぱり早めの避難を心がけないと」とうなずいた。
1889年(明治22年)8月に起きた十津川大水害では、村内で168人が死亡した。
土地は荒れ、被災者ら2600人以上が北海道へ移住を余儀なくされた。
当時、村内の浸水箇所を示す警戒碑が60基建てられたとされる。
しかし、現存しているのは、上野地地区を含めて5基しかない。
石碑を調査した村総務課の防災担当・山香係長も、明治の大水害の碑の多くを知らず、聞いて回るなど探すのに苦労したという。
「明治の大水害は文献でしかわからない。現地を巡って『本当にここも被災したんだ』と規模を実感した」と振り返った。
村内の自然災害伝承碑は16基。
うち十津川大水害の警戒碑や記念碑などは9基あり、残る7基は紀伊水害で土砂崩れや洪水が起きた現場に建てられている。
野尻地区にある「紀伊半島大水害警戒碑」は、村営住宅2棟が流され、8人が犠牲になった場所に立つ。
裏面には、土石流に塞がれた河川が流れを変えて住宅をのみ込んだと刻まれている。
石碑の根元に、線香と飲み物が供えられていた。
避難の教訓を伝える石碑もある。
五條市西吉野町屋那瀬の「禍害復旧之碑」が立つ場所は、1982年8月の台風で2度にわたり崩落したが、早期避難で全員が無事で、「幸い人身事故には至らず」と刻まれている。
水害を記憶する人がいなくなっても、災害の危険は常にある。
碑に刻まれた文字に触れると、「生き延びてくれ」と先人が訴えかける声のように思えた。
【国土地理院「防災役立てて」】
地図記号「自然災害伝承碑」は国土地理院が新設し、昨年6月からウェブ上の地理院地図で公開を始めた。
きっかけは2018年7月の西日本豪雨だった。
大勢が犠牲になった広島県坂町では、1907年に40人以上が死亡した水害を伝える石碑があっても、知らない住民が多かったという。
国土地理院は、「貴重なメッセージが十分に生かされていない」として、自治体に災害を伝える石碑や記念碑の情報提供を求め、地理院地図で位置と写真、内容を広く知らせることにした。
今月1日時点で全都道府県の179市区町村から申請された593基を紹介している。
新たに印刷する2万5千分の1地図にも記号を順次掲載していく。
近畿地方測量部の千葉次長は、「スマートフォンでも手軽に地図や内容が見られる。防災教育に役立ててほしい」と話している。
◇
ウェブ上の「地理院地図」で「地図」を選択後、「災害伝承・避難場所」「自然災害伝承碑」とクリックすれば、地図記号が表示され、写真や説明もついている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200913-OYT1T50133/
2020年9月14日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡・北九州西労働基準監督署は、加工物の飛来による危険防止措置を怠ったとして、金属製品製造業のI社(福岡県遠賀郡)と同社産業機械部長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで福岡地検小倉支部に書類送検した。
機械に装着していたドリルが飛来して頭部にぶつかり、26歳の労働者1人が死亡する労働災害が発生している。
労災は令和2年4月18日に発生した。
労働者は、工作機械の一種である「横中ぐり盤」を使用していた。
横中ぐり盤に装着していたドリルが回転した際に根本から折れて飛来し、労働者の頭部にぶつかった。
ドリルは長さが約1メートル、太さが直径約5センチのものだった。
労働安全衛生規則第105条では、加工物が切断して飛来するおそれがあるときのあるときは機械に囲いや覆いを設けなければならないとしているが、同社はこれを怠った疑い。
https://www.rodo.co.jp/column/94483/
2020年9月14日9時3分にYAHOOニュース(マネーの達人)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労働者災害補償保険(以下労災保険)は働く人なら誰でも加入しています。
たった1日あるいは1時間だけのアルバイトでも対象となりますが、労災保険の対象となる事故でのケガや病気の具体例を知っている人は、少ないと思います。
そこで、「こんなケースも対象となるの」というケースをご紹介していきます。
【労災保険とは】
労災保険は、「業務災害」と「通勤災害」の大きく2つに分かれます。
業務災害として認定される条件は、下記の3つとなります。
1. 仕事中
2. 仕事が原因
3. 病気の場合は、さらに労働の場に健康を害するほどの有害な危険因子があり、発症の経過と状態が医学的に妥当である
3番目はわかりにくいですが、最近ではメンタルヘルス不調やパソコンによる目の疾病、腰痛等が多くなっています。
通勤災害としての認定基準は、下記の3つです。
・ 就業に関して
・ 住居と就業の場所との間を
・ 合理的な方法で往復すること
合理的な方法とは、会社まで1番近くて1番安い方法ということです。
【こんな事故も業務災害となる】
仕事中に転んでケガをしたり、接待ゴルフや全員参加のレクリエーションでケガをするケースはよくあることです。
当然、労災の対象となります。
最近では、心の健康を害するケースが多くなりました。
その場合は「心理的負荷評価表」を用いて労災の対象となるかどうかを判断のひとつの目安とします。
この評価表にセクハラは以前からありましたが、今年6月から新しくパワハラが加わり、分かりやすくなりました。
参照:厚生労働省(pdf)「心理的負荷評価表」
次に出張中の場合ですが、その間すべてが仕事中になります。
つまり、普通であれば労災の対象とならない休憩中や食事中、ホテルでの宿泊等も対象となります。
具体的には、
・ レストランに入って食事をしてやけどを負ったり食中毒に
なった
・ ホテルの部屋でころんでケガをした
等です。
ただし、注意してほしいのは、アルコールを飲まないということです。
食事中やホテルの部屋でアルコールを口にしてしまうと、当然、仕事中にはならないので、労災も適用されません。
出張中は、アルコール禁止を心がけましょう。
【意外と知らない通勤災害】
通勤災害といえば、自宅と会社の経路上での事故等で、「そんなこと知っている」と思っている方も多いでしょう。
しかし、それ以外でも通勤災害として認定されるケースがあります。
まず、通勤の手段ですが、会社に電車とか自転車とか届出をしています。
では、電車で届け出をしているにもかかわらず、自家用車で会社に行く途中で事故に遭った場合は、どうなるのでしょうか。
結論から言えば、このケースの場合は労災の対象となります。
自家用車での通勤が合理的経路であれば、労災適用において問題はありませんが、会社の届出とは異なりますので、会社ではこの矛盾を追及されるでしょう。
次に、会社の全員参加のレクリエーションや宴会の場合、そして会社から命令されて出席する社外研修や展示会等の場合も、当然、通勤経路から外れますが、会場から自宅までは通勤災害の対象となります。
さらに、研修や展示館等の終了後、懇親会等に出席をするケースもあるかもしれません。
他社の方とのコミュニケーションを取るという意味では大切です。
この懇親会等ですが、確かに出席は会社の指示ではありませんが、こちらも会場から自宅までは通勤災害の対象となります。
ただし、出張中の箇所でも触れましたが、アルコールを口にすると対象外となりますので注意が必要です。
また、全国に支店のある会社ですと、単身赴任している方も多いかと思います。
単身赴任の場合は、単身赴任先と自宅と会社の3か所すべての移動が通勤災害の対象となります。
最後に注意が必要なのは、自宅の範囲です。
マンションであれば、玄関から一歩でれば廊下は共有スペースですので通勤途上となります。
一戸建ての場合は、玄関から一歩でると庭でさらに門扉があって、道路に出るかと思います。
玄関を開けると即、道路ではないでしょう。
すると、道路にでるまでは敷地ですので、出社の際に庭で転んでケガをしても労災の対象とはなりません。
【育児と介護に関して優遇されている通勤災害】
共働きのご夫婦が多い現状や介護離職をさせないために育児や介護を担っている労働者には、通勤災害について優遇されています。
1. 子どもを保育園に送り迎えするために寄り道をしている
2. 親の介護のために実家に寄り道をしている
この2つのケースは、寄り道を含めて、すべての経路が労災の対象となります。
【労災の対象となるケースは多い】
労災の対象となるケースは多いです。
労災のポイントはアルコールともいえます。
アルコールは、休日や完全に仕事が終わってからにした方が安心です。
また、出張中は24時間仕事中になりますので、よく考えて行動してください。
仕事中または通勤途上でケガをして、会社の担当者に労災の対象にならないと言われても、1度、自分自身で労働基準監督署に確認をしてもらうことをお勧めします。
(執筆者:特定社会保険労務士、1級FP技能士 菅田 芳恵)
https://news.yahoo.co.jp/articles/0255f63aee57c379b3a4160d6b73f4b24fa88a7a?page=1
2020年9月12日17時5分にYAHOOニュース(ジャーナリスト猪瀬氏の寄稿文)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
人への影響が懸念されることから、欧州連合(EU)域内での使用が禁止されている農薬が、EUから日本に大量に輸出されていることが、国際環境保護団体グリンピースなどの調べでわかった。
欧州やアジア諸国に比べて農薬の規制が緩いと言われている日本が、世界の農薬メーカーの草刈り場になっている構図が浮かび上がった。
【第3位の輸出先】
農薬によっては、EU内で使用が禁止されていても製造や輸出は可能で、輸出する場合は当局に届け出なければならい。
今回、グリンピースとスイスの市民団体パブリックアイが、欧州化学物質庁(ECHA)や各国政府への情報公開請求を通じて農薬メーカーや輸出業者が届け出た書類を入手し、国別や農薬別にまとめた。
2018年に届け出された書類によると、EU内での使用が禁止されている「禁止農薬」の輸出は、合計で81,615トンに達した。
最も輸出量が多かったのは英国で、EU全体の約4割に達する32,200トンを輸出し、他国を大きく引き離した。
2位はイタリアで9,500トン、3位は8,100トンのドイツだった。
一方、禁止農薬の最大の輸入国は米国で、2018年の輸入量は断トツの26,000トン。
日本はブラジルに次ぐ3位で、6,700トンだった。
日本は、単純に量だけ見れば米国の4分の1だが、農地面積が米国の1%しかないことを考えれば、非常に多い輸入量とも言える。
【パーキンソン病と関連の可能性】
農薬の種類別に見ると、輸出量が最も多かったのは、除草剤のパラコートで28,200トン。
次が殺虫剤の1,3-ジクロロプロペンで15,000トン。
2種類で全輸出量の5割強を占めた。
日本は2018年、1,3-ジクロロプロペンを4,000トン、パラコートを250トン、いずれも英国から輸入したことになっている。
1,3-ジクロロプロペンは人への発がん性が疑われているほか、地下水の汚染や、野鳥や野生の哺乳類、水生生物などの繁殖への影響が懸念されている。
日本では主に、農作物に被害をもたらす土中の線虫類を駆除するために使用されている。
パラコートは、強い毒性に加えてパーキンソン病との関連が疑われ、EUは2007年に域内での使用を禁止した。
米国では先月、パラコートや殺虫剤のネオニコチノイドなど特に危険と見なされる農薬を禁止する法案が議会に提出されたが、この法案に対し、パーキンソン病と闘う俳優のマイケル・J・フォックスさんが設立した「マイケル・J・フォックス財団」は、強い支持を表明している。
【アジアでは使用禁止の流れ】
また、台湾やタイ、マレーシアなどアジアの国や地域も、昨年から今年にかけてパラコートの禁止に動くなど、パラコート追放は世界的な流れになりつつある。
日本でも、パラコートによる自殺やパラコートを誤って吸引したことによる中毒事故が多発したことから、徐々に規制強化はされてきてはいるが、全面禁止にまでは至っていない。
グリンピースの調査内容を報じた英高級紙ガーディアンは、「規制の抜け穴によって化学物質が途上国や米国、日本、オーストラリアに送られている」とし、禁止農薬が事実上、自由に輸出できてしまう規制のあり方に疑問を呈した。
同じく、このニュースを伝えた英放送局BBCは、自分たちの人権や自然環境保護は人一倍重視するのに、輸出先の人たちの人権や自然環境を軽視するような行いをするのは、EUの「ダブルスタンダード」だとする批判的な意見を紹介した。
欧州の市民団体は、禁止農薬の輸出禁止を各国政府に働きかけている。
フランスは2022年から禁止する方針だが、他国は、農薬メーカーに輸出中止を強いることは今のところ消極的という。
【行き場を失った農薬が日本に向かう】
欧州やアジアの多くの国や地域では、パラコートだけでなく、除草剤のグリホサートや殺虫剤のネオニコチノイド、クロルピリホスなど、人や自然の生態系への影響が強く憂慮されている農薬の規制を強化する動きが急速に広がっている。
国レベルでは規制が緩やかな米国でも、自治体レベルでは規制強化が進み始めている。
そうした世界的な規制強化の結果、行き場を失った禁止農薬が日本に向かったり、日本からそれらの地域に輸出できなくなった農薬が、国内の消費に回されたりしている可能性が、今回の調査から読み取れる。
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200912-00197982/
2020年9月13日6時0分にYAHOOニュース(西日本新聞)から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
12日午前10時すぎ、福岡市中央区大名2丁目の大名小跡地の再開発現場で、「大型クレーン車1台が約7メートル下に落下した」と119番があった。
運転していたとみられる男性作業員1人が病院に搬送され、福岡市消防局によると意識不明の重体という。
福岡中央署によると、クレーンのアーム部分の長さは約40メートルで、土台工事中に横転。
アーム部分が隣接するビルに倒れかかり、壁の一部を壊す被害も出た。
現場は繁華街の天神に近く、市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の一環で米国系高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」などを核とする地上25階、地下1階の複合ビルを建設中だった。
隣接する公団に住む男子大学生(21)は複数の消防車が駆け付けた現場を見守った。
「ガターン、ガタガタッと何かが崩れるすごい音がして建物が揺れた。こちらに倒れてきていたらと考えると本当に怖かった」。
近くに住む女性(46)も「ドーンという音とともに壁や窓ガラスがぎしぎし揺れた。すぐに事故だと思った」と話し、助け出された作業員の安否を気遣った。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/644403/
9月15日9時56分に西日本新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福岡中央署は15日、クレーン車を運転していた佐賀県小城市小城町松尾の建設作業員井上さん(62)が死亡したと発表した。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/644997/
2020年9月12日17時52分にYAHOOニュース(CBC)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時ごろ、愛知県豊田市泉町でコンクリートの粉砕作業をしていた男性が重機に体を挟まれ死亡しました。
亡くなったのは廃棄物リサイクル会社「D実業」の社員、中野さん(男性、37歳)で、重機の先端に取り付けられた、廃材などを圧縮・粉砕する小割圧砕機に鉄筋が絡まったため、取り除こうと身を乗り出したところ挟まれたということで、警察が事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/176c1e22549df383936864e45d76090a580d541b
9月12日21時16分にYAHOOニュース(東海テレビ)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前10時ごろ豊田市泉町のリサイクル会社で、「作業員が機械に挟まれて意識がない」と従業員から消防に通報がありました。
この事故で豊田市の会社員、中野さん(37)がコンクリートを砕く機械に胸を挟まれ、病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡しました。
警察によりますと、中野さんは別の作業員らと鉄筋コンクリートを砕く作業中に、機械に引っかかった鉄筋を取り除こうとして、挟まれたとみられています。
警察は、業務上過失致死の可能性も視野に、事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/18be09617afeeccabe72cbe394e3a187f2db36e8
(ブログ者コメント)
以下は、CBC映像の1コマ。
2020年9月12日19時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州北部地方に停滞した前線の影響で11日夜から12日朝にかけ、九州を中心に雷を伴う大雨となった。
長崎市では側溝に落ちた男性1人が死亡した。
長崎県警の発表では、12日午前8時20分頃、同市柳田町で、高齢とみられる男性が側溝に転落したのに通行人が気づき、消防に連絡した。
男性は数十メートル先で救助されたが、病院で死亡が確認された。
転落現場では約1・5メートル四方の金属製の蓋が外れており、県警は、雨の影響で蓋が開いた可能性があるとみている。
気象庁によると、鹿児島県枕崎市では12日午前0時頃までの1時間雨量が124・5ミリに達し、長崎市では午前6時頃までに101・5ミリに上った。
9月13日0時0分に長崎新聞からは、国道沿いの歩道を歩いていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州北部地方に停滞した前線に南から暖かく湿った空気が流れ込み、長崎県内は12日、南部を中心に激しい雨に見舞われた。
長崎市野母崎では観測史上最大となる1時間101.5ミリの猛烈な雨を観測した。
気象庁はレーダー解析の結果、午前6時までの1時間に長崎市付近で約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられる「記録的短時間大雨情報」を発表した。
各地の1時間降水量は長崎87.0ミリ、諫早76.5ミリなどを観測した。
大浦署などによると、午前8時20分ごろには、同市柳田町の国道沿いの歩道を通行していた高齢男性が側溝に転落し、その様子を目撃した別の男性が消防に通報。
転落した男性は約1時間10分後に救助され、市内の病院に搬送されたが、午前10時40分ごろ死亡が確認された。
側溝は深さ約2メートルで、ふたが外れていた。
同署が大雨との関連や身元、転落の原因を調査中。
https://this.kiji.is/677529577828582497?c=174761113988793844
2020年9月10日12時25分にYAHOOニュース(南日本新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
南さつま市の河口で9日午後、泳いでいた男性が沖に流され死亡した。
9日午後4時過ぎ、「南さつま市の万之瀬川の沖で4~5人が大声を出している。溺れているのではないか」と、釣りをしていた人から海上保安部に通報があった。
沖に流されたのは男性(20代)4人で、自力で陸に上がれなかった2人は漁船などに救助されたが、1人が死亡した。
死因は水死だった。
救助されたもう1人の男性は意識もあり、命に別条はないという。
死亡した男性らは当時、男女10人で釣りをしていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/27bc1c7b9b8cf4ba14f3ea3f71aea761df3b14d7
9月10日10時0分にYAHOOニュース(南日本新聞)からは、7人で遊泳中に4人が流された、4人は救命胴衣を着用していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後4時5分ごろ、南さつま市の吹上浜の万之瀬川河口付近で、遊泳中の男性4人が沖に流されていると118番があった。
鹿児島市照国町、自営業男性(27)が意識不明で救助され、搬送先の病院で死亡が確認された。
20代男性も救助され、搬送されたが、意識はある。
残る2人は自力で陸に上がった。
串木野海上保安部によると、4人は救命胴衣を着けていなかった。
知人男女10人で河口左岸に釣りに来ていた。
うち7人で付近を遊泳中に4人は流された。
自営業男性と男性は北西約2キロ沖合で発見された。
自営業男性は第10管区海上保安本部のヘリが海上からつり上げ救助、鹿児島市内の病院に搬送された。
男性は漁船が救助した。
現場は当時、晴れてうねりはなく引き潮だった。
河口付近の釣り客が通報した。
付近住民によると、吹上浜は岸から沖へ向かって流れが速くなる離岸流がよく発生し、遊泳禁止になっているという。
南さつま市加世田益山の会社役員(66)は午後5時ごろ、海岸清掃のため仲間と吹上浜に集まった。
警察や消防など約30人、漁船2隻が捜索中で騒然としていた。
「人が流されたと聞き、離岸流で流されたとすぐに思った」と危険性を指摘した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5d38576d5f8d109ada999947ed9e804d24a1ee8
9月11日6時30分に南日本新聞からは、河口流にのまれた可能性があるなど、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
南さつま市の万之瀬川河口付近で9日、遊泳中の男性4人が沖に流され、1人が死亡した。
当時、波が高くないにもかかわらず、沖合に2キロほど流されていることなどから、専門家は河口流にのまれた可能性を指摘する。
河口付近は流れが複雑で、「遊泳や横断はやめて」と注意を呼び掛ける。
河口流は、川の流れ(河川流)と浜から河口へ向かう流れ(海浜流)、潮の干満が組み合わさり発生する。
海岸環境を研究する鹿児島大水産学部の西隆一郎教授は、「河川の流量が多く、川幅が狭まる所に強い流れができ、1キロ以上沖に流されることがある」と話す。
沖へ向かう強い流れには、ほかに離岸流もある。
浜辺に打ち寄せた波が行き場を失い、波の間から沖へ向かう流れで、巻き込まれると数百メートル流される。
波がなければ発生しにくく、吹上浜など、海岸線が長く遠浅の海にできやすいのが特徴だ。
河口流と離岸流は、発生のメカニズムは違うものの、局所的にできる沖へ向かう強い流れという点が共通する。
第10管区海上保安本部や西教授は、「巻き込まれたら流れに逆らわず、岸と平行に泳いで抜け出して」とした。
地元住民は「万之瀬川河口は危険」と口をそろえ、遊泳禁止になっている。
2007年6月には、川を渡っていた若者4人の1人が深みにはまり、助けようとした仲間の男性が水死。
1986年9月にも、歩いて渡っていた中学生3人が流され死亡する事故が起きた。
近くのカフェ店員中村M子さん(53)は、幼少時から泳いではいけないと口すっぱく教えられた。
「砂がヘドロ状で足をとられやすい。流れの速さに気付かず戻れなくなり、救助された人も多い」と話す。
10管によると、県内で15年~19年の5年間、計11人が遊泳中や磯遊び中に、河口流や離岸流とみられる流れに巻き込まれた。
https://373news.com/_news/?storyid=125570
(ブログ者コメント)
今から5~6年前になるだろうか、銚子の大衆割烹にふらっと入った際、そこの大将から以下のような話しを聞いたことがある。
『東日本大震災時、銚子は津波にやられなかった。それは利根川の流れが海にまで続いているから。そのせいで津波は銚子を迂回する形で飯岡に押し寄せた』
今回の事例に接し、改めて河口流の勢いの強さを再認識した。
2020年9月9日22時51分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後2時ごろ、千葉市若葉区殿台町にある千葉都市モノレールの変電所付近で、工事中のケーブルから出火した。
消防によると、約30分後に消し止め、けが人はいなかった。
火災で変電所の設備が一部損傷し、モノレールは全線で運行を停止した。
千葉都市モノレールによると、社員らがケーブルを別の場所に運ぶ作業中に火花や炎が上がった。
作業手順に何らかの不備があった可能性があり、原因を調べている。
出火当時運行中だった車両は最寄り駅まで走行し、乗客を降ろした。
https://www.sankei.com/affairs/news/200909/afr2009090050-n1.html
9月11日付で該社HPに、作業中に重機のキャタピラーでケーブルを踏みつぶしたという、下記趣旨のお詫び記事が掲載されていた。
1. 火災発生日時
令和2年9月9日(水)午後1 時55分頃
※消防により午後2時33分鎮火
2. 火災発生場所
千葉都市モノレール車両基地 殿台変電所付近(千葉市若葉区殿台町)
3. 火災原因
殿台変電所更新工事において、ケーブル移設作業中、誤って作業用重機のキャタピラでケーブルを踏みつぶしたことにより、当該部分から火花が出て、火災となった。
4. 被害概要
ケーブルの一部焼失
変電所設備の一部損傷
死傷者なし
https://chiba-monorail.co.jp/index.php/20200911owabi_kasai/
2020年9月9日12時12分にFNN PRIME(仙台放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9月8日午後、宮城県栗原市のごみ処理施設で、作業車の荷台に乗っていた39歳の男性が転落し、死亡しました。
事故があったのは、栗原市築館のごみ処理施設、「築館クリーンセンター」です。
8日午後3時50分ごろ、作業車の荷台に乗って除草作業に向かおうとしていた、栗原市志波姫の会社員・井島さん(男性、39歳)が、荷台から転落しました。
井島さんは頭を強く打ち、大崎市内の病院に運ばれましたが、死亡しました。
作業車の荷台には、井島さんのほかに2人が乗っていましたが、2人にけがはありませんでした。
警察によりますと、作業車は軽トラックの屋根部分や窓ガラスなどを外したもので、施設の敷地内のみで使われているものでした。
井島さんは作業車がカーブを曲がる際に転落したとみられていて、警察が事故の原因を詳しく調べています。
https://www.fnn.jp/articles/-/82911
2020年9月8日23時15分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8日午前10時45分ごろ、兵庫県西脇市下戸田の市役所新庁舎・市民交流施設の建設現場で、積み上げられた鉄筋にかけられたクレーンのワイヤを外す作業をしていた男性が、約8メートル下に転落した。
首に鉄筋が刺さるなどして重傷を負い、ドクターヘリで市外の病院に搬送された。
同市新庁舎建設室によると、男性は大阪府富田林市在住で、市が工事を発注しているD土木神戸営業所の下請け作業員(41)。
市民交流施設のホール屋根部分で鉄筋の組み立て作業をしていたという。
この事故で同日、建設現場の作業は全面的に休止。
安全対策を確認した上で、9日にも事故現場以外で作業を再開する方針。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202009/0013677239.shtml
2020年9月7日19時2分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
殺菌用の紫外線を浴び、児童100人以上がけがをしました。
中国・浙江省の病院で多くの子どもたちが目の手当てを受けています。
中国メディアによりますと、小学校の教室に設置された殺菌用の紫外線ランプを学校職員が誤って5時間以上にわたって点灯させ、授業を受けていた児童100人以上が目などにやけどを負ったということです。
中国では2009年の新型インフルエンザの流行などを経て、殺菌用の紫外線ランプは各地の学校で設置が進められてきましたが、これまでも子どもがけがをする事故が相次いでいました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/251c9eed2f7c7e613aa989dd1eec61467c82e651
9月4日18時39分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
病院で目の手当を受ける子どもたち。
中国国営の中央テレビなどは今月1日、浙江省の小学校で教室に設置されていた紫外線ランプが5時間以上、点けられたまま授業が行われ、100人余りの児童が目や皮膚をけがしたなどと伝えました。
小学校は、この日から登校が再開されていましたが、停電が発生し、復旧作業の過程で作業員が元々教室にあった殺菌用の紫外線ランプを誤って点灯させたということです。
児童は「目を開けられない」「顔にやけどをした」などの症状を訴えているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cb8ae6bbb00bc7efeba1c61ace974c138c90555
(ブログ者コメント)
〇以下は、テレビ朝日映像の1コマ。
〇類似事例がないか調べたところ、日本の病院でも紫外線室内殺菌装置導入時の業者説明会時に以下のような事例があった。
『紫外線殺菌装置による目の障害』
(職場のあんぜんサイト)
【発生状況】
本災害は、病院内の手術室、病室等の室内殺菌用として新たに導入した紫外線による移動式室内殺菌装置(以下「装置」という)の取り扱い説明を受けていた際、スイッチ類の操作説明等のため動作させた紫外線ランプから紫外線が発生し、説明を受けていた看護婦数名が目の痛みを訴えたものである。
本装置は、病院等の室内を殺菌する目的で開発された装置である。
従来、病院等の室内殺菌は、薬液等を噴霧して行っていたものであるが、本装置は、紫外線の殺菌作用を利用することにより、薬液等による健康障害をなくし殺菌効果を得るようにした装置である。
装置は、図のように、家庭用交流100V電源を使用し、長さ約80cmの露出した殺菌ランプ(30W)4本が立てられており、下部にコントロールパネルが設置された簡単な構造となっている。
その下にはキャスターが設けられ、1人で簡単に移動できるようになっている。
また、コントロールパネルには、瞬間に紫外線が発生しないようタイマー付きスイッチが内蔵されている。
これにより、スイッチを入れて約3分後に紫外線ランプが点灯する構造となっている。
災害のあった、この病院では、装置の導入に当たって実際に取り扱いに従事する看護婦等に対して、操作および取り扱いの方法を理解させるため、業者に説明をさせることとした。
災害発生当日の午後4時ごろ、装置の納入業者であるAは、病院を訪れレントゲン室に装置を持ち込み説明を行うこととなった。
病院事務長Bのほか、そのとき、たまたま手のあいていた看護婦C他6名が取り扱いの説明を受けることとなった。
説明に際しては、Aは装置の近傍で操作に当たり、それを取り巻くようにしてCら8名が半径約1.5m以内に立って説明を聞いていた。
Aは、レントゲン室内の電源コンセントに装置を接続してスイッチを入れ説明を始めた。
約3分後、殺菌ランプが点灯したものの、特に注意を喚起することもなく、点灯されたままの状態で説明が続けられた。
Aは、5分後にスイッチを切り、さらに説明を続け約10分程度で終了した。
説明終了後、各看護婦はレントゲン室を出て、それぞれ持ち場へ戻っていった。
ところが、2時間後の午後6時ごろ、まず、Cが目の痛みを訴え、その後午後10時までの間に、説明に立ち会った者が次々と目の痛みを訴えた。
発症した被災者は、その当日ないし翌日までに眼科にかかる等して目薬をさし、1日間から2日間休業の後全快した。
また、説明を行ったAと事務長Bは、発症しなかったが、居合わせた者の中で、たまたま両名だけが眼鏡(紫外線保護用眼鏡ではない。)をかけていたので、紫外線のばく露が少なくて済んだものと考えられる。
【原因】
(1) 紫外線を使用している装置のランプを何ら保護具を使用することなく肉眼で直視していたこと。
(2) 装置の取り扱い説明者が、その危険性、有害性を十分認識せず、従って説明を受ける者に対し何ら防護措置を取らせることなく、紫外線を発生させた状態で説明を行ったこと。
(3) 使用者が、従業員に装置の使用説明を受けさせるに当たって、あらかじめその危険性を認識していなかったこと。
(4) 装置本体に危険性の表示が十分なされていなかったこと。
【対策】
(1) 紫外線等の目に対して有害な光線を発する装置を取り扱う場合には、保護眼鏡等を着用させること。
(2) 使用者は、新規に機械等を導入する場合においては、あらかじめ機械製造者と連携をとり、その危険性等を十分に理解し、従業員への健康障害が起こらないような対策を講じた上で作動させること。
(3) 新規に機械を導入する場合には、当該機械の危険性、有害性等に留意の上、作業標準書を作成すること。
(4) 装置本体の見やすい個所に、危険性等が容易に分かるような表示を設けること。
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pg/sai_det.aspx?joho_no=852
2020年9月7日15時49分にNHK熊本から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今回の台風10号では農業被害が心配されましたが、八代市の農業用ハウスは事前にネットを張るなどの対策が功を奏して、ほとんど被害がなくトマトも無事でした。
トマトの栽培が盛んな八代市鏡町北新地では、30軒以上の農家がトマトを育てています。
地区では、事前にハウス全体を編み目のネットで覆う対策をして、台風の強風に備えました。
こうした対策や台風の風が予想よりも弱かったことが功を奏して、地区の農業用ハウスはほぼ被害が出なかったということです。
このうち、上田さんの農業用ハウスは、42棟あるうちの1棟で、台風の強風によって屋根部分のビニールが一部破れる被害が出ましたが、11月に収穫予定のトマトの苗には被害がありませんでした。
上田さんは、従業員2人と一緒に、破れた場所に新たにビニールをかぶせ、固定していました。
上田さんは「風が思ったよりも強くならずに、ハウスが少し破れた程度で、トマト自体にも何も被害がなかったので、ほっとしました。」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20200907/5000009937.html
(ブログ者コメント)
防風柵としてネットを張るのなら分かるが、ハウスを覆っただけで効果あり?
ハウスを覆っている映像は放映されなかったが、調べてみると、一部を覆うだけでも効果ありとのことだった。
『施設園芸における 台風・強風対策マニュアル 平成24年7月
静岡県』14ページ
https://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-310/kisyou/documents/taifuukyoufuu.pdf
2020年9月7日18時48分にNHK四国から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後、今治市の造船工場で、作業をしていた34歳の男性にクレーンの積み荷が落下し、男性は病院に運ばれましたが死亡しました。
午後1時半すぎ、今治市小浦町の造船工場「今治造船」で、今治市波止浜の会社員白石さん(34歳)が血を流して倒れているのを同僚の男性が見つけ、消防に通報しました。
白石さんは病院に運ばれましたが、頭を強く打っていて、死亡しました。
警察によりますと、現場ではクレーンで船の部品をつり上げる作業が行われていて、白石さんの近くには積み荷の船の部品が落ちていたということです。
警察は、何らかの理由で積み荷が落下したとみて、事故の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20200907/8000007596.html
2020年9月7日18時36分にYAHOOニュース(テレビ朝日)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
工事現場で作業中だった重機が突然、倒れて電線の一部を切りました。
警視庁によりますと、7日午前11時半前、東京・東村山市にある医薬品・食品メーカー「浅田飴」の工場で作業中だった杭打ち機が突然、傾いて工場の建物に倒れました。
その際に近くの電線の一部を切り、付近では約3時間にわたって停電が発生しました。
この事故によるけが人はいませんでした。
当時、現場では土台の基礎工事が行われていて、警視庁は雨でぬかるんだ土に杭を打ち込んだ際に重機がバランスを崩したとみて調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca9cfa860ce0195af2a07fc6cd2320acebbda1e7
9月7日19時54分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、事故の直前に大雨が降っていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前、東京・東村山市の工場で、作業中のくい打ち機が傾き、工場に倒れかかりました。
けが人はいませんでしたが、折れたアームが電線に引っかかり、周辺で一時停電しました。
警視庁によりますと、7日午前11時すぎ、東京・東村山市にある食品・医薬品メーカーの「浅田飴」の工場で、作業中のくい打ち機が傾いて工場に倒れかかり、外壁などが壊れました。
けが人はいませんでしたが、この事故で折れたアームがそばの電線にひっかかったということです。
東京電力によりますと、東村山市のおよそ80軒で一時停電が発生しましたが、現在は復旧したということです。
事故の直前には、工場の周辺で一時的に大雨が降っていて、くい打ち機の足場がぬかるんで土台が傾きバランスを崩したとみられるということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/437ada986c6573010ca5cb5aa97ba541e36ed3a2
(ブログ者コメント)
以下は、テレビ朝日映像の2コマ。
2020年9月8日付で毎日新聞新潟版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前10時ごろ、糸魚川市田海のデンカ田海工場で、交換のため化学薬品を製造するプラントの部品を取り外した際に、爆発的な燃焼が起きた。
火はすぐに消し止められ、延焼はなかった。
近くで作業に当たっていた同社の社員ら5人がやけどを負った。
糸魚川署やデンカによると、50代の男性作業員が上越市内の病院に搬送。
顔や腕、太ももなど体の約3割をやけどする重傷を負ったが、命に別条はない。
他の4人の男性作業員も顔などにやけどをしたが軽傷で、糸魚川市内の病院に搬送された。
作業は、この5人でしていたという。
この工場では化学薬品「モノシラン」の原料を製造していたという。
https://mainichi.jp/articles/20200908/ddl/k15/040/119000c
9月7日付で新潟経済新聞からは、反応器の配管解体作業中だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
デンカ株式会社は7日、同日午前10時頃、同社青海工場(新潟県糸魚川市)のモノシラン工室にて反応器の配管解体作業中、火災による火傷災害(社員2名、工事業者3名の5名が火傷)が発生した、と発表した。
社員1名がII度、他4名がI度の火傷。
設備等物的損害はなく、生産への影響もない。
火災原因については調査中で、判明次第、関係当局の指導を仰ぎ、適切な対策を実施するという。
青海工場の主要製品は、クロロプレンゴム、ポバール、カーバイド、石灰窒素、アルミナ繊維、セメント、特殊混和材、高分子ヒアルロン酸製剤、超高純度モノシランなど。
従業員数は約1,000名。
モノシランガスは、無色・有臭で可燃性のある高圧ガスで、主に半導体・液晶ディスプレイ・電子部品などの各種電子デバイスの製造工程内で使用され、シリコン膜またはシリコン酸化膜形成の際に用いられるという。
9月7日17時20分にYAHOOニュース(新潟テレビ)からは、火は10分ほどで作業員が消し止めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
化学薬品などを製造するデンカの糸魚川市にある工場で、機械から出火する火事があり、作業員5人がケガをしました。
デンカによりますと8日午前、田海工場で解体作業中の機械から突然出火。
火は10分ほどで作業員が消し止めましたが、周辺にいた5人が火傷などケガをしました。
警察によりますと、4人は軽傷ですが、50代の男性作業員1人が顔や太ももなどを火傷していて重傷です。
命に別状はありません。
警察と消防が出火の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0536d243070de3ef42f15731c7db465a3aa366e9
2020年9月7日15時39分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
名古屋市西区のアパートの解体現場で重機が倒れ、一時周辺の住宅が停電しました。
ケガ人はいませんでした。
警察などによりますと7日午前10時前、名古屋市西区新道のアパートの解体現場で作業をしていた重機が倒れました。
重機は約23トンで、倒れたはずみで解体現場を囲っていた防音シートや足場を倒し、一部が電線に引っかかりました。
中部電力によりますと、この影響で周辺の住宅などおよそ380戸が1時間あまりにわたって停電しました。
ケガ人はいませんでした。
男性:
「ドドドンっていうすごい音がしたので、外に出たら崩壊していたような状態でした」
重機は、解体した瓦礫の上を移動した際にバランスを崩して倒れたとみられ、警察と消防が事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/62534df25c45bee84be6a5ecf0cde83c8167ba27
(ブログ者コメント)
以下は、映像の2コマ。
2020年9月8日18時50分にNHK鹿児島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午後、種子島にある住宅で、台風10号に備えて親族の家に避難していた90代の女性が、死亡しているのが見つかりました。
室内には自家発電機が置かれ、親族2人も意識がない状態などで倒れていたということで、警察は、一酸化炭素中毒を起こした可能性もあるとみています。
7日午後1時すぎ、南種子町に住む河野K子さん(94)と連絡が取れなくなっていると、親族から消防に通報がありました。
警察によりますと、河野さんは、台風10号の接近に備えて近くのおいの家に避難していて、警察と消防が、家で倒れている河野さんを見つけましたが、その場で死亡が確認されました。
また、おい夫婦も家の中で倒れていて、妻は意識がなく、おいも意識がはっきりしない状態だったということです。
警察や消防が駆けつけた当時、窓や玄関は施錠されていて、室内からは自家発電機が見つかり、ガソリンのにおいがしたということです。
九州電力によりますと、周辺では、6日の夕方から7日の朝にかけて停電していたということで、警察は現場の状況などから、3人が一酸化炭素中毒を起こした可能性もあるとみて、詳しい状況を調べています。
【駆けつけた消防隊員は】。
通報を受けて駆けつけた熊毛地区消防組合、南種子分遣所の茅切司令補は、「部屋の鍵がすべてかかっていて、エアコンの室外機も止まっていたが、電気だけは付いていたので、おかしいなと思い、隊員の1人が窓ガラスを割って室内に入り、勝手口を開けた。その際に異臭がしたので、部屋の窓ガラスをすべて開けて回っていたところ、居間のソファーの上に1人、その下に1人が倒れていて、さらに、台所に亡くなった女性が倒れていた」と話しています。
そのうえで「倒れていた人たちを搬送していた際、現場にいた親戚や警察官から、台所の西側にある玄関に発電機があったと聞いた。密閉性の高い建物で締め切っていたためではないか」と話しています。
【室内での自家発電機使用は危険】。
停電中に室内で自家発電機を使い一酸化炭素中毒となる事故は、過去の災害の際にも相次いでいます。
おととし北海道で起きた胆振東部地震では、3人が死亡しています。
また、去年9月に九州などへ接近した台風17号では、佐賀県で停電が相次ぎ、室内で自家発電機を使っていた家族3人が一酸化炭素中毒の疑いで搬送されています。
経済産業省や自家発電機のメーカーは、室内や換気の悪い場所では絶対に使わないよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200908/5050011954.html
9月8日10時13分に毎日新聞からは、発電機は止まっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警種子島署によると、雨戸が閉まり施錠された室内から、発電機が止まった状態で見つかり、ガソリンのような臭いがしたという。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20200908/k00/00m/040/049000c
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の1コマ。
(2020年9月25日 修正1 ;追記)
2020年9月24日19時54分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)から、死因はCO中毒だと断定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
女性の死因について、警察は急性一酸化炭素中毒と断定しました。
発電機が事故の原因とみて捜査を続けています。
国の製品評価技術基盤機構は24日会見し、ガソリンを使用する発電機などは一酸化炭素が発生するため、屋内や換気の悪い場所では絶対に使用しないよう注意を呼びかけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc8f1dd6bb39eb9a1d2b259de2de46a558ddd93a
2020年9月6日11時31分にYAHOOニュース(FLASH)から下記趣旨の記事が、危険な電柱例の写真付きでネット配信されていた。
「特に今年は猛暑で、海面の温度が上昇し、台風が日本に上陸しやすくなっています。台風被害の対策をしておくべきでしょう」(気象予報士・片山由紀子氏)
いよいよ、今年も台風シーズンが来てしまったーー。
“風の恐怖” は、見過ごすことができないものになってきている。
近年の台風では、東京都内でも最大瞬間風速40m以上の風が観測されることがある。
50m級の風となると、樹木が根こそぎ倒れるレベルだ。
千葉市で最大瞬間風速57.5mを記録した2019年の台風15号では、山間部を中心に約2000本の電柱が倒壊。
同じく大阪市内で47.4mを記録した2018年の台風21号でも、1700本以上の電柱が倒壊し、大規模停電が起こった。
日本は、全国で3500万本以上の電柱を抱える「電柱大国」だ。
約20年にわたり、配電設備設計者として電力会社に勤め、現在は情報サイト『電柱net』を運営する山本剛史氏は、こう語る。
「風の影響のみでコンクリートの電柱が倒れることは、まずありません。
むしろ、木や看板が風に飛ばされて、電線に引っかかり、バランスを崩して傾く可能性が高いのです。
いまは、電力会社の高圧線・低圧線に加えて、NTTのケーブルテレビ、光ファイバーもあって、電線が増えています。
より、飛来物が引っかかりやすい状況にあるんです」
電柱は法律上、毎秒40mの風にも耐えられることを基準に、設置されている。
だが、すべての電柱がこの基準をクリアしているわけではない。
「強風は吹かない」とされてきた都市部や、民家が多く連なる場所などでは、電柱は毎秒28mの風に耐えられれば、法律上、基準を満たしているとされるのだ。
「じつは、どちらの電柱を設置するかの判断は、設置企業に委ねられています。
そのため同じ地域内で、電力会社設置の40m対応の電柱と、NTTによる28m対応の電柱が混在しているケースもあるんです。
耐久性に劣る28m対応の電柱で、しかも架けられた電線が多い場合は、当然、傾く危険が高まります」(山本氏)
しかし、ここで驚くべきことがある。
都市部にある風速28m対応の電柱が台風で倒れ、民家などに被害が出たとしても、法律上は設置企業に補償義務はないのだ。
「設備巡視で、電柱に問題がないことを確認しております。
台風のような大規模災害を起因とする損害の補償には、応じられません。
基準を満たしていない電柱の折損による被害が明らかになった場合は、必要に応じて個別に補償対応をさせていただきます」(関西電力送配電株式会社広報担当者)
これはつまり、安全基準を満たしていた電柱の倒壊による損害は補償されないが、万一、その電柱になんらかの「不備」があったと被害者が証明できれば、補償される場合もあるということだ。
だが、電柱が台風で被害を受けたとき、復旧作業のため、設置企業はすぐに該当の電柱を撤去してしまう。
そうなったら、倒れた電柱の「不備」を確認する術はない。
「ですから、自宅近くの電柱、電線の写真や動画をあらかじめ撮っておくべきです。
そうすれば、電柱に不備があったと証明できる。
不安なことがあったら、電力会社・NTTなどに、早めに改修の依頼をすることが大事です」(山本氏)
山本氏はこれまで、関西電力管内の電柱で2000件以上の技術基準違反を指摘し、1500件以上の改修工事を実現させた。
「思った以上に、電柱の不備はあります。
折損する危険性があるのに、改修費用がかかるため放置されているケースもありました」(山本氏)
実際に、NTT西日本では折損事故の可能性がある電柱が約71万本あり、2017年末までに建て替え予定だったが……。
「じつは建て替えのために、NTTの電柱には『赤=異常がある』『緑=バランスが取れていない』のシールが貼ってあるのです。
丸囲みの数字は点検した年度です。
ところが、2020年8月でも赤いシールが貼られたままの電柱が放置されているケースがありました。
すぐNTTに連絡したところ、建て替えられることになりました」(山本氏)
もちろん「赤シール」で即座に倒壊の危険があるわけではないが、「危ない電柱」かどうかの目安にはなるようだ。
シールについて、NTT西日本に確認すると、「色の違いについては弊社の管理区分ですので、お答えを控えさせていただきます」との回答だった。
次のページでは、山本氏の経験から生み出した「危ない電柱」の見極め方を、チェックリスト形式で示した。
被災後に泣き寝入りだけはしたくない。
【「危ない電柱」を見極めるチェックリスト】
(1)「異常あり」のシールはないか?
不具合のある「コンクリート柱」が放置されている場合がある。
NTTでは電柱を点検し、ランク分けしている。
貼られているシール(本記事1ページめ冒頭の写真を参照)が「赤」なら「異常がある」、「緑」なら「バランスが取れていない」、「黒」は「異常なし」。
(2)柱に「ひび割れ」は?
コンクリート柱は基本的にひび割れが起きないように設計されているが、過去に台風などで負荷がかかったり、設計上の強度の2倍以上の力がかかったりしたことで、ひび割れてしまうことがある。
すぐに建て替えが必要かどうかは、一本ごとの状況次第だが、よくない状態である。
(3)「傾斜」「湾曲」はないか?
電柱は地面に対して垂直に建てるもの。
軟弱な土質に設置した場合や、「末端柱」(電線網のいちばん端の電柱)に取りつけられている「支線」(電柱を支えるワイヤー)の引っ張る力が、電柱が引っ張られている力と釣り合っていない場合、傾斜や湾曲が起こる。
(4)「電線」が多すぎないか?
基準どおり設計された電柱が、風だけで倒れることはほとんどない。
起こる可能性が高いのは、電線や支線、そして電柱本体に物が引っかかることで力が加わった場合である。
一本の電柱に取りつけられた電線が多ければ多いほど、引っかかるリスクは高くなる。
(5)「28m/s電柱」かどうか?
電柱には「風速40m/s」の風圧を基準に設計されたものと、「風速28m/s」基準で設計されたものの2種類がある。
もちろん「28m/s」のほうが倒れる可能性が高いわけだが、所有元(電力会社もしくはNTT)に尋ねてみると、近所の電柱がどちらの種類か教えてくれる可能性がある。
《対応方法》
どれかひとつでもあてはまるものがあれば、写真、動画を撮って「現状保存」すべし!
写真提供・電柱net
https://news.yahoo.co.jp/articles/6bc326bf56b1b67120176767740ffa12b97854d4
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。