2020年6月4日19時4分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京女子医科大病院で治療を受けていた女性が2014年、処方された薬の副作用で死亡したのは、医師が用法を守らなかったためだとして、女性の夫ら遺族3人が同病院側に計約4300万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(佐藤哲治裁判長)は4日、計約1540万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
判決によると、脳腫瘍を患っていた裕美さん(当時43歳)は同年8月、けいれん発作を起こし、同病院で抗てんかん薬「ラミクタール」を1日200ミリ・グラム処方されて服用。
中毒性表皮壊死症を発症し、肺炎を併発して死亡した。
薬の添付文書には、重い皮膚障害が起きる可能性があるとの警告が記され、投与する量を徐々に増やすよう求めていたが、医師は従わなかった。
判決は「医師には合理的な理由もないのに薬の用法や用量を守らなかった過失がある」と認定。
副作用を十分説明すべき義務にも違反したと判断した。
判決後、都内で記者会見した夫の明雄さん(45)は、「妻には悔しい思いをさせたが、真実を明らかにできたと報告したい」と話した。
同病院の田辺病院長は、「判決を重く受け止め、謝罪の意を表します」とのコメントを出した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200604-OYT1T50206/
6月5日付で毎日新聞からは、同病院では半年前に鎮静剤を大量投与された幼児が死亡する医療事故も起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2014年9月に川崎市の女性(当時43歳)が薬の副作用で死亡したのは、東京女子医科大病院(東京都新宿区)が添付文書に書かれた用量の16倍に当たる抗てんかん薬を処方したためだとして、遺族が病院側に総額約4300万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は4日、運営法人と医師2人に計約1550万円の支払いを命じた。
佐藤哲治裁判長は、「合理的理由なく用法・用量を守らない処方を行い、発症する副作用の内容を患者が理解できるように説明する義務も果たしていない」として、病院側の過失を認めた。
亡くなったのは、脳腫瘍を患い、同病院で治療を受けていた裕美さん。
夫の明雄さん(45)と両親が提訴していた。
判決によると、浩美さんは別の病院で脳腫瘍の摘出手術をした後、14年1月から東京女子医大病院で化学療法を受けた。
けいれん発作があった8月20日から、使用していた薬に加えて、抗てんかん薬「ラミクタール」(一般名ラモトリギン)が処方された。
添付文書には、最初の2週間は1回25ミリグラムを1日おきに投与(1日当たり12・5ミリグラム)し、徐々に増やす内容が記載されていたが、裕美さんは1日200ミリグラムを連日投与された。
全身の皮膚に障害が起こる中、毒性表皮壊死(えし)症(TEN)を発症し、投与開始の20日後に肺出血を併発して死亡した。
判決は、病院側には、重篤な皮膚障害を防ぐために、投与量を徐々に増やしていく用法・用量を守る義務があったと指摘。
処方の説明も通常より投与量が多いことなどにとどまるとして、「添付文書と違う処方をする理由や起こりうる副作用の内容を説明すべき義務があった」と認定した。
TENを発症し死亡することは予測できなかったとする病院側の主張は退けた。
同病院の田辺病院長は談話を発表した。
「判決を重く受け止め、謝罪の意を表す」とした上で、今回の事故の約半年前に、同病院で鎮静剤を大量に投与された2歳男児が死亡した事故に触れ、「再発防止策を実施してきた中で、誠に遺憾」としている。
この事故を受け、同病院は15年に特定機能病院の承認を取り消されている。
【夫「危険な投与根絶を」】
「添付文書の用法・用量を守っていれば死亡を回避できた高度の蓋然(がいぜん)性がある」。
東京女子医大病院が処方した薬の副作用により川崎市の裕美さん(当時43歳)が死亡した事故を巡る民事訴訟で、東京地裁は病院側の主張をほぼ全面的に退け、過失を認定した。
記者会見した夫の明雄さん(45)は、「危険な投与が二度と繰り返されないように病院は対策を取ってほしい」と語った。
裕美さんは、アフリカで安心して飲める水を提供する井戸掘り事業など海外に関わる仕事に長く携わり、亡くなる前はシンクタンクで国内外の研究成果を年報にまとめる担当をしていた。
明雄さんとは趣味のサンバを通して知り合い、たくさんの仲間にも恵まれた。
抗てんかん薬「ラミクタール」を投与された妻が発症した中毒性表皮壊死(えし)症(TEN)について、明雄さんは主治医から「量が多いことで(発症の)可能性が増すことは確かだが、体質の問題の方が大きい」と説明されたという。
だが、ネットで見つけた薬の添付文書は、「投与でTENなどの重篤な皮膚障害があらわれることがある」として、用法・用量を守るよう警告していた。
「危険性を説明されていれば、飲ませることは絶対になかった」
主治医は法廷で自分がラミクタールを選んだことを認めつつも、「(処方を担当した医師に)量までは指示していない」と説明した。
判決はこの主張を、「主治医の指示なく添付文書に反する用法・用量で処方したとは考え難い」と一蹴している。
遺族代理人の安東宏三弁護士は、「判決は、病院側が単に用量に違反したことだけでなく、合理性や安全性の根拠がない処方をしたことを厳しくとがめて責任を認めた」と、地裁の判断を高く評価した。
裕美さんは重い副作用から皮膚がはがれ、体がむくみ、痛みと絶望の中で亡くなった。
最後の言葉は「頑張ります」だったという。
明雄さんは、「妻には悔しい思いをさせた。真実が明らかになり無念をはらせたと報告したい」と語った。
https://mainichi.jp/articles/20200605/ddm/041/040/077000c
2020年6月4日15時52分にYAHOOニュース(日刊SPA)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
健康診断を会社に義務づけられ、人間ドックも定期的に受けろと言われ、保険会社のCMに不安をかきたてられ。
人生100年、長生きしたいならまず検査と、何かとプレッシャーがかかる現代社会。
しかし、その検査は本当に必要なのか?
健康診断で実際に起きた悲劇を取材した。
【実録 健康診断で起きた悲劇 医師がもっとも勧めない「バリウム検査」の悲劇】
30歳以上の現役医師200人におこなったアンケート結果で、6割以上の医師が「受けるべきではない」とした「バリウム検査」。
とうきょうスカイツリー駅前内科の金子俊之医師は、こう解説する。
「日本以外では実施されていないがん検診の典型。
内視鏡のほうが精度、安全性において優れているので、必要ありません。
進行がんの見落としも多く、体内環境をかき乱すので、他の病気を誘発する恐れもあります」
そのリスクの大きさが問題だ。
バリウムが腸の中で固まると、腸閉塞や腸に穴が開く大腸穿孔などになり、重篤化するため、検査後には必ず下剤を処方されるが、山下貢さん(仮名・42歳)は下剤を飲んでも一向に腹が下らず、そのまま床に就いた。
「市の胃がん検診で初めてバリウムを飲んだので、『こんなものかな?』と思いつつ、深刻に考えていませんでした。
すると、翌日に激しい腹痛に襲われたんです」
たまらず救急車を呼んで病院へ直行し、一命を取り留めた。
「後々調べたら、下剤が効かないなどで年間60件近い事故があり、大腸に穴が開いて死んでしまったケースもあると知りました。
自分ももう少し我慢していたらと思うと、身の毛がよだちましたね」
医療にリスクはないと思い込んでいると、命を落としかねない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/04a015620e6a27bd2b269ce60b85f12ec4f81c5c
(ブログ者コメント)
〇本件、テレビの健康番組はあまり見ないのでよく分からないが、新聞の健康欄で見た覚えはない。
そこで調べてみると、結構な量の記事が見つかった。
その中から、これはと思った記事の一部を紹介する。
『バリウム検査で妻失った男性「何をいってもあいつは戻らない」』
(2015年6月26日16時0分 週間ポスト)
「早期発見、早期治療で、いまや胃がんは治る」
そんな啓蒙のもと、毎年1000万人以上が健康診断や人間ドックで「バリウム検査」を受けている。
だが、国立がん研究センターが推奨するこの検査には、見逃しが多い上に、死亡事故まで起きていることをご存じだろうか。
巨大な利権ビジネスとなった胃がん検診の実態を取材してきたジャーナリスト・岩澤倫彦氏が、バリウム検査に潜む問題を明らかにする。
ここでは、群馬県で発生した日系ブラジル人女性の死亡事故について、その状況を解説する。
東京大学腫瘍外科・元講師で、消化器内視鏡のスペシャリストである田淵正文医師は、こんな指摘をする。
「バリウムX線検査は、はっきりいって30年前の理論です。
凹凸の変化が出る(*注)のは、ある程度がんが進行している状態ですから、早期がんは見つからない。
それで数多くの人が命を亡くしているわけです。
内視鏡で検査すれば確実に早期で発見できるのに、見殺しにしているようなものです」
*注:粘膜内の凹凸をバリウム検査では調べるが、早期がんではこの凹凸が出ない。
内視鏡で表面の色を見て発見することが最新のやり方だ
バリウム検査そのものにも危険がある。
PMDA(厚労省所管の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構)に報告されたバリウムの副作用のなかには、バリウムが体内で固まり、臓器に穴を開ける重大な事故(穿孔/せんこう)が多数含まれていることがわかった。
「大腸穿孔(憩室/けいしつ含)=33人」、「直腸穿孔=4人」、「消化管穿孔=6人」といった具合に、昨年度分の報告だけで、実に50人(40代以上を対象)。
腸管が破れると命に直結する。
緊急手術によって腸を一部切除したり、人工肛門が設置されたりするケースが多い。
その他、6人が腸閉塞になり、80代男性1人が死亡した。
これらは氷山の一角でしかない。
PMDAに報告されるのは、患者や家族が被害救済を求めていることが前提のため、制度を知らない人のケースは含まれていないからだ。
バリウムによるアナフィラキシーショック(アレルギー症状の一種)も去年だけで3人、3年前には滋賀県の胃がん検診で50代女性が死亡している。
5月には群馬県で、企業の胃がん検診中に撮影台と検診車内の壁に挟まれて50代の日系ブラジル人女性が死亡した。
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https://www.news-postseven.com/archives/20150626_331047.html
『過剰医療大国ニッポンの不都合すぎる真実』
(2018年5月21日6時0分 東洋経済)
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胃がん検診は1982年に開始され、2015年に内視鏡検査が選択肢に加わるまで、40歳以上を対象に年1回、胃部X線検査(バリウム検査)で行うものとされてきた。
胃がん死亡者数は年約5万人と、50年近くほぼ変わらず、高止まりする中、国が一貫して推奨してきたバリウム検査だが、患者からも医師からも評判は芳しくない。
患者にとっては発泡剤を飲み、検査台上で無理な体位を求められる身体的苦痛に加え、バリウムによる排便障害もある。
何より、「胸部X線検査の数十倍から100倍近くの被曝量」(複数の医師)のデメリットは無視できない。
医師にとっても現在、消化器内科の臨床現場で活躍するのはもっぱら内視鏡検査であり、バリウム検査はそれこそがん検診の場でしか扱うことはない。
特に、若手医師はほとんどが、学生時代にも臨床現場でもバリウム検査を学んでいない。
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https://toyokeizai.net/articles/-/221458
(2/2へ続く)
(1/2から続く)
『バリウム検査、なぜ発がんの危険&がん診断不可なのに実施?初めからピロリ検査しない事情』
(2017年5月21日0時5分 Busines Journal)
「ピロリ菌に感染していない人は、ほぼ胃がんにはなりません」
「ほとんどの胃がんは、ピロリ菌が感染した粘膜に発生します」
多くの医師がこのように言います。
胃がんは日本では発症リスクの高いがんで、年間約18万5000人の方が発症し、約5万人の方が亡くなっているといわれています。
そのため、「早期発見、早期治療」が重要とされていますが、ピロリ菌が胃がんの原因ならば、まずはピロリ菌がいるかどうかの検査をして、感染している方だけが胃の精密検査を受けるようにするべきではないでしょうか。
ところが胃がん検診は、ピロリ菌の有無にかかわらず、まずバリウム検査をして、疑わしい場合は胃カメラで内視鏡検査をするという流れがスタンダードになっています。
最近では、ピロリ菌検査を行うことも多くなったようですが、検診で必ず行う検査ではありません。
検診でピロリ菌の有無を調べようと思ったら、多くの自治体では自費で調べることになります。
ピロリ菌除去について否定的な意見を述べると、「胃がんの原因がピロリ菌だと判明したのだから、除去すべきだ」と議論になるのですが、それならばなおさら、まずピロリ菌検査をして、陽性の場合のみ内視鏡検査をするのが正当な順番だと思うのです。
今回は、ピロリ菌除去について検討する前に、まずは胃がん検診の実際について考察してみます。
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https://biz-journal.jp/2017/05/post_19157.html
『胃がん検査にはバリウムよりも胃カメラを!』
(2017年10月18日 日経ビジネス)
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さて、胃カメラとバリウム検査です。
両方とも一長一短があり、胃がん検診としてどちらが優れているか(つまり、どちらが早期の胃がんをより見つけるか)は一概には言えません。
ただし一つ、決定的に違うところがあります。
それは胃カメラの場合、「食道も詳細に観察することができる」ということです。
「胃がんの話なのに食道?」と不思議に思うかもしれません。
しかし実は、ここが一番大事なポイントになってくるのです。
というのも、食道は口と胃をつなぐ管状の臓器です。
胃の手前にあるので、バリウム検査であっても胃カメラであっても、胃を観察する前には必ず食道を観察することになります。
しかしバリウム検査の場合、食道にバリウムがサーッと流れる数秒の間に、パシャパシャッと数枚レントゲンを撮る、というのが一般的です。
これでは、早期の食道がんを発見することはほとんど期待できません。
一方、胃カメラの場合は違います。
泡やカスがあれば洗い流せますし、送気したり脱気したりして食道を動かしながら、カメラが行きつ戻りつしてじっくりと食道や胃の状態を観察します。
さらに特殊な光を当てて、がんを鮮明に浮かび上がらせることもできます。
その結果、早期の食道がんの85.0%が胃カメラで見つかっており、バリウム検査で見つかっているのは11.2%に過ぎません。
それほどまでに大きな差があるのです。
食道がんが非常に珍しいがんであれば、胃カメラとバリウム検査の差は、そこまで重要視する必要はありません。
しかし、食道がんの罹患率は意外と高く、男性の場合、6番目に多いがんになっています。
であれば、胃がん検診のついでに食道がん検診もできる胃カメラを選択した方が、当然、健康管理上のメリットは大きくなります。
実際に、消化器専門の医師で、自分の胃がん検診をバリウム検査で行っている医師はほとんどいないと思います。
少なくとも、私の周囲には一人もいません。
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https://business.nikkei.com/atcl/report/16/091200163/100500004/?P=1
『医療ジャーナリストが教える「やってはいけない がん治療 」』
(2020年6月11日6時7分 YAHOOニュース;サライ))
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実は、自治体・企業が行う対策型検診(集団検診)は、短時間で効率よい検査が求められ、その代償として「精度の低い検査が主流」になっているという。
例えばX線検査は、1日100人単位の検査ができる。
その代わり、それで見つけられるがんのサイズは「2センチから3センチ以上」。
このサイズだと、完治が難しい進行がんになっている可能性がある。
さらに、X線画像を医師が確認する作業(読影)で、がんを見落とすリスクが避けられないとも。
例えば、肺がん検査画像の読影だと、1人の医師が1カットを見るのはせいぜい10~20秒。
1日に800人分も読影することがあるそうで、医師2人以上のダブルチェック体制でも、見落としは必然的に起こってしまう。
以下のように、バリウム検査も同様だ。
群馬県健康づくり財団の元専務理事・真鍋重夫医師が、バリウム検査で発見された胃がん患者を対象に過去の検査画像を確認したところ、「約3割の見逃し」がありました。
同様に石川県成人病予防センターでも、バリウム検査で進行がんが発見された44例について過去の画像を調査したところ、20例に胃がんの病変が確認されています。(本書※189pより)
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※本書;『やってはいけない がん治療 医者は絶対書けないがん医療の真実』 (岩澤倫彦著)
https://news.yahoo.co.jp/articles/42ef340ffb309b16291b2437628e9263e2bb986f?page=1
〇滋賀県の女性はバリウムを飲んで撮影中に気分が悪くなり、そのまま死亡した。
日系ブラジル人女性の死亡事例とともに本ブログで紹介スミ。
〇本件、最初は週間誌的話題かと思っていたが、そうでもなさそうな気がしてきたので、参考までに紹介する。
〇ブログ者は毎年9月に定期健診を受けている。
今年はバリウムをどうするか、3ケ月かけて考えておくことにしよう。
2020年6月4日7時4分にYAHOOニュース(日本農業新聞)から下記趣旨の記事が、原因別円グラフ付きでネット配信されていた。
消費者庁は3日、刈り払い機による事故が多発しているとして注意喚起した。
7、8月に事故が増えるため、正しい使い方の確認や体を保護する服装、眼を守るゴーグルの装着、JAや農機販売店の講習会への参加を呼び掛けている。
同庁には今年3月までの5年間に、刈り払い機による事故情報が88件あった。
農作業事故は除いており、家庭内や自治会での除草で発生している。
17年にも注意喚起したが、減っていない。
事故原因は、「刈り刃への接触・巻き込まれ」、「飛散物」の二つで8割を占める。
年代が上がるほど事故件数が多く、70代以上は全体の3割だった。
エンジンの切り忘れや服装・装備の不備などが原因。
電源を入れたまま地面の物を拾おうとして手が刃に巻き込まれた例や、石が目に入って角膜に穴が開いた例があった。
同庁は、刃が跳ね返る「キックバック」を防ぐには、往復刈りをせず右から左へ一方向に動かすことが有効と説明。
「自治会の草刈りでは初心者もいる。使い方を熟知した農家は、作業前の指導に協力してほしい」と期待する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d336c1b8d97f36236bfa2dda97dce5864e8c3e14
(ブログ者コメント)
〇消費者庁からの注意喚起は下記。
(2020年6月3日付)
人力で行うと重労働である草刈りを動力で行うことができる刈払機(草刈機)は、便利で身近な農器具です。
しかし、高速で回転する刈刃が露出しているため、十分安全に留意して使用しないと大変危険です。
消費者庁には刈払機を使用中の事故情報が平成27年4月から令和2年3月末までの5年間に計88件寄せられています。
刈刃への接触や巻き込まれによる事故が半数以上を占めており、手指の切断などの重大な事故が発生しています。
1年のうち5月と7~8月に事故が多く、これから夏場を迎えるに当たり、刈払機を使用する際には、以下の点に注意しましょう。
(1)刈払機を使用する前には必ず取扱説明書を読みましょう。
(2)作業に適した服装、装備で行いましょう。
(3)作業前に各部の点検をしましょう。特に刈刃、飛散保護カバー、肩掛けバンドやハンドルは正しく装着しましょう。
(4)作業をする際は、地面の異物を除去し、15m以内に人がいないことを確認してから開始しましょう。
(5)回転する刈刃が障害物や地面に当たって跳ね返るキックバックに注意しましょう。
(6)刈刃に巻き付いた草や異物を取り除く際は、必ずエンジンを止めてから行いましょう。
(7)農協及び販売店等が実施する刈払機の使用講習会を受講しましょう。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_032/
〇2017年注意喚起時、本ブログでもその情報を紹介した。
当時の消費者庁からの注意事項は下記。
マンネリ防止のため?か、今回とは若干、表現が異なる部分もある。
(1)ヘルメット、保護メガネや防振手袋など、保護具を必ず装着し、事前に機器の点検を行ってから作業をしましょう。
(2)作業をする前に小石や枝、硬い異物などを除去し、半径15m以内に人がいないか確認して作業をしましょう。
(3)障害物や地面などにぶつかって起きる刈刃の跳ね(キックバック)に注意しましょう。
(4)刈刃に詰まった草や異物を取り除く際は、必ず機器を止めてから行いましょう。
(5)作業者の家族や周囲の方は、作業者が安全対策をきちんと行っているか一緒に確認し、作業中も作業者に変わったことがないかを常に意識するようにしましょう。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_016/
2020年6月4日23時53分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県の三浦半島で4日夜、「ガスのようなにおいがする」などと異臭を訴える通報が地元の消防や警察に相次ぎ、1人が搬送された。
消防やガス会社が調べたが、ガス漏れなどは見つかっておらず、原因は不明という。
横須賀市によると、市消防局への通報は4日午後8時すぎから入り始めた。
内容は、「ガスのようなにおい」、「ゴムが焼けたようなにおい」、「にんにくのようなにおい」など様々。
通報者の所在地は、最初は半島最南部の三浦市だったが、時間が経つにつれて三浦半島の東岸に沿って北に移っていき、三浦市の北隣に位置する横須賀市内からの通報が入るようになった。
午後10時前に横須賀市北部から通報があったのを最後に収まったという。
横須賀市消防局によると、通報は少なくとも150件ほどあった。
市内在住の40代女性から「気分が悪い」と119番通報が入り、病院に搬送したが、命に別条はないという。
消防局に寄せられた情報では、付近の海上で事故はなく、航行する船からも異臭に関する通報はないという。
https://www.asahi.com/articles/ASN647V0GN64ULOB01R.html
6月4日22時41分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
神奈川県の三浦半島の沿岸部で4日夜、「異臭がする」との110番や119番が相次いだ。
「ニンニクみたい」、「ガス漏れのよう」、「接着剤やシンナー?」など様々で、県警や消防などが原因を調べている。
横須賀市消防局には、午後8時過ぎから1時間半ほどの間に150件超の通報があり、県警横須賀署や浦賀署への通報も計300件ほどに上った。
同消防局によると、異臭の訴えは、三浦半島南端付近から寄せられ始め、次に南東部、その次は東部と、沿岸を“北上”した。
午後9時45分の時点で、異臭による体調不良での救急搬送はなく、住民らが集団で避難するような状況にもなっていないという。
横須賀市汐入町の自営業の男性(56)は、「午後9時頃、ガソリンというか、ガス漏れみたいな臭いがした。何か事故でもあったのではと不安になった」と話した。
ただ、県警や消防、海上保安庁には、大規模な事故やガス漏れなどの情報は入っていないという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200604-OYT1T50232/
6月5日18時54分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、当時は南寄りの風が吹いていた、船のガス抜きは行われていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・・
最初に通報があったのは午後8時ごろ、三浦市南下浦町の住民から、「異臭がする」と声が上がり始めた。
さらに通報は相次ぎ、そのエリアは、およそ3時間かけて徐々に北へ。
午後10時30分ごろには、三浦市からおよそ20km離れた、横須賀市鷹取地区から最後の通報があった。
・・・・・
4日夜は、風速5メートル前後の南寄りの風が吹いており、異臭は海から風に乗って北上。
横浜市南部にまで及んだとみられている。
横須賀市消防局指令課「初めてこんな通報件数がある異臭騒ぎになったと思う」
消防によると、陸上・海上ともに捜索したものの、異常は見つからず、船のガス抜きの可能性も考えられたが、海上では行われていなかったという。
現在も、警察と消防による調べが続いている。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200605-00149583-fnn-soci
6月5日19時27分にYAHOOニュース(J-CASTニュース)からは、三浦半島では5月31日にも異臭騒ぎがあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ツイッター上などでは様々な原因の推測がされている。
地震の予兆では、タンカーのガス抜きかも、白潮のプランクトンも考えられる、などだ。
・・・・・
実は、三浦半島では、5月31日にも異臭騒ぎがあり、三浦市内で「ガス臭い」といった119番通報があった。
しかし、消防が駆け付けると臭いが消えており、原因などは分からなかった。
東京湾沿岸では、千葉市内などで2019年5月8日夜に「ガス臭い」、「ゴムが焼けたような臭いがする」、「プラスチックが燃えたよう」といった同様な異臭騒ぎで約120件の119番通報があったことがある。
当時について、千葉市の環境規制課は、1、2時間と短時間のため臭いを分析できず、結局、原因は不明だったと取材に答えた。
「東京湾の海の方から異臭がしており、こうした『広域異臭』は年に何回かはあります。
赤潮、青潮といった原因でしたら、磯臭い、生臭いはずですので、違うと思います。
過去に原因が分かったケースはないのではないか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e267356020d239381c949bf94c2083313ec2ccf3
6月5日22時0分に神奈川新聞からは、海上で異臭を感じた船からの情報はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三浦半島東側の沿岸部を中心とする広い範囲で4日夜、異臭がするとの通報が500件以上も相次いだ。
異臭騒ぎは時間とともに北上して約2時間続き、横須賀市消防局や各警察署が対応したが、原因不明のまま調査などを打ち切った。
各署への通報時刻や内容から、異臭は三浦市南下浦町金田から、沿岸部などを北上するように約20キロ離れた横須賀市北部の追浜地区まで確認されたとみられる。
横須賀海上保安部によると、当時は北向きの風が吹いていたという。
同市消防局などによると、過去の事例から、原油タンカーなどが洋上でガス抜きを行って異臭の原因になる可能性もあるというが、同局は「今回は調査の結果、ガスは出ていない。横須賀海上保安部にも海上で異臭を感じた船舶からの情報はなく、ガス抜きではないと考えられる」としている。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-374020.html
6月7日9時26分にYAHOOニュース(日刊ゲンダイ)からは、巨大地震の前兆の可能性にも言及した、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
いったい、この異臭騒ぎは、何だったのか。
三浦半島の異臭を“迷宮入り”で終わらせてはいけない。
巨大地震の前兆の可能性があるからだ。
立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)が言う。
【「地殻変動でニオイ発生」は常識】
「地震や地滑りなど地殻変動に伴うにおいは、地質学の関係者では常識です。
微妙なにおいの変化は、地殻の変化を察知するのに重要です。
大きな地震は、本震の前に小さな揺れが頻発します。
この揺れで岩石が崩壊し、焦げたようなにおいが発生します。
1995年の阪神・淡路大震災でも、1カ月前から断続的ににおいが確認されています。
三浦半島は活断層が非常に多いエリア。
活断層が動いたことから、岩石の崩壊が重なって、まとまった“異臭波”がつくられ、南からの風に乗って北上した可能性があります」
三浦半島の目の前には相模トラフがある。
もし、相模トラフが大揺れしたら、首都圏直撃だ。
相模トラフは、4つのプレートが重なり合うエリアにあり、やっかいな震源地。
1703年の元禄関東地震や1923年の関東大震災は相模トラフが震源とされる。
「大地震前の揺れによる岩石の崩壊は、においとともに電磁波を発
生します。
もし、今回の異臭の発生エリアで、電磁波の値が高くなったり、電波時計が狂うなどの現象が起きていれば、異臭が地殻変動によるものである可能性が高くなります。
電磁波の変化を検証すべきです」(高橋学氏)
杞憂に終わればいいのだが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc893c490c1cfd7c41aa1e13b49b8e61d9031121
(ブログ者コメント)
東京湾沿岸では、2019年の千葉市事例以外、2017年4月に江戸川区などで、2001年に千葉市などで、1995年に浦安市などでも、同種異臭騒ぎが起きている。
それらの事例は本ブログでも紹介スミ。
2020年6月4日19時51分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、除染作業中の写真付きでネット配信されていた。
4日午前8時40分ごろ、東京都千代田区神田須田町2の路上で、通行人から「液体がこぼれていて、変な臭いがする」と110番があった。
警視庁万世橋署員らが駆けつけたところ、500ミリリットルのプラスチック製容器が破損し、猛毒の「フッ化水素酸」とみられる液体がこぼれていた。
同署は周囲約100メートルを約2時間にわたって通行止めにし、防護服を着た東京消防庁の化学機動中隊員らが路面を除染するなどして処理した。
けが人はなかった。
万世橋署によると、容器は近くの化学メーカーが管理するもので、この日の朝、配送用のワゴン車を路上に停車させて積み荷作業をした。
車には別の工場から運んできたフッ化水素酸の容器が既に積まれていたといい、作業中に誤って路上に落ちたとみられる。
同署は、別の車両が通過した際に容器を踏んで液体が漏れた可能性があるとみて、経緯を調べている。
現場はJR秋葉原駅の南約300メートルのオフィスビルやマンションが建ち並ぶ地域。
フッ化水素酸は毒劇物取締法の毒物に指定され、ガラスのつや消しや金属の洗浄などに使われる。
人体に触れると激しい痛みを伴い、死亡することもある。
2012年には静岡県で、フッ化水素酸を塗られた靴を履いた女性の足の指が壊死(えし)した事件があった。
https://mainichi.jp/articles/20200604/k00/00m/040/156000c
(ブログ者コメント)
静岡県の事件は、本ブログにも掲載スミ。
2020年6月2日11時0分にYAHOOニュース(ベストカー)から下記趣旨の記事が、空気圧減少アラーム表示などの写真付きでネット配信されていた。
タイヤの性能と道路環境が良くなっているにも関わらず、日本ではパンクに代表されるタイヤのトラブルが増加傾向となっている。
JAFが発表する年度ごとのロードサービス出動件数によると、(パンクには限らないが)タイヤトラブルによるものは2007年に約28万6000件だった。
それに対し、10年後の2017年は約39万2000件と10万件以上増え、2018年は約38万8000件と、わずかに減ったものの、2019年には約41万2000件と、再び増加しているのだ。
タイヤのトラブル防止に最も効果があるのはコンディションの目視確認と空気圧のチェックだが、この2つがクルマのコモディティ化もあり、軽視されがちなのは否めない。
この状況下でタイヤのトラブル防止に役立つのがタイヤ空気圧モニタリングシステム(以下TPMS)である。
TPMSは、タイヤ内の温度や空気圧をマルチインフォメーションディスプレイなどによりモニタリングできる優れもので、タイヤの空気圧が正常に保たれているかをひと目で確認することができる。
4本のタイヤの空気圧を表示する高性能タイプのほか、警告灯などにより表示するシンプルなタイプもあるが、これがあることでタイヤの安全性は高くなる。
TPMSは、日本以外では多くの先進国で新車への装着が義務化となっているのだが、日本では未だに義務化されていない。
当記事では、TPMSについて紹介しながら、日本でTPMSが義務化されない理由も考えていく。
文:永田恵一/写真:TOYOTA、NISSAN、HONDA、LEXUS、ベストカー編集部、Adobe Stock
【TPMSが先進国で普及した背景】
TPMSの必要性が注目され始めたのは、2000年に米国で、とあるSUVで多発したタイヤの表面剥離が原因とされる横転事故がきっかけだ(そのタイヤはメーカーにより自主回収された)。
以降、TPMSは米国で2007年9月、欧州では2012年、韓国では2013年、中国でも2019年から新車への装着が義務化されている。
そのため、日本で買える輸入車のほとんどには何らかのTPMSが装備されるが、日本では未だ義務化されていない。
なお、ランフラットタイヤ装着車はパンクしても空気圧の低下がわかりにくいため、TPMSの装着が義務付けとなっている。
まずは、大きく分けて間接式と直接式の2種類あるTPMSを、それぞれのメリットとデメリットについて見ていく。
間接式は、直接、タイヤの空気圧を測定するのではなく、他の要因をもとにタイヤの空気圧の異常を感知し警告するタイプとなる。
「空気圧が大きく低下するとタイヤは外径が小さくなり、回転数が増加する」点に着目したもので、具体的にはタイヤの回転を検知するABSのセンサーを利用し、通常走行時にあるタイヤの回転数がほかのタイヤより多い際には空気圧が低下していると判断する。
メリットは、新たなハードウェアを必要としないので低コストですむこと。
デメリットは、直接式に比べると、「空気圧が下がっていない場合でも警告が点くことがある」といった精度の低さなどが挙げられ、このことが原因で間接式のTPMSをなくしてしまった日本車もあるようだ。
【直接式TPMS】
ホイールに空気圧を測るセンサー&発信機、車両側に受信機&モニターを装着するもの。
メリットは、四輪の空気圧を測っているため各タイヤの空気圧が車内でわかること、高速域にも対応するなど精度が高いこと。
デメリットは、新たなハードウェアが必要になる点など、何かとコストがかかるということが挙げられる。
【TPMSは日本でなぜ普及しない?】
現在、日本車でTPMSが設定されるのは、レクサスに代表される約400万円以上の高額車か、NSX、前述したランフラットタイヤを履くGT-Rといった超高性能車に限られる。
TPMSを新車装着するなら正確な直接式にしたいのは当然で、そこにはコストの問題も大きく関係するのもわかる。
しかし、トヨタランドクルーザーにオプション設定されるTPMSは、数値も分かる直接式かつバックドアに置かれるスペアタイヤも含む5本ぶんで2万2000円と、意外に安いようにも感じる。
また、オプション設定でこの価格なら、義務化により大量生産されれば劇的なコストダウンが進み、比較的短期間で当たり前のものになる気もする。
それでもTPMSの義務化が進まない理由として、筆者は、日本では冬場スタッドレスタイヤを履くのがごく普通になっていることが大きいのではないかと思っている。
というのも、スタッドレスタイヤを履く際には1セットのホイールでタイヤだけ組み替えるということは少なく、スタッドレスタイヤ用に割り切ったものなど、ホイールをもう1セット用意してホイールごとスタッドレスタイヤに履き替えることがほとんどだろう。
その際に純正のホイールを用意することは少なく、社外ホイールを使った際の対応や、純正のホイールだったとしても、TPMSを移植するなり、TPMSをさらに1セット分用意するというのはさすがに負担が大きい。
スタッドレスタイヤは生活必需品のひとつでもあるだけに、このあたりが関係して義務化に踏み切れないのかもしれない。
なお、以前、TPMSの義務化の可能性について国土交通省自動車局技術政策課に問い合わせてみた際には、「義務化の時期の見通しなどはなく、現在事故実態の検証や有識者の意見を集めながら検討中」という答えだった。
【後付けのTPMSはどうなのか?】
TPMSには、アマゾンなどの通販でも買える後付けのものも多数流通しており、直接式であれば、タイヤトラブルの防止だけでなく、空気圧を常時モニタリングできることで、サーキット走行などのスポーツ走行時の情報としても非常に役立つ。
後付けのTPMSは多数流通しているだけに、特に安いものは玉石混交というのが否めない。
大まかなに言えば、「価格が5000円以上のもので、商品レビューなどの評判のいいものなら問題があることは少ない」という傾向はあるようだ。
【まとめ】
TPMSの早期の義務化を望むのは当然だが、日本の路上を走るクルマのほとんどはTPMSが付いていないというのが現実だ。
それだけに、日常点検やTPMS付きのクルマで異常が表示された際の確認のためにも、自分のクルマにはエアゲージを常備して活用したいところだ。
そして、最低でも1カ月に1回の頻度で、タイヤの空気圧チェックすることを習慣づけたいものだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/05e1a5e6af8c76a3d768a828e7a681499d22244f
(ブログ者コメント)
なぜついているのか、よく理解できないアラームも多い中、なぜ無いのだろうと前から思っていた空気圧低下アラーム。
車に詳しくないブログ者は、回転するタイヤから測定することはできないからだろうと思い込んでいた。
2020年6月1日16時52分にYAHOOニュース(FUNQ)から、下記趣旨の記事が劣化ヘルメットの写真付きでネット配信されていた。
「このご時世のせいか、自転車に休日に乗る人が増えています。
久々にホコリを被ったロードレーサーを引っ張り出してきたバイクを乗っている人を見かけるようになりました。
ぜひ、この機会に、お近くの自転車屋さんで整備してもらって、自転車ってこんなに楽しいスポーツだったのかと思い出して貰えると嬉しいです。
それと、ヘルメットにも使用年数があるにはご存知でしょうか?」
と言うのは、NHKの自転車番組「チャリダー☆」のロードレース男子部でおなじみの筧五郎さん。
【使用開始から3年経ったヘルメットは本当に使えないのか?】
「サイクリストの安全を守るヘルメット。
丈夫そうだし、頭を打つなどの強い衝撃を与えなければずっと使えそうな気もしますが、実は寿命があります。
製品安全協会と日本安全帽工業会では、ヘルメットの耐久性を考慮し、有効期間を『購入後3年間』と定めているのです」
と説明するのは、自転車専門誌などでライターをする浅野真則さん。
ヘルメットは事故に遭ったり、転倒時に頭を打ったり、高いところから落としたりしていなくても、なぜ3年で交換する必要があるのでしょうか?
それは、使っていくうちに紫外線や汗にさらされて、衝撃吸収性が低下してしまうからです。
「割れたりひびが入っているわけではないし、見た目は大丈夫そうだけど、どうしても使えないの?」
そんな疑問にお答えします。
この記事のトップの写真は同じモデル、同じカラーのヘルメットですが、左は3年間使い続けたもの、右はほぼ未使用の新品同様の製品です。
一見、ほとんど違いがないように思われますし、使えそうな気がします。
しかし、ライナーをよく見てみると、左側の使用後のものは、汗や紫外線で劣化しているのがお分かりいただけるかと思います。
樹脂製のアジャスターも、紫外線を浴びて退色しているのが分かります。
新品と見比べると、その差は一目瞭然ですね。
スポーツバイクに乗るときに使うヘルメットの多くは、外側にあるシェルと呼ばれる硬い部分と内側にある発泡スチロール製の衝撃吸収ライナーが組み合わされてできています。
使っているうちに汗や紫外線を受けて、シェルや衝撃吸収ライナーが劣化していきます。
特に衝撃吸収ライナーの劣化は、ヘルメットの安全器具としてのキモである衝撃吸収性が低下することを意味します。
つまり、古いヘルメットでは、いざというときに頭を衝撃から守ることができない可能性が高いのです。
【劣化した衝撃吸収材は 海岸に流れ着いた発泡スチロールと同じ】
海岸などに漂着している発泡スチロールは、長期間、海水の塩分と直射日光にさらされ続け、とてもスカスカになってもろくなっているはずです。
これと同じことが、ヘルメットの衝撃吸収材であるライナーでも起こっているのです。
スカスカになってもろくなった衝撃吸収材で、本当に頭を衝撃から守ることができるのでしょうか?
答えはNOです。
【ヘルメットには製造年月が書いてある!】
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、通勤や通学、移動に自転車を使おうという方で、久しぶりに自転車に乗る方にお願いです。
古いヘルメットを使うのはやめましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ff1c507ce5ddada3f103ab9522d77af4227dd292
(ブログ者コメント)
〇ヘルメットの強度などの規格はJISに定められているが、運用面の基準は定められていない。
今回の報道を機に改めて調べたところ、運用面の基準は、日本ヘルメット工業会のHPに、Q&Aという形で掲示されていた。
ただ、理屈は分かっていても、3年で交換となると、現実的には難しいところがある。
Q1 産業用ヘルメットの耐用年数は?
A
材質や使用状況で異なりますが、(一社)日本ヘルメット工業会では、PC、ABS、PE等の熱可塑性樹脂製保護帽は、外観に異常が認められなくても、使用開始より3年以内、FRP等の熱硬化性樹脂製保護帽は、外観に異常が認められなくても、使用開始より5年以内に交換をしていただくようお願いしています。
Q2 産業用ヘルメットの耐用年数は、製造年月又は使用年月のいずれですか。法的に規定しているのですか?
A
(一社)日本ヘルメット工業会でまとめている保護帽の交換時期、耐用年数は、各社の屋外暴露試験等の結果をふまえて耐用年数を定めました。
ただし、法的な規制ではなく、あくまでも目安です。
理由としては、個々の使用頻度、取扱い状況、保管等が違うため、はっきりとした耐用年数を定めることができません。
ヘルメット工業会が発行しています「保護帽取扱いマニュアル」に使用前の点検実施項目が記されていますので、一つでも該当する場合は、耐用年数を迎える前に交換するようにお願いします。
(保護帽の取扱いマニュアルはメーカーに問い合わせてください)
Q4 産業用ヘルメットのあごひも、着装体の交換を1年とした根拠を教えてほしいです。
A
あごひも、着装体(ハンモック、汗止め)等は合成繊維製がほとんどで、使用することにより縫目がほどけたり、やぶれたり、また材料が劣化します。
また、頭髪油、汗、汚れ等が落ちにくく匂い等で衛生上芳しくありません。
このような使用状況を踏まえて、1年以内の交換を推奨しています。
(詳細は「保護帽の取扱マニュアル」をご参照ください。)
・・・・・
http://japan-helmet.com/faq/index.html
〇本ブログ内で「ヘルメット」+「死亡」というキーワードで検索すると、ヘルメットを着用していたが死亡した事例が何件も出てくる。
その中には、ヘルメットにヒビが入っていた、割れていたという事例もある。
ヘルメット劣化と死亡との関係が報道されることは、まずないが、作業員の方のヘルメットが頻繁に交換されているとは思えないので、そういった事例の中には、報道当時はヘルメットの強度を上回る過大な力がかかったのだろう程度にしか思っていなかったものの、ヘルメットの劣化が関与していた事例もあったのかもしれない。
2020年5月31日13時25分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
奈良公園周辺(奈良市)に生息する国の天然記念物「奈良の鹿」が、人が捨てたポリ袋を食べて死ぬケースが多発していることを受け、奈良県内の企業3社が、鹿が食べても害が少ない紙「鹿紙(しかがみ)」を共同開発した。
この紙を使ってA4サイズが入る紙袋を作り、土産物袋などでの幅広い活用を呼びかけている。
「奈良の鹿愛護会」によると、鹿は「袋の中に食べ物がある」と思ってポリ袋を食べてしまうといい、胃に詰まって栄養吸収を妨げられた結果、死に至るケースが相次いでいる。
今年3月までの約1年間に原因不明で死んだ25頭中、16頭の胃からポリ袋の塊を検出。
うち4頭はポリ袋が直接の死因だった。
会では、SNSなどを通じて観光客らにポリ袋を捨てないよう呼びかけているが、被害は後を絶たない。
こうした状況を知った化粧品企画業「ならイズム」(田原本町)の松川代表(42)が「ものづくりの立場から鹿を守る取り組みを発信できないか」と提案。
その思いに、紙器製造業「ナカムラ」(同町)の中村代表(48)と印刷デザイン業「文洋堂」(桜井市)の小川代表(50)が応え、鹿紙が完成した。
「鹿目線」でのものづくりは試行錯誤の連続だったという。
不純物が少ない牛乳パックの再生パルプに「鹿せんべい」の材料でもある米ぬかを配合したが、米ぬかの油分が邪魔して紙が固まらず、3度作り直しに。
また、「鹿が口にした時おいしくないだろう」と、通常の印刷で施す摩擦防止の薬品加工を省いたため、紙粉が機械に詰まるトラブルが頻発。
印刷会社から追加注文を断られたこともあった。
日本食品分析センターで安全性が証明され、発案から8カ月でようやく完成したが、まだ課題は残る。
紙袋の卸値は1枚約100円と、平均的な土産物袋の3倍以上で、土産物店などで使ってもらうにはコストが高すぎるのだ。
松川さんらは、協賛企業を募って企業ロゴを印刷するなど、広く採用してもらえる方策を模索している。
一方、奈良市観光協会が鹿紙の導入を決めるなど、取り組みへの共感の輪も広がりつつある。
3人は、「奈良の鹿は世界に誇る観光資産。鹿を守り、共存することで地元企業は恩恵を受け、住民の暮らしも豊かになる」と口をそろえ、「鹿紙がその意識を高めるきっかけになれば」と話す。
問い合わせは、ナカムラ(0744・32・2540)。
https://mainichi.jp/articles/20200531/k00/00m/040/058000c
(2020年6月27日 修正1 ;追記)
2020年6月26日16時45分にYAHOOニュース(まいどなニュース)からは、鹿に取られたビニール袋を、取られた日本人は何もしないのに、近くで見ていた外国人が取返し、自分の子どもに何かを教えていた、その光景を開発者の1人は忘れられないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「鹿紙(しかがみ)」が話題だ。
奈良県内の企業3社が共同開発した、米ぬかを配合した特殊な紙。
それを使った、鹿のイラストがデザインされた紙袋が制作された。
A4サイズで、観光の土産物入れや奈良で開催するイベントに使用されるなど、少しずつ広まりをみせている。
【 開発まで8カ月!奈良の鹿を救う鹿紙とは】
広大な奈良公園に生息する「奈良の鹿」は、昔から神の使いとして親しまれている。
その鹿が近年、ポイ捨てされたポリ袋を食べ、それが原因で死亡する事故が増えている。
昨年度は死因不明の鹿25頭のうち、16頭の胃からポリ袋が見つかった。
エサと、エサが入ったポリ袋の区別がつかないため、口に入れ飲み込んでしまうのだ。
何とかしたいと立ち上がったのが、奈良県内にある化粧品企画業の「ならイズム」、紙器製造業「ナカムラ」、印刷デザイン業「文洋堂」の3社。
もし誤飲しても、鹿への健康被害が最小限に抑えられる紙を実現するため、再生パルプに米ぬかを配合するなど材料にこだわりながら、8カ月間かけて完成させたのが「鹿紙」だ。
それを用いて作られた紙袋は、現在1枚110円(税込)で販売。
値段は通常のポリ袋の数倍で、マチがないから厚みのある物は入れにくいが、今は認知度アップを目指し奮闘中。
広く知られることで仕入れ先や協賛企業が増えれば、価格を抑えられ形状の改善もできる。
奈良市観光協会は会員向けに配布する資料入れに、鹿紙の袋300枚を発注。
「奈良公園の鹿は、国の天然記念物に指定されている野生動物です。会員を通じて鹿紙を広く知ってもらい、鹿と共存した観光地づくりを行っていきたい」と、事務局広報の胎中さんも期待を寄せる。
【「奈良のため、鹿のため」、環境にも高い意識を持ちたい】
「鹿紙は、鹿の餌ではありません。もし誤って食べたとしても鹿への負担が少ない紙です」と語るのは、開発企業の1つ、紙器製造業「ナカムラ」の中村社長だ。
米ぬかを配合したのは、誤飲した場合の負担を軽くするほかに奈良県産の米、ヒノヒカリの精米時に出る米ぬかを使用。
循環型社会を目指す目的もある。
変えたいのはゴミに対する人の意識という中村さんは、以前見た、ある訪日外国人の姿が忘れられないという。
その人は、鹿にビニール袋を取られたのにそのままにしていた日本人に一言注意らしきことをし、急いで鹿がくわえていたビニール袋を取り返すと、自分の子どもに何かを懸命に教えていた。
「奈良公園は、昔から人と鹿が共存する空間です。世界でも数少ない大切な場所だからこそ、価値があります。その外国の方は、この特別な空間で互いに支障なく暮らしていけるルールを、子どもにも鹿にもきちっと教え込んでいるようでした」
鹿がポリ袋を食べてしまうなら、そうならないよう人間が積極的に行動を起こさなければならない。
世界に誇る観光地である奈良を、環境にも配慮した奈良にしたいと話す中村さん。
「奈良のため、鹿のため」に開発した鹿紙をきっかけに共感の輪を広げ、人の意識が高められたらと願う。
https://news.yahoo.co.jp/articles/94161bbc764d9568cb8e7f60941d660f06f6c688
2020年5月30日21時5分にYAHOOニュース(いぬのきもちWEBMAGAGINE)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
家庭犬しつけインストラクター西川文二氏の「犬ってホントは」です。
今回は、伸びるリードのお話。
伸びるリードは多くの飼い主さんが愛用する人気アイテムですが、実はこれ、中~上級のトレーニングを積んだ犬と飼い主さん用のアイテムだと知っていますか?
安易に使うと危険がいっぱい!
散歩を安全に行うためにも、本来の使い方を見直してみてください(編集部)
伸びるリードをつけた犬が突進してきて子どもが噛まれた。
犬の飼い主はその場を立ち去ってしまった。
飼い主および犬の特徴は○○○。
飼い主や犬に心当たりのある方は、△△△まで、ご連絡ください。
そんな張り紙が、一時期、私の教室の周辺に何枚も貼られていました。
伸びるリードは、街中のお散歩で、結構な頻度で目にします。
使用している理由が、勝手気ままに犬が歩くので、普通のリードだとずっと引っ張られている状態、伸びるリードだとそうならない、といったもの。
でも、特に街中のお散歩で伸びるリードを用いるのは、事故や迷惑のもと。
犬の安全も、周囲の安全も担保できません。
【事故や迷惑のもととなる伸びるリード】
そもそも、犬を街中で自由気ままに歩かせていれば何が起きるか?
命にかかわる拾い食いをさせてしまうかもしれません。
マーキングも防げません。マーキングは周囲にとって迷惑な行為です。
排泄を飼い主から離れた場所ですることもできるので、夜道では排泄した場所を特定できない、結果ウンチはそのまま放置。
被害を被った側の声としては、飛びつかれた、自分の犬が噛まれた、自分の周りを走り回られリードでぐるぐる巻きにされた、自転車で走っていたら出会い頭に犬が飛び出してきて転倒した、などなど。
もちろん、伸びるリードが悪いわけではありません。
その使い方に問題があるのです。
【伸びるリードはトレーニングツールとして】
私の教室では、「伸びるリードは中級者以上のトレーニングツール」、そう位置づけています。
なぜなら、一般のリードをうまく扱えない飼い主には、そもそも伸びるリードのコントロールはできないからです。
犬が突進しそうになったときにストッパーを瞬時に押し、リードが伸びないようにする。
これだけでも、練習が必要です。
できなければ、突進、噛みつき、飛びつくなどを、防げません。
首輪につける側の一端をご家族に持ってもらい、急に走り出してもらうなど、教室では犬に装着する前の事前の練習を十分に行うように指導します。
伸びるリードの扱いに慣れてきたら、広場や川原、ビーチなどでつけ替えます。(移動は普通のリードで。街中などでのお散歩では伸びるリードは使用しない)
そして、伸びるリードいっぱい離れるマテ、離れた状態でフセ→オスワリ→フセの指示にしたがって姿勢を変える、離れた状態からのオイデ、などのトレーニングを行う。
【伸びる範囲は、ノーリードと同じと考える】
安全のための配慮も必要です。
トレーニングは、7メートル伸びるリードだったら、7メートル以内に人や犬がいないことを確認して行います。
リードが伸びる範囲内の安全が確保できるのであれば、犬をリードの長さいっぱい走り回らせる、取ってこいなどの遊び、などにも活用できます。
さらに、どんな状況でも(他人や他犬、落ちているものなどを無視しての)オイデができるのであれば、公園内のお散歩などでも用いることができます。
「え? どんな状況でもオイデができるなんて無理」……ですか?
伸びるリードの発祥の地は、ドイツとされています。
リードなしでお散歩が楽しめるように飼い始めのときから確実なオイデができるようトレーニングする、そうした文化の中で生まれてきたツールということです。
そう、伸びるリードは、オイデがそもそもしっかりできる犬が散歩で使う道具なのですね。
まずは、どんな状況でもオイデができる。
そのトレーニングをしっかりなさること(とはいえこれ、上級のトレーニングなのですけどね)。
公園内とはいえ、伸びるリードでお散歩を楽しむのは、「それからの話」ということです。
文/西川文二 写真/Can ! Do ! Pet Dog School提供
【西川文二氏 プロフィール】
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター。
東京・世田谷区のしつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表。
科学的理論に基づく愛犬のしつけ方を提案。
犬の生態行動や心理的なアプローチについても造詣が深い。
著書に『イヌのホンネ』(小学館新書)、『いぬのプーにおそわったこと~パートナードッグと運命の糸で結ばれた10年間 』(サイゾー)、最新の監修書に『はじめよう!柴犬ぐらし』(西東社)など。
愛犬はダップくん(14才)、鉄三郎くん(10才)ともにオス/ミックス。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7816812173257bab4cd698658d362ccc4ac1520d
(ブログ者コメント)
リードを2~3m程度に伸ばした状態で犬を散歩させている風景を、さすがに大型犬では見ないが、タマに見かけることがある。
あれではリードをつけていないのと同じだと思っていたが、専門家の目から見てもそうだったらしい。
しかしまあ、リードをつけているのなら、まだマシだ。
ブログ者の近所には、朝の5時ごろ、犬小屋にいる中型犬のリードを解いた後、自分は家の中に入り、犬には勝手気ままにその辺を歩き回らせている飼い主がいる。
一度、やんわりとご注意申し上げたのだが、馬耳東風だった。
2020年5月31日16時13分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5月30日夜、栗原市一迫柳目の電気店で店舗や隣接する住宅、それに石蔵が焼ける火事があり、消火活動にあたっていた6人の消防隊員が崩れてきたがれきに巻き込まれてけがをしました。
この事故を受けて栗原市消防本部は31日、記者会見を開きました。
それによりますと、けがをした6人の消防隊員のうち、1人は軽傷で退院したものの、ほかの5人は胸や腰などの骨を折り、栗原市や大崎市の病院に入院して治療を受けているということです。
6人は命に別状はないということです。
また、6人は当時、石蔵の南側の出入り口から放水する消火活動にあたっていましたが、屋根が落下したことにより石蔵の壁面が崩れ、事故が起きたと見られるということです。
会見で小野寺消防長は、「市民の生命、財産を守る消防隊員が事故にあってはならない。再発防止にむけ事故の原因を究明し、安全管理を徹底します」と陳謝し、今後再発の防止にむけた検証を行うことを明らかにしました。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20200531/6000010257.html
6月1日20時40分に読売新聞からは、消防士11人が石蔵内部を確認しようとしていたなど、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
30日午後5時40分頃、宮城県栗原市一迫柳目、電器店「O電気商会」から出火、木造一部2階建て倉庫兼車庫、石蔵、店舗など5棟計425平方メートルを全焼、木造2階建て住宅の一部を焼いた。
住民らは逃げて無事だったが、消火作業中に消防士6人が重軽傷を負った。
命に別条はない。
築館署で出火原因を調べている。
消防士6人の負傷を受け、栗原市消防本部は31日、記者会見を開き、小野寺消防長が、「再発防止のためにも今後、事故原因を調査し、安全管理体制を検証する」と話した。
同本部によると、6人が負傷したのは、消火作業中に店舗付近の石蔵の屋根や壁が崩れたため。
事故当時は、石蔵の内部を確認しようと、消防士11人が出入り口付近に集中していたという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200601-OYT1T50100/
2020年4月16日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第3報修正2として掲載します。
第2報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10605/
(2020年6月6日 修正2 ;追記)
2020年5月29日18時49分にNHK NEWS WEBから、NITEは次亜塩素酸水のコロナに対する有効性は確認されなかったと発表したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
NITE=製品評価技術基盤機構は、新型コロナウイルスの消毒目的で利用が広がっている「次亜塩素酸水」について、現時点では有効性は確認されていないとする中間結果を公表しました。
NITEでは、噴霧での使用は安全性について科学的な根拠が示されていないなどとして、控えるよう呼びかけています。
NITEなどは、アルコール消毒液に代わる新型コロナウイルスの消毒方法の検証を進めていて、29日、「次亜塩素酸水」についての中間結果を公表しました。
検証では、2つの研究機関で▽酸性度や▽塩素の濃度が異なる次亜塩素酸水が新型コロナウイルスの消毒に有効かどうかを試験しました。
その結果、一部にウイルスの感染力が弱まったとみられるデータもありましたが、十分な効果がみられないデータもあるなど、ばらつきが大きく、有効性は確認できなかったということです。
今後、塩素濃度を高くした場合などについて検証を続けるということです。
また、NITEでは、次亜塩素酸水は噴霧することで空間除菌ができるとして販売されるケースが少なくないことについて、▽人体への安全性を評価する科学的な方法が確立していないことや▽国際的にも消毒液の噴霧は推奨されていないことなどを紹介する文書を合わせて公表しました。
NITEは、「加湿器などで噴霧することやスプレーボトルなどで手や指、皮膚に使用することは、安全性についての科学的な根拠が示されておらず、控えてほしい」と呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200529/k10012450841000.html
5月29日22時50分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
品薄のアルコール消毒液に代わって、次亜塩素酸水を使う人が増えています。
物品や手指の消毒のほか、最近では、次亜塩素酸水の噴霧器を置いて加湿器のようにミストで“空中除菌”をしようとする企業や自治体もあります。
消毒の効果はあるのでしょうか。
次亜塩素酸水は塩酸や食塩水を電気分解して得られる水溶液ですが、新型コロナの消毒効果はよく分かっていません。
このため、独立行政法人の製品評価技術基盤機構が物に付いた新型コロナを消毒できるかどうかを調べています。
同機構消毒手法タスクフォースは、「塩素濃度やpHで効果が違う可能性がある」としていますが、あくまで食器やドアノブなど、身近な「物」への消毒効果を調べているだけです。
手指の消毒や噴霧の効果、人体への有害性は調べていません。
一方、実際には、次亜塩素酸水の噴霧器を導入する飲食店やタクシー、幼稚園などが増えています。
学校や保育園、公共施設、コミュニティーバスの設置例もあります。
感染リスクを減らす目的ですが、厚生労働省の結核感染症課は、「もし、物に対する効果があるとしても、噴霧に効果はない」と効果を否定しています。
また、「空中を漂う有効成分がウイルスと出合う確率は極めて低い」としたうえで、「感染予防に役立つ見込みがなく、濃度など条件次第では有害になりうるので、使用はやめてほしい」と求めています。
病院での使用例も確認していないそうです。
次亜塩素酸水は食品の殺菌に使われ、食品添加物にも指定されています。
「それなら、吸い込んでも安全では?」と思う人がいるかもしれませんが、独立行政法人・国民生活センターは、これを否定します。
食品安全委員会の行政文書の中でも、「次亜塩素酸水は最終食品の完成前に除去すること」とし、「噴霧が(人体に)安全とはどこにもうたわれていません」(商品テスト部)と話しています。
同センターは消毒・除菌をうたう商品情報を5月に公表し、名前の似ている「次亜塩素酸ナトリウム」も「噴霧して吸ったり目に入ったりする健康に害を及ぼす可能性がある」と注意喚起をしています
(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200515_2.html)。
【WHO「消毒剤の人体への噴霧は推奨しない」】
経済産業省は29日、次亜塩素酸水の噴霧についてまとめた資料を公表した。
「新型コロナへの有効性は確認されていない」ほか、WHO(世界保健機関)の「消毒剤の人体への噴霧はいかなる状況でも推奨されない」という見解のほか、目の腫れや呼吸困難など、健康被害とみられる国内の報告2例も紹介した
(https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529005/20200529005.html)。
https://mainichi.jp/articles/20200529/k00/00m/040/183000c
6月2日5時0分に毎日新聞からは、報道を受け、噴霧中止とする施設が続出しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新型コロナウイルスの消毒を目的に、学校や保育所、公共施設などに設置されていた次亜塩素酸水の噴霧器が1日から相次いで休止している。
経済産業省が5月29日、「消毒液の噴霧を推奨しない」という世界保健機関(WHO)の見解などを紹介して注意喚起したことを受けての対応だ。
「ほかの市町村でも噴霧をしていたので効果があると思い配備した」。
和歌山県串本町は全ての小中学校の玄関に加湿器を配備し、学校再開の6月1日から次亜塩素酸水を校内に噴霧する予定だった。
しかし、経産省の発表を受け、稼働を取りやめた。
今後の取り扱いは未定だという。
次亜塩素酸水は塩酸や食塩水を電気分解して得られる水溶液で、品薄のアルコール消毒液の代わりに購入する人が増えている。
物に付いたウイルスへの消毒効果は経産省が評価している最中だが、消毒液の空中への噴霧は、有効性と安全性の両面から推奨されていない。
厚生労働省は「物への効果があったとしても、噴霧は効果がないし、濃度次第で有害」(結核感染症課)としている。
しかし、次亜塩素酸水をミスト(霧)にして“空中除菌”を試みる企業や自治体が増えている。
店舗やオフィス、福祉施設、交通機関のほか、保育所や学童保育施設、庁舎、学校などで噴霧器が導入されている。
神奈川県海老名市は、市役所受付に3月から設置していた次亜塩素酸水を噴霧する加湿器を1日にやめた。
「市民の不安を解消するため。業者に安全性を再確認している」(健康推進課)という。
市民への次亜塩素酸水の無料配布は続けるが、物の消毒に限り、加湿器での噴霧や手指消毒に使うのは控えるよう注意文を改める。
ただ、自治体の全ての噴霧器が休止するわけではない。
埼玉県蓮田市は、市役所の入り口や消防本部の加湿器を休止した。
「噴霧は避けた方がいいという情報を把握したため」(健康増進課)。
一方で、小中学校の玄関や教室の加湿器による噴霧は稼働を続けている。
学校教育課が「長時間の使用を避け、直接肌に当てないなど注意して使い続けてもらう。具合が悪い児童生徒が出たら中止する」という方針のためだ。
また、栃木市は「購入先メーカーから人体への悪影響はないと聞いている」(生活環境部)ため、コミュニティーバス2台での噴霧を続けるという。
民間企業にも休止の動きがあり、飲食店や交通事業者などがSNSやホームページで噴霧をやめると発表している。
経産省の担当者は、「対人での噴霧は多くの専門機関が推奨しておらず、WHOが言うように消毒液を吸うことには何らかのデメリットがあるとしか考えられない。費用も多額のため、どうか慎重な判断をしてほしい」と呼びかけている。
厚労省も今後の通知で、次亜塩素酸水の噴霧などについて新たに言及することを検討しているという。
https://mainichi.jp/articles/20200601/k00/00m/040/212000c
2020年5月29日13時8分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
これから本格的な大雨や台風の時期を迎える中、避難所での新型コロナウイルスの感染を防ごうと、静岡県御殿場市は、レーダーなどを使って室内の構造と空気の流れを計測してウイルスのたまりやすい場所を割り出し、避難所の人やものの配置に生かす、全国で初めての調査を始めました。
この調査は、御殿場市が地元の企業と共同で始め、360度撮影できるカメラと建物の中の構造を立体的に計測するレーダーを使って、市内の避難所で行っています。
予備の避難所となっている市立体育館の調査では、この機器を使って窓や扉、それに空調設備の配管などを計測し、得られたデータを図面にしていました。
このデータを元に空気の流れを予測し、ウイルスが溜まりやすい場所を割り出せるということで、市によりますと、こうした調査は全国で初めてです。
市は、市内の予備も含めた34の避難所でも調査を検討し、データを元に避難所の人やものを適切に配置し限られたスペースの中で集団感染の発生のリスクを下げたいとしています。
調査を行った、日本DMCの小栗社長は、「空調や扇風機などが適切なところに取り付けられているか、室内全体をどういう風に改善するべきかを検討し、市の避難所運営に協力していきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20200529/3030007097.html
5月25日19時48分にYAHOOニュース(静岡放送)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
災害時に人が大勢集まる避難所では、新型コロナウイルスの感染リスクが心配されます。
そこで、避難所の建物を立体的に3Dで計測し、空気の流れなどからウイルスの流入を防ぐ調査が5月25日、御殿場市で行われました。
こちらが、建物の空調設備や換気口などの位置を、360度カメラと2つのレーザーによって立体的に計測できる機材です。
25日は、御殿場市の避難所となる体育館の空調や、配管の位置などを三次元の立体映像にして、空気の流れや広がりなどをシミュレーションし、ウイルスがたまりやすい場所がないかどうか調査しました。
<日本DMC・小栗代表取締役>
「避難所は、やむを得ない場合クラスターが発生してしまう。
このあと気流や空調を検討して、気流がどう動いているか、コロナウイルスが感染しやすい場所がどこにあるのか、ほこりが溜まりやすい場所がどこなのかを知ることで、事前に改善する対策になる」
<御殿場市役所未来プロジェクト課・芹澤さん>
「いろいろな角度からリスクの可能性を検討する必要がある。
多くの方が集まる場合、適切な距離を保ちつつ、空気の流れやウイルスがどこに潜みそうかというリスクを検討する必要がある」
御殿場市では、順次、施設ごと3Dの計測をして、空気の流れなどを調査して感染リスクの対策に役立てたいとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a2af270ed13fd704583cb3ccb34674ba066aa17
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
2020年5月29日19時24分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前8時すぎ、釧路市末広町4丁目の駐車場で女性が倒れているのを通りかかった人が見つけ、警察に通報しました。
女性は病院に運ばれましたが、全身を強く打っていて、まもなく死亡が確認されました。
警察などによりますと、現場に隣接する飲食店などが入ったビルでは、7階付近の非常階段の手すりが一部外れた状態になっていました。
警察は、女性がこの非常階段から誤って転落した可能性もあるとみて、詳しい状況を調べるとともに、身元の確認を進めています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200529/7000021582.html
5月29日15時10分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、手すりも路上に落ちていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
繁華街の雑居ビルの下の路上で女性が倒れているのが見つかりました。
女性はその後死亡が確認され、現場の状況などからビルから転落したとみられています。
5月29日午前8時10分ごろ、北海道釧路市末広町4丁目の路上で女性が倒れているのが見つかりました。
倒れていたのは40代の女性で、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
現場近くにいた男性:「若い女性が救急車!救急車って大声で叫んでいた」
現場は7階建ての飲食店が入る雑居ビルで、7階部分の手すりも路上に落ちているのが見つかりました。
警察は現場の状況などから、ビル外側にある階段の手すりが腐食し、女性が何らかの理由で落ちた可能性があるとみて、女性の身元の特定を急ぐとともに、事故原因を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6a0977960969c8a0b76311d3ef59c6612261701
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
2020年5月28日20時34分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山口県下関市内で一時行方不明になった60代の女性を発見したとして、長府署は28日、理容業の藤井さん(男性、46歳)=同市豊田町矢田=と、建設業の土井さん(男性、48歳)=同市豊田町八道=に感謝状を贈った。
署などによると、女性は軽度の認知症で、今月14日夜から15日朝にかけて自宅からいなくなっていた。
藤井さんと土井さんは、下関市消防団豊田方面隊豊田中分団に所属する。
豊田中分団に、女性の捜索依頼があったのは15日午前11時半ごろ。
2人は署員らとともに総勢73人で捜索。
依頼から約3時間半後、空き家近くの雑木林で倒れている女性を2人が発見した。
当初、藤井さんと土井さんに割り当てられた捜索ルートは別の区域。
一通り回り終えた後、「他の人が見ているだろうが、念のため」と空き家付近を見に行った。
かすかなうめき声に気づいたのは藤井さん。
女性を見知っていた土井さんも、その声で確信したという。
当時、現場周辺は、激しい雨と風が吹いており、女性は話ができないほど衰弱していた。
土井さんは「ひたすら捜した。救助できてよかった」、藤井さんは「今後も活躍できるよう頑張っていきたい」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASN5X6T1SN5XTZNB00F.html
2020年5月28日20時37分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後2時半ごろ、北九州市八幡東区西本町1の国道3号で工業用水の水道管が破損し、道路が一時水浸しになる騒ぎがあった。
同市上下水道局などによると、国道をまたぐ形で建設が進む黒崎バイパスの橋台工事のため、業者が矢板を打ち込んだところ、水道管に直撃し破損したという。
県警八幡東署が約2時間半、片側の一車線を約100メートルにわたって交通規制するなどし、周辺が渋滞した。
同署は、工事の進め方に問題がなかったかなどを調べている。
市上下水道局によると、破損したのは直径600ミリの工業用水管で、八幡西区と小倉北区を結んでいる。
送水先の工場が稼働中で管の水を止められず、一部が路上に漏れ続けた。
https://mainichi.jp/articles/20200528/k00/00m/040/219000c
(ブログ者コメント)
以下は、掲載されていた動画の2コマ。
2020年5月29日9時39分に熊本日日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震で液状化被害が起きた熊本市南区近見地区の一部区域で、再発防止に向け地下水位を低下させるための工事が完了し、市は28日から、ポンプを使った地下水のくみ上げを始めた。
地表から1・5メートルの水位を、9カ月かけて3メートルの深さまで段階的に下げる。
地下水位低下工法を用いる8区域計35ヘクタールのうち、先行工事を進めてきた1区域(近見2丁目の一部、0・75ヘクタール)。
住宅13戸を囲む道路約340メートルの下に、地下水を遮る長さ10・5メートルの鋼矢板を打ち込み、集水菅やポンプを設けた。
現地で大西一史市長がポンプを起動。
くみ上げられた水が側溝に流れ始めた。
今後は3カ月に0・5メートルずつ水位を下げ、観測機器で地盤沈下の状況などを観察。
地表から3メートルに下がった後も1年間経過を観測する。
https://www.47news.jp/localnews/4859523.html
5月28日14時12分にNHK熊本からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本地震による液状化で被害を受けた熊本市南区の近見地区で、地盤を安定させる対策として、28日、地下水を抜く作業が始まりました。
熊本地震による液状化で、住宅が傾いたり沈んだりする被害を受けた熊本市南区の近見地区では、「地下水位低下工法」と呼ばれる地下水を抜いて地盤を安定させる工法が採用され、これまで、ポンプを設置するなどの準備が進められてきました。
このほど、地区の一部で準備が終わり、28日、初めて地下水を抜く作業が行われ、これにあわせて熊本市の大西市長や地元の代表者などが現場に立ち会いました。
大西市長は、「熊本地震からの復旧復興に重要であると位置づけていた、この事業が着実に進むことで、市民が安心して暮らせるまちづくりにつながると思う」と挨拶しました。
このあと、大西市長が地下水を抜くためのポンプのスイッチを押すと、排水が始まりました。
市によりますと、現在、この地区は、地下1メートルにまで地盤に水がある状態ですが、およそ9か月間かけて、地下3メートルの水位になるまで、少しずつ水を抜いていく計画だということです。
地元の代表を務める荒牧さんは、「液状化が起こった直後は住めないと思っていたが、これで安全に暮らせると思う。近見地区は今後、必ず良くなるという希望に燃えている」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20200528/5000008338.html
(ブログ者コメント)
以下は、NHK映像の3コマ。
2020年5月28日17時22分にNHK香川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前9時前、観音寺市大野原町のコンクリートのブロックなどの製造を手がける「K社」の工場の敷地内で、フォークリフトを使ってコンクリート板をトラックの荷台に積んでいたところ、荷台から板が1枚落下しました。
この事故で、このトラックで工場を訪れていた徳島県阿波市の会社員、森江さん(男性、71歳)が板の下敷きになりました。
森江さんは、頭などを強く打ち、およそ2時間半後に死亡が確認されました。
落下したコンクリート板は、重さが755キログラムで、事故当時は2枚ずつトラックの荷台に積んでいたということで、何らかの原因で1枚が落下したということです。
警察は事故の原因やいきさつ、それに落下防止の対策がとられていたかなどについて詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200528/8030006917.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の2コマ。
(2020年10月23日 修正1 ;追記)
2020年10月21日18時18分にNHK香川からは、荷物の種類や形に応じた作業計画が定められていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし5月、観音寺市にあるコンクリート製品の工場の敷地で、トラックの荷台から落下したコンクリート製品の下敷きになって運送業者の作業員が死亡した事故をめぐり、労働基準監督署は21日、作業をするうえで必要な計画が定められていなかったとして、この会社と現場責任者の書類を検察に送りました。
観音寺市大野原町にあるコンクリート製品のメーカー、「K社」の工場の敷地では、ことし5月、社員がフォークリフトを使って製品をトラックに積み込んでいた際に重さがおよそ700キロあるコンクリートの板が落下し、近くにいた71歳の運送業者の男性作業員が下敷きになって死亡しました。
フォークリフトを使う際は安全に作業ができるよう、あらかじめ荷物の種類や形に応じた作業計画を定めることが会社に義務づけられていますが、観音寺労働基準監督署が調べたところ、この会社ではコンクリートの板に応じた適切な計画を定めていなかったということです。
このため、労働基準監督署は法人としての「K社」と、現場責任者だった57歳の男性工場長の書類を労働安全衛生法違反の疑いで21日、高松地方検察庁に送りました。
「K社」はNHKの取材に対し、「取材には応じられない」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20201021/8030008284.html
2019年10月19日に掲載した元記事がブログサイト運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10095/
(2020年6月4日 修正3 ;追記)
2020年5月27日17時1分に産経新聞から、JR東日本は浸水した基地を10年500億円かけて対策するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は27日、昨年の台風19号で長野市の北陸新幹線の車両基地に浸水被害が出たことを踏まえた対応策をまとめた。
約80カ所で、千年に1度の大雨を念頭に、車両の避難計画を策定。
最大400の鉄道設備で、200年に1度の大雨を想定した土地のかさ上げや止水板設置などのハード対策を検討する。
北陸新幹線は、今後1年程度で、臨時列車を含め、ダイヤが完全復旧することも明らかにした。
長野の基地は暫定的に機能回復させ、北陸で運用する車両は、10編成120両が廃車になった分を含め、元通りになる。
最終的な基地の復旧は10年以内の期間を見込み、費用は約500億円という。
JR東によると、車両避難を積極的に進めるため、「計画運休」の期間が長引くケースが出るという。
鉄道設備のハード対策は、最長30年程度かけ、年間数十億円の費用がかかるとしている。
https://www.sankei.com/affairs/news/200527/afr2005270014-n1.html
18時24分にNHK信州からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
北陸新幹線は、去年10月の台風19号で長野市の長野新幹線車両センターが浸水した影響で、10編成120両が廃車になったほか、信号を制御する電気設備なども大きな被害を受けました。
JR東日本は鉄道施設の浸水対策をまとめ、長野新幹線車両センターについて、電気設備をかさ上げするほか、車両の点検を行う車庫は入り口に止水板を設置するなどの対策を実施することにしています。
工事は総額500億円規模で、スケジュールなどは施設を所有する鉄道・運輸機構と協議していくとしています。
またそのほかの鉄道施設についても、優先度の高いところから順次、同様の対策を進めることにしていて、対象は、最大400か所にのぼるということです。
さらに、1000年に1度のクラスの豪雨を想定した「想定最大規模降雨」で被害が想定される80か所の車両の留置施設では、気象庁のデータを用いて施設が浸水する可能性がある降雨量を算出するなどして、車両の避難を判断する指標を整備し、車両の浸水被害を防ぐことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20200527/1010013606.html
(2020年10月1日 修正4 ;追記)
台風進路が予想より西にずれたため、長野基地では車両避難が間に合わなかった。
※詳細は下記記事参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11058/
2020年5月27日13時15分にNHK神奈川から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前10時前、大和市中央にあるパン屋から「女性従業員が突然、倒れた」と消防に通報がありました。
警察によりますと、オーブンでパンを焼く作業をしていた従業員の男女10人のうち、女性5人が相次いで体調不良を訴えたということで、全員、病院に搬送されました。
このうち1人は搬送される際に歩くのが困難でしたが、いずれも命に別状はないということです。
5人がいた作業場は当時、換気扇が回っておらず、一酸化炭素の濃度が非常に高くなっていたということで、警察は換気が不十分だったため、一酸化炭素中毒になったとみて詳しい状況を調べています。
現場は大和駅から200メートルほど離れた場所で、店は高級食パンの専門店として今月、オープンしたばかりでした。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20200527/1050010336.html
5月27日16時55分にYAHOOニュース(TBS NEWS)からは、作業の途中から換気扇が回っていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
午前10時前、大和市中央の高級食パンの専門店で「気分が悪くなった人がいる」と通報がありました。
警察によりますと、オーブンでパンを焼いていた従業員6人が相次いで体調不良を訴え、病院に運ばれましたが、全員、命に別状はないということです。
店は開店前で、客はいませんでした。
店では午前3時半ごろから、従業員10人がオーブンでパンを焼いていましたが、作業の途中から、換気扇が回っていなかったということです。
警察は、店内の換気が不十分だったため一酸化炭素中毒になったとみて状況を調べています。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20200527-00000053-jnn-soci
(ブログ者コメント)
以下は、TBS映像の1コマ。
店舗面積としては、そう大きくはないように見受けられる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。