2023年1月9日20時45分にYAHOOニュース(ねとらぼ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京消防庁が公開した、石油ストーブにガソリンを誤給油する実験動画が注目を集めています。
爆発すると思っていた人が多いようですが、ある意味、もっと怖いかも……。
この実験は、灯油を買いに来た客にガソリンを販売してしまう誤販売事故を想定して行われたもの。
石油ストーブのカートリッジタンクに、ガソリンを給油して点火します。
すると意外にも、点火後しばらくは、ちゃんと石油を入れた場合と区別がつかない状態となります。
しかし、点火から約30分ほどすると、小さな炎が上がり始めました。
さらに点火から40分が経過すると、大きな炎が立ち上がる状態に。
点火後にストーブの元を離れていたら、火災につながってしまいそうです。
さらに、誤って2種以上の危険物が混ざった「コンタミ」の誤販売が起きた場合を想定して、石油とガソリンが混ざった燃料を給油して点火。
こちらも同じく、点火後時間がたってから異常燃焼により火が上がりました。
この実験動画は2021年12月に公開されたものですが、2022年12月に愛媛でガソリン混入灯油が販売された事故が起きたことから、今になって注目を集めたようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b301c5d86e46b3f4d250137c8d0a606f17e5c763
2023年1月10日19時16分にYAHOOニュース(北日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後、富山市の製薬会社工場内で、従業員の男性が遺体で見つかりました。
富山中央警察署などによりますと、9日午後3時40分ごろ、富山市荒川の医薬品製造販売会社「T製薬」の工場で、男性が製造タンクの中に頭から転落しているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。
男性は40代の従業員だということです。
タンクは幅1メートル、高さ1.4メートルの円筒状で、中には湿布薬の原料の液体が入っていました。
男性は、9日午前10時過ぎからタンクに原料を投入する作業を1人でしていましたが、作業の報告に来なかったため、ほかの従業員が探しにいき、発見したということです。
警察は11日以降、司法解剖を行うとともに、作業の内容など当時の状況を調べるということです。
会社は、男性が作業中に縦30センチ横40センチの投入口からタンク内に転落したとみていて、「予期せぬ事故が起きてしまった。安全対策を徹底していきたい」とコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4ad7d6c69a521445beee35a86a94cb0e467c445
1月10日18時42分にNHK富山からは、タンクは製造棟の4階にあった、午後になっても報告に来ないので捜しに行ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午後3時40分ごろ、富山市荒川にある製薬メーカー「T製薬」の工場で、男性従業員が湿布薬の製造タンクのなかで死亡しているのをほかの従業員が見つけました。
警察によりますと、男性が見つかったのは湿布薬を製造する4階建ての製造棟の4階部分にある円筒形のタンクの中です。
タンクは、幅1メートル、高さ1.4メートルで、なかには湿布薬の原料の溶液が入っていたということです。
警察によりますと、亡くなった男性は9日の朝から1人でタンク内に薬品の原料を投入する作業にあたっていて、午後になっても作業の報告に来ないことから、ほかの従業員が捜していたということです。
警察は、ほかの従業員から話を聞くなどして安全管理の状況や詳しい原因を調べるとともに、今後、司法解剖を行って男性の詳しい死因を調べることにしています。
会社は「事故原因の徹底調査を進め、安全対策の立案や再発防止に努めたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20230110/3060012309.html
2023年1月9日7時23分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警視庁は9日、東京空港署警備課長代理の女性警部(56)が、東京都大田区の署内で誤って実弾1発を発射したと発表した。
左わき下に装着したホルスターから拳銃を取り出そうとして作業台に拳銃をぶつけ、暴発させたという。
近くに同僚1人もいたが、けが人はいなかった。
署によると、女性警部は勤務を終えた9日午前0時20分ごろ、署地下1階の職員用通路に設置された作業台の前で、拳銃から弾を抜くため拳銃をホルスターから取り出そうとしたところ、勢い余って拳銃を台の角にぶつけて発射。
拳銃に安全装置はなく、発射された実弾は通路内で見つかった。
警部は「ホルスターが固く、拳銃を取り出そうと力を入れてしまった」と説明しているという。
署は「拳銃の適正な取り扱いについて指導を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントした。
https://www.asahi.com/articles/ASR192DYHR19UTIL001.html
2023年1月8日7時38分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
田んぼや畑などの野焼きによる死傷者が、兵庫県の淡路島内で後を絶たない。
自分で消そうとして衣服に燃え移るケースが多く、2019年以降で死者は3人、けが人は11人に上る。
淡路広域消防事務組合は、「延焼に気づいたら、すぐ通報してほしい」と呼びかけている。
同消防事務組合によると、島内では農閑期に下草を刈って焼く農家が多く、風にあおられて燃え広がる火災が頻繁に起きている。
死傷者は19年の4人から20年は0人と減少したが、21年は3人、22年は6人と増加。
今年もすでに1人が消火中にやけどを負った。
年齢別では、65歳以上の高齢者が12人と大半を占める。
死因は大やけどのほか、重傷で搬送された後に悪化した例や、消火中に心疾患を発症した例もあった。
軽傷で済んだケースを含め、ほとんどが延焼に気づいた時はけがをしておらず、自分で消火しようとして被害に遭っているという。
特に高齢者は「通報すると大ごとになる」「迷惑をかけたくない」とためらって通報が遅れる傾向があり、やけどを負ってから2日間も救急車を呼ばずに我慢していた人もいたという。
同消防事務組合の松下消防司令は、「淡路島では建物火災より野焼きで亡くなる人の方が多い。足で踏み消す、たたき消すといった行為は死につながる。バケツに水を用意するなど十分注意し、燃え広がったら体面など気にせず、すぐに助けを求めてほしい」と訴えている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230107-OYT1T50246/
2023年1月7日17時3分に産経新聞から、下記趣旨の記事が売られていたフグの写真付きでネット配信されていた。
千葉県は7日、南房総市富浦町青木、Tマート物産館内「M総合水産」が有毒部分を除去していないフグを店頭で販売していたと発表した。
昨年9月ごろから今月6日まで販売した。
安房保健所長がフグを回収するなど指導した。
県によると、販売されていたのはコガネフグ。
同水産は「売ってはいけないことを知らなかった」、「安くておいしく、珍しいので売れた」と説明している。
近隣の市場から購入していた。
15~20センチの小さいものは20円、大きいものは100円で販売されていた。
6日に保健所に「(皮やヒレなどを除去していない丸のままの)丸フグが販売されている」との通報があり、店頭販売が確認された。
6日に7尾を販売したが、それ以前は販売記録がなく、わからないという。
同水産は、有毒部分を除去したものでなければ食用として販売してはならないとの県の「ふぐの取り扱い等に関する条例」に違反しているという。
県は「現時点で当該品による健康被害はない」としている。
フグの毒は、テトロドトキシンと呼ばれ、毒力が大変強い。
有毒部分を食べると20分~3時間後に口や指先のしびれが始まり、まひが全身に及び、呼吸困難で死亡することがある。
https://www.sankei.com/article/20230107-BYJZ4JWFXRLLRMOBUZ3BZE4MXA/
1月8日9時18分に読売新聞からは、コガネフグはシロサバフグの別名など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県は7日、南房総市のTマート物産館内にある「M総合水産」で、有毒部分を除去していないシロサバフグ(別名コガネフグ)が販売されていたと発表した。
県は同社に商品の回収を指示し、購入者には食べずに返品するよう呼びかけている。
発表によると、同社は昨年9月頃から、店頭で処理されていないシロサバフグを販売していた。
今月6日には7匹が購入され、いずれも未回収という。
同日、買い物客から安房保健所に「フグが丸ごと売られている」との通報があった。
県衛生指導課によると、今のところ健康被害は確認されていない。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230107-OYT1T50229/
(ブログ者コメント)
〇厚労省資料によれば、シロサバフグの場合、筋肉や皮、精巣は無毒だが、肝臓や腸、卵巣は有毒だ。
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/animal_01.html
〇千葉県条例は下記。
鮮魚のプロなのに「処理していないフグを売ってはいけないことを知らなかった」というのは信じられない。
(取扱い等の制限) 第三条
ふぐは、処理したものでなければ、食用として販売してはならない。
ただし、販売にあつては、生ふぐをそのままの形体で、営業者又はふぐ処理師に販売するとき、及び食品衛生法第五十二 条第一項の規定による魚介類競り売り営業の許可に係る施設内において卸売業者、仲卸業者又は売買参加者に販売するとき、並びに加工され、又は料理されたふぐを販売するときは、この限りでない。
https://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/tetsuzuki/350/documents/fugujourei.pdf
〇南房総市にしばしば鮮魚を買いに行くブログ者。
見かけていたら、鮮魚店で売られているのなら問題ないだろうと思い、買っていたかもしれない。
さすがに内臓は食べないだろうが・・・。
2023年1月6日19時0分にNHK埼玉から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3年前の6月、八潮市の小中学校で給食を食べた児童や生徒など3400人余りが下痢や腹痛などの症状を訴え、保健所が調べたところ、給食に出された海藻サラダから病原大腸菌「O7」が検出され、集団食中毒の原因とされました。
県などによりますと、海藻は乾燥した状態から戻すために加熱処理をする必要がありましたが、当時、水で戻していたということです。
捜査を続けた結果、警察は、給食を調理した八潮市の「協同組合東部給食センター」の60代の男性役員と50代の女性社員を、従業員に対し加熱処理するよう十分な指示をしていなかったなどとして6日、業務上過失傷害の疑いで書類送検したことが捜査関係者への取材でわかりました。
また、調理を担当していた30代の男性社員も、業務上過失傷害の疑いで書類送検されたということです。
書類送検について、「協同組合東部給食センター」は「詳細について確認中のため、コメントは差し控える」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnws/saitama/20230106/1100015833.html
※事故から5ケ月後、2020年11月16日付で埼玉新聞からは、当日調理が原則だが前日に水戻しし、加熱処理しなかったために菌が増殖したなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
今年6月、民間業者に委託していた埼玉県八潮市の学校給食で3千人を超える児童生徒が食中毒を発症した問題で、4カ月にわたり停止していた給食の提供が10日、市内の小中学校で再開された。
4日には市教委が設置した学校給食審議会が、現在の全面民間委託方式から公設方式に移行することなどを市に答申し、安全体制の整備を促した。
給食再開後も弁当を持参する児童生徒が見られる中で、保護者は「信じるしかない」という。
給食を提供するのは、市内にある民間の「協同組合東部給食センター」。
約40年にわたり、市内全15小中学校の給食を調理し提供してきた。
6月下旬、病原大腸菌O(オー)7による集団食中毒が発生し、児童生徒ら3453人が下痢や腹痛などを発症した。
管轄の草加保健所などの調査で、食材の海藻ミックスとワカメにO7が付着していたことが判明。
県食品安全課は「原材料を前日に水戻ししたことで病原大腸菌が増え、加熱処理をしなかったため滅菌できなかった」と分析した。
学校給食は、文科省が定める学校給食衛生管理基準に基づいて調理される。
食中毒を招いた調理工程に対し、関係者の目は厳しい。
県東部の自治体担当者は「当日の調理が原則。本当であればちょっと考えられない」と首をかしげる。
給食を民間業者が調理、提供する県内自治体は、八潮市や久喜市の旧久喜地域など。
久喜市で給食を提供する全国農協食品久喜工場の担当者も、「今回たまたまだったのかもしれないが、果物以外は必ず加熱するのは当然で、あり得ない話」とみる。
長期にわたり給食が中止となったことで、保護者からは給食再開を求める声が多く寄せられた。
市はPTA連合会や校長会と協議し、
▽前日調理を行わない
▽加熱調理を徹底する
▽調理後2時間以内の喫食に努める
などの改善策を講じながら再開を決定。
市が委託した第三者機関による衛生チェックも行うとした。
給食停止の期間中、保護者は不便を強いられた。
小学生と中学生の子どもを持つ母親は、再開について「保護者の負担も考えると良かったのでは」としつつ、「私たちは信じるしかない。市やセンターには最善の注意を払ってほしい」と注文する。
市によると、児童生徒の1割程度が、給食への不安などから弁当の持参を続けているという。
公設方式への移行を答申した学校給食審は、全面民間委託方式では栄養管理などを担う栄養教諭や学校栄養職員が配置できない点を指摘。
移行までの期間も市や同センターの取り組みをチェックし、指導や助言ができる第三者委の設置などを求めた。
市教委の担当者は、「審議会の答申を受けて課題点を整理し、関係部署と連携して検討を進めたい」と話している。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2020/11/16/11_.html
※以下は埼玉県資料の主要点要約。
要因1)
海藻サラダの原料だった赤すぎのりから大腸菌が検出された。
ただ、他の流通先では問題なし。
要因2)
調理後、配送から喫食まで冷蔵保管されていなかった。
改善点)
前日に水戻しし、冷蔵庫で保管後、翌日に調理配送するようになっていたマニュアルを、当日に湯戻しし真空冷却した後に調理するよう改めた。
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000756179.pdf
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、乾燥したワカメは水で戻して調理するのが一般的らしい。
その点、ならびに他の流通先で問題は出ていないことから考えると、今回の事例は6月下旬という気温の高い中、水で戻した海藻やワカメをマニュアルに反し、1晩、常温保存していたことが問題だったと思われる。
それなら対策としてはマニュアル遵守だけでよさそうなものだが、群を抜いた発症者の多さから、それだけではダメだと判断されたのかもしれない。
(2023年1月21日 修正1 ;タイトル修正)
読者の方からのコメントに応じ、タイトルを部分修正した。
旧タイトルは下記。
『[昔] 2020年6月 埼玉県八潮市で小中学生3400人がO157食中毒、給食食材の海藻を前日に水洗い後、マニュアルに反し冷蔵保管しなかったため菌が増殖した』
2023年1月7日13時35分にYAHOOニュース(関西テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府岸和田市の公園で、遊具で遊んでいた女児が指を切断する事故がありました。
消防によると6日午後1時50分ごろ、大阪府岸和田市の下池田公園で、市内に住む7歳の女児が左手の人差し指を第一関節部分から切断しました。
岸和田市によると、女児は「ターザンロープ」と呼ばれる滑車のついたロープにつかまって滑り降りる遊具で遊んでいたということです。
市は事故を受けて、「ターザンロープ」の使用を中止しました。
市の担当者は7日午前、「詳しいけがの程度や事故状況はまだ分かっていない」と話していて、週明けにも遊具の緊急点検を行うとしています。
事故が起きた「ターザンロープ」は30年以上前から設置されていて、事故は初めてだということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d408da23d152d7791317a84b67332d9d2545b9b
1月6日22時15分に産経新聞からは、母親と弟の3人で公園に来て一人で遊んでいたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後1時50分ごろ、大阪府岸和田市下池田町の下池田(しもいけだ)公園で、遊具の「ターザンロープ」で遊んでいた市内の小学1年の女子児童(7)が左手の人さし指を切断する大けがをした。
公園を管理する同市はこの遊具の使用を当面中止する。
同市などによると、「遊具で遊んでいた娘が指を切断した」と母親から119番があった。
女児は遊具に指を挟んだとみられ、左手の人さし指の第1関節と第2関節の間を切断し、病院に搬送された。
ターザンロープは、滑車のついたロープにつかまって、公園内に張られたワイヤを滑り降りる遊具。
女児は母親と弟の3人で公園を訪れ、当時、1人で遊具で遊んでいたとみられる。
公園は市の指定管理者が毎月目視による点検を実施しており、異常はなかったという。
市が管理する公園でこの遊具を使用しているのは下池田公園のみといい、事故の詳しい状況や原因を調べる。
https://www.sankei.com/article/20230106-HJMOF4UEMFOKVFP5HYVFM7X53U/
1月6日21時42分に朝日新聞からは、滑車部分に挟んだという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府岸和田市は6日、下池田公園(同市下池田町1丁目)の遊具で遊んでいた市内の小学1年の女児(7)が、左手の人さし指を挟んで切断する事故があったと発表した。
市によると、事故があったのは「ターザンロープ」と呼ばれる遊具で、滑車のついたロープにつかまって遊ぶ。
女児は同日午後1時50分ごろ、滑車部分に左手を挟み込み、救急搬送されたという。
市は事故を受けて遊具の使用を中止し、今後、緊急点検する方針。
https://www.asahi.com/articles/ASR16741WR16OXIE02Y.html
(2023年5月4日 修正1 ;追記)
2023年5月3日7時1分に朝日新聞からは、上部ワイヤに左手が触れた際に滑車カバーの隙間に指が挟まった、滑車に手が届いたことが問題、02年以降は業界団体が届かなくするための基準を設けたが、今回の遊具はそれ以前に設置されたものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
公園にある遊具「ターザンロープ」で、7歳の女の子が指を切断する事故が1月にあった。
ターザンロープは、滑車のついたロープにつかまって遊ぶ仕組み。
なぜ、大けがにつながってしまったのか。
楽しみながら安全を守るにはどうすればよいのか。
現場で探った。
【解説インフォ】ターザンロープのつり下げ部の安全基準。事故のあったものは手が届いてしまう構造になっていた。
事故があったのは、大阪府岸和田市にある下池田公園。
事故の数日後に現場を訪れると、ターザンロープには「使用禁止」の表示があった。
公園でおしゃべりしていた子どもたちは「事故が起きてショック。いつも遊んでいたのに」と、表示を見ながら話した。
事故がどのようにして起きたのか、公園を所有する岸和田市は、けがをした女の子の親を通じて聞き取っていた。
それによると、女の子はつり下がっているロープを股に挟み、ロープの下部にある団子状の結び目に座る形で滑っていた。
想定された正しい遊び方をしていたとみられる。
ところが、中間地点を過ぎた後、何らかの拍子に上部のワイヤに左手が触れた際、滑車カバーにある数センチの隙間に人さし指が挟まり、指の先を切断してしまった。
女の子は病院に救急搬送され、手術を受けた。
ターザンロープにつかまって滑ると、スピード感や爽快感が味わえる。
岸和田市は1990年、下池田公園にターザンロープを取り付けた。
順番待ちの列ができるほど、子どもたちに親しまれてきたという。
【市の担当者「手が届いてしまう構造になっていたのが問題」】
遊具の管理や安全の確保はどうなっていたのか。
市の説明では、公園の指定管理者が月1回程度、目視や触手で遊具の点検をし、異常はなかった。
市は2021年度、経年劣化が進んでいたワイヤやロープのほか、滑車部分を交換していた。
今回の事故が起きるまで、大きな事故はなかったという。
ただ、現在の基準から見ると、構造上の問題があったことも判明した。
問題は、ロープの長さにあった。
遊具メーカーなどでつくる一般社団法人「日本公園施設業協会」(東京)は02年以降に自主的な安全基準を定めた。
それによると、ワイヤからロープ下端部までの長さは1・75メートル以上なければならないとしている。
ところが、今回の遊具のロープは長さ約1メートルしかなかった。
この基準は、児童が結び目に立ち乗りした場合でもワイヤに手が届かないようにするためのものだ。
だが、今回の遊具は基準ができるより前に作られており、基準を満たしていなかった。
ワイヤから地面までの高さも最短で約1・85メートルしかなかった。
詳しい経緯はわかっていないが、使っているうちに、地面などに足が当たらないようにロープの長さを短くしていった可能性も考えられるという。
今回の事故について、市の担当者は「ロープが短く、(ワイヤに)手が届いてしまう構造になっていたのが問題」という見方を示した。
「管理者としては、ロープなどが傷み、児童らが落下してけがをする危険性を気にしていた」と話す。
点検では、遊具自体の傷みや異常を確認していたが、構造的な問題までは見ていなかったという。
滑車部分を作った会社は取材に対し、「悲しい事故だと思う。通常はワイヤ部分に手が届かないよう設計されており、今まで(カバーの隙間に指を挟んだ)事例の報告はなかった」と回答した。
今回の事故の過失の有無について、市の担当者は「現時点ではどうとも言えない」としつつ、「安全基準をクリアできていたのかと言われたら、必ずしもそうでなかった点は確かにある」と話す。
【どこの自治体も同じ悩みを抱えている】
遊具の安全を保つために、自治体はどのように整備していけばよいのか。
まずは、遊具が使える期間。
国土交通省によると、遊具の標準的な使用期間は木製が10年、鉄製は15年が目安だ。
だが、岸和田市によると、市内の公園約300カ所にある約1千基の遊具のうち、その期間を超えて使っている遊具は8~9割にのぼるという。
子育て世代を中心に、公園の安全や充実を求める声もあり、老朽化対策は課題だった。
遊具を新たに設置すると、1基あたり数百万円以上することもある。
市の担当者は「予算には限りがある。ターザンロープも経年劣化の中、繰り返し補修で対応せざるをえなかった」と明かす。
「使用基準を厳格に当てはめていくと、遊具の数を減らしたり、すべての公園にブランコや滑り台などがある現状の配置を変えたりしていかなくてはいけない」とした上で、「安全性に問題がなければ、遊具を使えるところまで使っているのが現状で、どこの自治体も同じ悩みを抱えていると思う」と話す。
事故を受け、大阪府や周辺の自治体も対応を迫られた。
府は府営公園12カ所にあるターザンロープ17基の緊急点検をし、異常がないことを確認。
大阪府八尾市でも、市内の五つの公園にあるターザンロープの使用を取りやめた。
岸和田市は23年度の当初予算に、ターザンロープの更新費約300万円を計上した。
市の担当者は「子どもらに人気がある遊具なので、一つの事故があったからといって楽しみを取り上げてしまっていいのかとの声もある。今後事故が起きないよう、事故に遭われた方や利用者らと協議しながら、対応を決めたい」と話した。
◇ 記事の肩書や年齢などは2023年4月12日時点のものです
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf670891efbffbb44ce0f9964d482d2f5ad3e946
※キーワード;変更管理
2023年1月6日18時44分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後、北谷町で建設中のマンションの敷地内で整備が進められていた立体駐車場に34歳の会社員の男性が挟まれ、心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、死亡しました。
6日午後1時40分すぎ、北谷町伊平のマンションの建設現場から「男性が立体駐車場に挟まれている」と消防に通報がありました。
警察や消防によりますと、挟まれたのはマンションの建設にあたっていた、沖縄市高原に住む会社員の坂本さんで、周囲にいた作業員が助け出し、心肺停止の状態で救急車で運ばれましたが、病院で死亡が確認されました。
午後2時20分すぎにNHKのヘリコプターから撮影した映像では、建設中のマンションの立体駐車場に黄色い規制線が張られ、警察官が作業員から話を聞いている様子が見られました。
現場は今月完成予定の10階建てのマンションの立体駐車場で、警察が詳しい事故の原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20230106/5090021477.html
1月6日19時21分にYAHOOニュース(琉球放送)からは、電気工事中に車を載せる重さ3トンの台が落下したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月6日午後1時半すぎ、北谷町伊平にある建築中のマンションの立体駐車場で「男性作業員が機械に挟まれている」と、ほかの作業員から119番通報がありました。
挟まれたのは沖縄市の会社員(34)で、病院に運ばれましたが、間もなく死亡が確認されました。
男性は当時、立体駐車場の中で電気工事の作業をしていて、何らかの原因で車を載せる重さ3トンの台が落下し、挟まれたとみられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d64705825fbda8684f3f0def42ebdbf3a0ac6b4a
1月7日9時27分にYAHOOニュース(沖縄タイムス)からは、挟まれた男性は配線工事をしていた、近くにいた作業員がパワーショベルを使うなどして救出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ニライ消防本部や沖縄署によると、マンションのそばにある立体駐車場の配線工事をしていた沖縄市の会社員(34)が、車を載せる昇降式の台の間に数分間挟まれ、心肺停止の状態で沖縄市内の病院に搬送されたが、午後3時過ぎに死亡が確認された。
男性は左下半身を強く挟まれ、近くにいた建設作業員らがパワーショベルを使うなどして救出した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d0db72491ab6f3a3d680e57a4e66f01ef98801a
1月7日12時10分にYAHOOニュース(琉球朝日放送)からは、車を載せるための鉄の板が50cm高さから落下したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後1時半すぎ、北谷町伊平のマンションの建設工事現場で「男性が立体駐車場に挟まれて意識がない」と、現場の作業員から119番通報がありました。
立体駐車場の作業をしていて車をのせるための鉄の板がおよそ50センチの高さから落下し、男性は左下半身が挟まれました。
男性は34歳の会社員で、作業員らによって救出されましたが、すでに意識はなく、およそ3時間後に死亡が確認されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e390ae981ae752b90ab750670117d6e5f69a16fc
2023年1月5日22時42分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市交通局は5日、市営地下鉄西神中央駅(同市西区)で4日、ホームにいた女児が停車中の電車の運転席に立ち入り、機器を操作するトラブルがあったと発表した。
電車は終点の同駅に到着後、折り返し運転のため運転士と車掌が先頭と最後尾の乗務位置を交代する途中で、運転士が内規に反して運転席の扉の鍵をかけていなかった。
同市交通局によると、4日午後7時55分頃、発車前の西神中央発新神戸行き電車(6両編成)の運転席に女児がいるのを車掌が発見。
女児は約3分間、機器を触っており、車内の照明や行き先の表示が一時消えた。
電車は動かせない状態だった。
運行への支障を確認する作業が行われた影響で計23本が最大18分遅れ、約3000人に影響が出た。
女児は車掌に注意されて運転席から出たが、その後、別のホームの電車の運転席にも立ち入った。
この電車も無施錠で、市交通局は「迷惑をかけ、深くおわびする。施錠を徹底する」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230105-OYT1T50191/
1月5日21時29分に朝日新聞からは、女児は1人で駅に来ていた、停車中の列車は運転操作や扉の開閉はできない仕組みになっているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央駅(神戸市西区)で4日夜、停車していた車両の乗務員室に女児が入り込んで機器を触り、車内の照明が消えるなどのトラブルがあった。
5日、神戸市交通局が発表した。
同局などによると、車両が4日午後7時50分ごろ同駅に着き、運転士と車掌が先頭と最後尾の乗務位置を交代する際、運転士が扉の施錠をし忘れて乗務員室を離れた。
その3分後に1人で駅に来ていた女児が乗務員席に立ち入って機器類を触ったため、照明や行き先表示が消えた。
照明が消えていることに気づいた車掌が乗務員室内で女児を発見。
安全確認のため乗客を別の列車に振り替えて約11分後に運行を再開した。
約3千人に影響がでた。
同局によると、停車中の列車は乗務員以外による運転操作や扉開閉ができない仕組みになっているという。
https://www.asahi.com/articles/ASR157337R15PIHB01C.html
1月5日19時12分に産経新聞からは、運転席に立ち入ったのは幼児だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市は5日、市営地下鉄西神・山手線西神中央駅(同市西区)で4日、停車中だった列車の運転席に幼児が無断で立ち入って機器を操作し、車内の電気が一時消えるトラブルがあったと発表した。
乗務員が交代で運転席を離れた際、扉の施錠を忘れていたという。
市によると、4日午後7時55分ごろ、同駅始発で新神戸行き列車の運転席に幼児がいるのを車掌が発見。
幼児は機器を操作し、車内の電気が消えた。
運転操作はできない仕組みだった。
安全確認のため別の車両に振り替えるなどし、計23本が最大18分遅れ、約3千人に影響が出た。
https://www.sankei.com/article/20230105-ZFEYOM5LEBIO7LN2WBJZFRPSGU/
(ブログ者コメント)
1人で駅に来ていたという女児(幼児?)。
年齢や駅に来たいきさつについて報じられた記事がないか探してみたが、見つからなかった。
2023年1月5日6時25分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日夕方、愛知県あま市のリサイクル会社で、従業員の男性がごみ焼却炉の中で作業中に機械に挟まれ死亡しました。
4日午後4時半ごろ、あま市二ツ寺のK清掃リサイクルセンターで「人が機械に挟まれて心肺停止状態です」と、従業員から消防に通報がありました。
消防が駆けつけたところ、社員の山中さん(60)が、ごみを押し出す機械と焼却炉の壁の間に挟まれていて、病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡しました。
死因は、腹部を挟まれたことによる出血性ショックでした。
警察によりますと、山中さんは別の作業員らと焼却炉の中の機械を停止させてメンテナンスをしていましたが、突然動き出し、機械と炉の壁の間に挟まれたということです。
警察は、業務上過失致死の可能性も視野に、事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6c7ee6c32e31f5af162a2b5f9ca703a5434495c
2023年1月4日19時3分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前0時50分ごろ、韓国・ソウルで歩道橋が突然、下にグニャリと落下しました。
その瞬間を捉えた映像をよく見てみると、歩道橋を支える鉄骨から部品が飛び散り、接合部分が外れたことがわかりました。
幅2.5メートル、長さ105メートルの歩道橋が落下したのです。
幸い、この時に歩行者は、誰もいませんでした。
事故の前と後を比較した写真を見比べると、事故前はアーチ型の歩道橋でしたが、事故後は、逆にU型に湾曲していることがわかります。
2016年に開通した、この歩道橋。
事故の原因は…?
住民は数日前から“ある異変”を感じていました。
住民男性:
「10日くらい前に、変に揺れてる気がしました」
ソウル市などは事故の原因について、今後、設計上の問題などを調査する予定です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd05992ca06d96603d1e082067b605a9faba2432
1月4日16時6分にYAHOOニュース(朝鮮日報)からは、施工会社は既に廃業、4日前から変形情報が2回寄せられていたが積極的に対応せず、昨年末の点検では異常なしなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ソウル市永登浦区新道林駅近くで鉄製の歩道橋がぐにゃりと変形する事故が起きた。
問題の歩道橋は先月の安全点検で「A等級(異常なし)」だった。
警察と永登浦区などによると、3日午前1時40分ごろ、永登浦区道林洞と新道林駅を結ぶ「道林歩道橋」が変形し、歩道橋とその下を通る遊歩道、サイクリングロードの通行が規制された。
直前の午前1時20分ごろ、歩道橋が傾いているという通報があり、警察と消防が現場に急行して、通行を規制した。
事故当時の監視カメラ映像を見ると、橋がい大きく揺れ、突然沈降したことが判明した。
現場調査の結果、歩道橋の両側の支持台の鉄筋コンクリートが一部破損していた。
人命被害はなかった。
この歩道橋は幅2.5メートル、長さ104.6メートルで、28億ウォン(約2億8700万円)をかけ、2015年4月に着工し、16年6月に開通した。
歩道橋は中央部分が高いアーチ型で、鋼材を組んで建設された。
施工会社は既に廃業している。
今回の事故について、永登浦区の対応が不十分だったとの指摘が出ている。
先月31日、行政安全部に「歩道橋の外形が変形した」という情報提供があり、2日午前には「橋が沈み込んだ」という通報もあった。
しかし、永登浦区庁は特別な措置を取っていなかった。
永登浦区によると、区庁の担当者は通報内容を事故前日の2日午後に確認したが、積極的な措置を取らなかったという。
この歩道橋は年2回の定期安全点検を受けてきたが、昨年10月28日から12月15日まで行われた点検では「A等級」の判定を受けていた。
歩道橋が変形した原因は明らかになっていない。
雇用労働部大韓民国産業現場教授団の崔銘起(チェ・ミョンギ)教授は、「橋を構成する鉄素材が荷重に耐えられず変形したと推定される。荷重設計を誤ったか、資材が不十分だった可能性がある」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3604875f888e1b05cba7e947dc779f7f0a718db1
(ブログ者コメント)
接合部分の部品が飛んだ件だが、それは原因ではなく、橋が変形した結果として起きた現象のような気がする。
2023年1月2日18時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高速道路上には、この先の渋滞状況や所要時間などの有益な情報を示す「電光掲示板」があります。
【画像】「えっ!? こんなところで渋滞するの?」 意外な「渋滞」発生の理由を画像で見る(22枚)
掲示された情報のなかには「赤い三角のマーク」が表示されることがありますが、これは一体なにを意味しているのでしょうか。
週末を中心に発生する渋滞は、原因となる交通量の増減や事故処理の状況など複合的な要素によって、刻一刻と状況が変わっていきます。
そんな道路上の流動をドライバーにリアルタイムで伝えるのが電光掲示板の役割です。
随所に設置される電光掲示板の情報を参考に、ルートを変更した経験を持つ人もいるでしょう。
たとえば「この先渋滞 3km 30分」や「所沢-嵐山小川 渋滞30km 90分」、また東名高速道路や中央自動車道などで左右ルートが分かれる場合には「左ルート 工事渋滞 2km 5分」といったように、自車位置から先の周辺渋滞情報などが表示されます。
さらに渋滞の文字情報に加えて、赤い三角形のマークが表示されることがありますが、これはいったいなにを表しているのでしょうか。
この赤い三角マークの正体について、NEXCO中日本の広報担当者は以下のように話します。
「渋滞が増加傾向の場合に赤い三角マークを表示しており、渋滞が縮小傾向にある場合は表示されません。
マークの表示を確認したら、急いでいるときなど、必要や状況に応じて柔軟に経路を変更していただくことに役立てていただけたらと思います」
この情報は、高速道路に設置されているトラフィックカウンターの情報をもとに表示されており、過去のパターンから渋滞が増加傾向になる可能性が高いと判断した場合に、所要時間の横に赤い三角マークを自動で(手動も可)表示させるといいます。
各トラフィックカウンターは、例えば首都圏近郊では2kmおき、首都高速道路では300mから600mの間隔で設置され、通行した車両の台数や小型車・大型車などの判別、通過速度などを24時間365日計測しています。
高速道路を巡回するパトロールカーなど道路職員らの目視情報なども同時に集約され、常にリアルタイムで道路交通管制センターに送られ続けています。
※ ※ ※
赤い三角マークは、同区間で並行して通る2つの経路について、ドライバーが容易に選択しやすくするよう導入された経緯があります。
例えば、東名高速道路では「東京ICから豊川IC間」、また並行して走る新東名高速道路では「御殿場JCTから三ヶ日JCT間」にある道路情報板に表示されます。
そのときの自車の状況に応じて、迂回するルートを探すための有効な参考情報となるのです。
また他の高速道路でも、道路情報板における赤い三角マークは使用されています。
NEXCO西日本でも、5km以上の渋滞を対象として、渋滞が増加傾向にある場合に表示。
同様に、阪神高速道路では2011年から、首都高速道路では2006年から導入されており、NEXCO東日本なども導入しています。
また、首都高速道路やNEXCO東日本では、渋滞が増加しているときの右上がりの赤い三角マークだけでなく、減少傾向にあるときには右下がりの緑色の三角マークも表示されています。
なお、渋滞の迂回ルートは、NEXCOなど道路各社のホームページなどから探すことができ、各経路の目安となる通過時間も確認することができます。
高速道路で渋滞に直面してしまうと、ドライバーはついイライラしてしまいがちですが、こうした有益な情報を活用しながら、冷静な判断をおこなうとともに、安全運転を心がけましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/721fa9e87b128032c06304f2b9040ee2affdc6e4
2023年1月2日10時40分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
シリーズ「名医のいる相談室」では、各分野の専門医が病気の予防法や対処法など、健康に関する悩みをわかりやすく解説。
今回は、正月三が日に集中する「餅をのどに詰まらせてしまう事故」について、福井大学医学部付属病院救急救命科科長で総合診療部教授の林寛之先生に徹底解説してもらう。
【餅がのどに詰まる原因】
正月に多発する餅などを喉に詰まらせた時の対処法についてお話しします。
基本的には、餅を詰まらせる事故というのは、ほとんどが高齢者ですから、加齢に伴う嚥下機能の低下というのが一番の原因になります。
理由は、
①実際噛もうと思っていても歯が少ないためちゃんと噛めない
②唾液がちゃんと出ないので飲み込むのが下手になる
③"ゴックン"と喉を持ち上げる力も弱くなる
④そして、詰まりそうなときにする咳がすごく下手になる
この4つの機序で餅が詰まったときにうまく出せなくなっています。
餅は、喉の声帯の上に詰まっている場合はまだ良いのですが、その奥の気管に入ってしまうと、鋳型のように中に詰まってしまいます。
分岐した片方に見える白いものが、餅がガッツリ詰まっているパターンです。
黒い方は餅は見えていません、もっと奥に入っています。
我々医療者が吸引器で餅を引いても、吸引器に餅が詰まってしまいます。
餅を取り除いて何回も繰り返しやるんですが、実際に脳には酸素が十分に供給できなくなってしまうという、非常に悲しい結果になります。
ですから声帯の上にある時に、なるべく餅を取れるようにしてほしいです。
この画像は、喉の声帯の下の気管に入ったところで、気管が右と左に分岐します。
【4分間が勝負・・・窒息したら「頭を下に」】
人間は、窒息すると4分で脳がやられ始めてしまう。
4分勝負なんです。
どんなに腕の良い医者に早くかかったとしても間に合わない。
救急車を呼んでも間に合わないということが圧倒的に多いです。
ですから、喉に餅を詰まらせた場合は、その場での対処がすごく大事になります。
ここで問題です。
食事中におじいさんが喉に餅を詰まらせて、激しく咳き込んでいます。
その時、どうしますか?
(1)そのまま咳をさせておく
(2)背中をトントン叩く
答えは、(1)です。
咳込んでいるときは咳をさせる。
基本的には、気道に餅が引っかかっていたとしても、咳をしているということは完全には詰まっていないということ。
少しでも空気が通る道があるということは、まだ少し息が出来ている状態です。
ですから、不完全閉塞の時にはなるべく咳をさせてあげる、じっと見守ってあげてください。
時々、レストランなどに行って咳き込むと、恥ずかしくてトイレに行って咳き込もうとする人がいます。
一人で行って、そこで完全閉塞になってしまうと、誰も助けられなくなるので、誰か必ずついていってください。
実は、今の心肺蘇生のガイドラインには「背中を叩く」と書いてありますが、背中・体を起こしたままパンパン叩くと、地球には重力がありますから、餅がスポッと下がって詰まってしまい、完全閉塞の状態を作ってしまうので、今まで激しく咳をしていたおじいさんが急に咳をしなくなる。
これは完全に詰まったということになります。
背中を叩く場合は、必ず重力を利用して、頭を下げて気管の位置が真っ逆さまになるようなつもりで、頭をグッと下げて背中を叩く。
子供の場合は簡単に逆さまにできるので、自分の膝の上に乗せて逆さまにして背中を叩くと良いです。
しかし年配の方、大人の場合は、頭を下げるとなかなか角度がつかないので、大人何人かでしっかり逆さまに近い状態にして、肩甲骨の間をパンパンパンと強く5回叩いてください。
この形で出てこないかどうかを見てください。
これを繰り返します。
【完全に詰まったら「ハイムリッヒ法」】
おじいさんが本当に餅を喉に詰まらせて、全く咳ができない、すごく弱々しくなってしまった、完全閉塞の場合はどうしたらいいのか。
この場合は、「ハイムリッヒ法」をやっていただきます。
空気鉄砲みたいなものをイメージしてください。
完全に詰まっているわけですから、空気鉄砲に栓をして押すと、栓がポンと飛び出します。
人間の肺は必ず残気量といって空気がまだ残っています。
それを利用します。
後ろから羽交い締めにして、握り拳を2つ重ねます。
そして「へそ」と「みぞおち」の間の柔らかいところにあてて、斜め上にフンッと引き上げる。
絞り込みます。
これを5~10回、フンッ、フンッと繰り返すと、詰まった餅がポーンと出てくる。
または、患者を寝かせて口の中を見てください。
餅が見えたら餅を取る。
もし可能であれば、大きなスプーンを少し曲げて舌根を持ち上げると、餅が見えることがあります。
そうした場合は、箸などで取ってください。
ただ、箸は喉を突くと危険なので、十分に気を付けてやってください。
餅が見えないのに指を突っ込むのは絶対にやめてください。
何となく触れそうと、餅が見えていないのに指を突っ込むと、奥に行って完全に詰まってしまったということが往々にしてあります。
従って、餅が見えたら取る。 見えなかったらハイムリッヒ法を繰り返す。
もちろん4分勝負なので、みなさんが頑張ると同時に、救急隊員になるべく早く来て欲しいので、119番は一番最初にしてください。
【心臓マッサージも視野に】
完全に意識も失い、ぐったりしてハイムリッヒ法でも出せない場合は、これは窒息の心肺停止状態に近いので、患者さんを仰向けに寝かせて胸骨圧迫、一般に言われる「心臓マッサージ」をする必要があります。
胸骨の下半分を押してください。
胸の厚みの3分の1、5~6センチ引っ込むぐらいやってください。
スピードは、1分間に100~120回のペースで押す。
ポ~ニョ、ポ~ニョ、ポニョ魚の子、青い海からやってきた~♪
このスピードが120回です。
心臓マッサージは1分間120回ぐらいで押す方が蘇生率が高いので、それぐらいで一生懸命やってください。
胸を押すことによって、それだけでも少し詰まっているものを押し出す力になります。
心臓マッサージを一生懸命頑張って、救急車が来るのを待ってください。
そのほかにも、掃除機の先にアダプターをつけて口の中に詰まったものを吸引するという器具も市販されています。
高齢者の施設で扱っているところもあります。
しかし、実際に掃除機の先の細いところで取れるかというと、まだ検証されていないので、はっきりとはわかりません。
【普段から誤嚥に注意】
高齢者で普段から誤嚥しやすい人、ご飯を食べるとすぐゴホゴホ咳き込む人は、餅に限らず、肉や液体の味噌汁などでも誤嚥します。
窒息することも非常に多いです。
餅を食べる場合、1回に口に入れる量を少なくして、細かく切る。
トロットロに柔らかくしたら良いかというと、そうでもなくて、結構、喉の中で伸びて上手く飲み込めないということもあります。
奥に入ってしまい、特に気管支に入ってしまうとなかなか取れないので、良い加減の硬さにする、あまりトロトロもおすすめできません。
年配の方には、ゆっくりしっかり噛んで小さくして飲み込んでもらう。
その時に、唾液が少ないので、なるべくお茶とか飲み物で喉を濡らしながら飲み込むことが大事です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d6f4fb5fffff17585acb118d9cbc13e883f84a9
2023年1月6日13時9分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県袖ケ浦市の住民が新年早々、「異臭」に悩まされています。
市には、異臭に関する問い合わせが4日までに約100件寄せられていて、中には体調不良を訴える住民も出ています。
一体何が起きているのでしょうか。
【写真を見る】「火事のような臭い」元日夜から“異臭”で住民困惑…原因はバイオマス発電の燃料“木質ペレット”の発火か 千葉・袖ケ浦市【news23】
【元日から住宅街で“異臭” 「火事のような臭い」「外に出たくない」体調不良訴えも】
千葉県袖ケ浦市の住民が新年早々から悩まされているもの・・・。
それは、「臭い」です。
周辺住民:
「燃えるような、火事のような臭い。外に出るとやっぱり臭いので、あんまり外に出たくないなっていう気持ちになります」
周辺住民:
「あれ?うちが火事かしらって。帰ってきてすぐだったんで。すごく臭いなって」
周辺住民:
「やっぱり人体に影響があったら怖いですよね」
記者:
「異臭の原因となっているのは、発電所にあるタンクです。現在も白煙が立ち上っています」
消防などによりますと、元日の午後10時半ごろ、大阪ガスの系列会社が運営する「袖ヶ浦バイオマス発電所」で、燃料となる木質ペレットを最大1万トン貯蔵できるサイロから発火。
けが人はいませんでしたが、消防によりますと、ペレットがサイロの9割まで貯蔵されているものもあり、火災から5日目となる現在も鎮火の目処はたっていません。
1月5日放送時点でサイロ内に窒素を注入するなど、延焼防止の措置をとっているということです。
記者:
「発電所から約2キロ離れた住宅街でも、マスクをしていても薪を燃やしたような臭いがします」
袖ケ浦市によりますと、異臭に関しての問い合わせが1月4日までに、約100件寄せられているといいます。
発電所を管理する会社によりますと、人体への影響はないとみられていますが、体調不良を訴える声も寄せられていることから専門機関に依頼し、調査を行っているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d5142c1d7838f1c421b78693c0630cad5c30263
1月6日20時41分に毎日新聞からは、営業運転に向け試運転の段階だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県袖ケ浦市の「袖ケ浦バイオマス発電所」のサイロ内で年明け前後に火災が発生し、6日夕になってもくすぶり続けている。
周辺には焦げたような臭いが広がり、住民から市などに苦情が寄せられている。
発電所は大阪ガスグループの「Daigasガスアンドパワーソリューション」(大阪市中央区)が運営。
現在は営業運転開始に向けた試運転の段階だ。
袖ケ浦市消防本部によると、火災は1日午前3時過ぎに同社から通報があった。
約3時間後に鎮火したが、同日午後10時半ごろ、再び白煙が上がったという。
燃料貯蔵サイロ内に保管していた木質ペレットが発酵し、自然発火したらしい。
散水や窒素ガスの注入によって燃焼を抑えようとしているが、鎮火のめどは立っていない。
同社は「健康被害に至る有害なものは放出されていないと考えている」としている。
ただ、周辺には焦げたような臭いが広がり、住民は困惑している。
現場に近いJR長浦駅近くの商店主は、「窓を閉めても臭いが入り込んでくる。どうにもならない」と話した。
市によると、5日までに約200件の苦情が寄せられた。
同社は「住民の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます」とのコメントを出した。
https://mainichi.jp/articles/20230106/k00/00m/040/166000c
(2023年1月17日 修正1 ;追記)
2023年1月16日21時35分に産経新聞からは、火災が収まらないため消防の出初式が中止になった、4日には別のサイロでも白煙や異臭が発生したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉県袖ケ浦市のコンビナート地区にある「袖ケ浦バイオマス発電所」(同市北袖)のサイロ内で、元日に発生した火災の収束のめどが立っていない。
市内では、この影響による異臭が発生し、市役所には発生から半月で200件超の苦情や問い合わせが寄せられた。
15日には、市消防本部の出初式が中止に追い込まれた。
× ×
発電所は、大阪ガス(大阪市)のグループ会社「Daigasガスアンドパワーソリューション」が運営。
来月に営業運転を開始する予定だったが、遅れる見通しだという。
大阪ガス広報部によると、昨年2月から試運転を開始しており、保有する燃料サイロは一昨年12月から稼働。
4基(A1、B1、A2、B2)のサイロのうち元日にA1から白煙が上がり、異臭が発生。
消火作業を行っている中、4日にはB1でも白煙や異臭が発生。
こうした事態は今回が初めてという。
原因は調査中だが、サイロ内に保管していたバイオマス燃料の木質ペレットが自然発酵し蓄熱したことが原因ではないかと考えられるという。
異臭も、それに伴って発生したとみられる。
燃焼を防ぐためのサイロ内への窒素注入は、現在も行われている。
× ×
市消防本部総務課によると、サイロには2日でA1に6回、6日までにB1に9回散水した。
現在は指揮隊と4人で構成される消防隊が1隊現場に残り、有毒ガスなどの環境調査をしている。
鎮火を確定するには1サイロに1万トン弱入っている木質ペレットをすべて取り出して火種がないことを確認する必要があり、かなりの時間を要するという。
そのため、消防本部は「火災が現在も継続し、鎮火のめどが立っていない」と、15日の出初式を中止にした。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となる予定だった。
× ×
市民が気にしているのは異臭だ。
Daigasガスアンドパワーソリューションはホームページで異臭について「健康への影響は見られないという評価をいただいています」などと説明している。
市民によると、異臭は発生当初よりは収まったが、風向きによっては焼けたような臭いが広がることもある。
記者は16日、撮影のために訪れた発電所近くで、温泉の硫黄や薫製のような臭いを感じた。
「当初は窓をしめていてもスモークの臭いがすごかった。今は窓をしめれば大丈夫だが、洗濯物はまだ外で干さない」(60代女性)
「今でも洗濯物が干せないから大変と家族は話している」(高校3年の女子生徒)
市民に話を聞くと、臭いが洗濯物につく可能性があるため、外干しができないことに困っていた。
市への200件超の苦情や問い合わせも、「なぜ臭いがするのか」、「いつ収束するのか」など、異臭に関するものがほとんどという。
https://www.sankei.com/article/20230116-5XNPAEJK6NJTHPIDN3Z7WBKQRQ/
(2023年5月2日 修正2 ;追記)
2023年5月1日22時32分に産経新聞からは、4ケ月後に鎮火が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
千葉県袖ケ浦市のコンビナート地区にある「袖ケ浦バイオマス発電所」(同市北袖)の燃料貯蔵サイロ内で元日に火災が発生してから4カ月となった1日、市は鎮火を確認したと発表した。
市消防本部によると、先月17日からサイロ内のボーリング調査を実施。
サイロ内で保管していたバイオマス燃料の木質ペレットから火の元を確認できず、ガス濃度などに問題がないことを1日に確認した。
今後も火災が発生した原因などの調査を続けるという。
この火災は、大阪ガスの関連会社が試運転するバイオマス発電所で、燃料貯蔵サイロ4基のうち、元日に1基から白煙が上がり異臭が発生。
その消火作業を行っている中、同4日には別の1基でも白煙や異臭が起き、鎮火活動が続けられていた。
https://www.sankei.com/article/20230501-5N67VQ3OINNE7HZBHAV4VIZ2NE/
1.総括
国内では知床沖の遊覧船沈没事故、村上市の製菓工場火災事故、裾野市ホールのスプリンクラー誤作動事故が、海外ではアカバ港の塩素タンク落下事故、ソウルの群衆圧死事故ならびに2月に始まったロシアのウクライナ侵攻が印象に残る年だった。
2.2022年の事故・トラブルの傾向
特段の傾向はなかったものの、1年の間に場所は違えどキリンが3頭も管理上のミスで死んだことには驚いた。
3.ブログ者の印象に残った『狭義』の産業事故
・那須サファリで確認不足により飼育員3人がトラに襲われ2人重傷(1月5日)
・村上市の製菓工場で深夜に火災、6人死亡、避難訓練方法などに問題あり(2月11日)
・延岡市の爆薬製造工場で原料をタンクから移し替える作業中に爆発、4人死傷(3月1日)
・知床沖で遊覧船が沈没し死者不明26人(4月23日)
・上越市でワゴン車内のパソコン用バッテリーが高温になり発生した硫化水素で2人死亡(5月18日掲載)
・[番外] アカバ港で船に積み込み中の塩素タンクが落下し、黄色い煙が地上や海上を這うようにして拡散 (6月27日)
・倉敷市の製油所で手順を誤り大気開放弁を開けたため油滴が広範囲に飛散 (8月13日)
・静岡市のビル火災現場で火元確認していた消防士3人のうち1人がはぐれて死亡 (8月13日)
・八幡平市の砕石場で不要爆薬処理中、燃え方が悪いのでオイルをかけたところ爆発し3人負傷 (8月19日)
・南国市の閉鎖工場で変圧器から低濃度PCB含有油1400ℓが漏れて川に流出 (8月26日)
・上田市で川沿いの駐車場に停めたクレーン車が地下空洞陥没で転倒 (10月3日)
・高知市の大学屋上で防水シート張り替え中、後ろ向きにシートを引っ張っていて転落死 (10月15日)
・鹿嶋市の製油所で非破壊検査中、線源収納忘れで2名被曝(10月16日)
・横須賀市で道路工事中に電気ケーブルを切断し、2人が感電して死傷 (10月26日)
4.ブログ者の印象に残った『広義』の産業事故
・キリンの死亡事故が3件発生。
4月は移送中に、10月は旭山動物園で、11月は白浜のレジャー施設で。
・大和郡山市の踏切で点字ブロック不備により全盲女性が死亡(4月25日)
・日南市の海岸で波消しブロックを覆っていた砂の上を歩いていた子供が吸い込まれて死亡(4月29日)
・愛知県の明治用水でパイピング現象が起きたため農業用水や工業用水が大量に不足(5月17日)
・久留米市の花火大会で不発玉が屋根を貫通して弓道場に落ち室内で爆発 (8月5日)
・北九州市の旦過市場で2回大規模火災、4月は原因不明、8月は凝固剤加熱天ぷら油に火が入った (8月10日)
・[番外] イタリアの牧場で干ばつにより生育が遅れたソルガムを食べた牛が多数死ぬ (8月23日掲載)
・牧之原市のこども園で送迎バスに置き去りにされた女児が死亡 (9月5日)
・下関市の産業団地で老朽社屋の庇が崩れ3人死傷 (9月7日)
・森町のイベント会場で体がこわばった?女児のレーシングカーが観客の列に突っ込み幼児2名死傷 (9月18日)
・[番外] ソウルでハロウィーン雑踏時、両方向から押されて158名が圧死(10月29日)
・青森県で生のシラウオを食べた100人以上が顎口虫の幼虫寄生で皮膚異常(12月8日)
5.これまでさほど聞いたことがない事故トラブル
・米国で雷が建物に落ち、トイレの便器が砕け散る(5月17日掲載)
・巡視船アカツキが揺れた際、機関室に置いていたケーブルが動き、煙突に接触し続けて発火 (4月26日)
・郡上市の高速道で検診車走行中、半ドアを閉めに行った女性が転落して死亡(5月31日)
・沼田市の小学校で理科実験中、教師が1斗缶からビーカーにメタノールを補充していて出火し4人重軽傷 (6月30日)
・近江八幡市で大雨時に地下歩道が急速冠水し、歩いていた高齢女性が水死 (7月19日)
・板橋区の物流センターでスプリンクラーの水道管が破裂し書籍2万冊が水濡れ (7月21日)
・[昔] 津市でトイレ詰まり解消のため水酸化カリウムを便器に投入中、それと知らずに使用した人が全身やけど (8月5日掲載)
・室蘭市でGSから漏れたガソリン中のベンゼンがポリエチ製の水道管を透過して水道水に混入 (9月23日掲載)
・裾野市のホールでスプリンクラーが作動しオーケストラの楽器が濡れるなどの被害 (9月24日)
・美濃加茂市で草刈り機使用中、竹の破片が胸に刺さって死亡 (10月21日)
・仙台市で市道に置いたハシゴに乗って樹木剪定中、ハシゴに乗用車が衝突したため転落して死亡 (11月11日)
6.ブログ者の印象に残った、その他の情報&トピックス
(日付はブログ掲載日)
・全国に管理者不明の勝手橋が数多く存在している(3月15日)
・転覆したボート内から子どもを救出したが、ライフジャケットを着けていたら浮力が邪魔になっていたかも(5月5日)
・海に落ちた雷は海中を30mほど伝播する(5月13日掲載)
・常陸太田市の住宅造成地で下水道を市の平均値で設計したため排水能力不足で水位が上がる(6月17日)
・海外研究チームが偽造液体食品の発見システムを開発した (7月18日)
・福井県の海水浴場に人を甘噛みするイルカが出現した、被害者多数 (8月8日)
・古い電池と新しい電池を一緒に使うのはダメ、古い電池が過放電になり液漏れする恐れがある (8月10日)
・仙台市のホテルで制振装置誤作動により深夜に横揺れとキシミ音 (9月18日)
・台風に備え鹿児島湾のカンパチ養殖業者は生け簀を10m沈めている (9月23日)
・ネコからの細菌は嫌気性ゆえ、噛まれたら死ぬことがある (10月2日)
・蒸しパンなどを食べると呼気検査時にアルコールが検知される (11月11日)
・米国の基準で作った日ハムの新球場だが、バックネットまでの距離が不足していた(11月28日)
7.読者の方とのコミュニケーション
なし。
8.ブログ作成上の特記事項(変化点、工夫点、配慮点など)
なし。
以上
2022年12月31日9時26分にYAHOOニュース(朝鮮日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月20日に韓国空軍の戦闘機KF16が墜落する事故が発生したが、その原因は12年前に整備士が機体に燃料ポンプ駆動軸を固定するナットを取り付けず、エンジンへの燃料供給が長期にわたり異常な形で続いたことが原因とみられることが分かった。
韓国空軍が30日に発表した。
直径5.5センチ、厚さ1センチのナットを締め忘れるという整備上のミスで420億ウォン(約44億円)の戦闘機が墜落し、パイロットの生命まで危険にさらされたのだ。
ある韓国軍関係者は「このような問題が発生するのは1996年にKF16が導入されてから26年間で初めてだ」とコメントした。
韓国空軍は30日にKF16墜落事故の原因に関する調査結果を公表したが、それによると、事故機にはエンジンの燃料ポンプ駆動軸のギヤに通常では発生しない摩耗の存在が確認されたという。
これによりエンジンへの燃料供給に異常が生じ、エンジンが停止し戦闘機が墜落した。
燃料ポンプ駆動軸の摩耗は、それを固定するナットの欠落が原因だったことが、調査により分かった。
上記の韓国空軍関係者は、「固定されたものが緩んで外れたのではなく、2010年に行われた整備の際にミスあるいは何らかの理由でナットが取り付けられなかったと推定されている」と説明した。
この状態で事故を起こした問題の戦闘機は、その後12年間で約600時間飛行した。
2010-12年の2年間は予備エンジンに分類され使用されなかったが、その後600時間使用されたものの、ナット以外に駆動軸を固定するものがあり一定期間は問題が発生しなかったようだ。
事故を起こした第19戦闘飛行団所属のKF16は先月20日の哨戒任務中、山岳地帯に墜落した。
エンジンの出力が弱まり一瞬でストップした際、パイロットは2回にわたり再始動を試みたが、直後に民家のない方向に機首を向け緊急脱出した。
今回の事故を含めると、今年発生した航空機の墜落事故は、鳥との衝突を除けば合計5件に達する。
最近、韓国軍では整備不良や綱紀の緩みなどによる様々な事故が相次いで起こっている。
今月26日に北朝鮮無人機が飛来した際には、撃墜のため出撃したKA1軽攻撃機が離陸直後に墜落した。
今年10月4日には北朝鮮の弾道ミサイル挑発に対抗するため江陵から東海に向けミサイル「玄武」を発射したが、このミサイルは逆方向の江陵方面に向きを変え基地周辺に落下し、危うく人命被害が発生するところだった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/99a9558eb7b91851696451373624a8efd32fcfa2
2023年1月3日9時58分にYAHOOニュース(中央日報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2022年最後の日、米空港の手荷物担当者が飛行機エンジンに吸い込まれ死亡する事故が発生した。
CNNなど外信によると、31日午後3時頃、米アラバマ州モンゴメリー地域空港でこのような悲劇が起こった。
当局は、この従業員が空港のランプエリアで作業中に、回転中の飛行機エンジンの中に吸い込まれたと発表した。
被害者の身元は公開されていないが、アメリカン航空の子会社・ピードモント航空に勤めていたことが分かっている。
空港の代理人は死亡事故が起こった後、「きょう午後3時頃、ピードモントの従業員が死亡する事故が起こった」とし、「現在、これ以上提供できる情報がない。私たちは故人の家族のために祈る」と述べた。
事故発生後、空港は直ちに閉鎖された。
すべての入国便・出国便が4時間以上制御され、空港側は午後8時30分に正常運行を再開したと発表した。
ピードモント航空のケアチームは、犠牲者の家族、友人、そして同僚に必要な支援を提供するとした。
アメリカン航空は「チーム員が見舞われた事故によりひどくショックを受けた」とし、「我々は故人の家族と他のチーム員のために祈る。このつらい時期にすべての関係者が必要な支援を受けられるよう努める」と述べた。
米連邦航空局(FAA)と米国家運輸安全委員会(NTSB)が詳しい事故の経緯を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50b2d269667b74e71c5e6296122224f2aa27ac72
2023年1月5日10時22分にYAHOOニュース(テレビ朝日)からは、現地の映像付きで同趣旨の記事がネット配信されていた。(記事本文は転載省略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/098bfb55612dff56e2c3e78d13fa2a5d2ee26cdd
2022年12月30日7時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【消防車が救急現場に来ることもある】
「火事ですか? 救急ですか?」
119番に電話を掛けると、まずこのように質問されます。
「救急です」と答えると、救急隊がこれから向かう場所や、急病やケガの状況などを聞かれます。
そして通報後、しばらくするとサイレンが聞こえてきますが、実際には赤い消防車(ポンプ車)が先に来たり、白い救急車と一緒に消防車が駆け付けることがあります。
火事ではないのに、なぜ消防車まで来るのでしょうか。
救急要請を受けて消防車が出場することがありますが、これはPA連携や救急支援活動と呼ばれるものです。
Pは消防ポンプ車(Pumper)、Aは救急車(Ambulance)を指します。
消防隊と救急隊が連携して救急活動にあたるというものです。
救急隊は通常、3人1組で活動しますが、3人では手が足りなくなることがあります。
例えば多くの救急資器材が必要になる場合や、足場が不安定な山道だったり狭い階段だったりと搬送しにくい場所、安全の確保が必要な事件・事故、野次馬の整理に追われる繁華街などの現場では、救急隊員3人だけだと活動が難航することがあります。
このような状況が通報の時点で想定される場合、消防隊も駆け付けるようにしているのです。
また、救急隊がすぐ現場へ向かうのが難しいとき、代わって近くの消防隊が先に駆け付けるケースもあります。
総務省消防庁の『令和3年版 消防白書』によると、2020年の全国の救急出動件数は593万3277件でした。
これは平均すると1日およそ1万6211件で、約5.3秒に1回の割合で出動したことになります。
この救急出動件数は、2020年は前年から1割ほど減ったものの、長期的に見ると高齢化を受けて増加傾向が続いており10年前と比べると約8.6%増に。
一方の救急隊もそれにあわせて増設が続いていますが、10年前と比べると約7.6%増にとどまっています(2021年は5302隊)。
言うまでもありませんが、救急隊員も救急車も数に限りがあるのです。
その上、現在は、新型コロナウイルス感染症の流行で受け入れ病院の選定に時間がかかる「救急搬送困難事案」も増加。
救急隊は搬送を終えるまで傷病者に付きっきりとなるため、昼夜を問わず“出ずっぱり”の状態になることもめずらしくありません。
PA連携は、そんな多忙な救急隊の負担を軽減し、かつ、傷病者のもとにいち早く駆け付ける取り組みなのです。
【救急出動のうちPA連携は何割?】
では、実際にどのくらいの割合がPA連携の出動なのでしょうか。
東京消防庁の場合、2021年中の救急件数74万3703件のうち、PA連携はおよそ2割弱の13万4144件でした。
ちなみに消防隊にも救急技術の資格を持った隊員が配置されているため、基本的な救護処置は、消防隊でも可能です。
救急要請がありPA連携で出動した場合、基本的には消防隊だけでなく救急隊も現場に向かいますが、東京消防庁によると、消防隊が先着した時点で傷病の事実がなかったり、本人が搬送を頑なに辞退したりする場合は、救急隊を途上で引き揚げさせることもあるといいます。
このように、忙しい救急隊の負担を軽減し、現場到着時間を少しでも短縮する取り組みのPA連携ですが、12月に入り、状況は再び逼迫(ひっぱく)してきています。
厚生労働省の専門家会議(新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード、第112回、12月28日開催)の資料では、次のように指摘されています。
「救急医療について、冬場は通常でも医療提供体制に負荷がかかるところ、全国的に救急搬送困難事案数は増加しており、今夏の感染拡大のピークを超えている。
年末年始の救急医療提供体制の確保には注意が必要」
これを裏付けるかのように、東京消防庁は2022年12月26日、公式ツイッターで「救急車の出動率が95%を超えているため、現在非常編成した救急車31台を含む310台で運用していますが、通報を受けてから救急車の到着までに時間を要する場合があります」とツイート。
ウェブサイトでは「コロナ禍で大変な今こそ救急車の適正利用にご協力を」と呼び掛けています。
こうした状況は、東京に限らず、横浜消防局や大阪市消防局などでも同様であり、各地で「救急逼迫」が起きています。
東京消防庁管内では、2021年度に救急搬送された人の51.4%は、軽易で入院を要しない軽症でした。
救急車を呼ぶか迷ったら、救急安心センター(♯7119、一部地域で実施)に電話したり、全国版救急受診アプリ「Q助」を活用したりしましょう。
本当に病院に行く必要のある人のもとに救急車が一刻も早く到着できるよう、一人ひとりの普段からの感染予防と理解・協力が必要とされています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fecce7557046dfd40de02862fb88379a2f730797
2022年12月31日20時44分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で12月30日夜、アトラクションが停止して乗客2人が高さ約50メートルに約4時間取り残されたトラブルで、同園は31日、臨時休園して全てのアトラクションを点検した。
その結果、安全が確認されたとして、予定通り1月1日の休園日を挟んで2日から営業を再開すると発表した。
トラブルが起きたアトラクションだけは運休して、引き続き調べる。
救助された2人は体調不良で病院に搬送されたが、31日朝に退院したという。
トラブルが起きたのは、高さ約50メートルから垂直落下するアトラクション「ジャイアントドロップ メテオ」。
4人乗りの座席が3台あり、フックで引っかけて塔の頂上付近までつり上げ、フックを外して一気に垂直降下する仕組み。
30日午後7時ごろ、3台に計7人を乗せて頂上まで上昇したところ、フックが外れなくなった。
うち2台は地上からの操作で約10分後に降下できたが、20代の男女2人が乗った1台は下ろせなかった。
作業員が点検用エレベーターで頂上付近に上がり、棒を使ってフックを外すレバーを操作しようとしたがうまくいかず、午後8時55分ごろ、枚方寝屋川消防組合に119番して救助要請した。
はしご車が出動したが、最大42メートルの高さまでしか届かず、救出できなかった。
その後、救助隊員が頂上からロープで降り、座席をつるす金具を手動で外し、午後11時過ぎに座席を降下させて救出した。
岡本園長は31日未明、取材に応じ、「乗客に負担をかけ、お騒がせし、申し訳ありません」と謝罪した。
岡本園長によると、年1回の法定点検や3カ月に1度の自主点検を行っており、30日の始業前の点検でも異常はなかった。
気象庁によると、30日午後11時の枚方市の気温は3・3度。
作業員が取り残された2人に防寒具などを渡そうとしたが、乗客は手がかじかんでいたことなどから受け取れなかったという。
https://mainichi.jp/articles/20221231/k00/00m/040/123000c
12月30日23時41分に産経新聞からは、2人は低体温症になっていた模様など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、高さ約50メートルから垂直落下するフリーフォール「ジャイアントドロップ メテオ」の頂上付近で乗客2人が取り残された問題で、30日午後11時ごろ、2人が救助されて地上に降ろされた。
2人は低体温症とみられ、気分不良を訴えている。
ひらかたパークと消防によると、アトラクションは午後7時ごろに停止したため、約4時間取り残されたこととなる。
2人は20代の男女とみられる。
https://www.sankei.com/article/20221230-PC5LQJ7USNIW5AGE7R7BE25IJA/
12月31日4時55分にNHK NEWS WEBからは、救出手段は3つあったが、どれもうまくいかなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後7時ごろ、大阪 枚方市の遊園地「ひらかたパーク」で、およそ50メートルの高さから垂直に急降下する、いわゆるフリーフォールと呼ばれるアトラクションの座席が頂上付近から降りなくなるトラブルがありました。
ひらかたパークによりますと、一部の座席は緊急時の操作で地上に降ろしましたが、20代の男女2人が乗った座席は操作できず、午後9時前になって消防に通報し、救出活動が行われました。
しかし、出動したはしご車は高さが届かず、停止からおよそ4時間がたった午後11時すぎにロープで近づいたレスキュー隊が手動で金具を外して、座席を降ろす形で2人を救出しました。
消防によりますと、2人にけがはないということですが、衰弱していて病院に搬送されました。
ひらかたパークの岡本園長は、「お2人には大きな負担とご迷惑をおかけし、おわび申し上げます。通報するまでに非常時に救出する3つの方法を実行したが、どれもうまくいかなかった」と述べました。
ひらかたパークは31日、休園してトラブルの原因について調べるとともに、全てのアトラクションを点検するとしています。
【救助された女性「全身が痛くなり絶望感じた」】
地上50メートルの高さでおよそ4時間にわたって取り残されたという女性がSNSに写真を投稿しました。
写真には医療機器につながれた手が写されていて、腕には30日の日付けが入った入園券が巻かれています。
女性はSNSで取材に応じ、当時の状況を説明しました。
女性は、男性と2人で遊園地を訪れたということで、アトラクションに乗り頂上に着いたとたん、周りの座席とともに緊急停止したということです。
その後、「順番にゆっくり降下させます」というアナウンスが流れたものの、女性が乗っていた座席だけ全く動かなかったということです。
それから2時間ほどたったあとで救急に連絡をしますと言われ、すぐにはしご車や救急車も来ましたが、すぐに帰って行ったのでもう助からないのではないかと思ったとしています。
遊園地側からは「体調はいかがですか、もう少しで下がります」とたびたび声をかけられたということですが、取り残されている間に何回も意識がなくなったということです。
女性は当時の心境について「“ただ寒い”が強かった。寒い気持ちとずっと身動きがとれない状態で、全身が痛くなり絶望を感じた」としています。
【救助の様子は】
現場の遊園地のアトラクションを撮影した映像によりますと、午後10時半すぎにアトラクションの座席は頂上付近にあり、男女2人が身動きできないまま座っていて、男性が手を小刻みに動かしているのがわかります。
2人が取り残されている座席から数メートル離れた横の位置に点検用のエレベーターがあって、救助に当たっている人たちが2人に声をかけている様子が確認できます。
その後、午後10時45分すぎに消防隊員と見られる人がアトラクションの頂上からロープを使って2人がいる座席の近くまで降りました。
そして午後11時すぎ、消防隊員と見られる人が座席の上部で器具を使って作業すると、2人が乗った座席が下に降りていきました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221230/k10013938761000.html
12月31日0時56分に朝日新聞からは、救助隊員がフックを外して座席を急降下させ救助したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
午後7時すぎ、3基が頂上付近で止まった。
うち2基は手動で降ろすことができたが、男女2人が乗った1基が降下しなかった。
消防組合によると、最大で地上42メートルまでしか届かないはしご車だったため、はしご車による救助を断念。
アトラクションを急降下させ、救助したという。
園長の説明によると、非常停止した乗車席を下降させる方法は三つあるという。
ただ、今回停止した3基のうち、1基だけは従業員がすべての手段を試みたが、動かすことができなかったという。
最終的に、消防の救助隊員がフックを外して下降させることに成功した。
自力で復旧できなかった原因は今後調べる方針だという。
https://www.asahi.com/articles/ASQDZ76MDQDZPTIL00C.html
12月30日23時41分に産経新聞からは、高さ15mまで座席が移動したため救助したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防のはしご車が出動したが、高さ約40メートルまでしか届かず、ほかの救出方法を検討。
ねじなどを調整したところ、高さ約15メートルまで座席が移動したため、救助したという。
https://www.sankei.com/article/20221230-PC5LQJ7USNIW5AGE7R7BE25IJA/
(ブログ者コメント)
NHKの映像を見ると、救助隊員がフックを外した瞬間、座席が、下降したというよりは急速に落下した。
2022年12月30日9時39分にYAHOOニュース(中央日報)から、下記趣旨の記事が火災現場の遠景写真付きでネット配信されていた。
まさに阿鼻叫喚だった。
29日午後1時49分、京畿道(キョンギド)果川(クァチョン)第2京仁(キョンイン)高速道路、北儀旺(ウィワン)IC付近の防音トンネルで火災が発生し、5人が死亡、37人が負傷した。
消防当局によると、出火したのは安養(アンヤン)から城南(ソンナム)の方向へ向かっていた廃棄物回収用トラックのエンジンルームあたりだった。
トラックを運転していたAさん(63)は警察に、「車のエンジンの方から煙が出て車を路肩に停車させたが、火災が発生した」と伝えた。
その後、火がプラスチック材質の防音トンネルに移り、あっという間に大火災に広がった。
防音トンネルには換気口などがなく、出入口を除くと密閉された構造だ。
死者5人は、出火したトラックではなく、周囲を走っていた車4台(乗用車3台、SUV1台)で発見された。
最初に火災が発生したトラックとは反対方向(城南→安養)を走っていた車だった。
消防当局は風などの影響で反対車線の車内の人が煙を吸い込んで死亡したと推定している。
負傷者37人のうち3人は顔などにやけどを負う重症で、近くの病院に搬送された。
残りの34人は軽傷に分類され、13人が近隣病院に運ばれ、21人は現場で応急処置を受けて帰宅した。
火災区間内に孤立した車は計45台だった。
車両は全焼して骨組みだけが残った。
路上には溶けたタイヤやガラスの破片が散在していた。
消防当局と火災目撃者によると、火はプラスチック素材の防音トンネルの壁に移った後、現場の状況は急激に変わった。
火災当時、車でトンネルを通過していたイ・ヒョンソクさんは、「火災車両から赤いものが見えていたが、突然パーンという音がして、あっという間にトンネル全体が変わった」とし、「周囲は何も見えず、見えない中で何とか外に出てきた」と話した。
火災が発生した防音トンネルは2017年9月、第2京仁連結高速道路の開通と共に建設された。
全長830メートルほどだ。
火災当時の映像を見ると、数百メートルの区間が真っ赤な炎に包まれ、トンネルの両端からは真っ黒な煙が噴き出ていた。
この火災で防音トンネル600メートルが焼失した。
車両牽引のために現場に進入しようとしたレッカー車の運転手のソさん(35)は、「到着した時、トンネルの入口まで炎が広がっていて、消防車も中に入れなかった」とし、「中からはミサイル爆発のようパーンという音が聞こえ、多くの人が車を捨てて出てきたようだった」と話した。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/831541296d0225ad9192a9447cd5a15ed7a288f9
12月30日10時51分に同じYAHOOニュース(中央日報)からは、2016年に防音トンネル内の防災施設設置が義務付けられたが、防音パネルの不燃性能基準は指針に含まれなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日に発生した第2京仁(キョンイン)高速道路防音トンネル火災で5人が死亡し、30人余りが負傷した。
被害が拡大したのは防音資材が熱と火に脆弱で、短時間に炎が広がったためだと、専門家らは指摘する。
2016年に防音トンネル内の防災施設設置が義務づけられたが、防音パネルの不燃性能基準は指針に含まれず、事実上の死角地帯だったことが明らかになった。
消防・防災専門家らによると、火災が発生した京畿道果川市(クァチョンシ)第2京仁(キョンイン)高速道路北儀旺(ウィワン)IC付近の約800メートル区間の防音トンネルには、透明プラスチックのアクリル樹脂(PMMA)が防音パネル資材として使用されていた。
都心の高速道路に設置される防音トンネルには通常、PMMAやポリカーボネート(PC)、強化ガラスが防音パネル資材として使われる。
このうちPMMAは価格が最も安く、初期に集中的に使われたという。
半面、安全性は最も落ちる。
韓国道路公社傘下の道路交通研究院が2018年に公開した報告書「高速道路トンネル型防音施設の火災安全および防災対策樹立研究」によると、3種類の資材のうちPMMAの熱分解温度(300度前後)が最も低かった。
また、実際の模擬実験で火災で防音パネルが溶け落ちてもPMMAは燃え続ける特徴を見せた。
燃えやすく溶けやすいが、溶け落ちても燃えているため、火が雨のように降り落ちるということだ。
このため研究陣は、PMMA防音材を使用すれば他の車両に2次被害をもたらす可能性が高いと憂慮した。
防音トンネルに火がつけば480-3400度までトンネル内部の温度が上がるというシミュレーション実験結果を考慮すると、火災時にPMMAを使用したトンネルは短時間の炎に包まれる可能性が高いということだ。
今回の事故の火災映像と生存者の証言などによると、トラックから出た火が防音トンネルに移り、あっという間にトンネル全体に広がった。
一般のコンクリートトンネルと違い、防音材に移った火が徐行中または後方で停車した車に広がって被害が拡大した。
似た事例が2020年8月、京畿道水原市(スウォンシ)霊通区(ヨントング)の河東(ハドン)IC高架車道でも発生した。
ここでもPMMA素材が使用され、早朝に火災が発生して人命被害はなかったものの、防音トンネル200メートル区間が焼失した。
防音トンネルの防災基準は2016年に「道路トンネル防災施設設置および管理指針」が改正されて初めて導入された。
基本的に消火設備、自動火災探知設備、非常口などを備えなければならない。
しかし防音資材の不燃基準はない。
合成樹脂に分類される防音パネルは、合成樹脂に要求される消防庁の防炎性能基準さえ遵守すればよい。
このため専門家らはその間、防音トンネルの防音材不燃基準問題を何度か指摘してきた。
2019年4月に韓国防災学会で発表された研究報告書は「防音トンネルの火災安全性に関連する設置および品質規定は一つもないのが実情」と強調した。
ソウル市立大のイ・ヨンジュ消防防災学科教授は中央日報との電話で「防音トンネルはすべて可燃性材料を使用し、火災が発生すればコンクリートトンネルより脆弱」と説明した。
交通研究院研究陣も報告書で防音資材材質基準として▼透明防音パネルの熱分解温度は400度以上▼吸音型防音パネルの吸音材は準不燃以上の難燃性能--を満たすことを提案した。
しかし防音トンネル設置区間は増え続けている。
2018年基準で民資高速道路を除いても、13件の防音トンネルが設置された。
その後も首都圏をはじめ都心を通過する高速道路では防音トンネルの設置が増加傾向にある。
漢陽大のソン・チャンヨン防災安全工学科教授は、「道路交通公社は独自の規定を改正し、新しく設置する防音トンネルにはPMMAを使用しないが、2019年までに設置されたトンネルは放置されているのが実情」と話した。
今回火災が発生した第2京仁高速道路区間は2017年12月に開通した民資道路だ。
こうした民資道路が最近増えているが、管理会社がこうした規定を持っているかについて、国土部は資料がないと明らかにした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/935f8832cf68e63eb3040d7eba22df2510e9bbca
(ブログ者コメント)
日本ではどうなっているか気になるところ。
調べてみた結果、多くはポリカーボネート製だが、一部、アクリル製があるという写真付きの記事が見つかった。
(2020年8月26日 19:28 乗りものニュース)
・・・
都市部の高速道路などは、両サイドが高い鋼製の防音壁(遮音壁)で覆われていることがあります。
たとえば外環道の埼玉県区間は、外から見るとまるでシェルターのように、道路を覆うような防音壁が設置されています。
高架下を併走する国道298号も同様ですが、外環道の高架橋が上空にあるため暗く、昼間でもライトを点灯して走るクルマも少なくありません。
こうしたなか、新しい道路を中心に採用が増えているのが、透明の防音壁です。
東京、環状2号線の豊洲と築地を結ぶ区間では全面的に採用されており、一部区間は上空まで透明の板で覆われているほどです。
2018年に暫定開通した東京の環状2号線の豊洲~築地区間では透明の防音壁を全面的に採用。
一部はトンネル状になっている(2020年6月、乗りものニュース編集部撮影)。
このほか、ドライバーの目線くらいの高さは透明、その上は鋼製にすることで見通しをよくしたり、鋼製壁の上方を透明板にしたりといった部分的な使用も見られます。
・・・
透明の防音壁の多くはポリカーボネート(自動車のヘッドライトカバーなどに使われる)製で、一部、アクリル製もあるといいます。
ガラスなどは割れた場合の安全性に問題があるため、「NEXCOの厳しい安全基準を満たすうえでも、(耐衝撃性に優れる)ポリカーボネートが現実的な素材」(積水樹脂)だそうです。
しかし、鋼製の防音壁は内側に吸音材があり、音を吸収する一方で、透明の防音壁は音を反射してしまうのだそう。
このため、仮に透明板を全面的に使用する場合は壁が高くなるケースがあるうえ、材質としてもコストは高くなるといいます。
そこで、前出した「鋼製板と透明板の組み合わせ」が使われるほか、道路の片側は鋼製壁、もう片側は透明壁を使うケースもあります。
たとえば、東京と千葉を東西に結ぶ京葉道路がこの方式で、上り線側は鋼製壁、下り線側は透明壁で主に構成されています。
・・・
https://news.line.me/detail/oa-trafficnews/k6lzwo788yt5
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。