2024年4月12日19時49分にYAHOOニュース(鹿児島テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2023年12月、鹿児島・十島村の村営船「フェリーとしま2」で火災が発生して、代わりの船が運航されていましたが、船の修理が完了し、十島村航路は、4月12日夜から「フェリーとしま2」による運航が再開されます。
十島村の肥後村長が12日、取材に対し、エンジンのカバーが外されていたことが火災につながったとの認識を示しました。
2023年12月、十島村の悪石島沖を航行中だったフェリーとしま2の機関室で火災が発生しました。
乗客乗員合わせて29人にけがはありませんでしたが、火災について十島村役場は「エンジンから燃料が噴き出しているのを乗組員が発見し、その後、出火した」と説明していました。
12日、十島村の肥後正司村長は鹿児島テレビの取材に、エンジンの点検カバーが外されていたことが、火災につながったとの認識を示しました。
肥後村長 :
「エンジンの主機関のカバーが外れたために火災につながったと聞いている。
カバーがあることで火災の延焼を防ぐ機能があるらしく、(出火前に)乗組員は点検のために外していたと聞いている。
検証された報告は国からは出ていないが、船からの報告だと、そこに当たると言われているので」
その上で、肥後村長は、「二度と繰り返さないよう乗組員、船長、機関長を呼んで安全対策を徹底した運航に臨むよう指示を出した」と述べました。
十島村航路は代わりの船で運航していましたが、フェリーとしま2の修理が完了し、12日午後11時から定期運航が再開となります。
約3カ月半ぶりの運航となるフェリーとしま2。
岸壁にはフェリーとしまと書かれたコンテナが並び、着々と出港準備が進められていました。
十島村によりますと、フェリーとしま2の修理期間中は車の運搬ができなかったため、12日夜の便では、ほぼ満載となる22台の車が運ばれるということです。
十島村の住民 :
「(運航再開で)船の便が決まるので予定が立てやすい。
人の動きとかスムーズにいくと思う」
肥後村長 :
「十島村の7つの島々は海上交通しかない。
それが100日間止まったというのは村民生活のマヒとなった。
安全対策に取り組みながら事故のない運航を進めるべきと感じている」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0eccb2cc20d68770df5819dc838895801ea5cae
※事故当時の報道は下記参照。
1週間前にエンジントラブルがあり、点検や試運転を経て運航再開していたなどと書かれている。
(2024年1月6日 6時50分 南日本新聞)
鹿児島県十島村悪石島沖で起きた村営船「フェリーとしま2」(1953トン)の火災で、出火場所が左舷側のエンジンだったことが5日、関係者への取材で分かった。
機関室にある二つのエンジンのうち、左舷側が黒く焦げていた。
すすが全体にかぶり、電気配線などが溶けていた。
関係者によると、乗組員が出火前、霧状のものがエンジン近くを漂っているのを確認していた。
別の乗組員に伝えようと現場を離れ、戻った時には出火していた。
フェリーがえい航され鹿児島港に到着した昨年12月31日から、鹿児島海上保安部が火災原因を調査している。
運輸安全委員会事務局門司事務所(北九州市)などが今後、立ち入り調査し、火災原因や運航管理上の問題がなかったかを調べる方針。
火災は同12月29日早朝に発生。
乗客乗員29人にけがはなかった。
フェリーは同22日にエンジントラブルがあり、点検や試運転を経て運航を再開していた。
同11月にあった年1回の点検では、異常はなかった。
https://373news.com/_news/storyid/188036/
(2024年5月11日 修正1 ;追記)
2024年5月10日21時26分にYAHOOニュース(鹿児島放送)からは、燃料噴射ポンプ2基のボルト4本が脱落ししていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年12月に発生した鹿児島県十島村の「フェリーとしま2」の火災について、燃料をエンジンに送るポンプのボルトが外れていたことが分かりました。
村は、ポンプから漏れた燃料に引火した可能性があるとみています。
「フェリーとしま2」は去年12月、十島村の悪石島沖を航行中に、エンジンがある機関室で火災が起きました。
村によりますと、消火後に機関室内に立ち入った乗組員が燃料の重油を霧状にしてエンジンに送り出す「燃料噴射ポンプ」のボルトが床に落ちているのを発見しました。
「フェリーとしま2」には2つのエンジンがあり、それぞれに16基、あわせて32基の「燃料噴射ポンプ」がついていて、そのうち2基のポンプからあわせて4本のボルトが落ちていました。
出港前の点検ではボルトは落ちていなかったということです。
火災を巡っては、乗組員が出火の直前に、燃料がポンプからエンジンの外に噴き出しているのを確認していて、責任者が現場に着いたときには出火していました。
村は、ボルトが外れてポンプから漏れた燃料に引火した可能性があるとみていますが、事故の原因を調べる運輸安全委員会門司事務所は「原因を調査中」としています。
なお、「フェリーとしま2」は、およそ3カ月半運休したあと4月12日に運航を再開しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/de94f0241a28e805a69e6a88b18c40f6269cb5ce
(2024年10月23日 修正2 ;追記)
2024年10月19日15時30分にYAHOOニュース(南日本新聞)からは、定期点検などに問題はなく、ボルト抜け落ち原因は特定できなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鹿児島海上保安部は18日、燃料噴射ポンプのボルトが抜け落ち、霧状に漏れた燃料がエンジンの高温部分にかかり引火したことが原因だと明らかにした。
同保安部は「点検に不備はなく、乗組員らの過失は認められない」として不送致とした。
同保安部によると、ボルトが緩んだ原因は特定できなかった。
聞き取りや実況見分の結果、昨年11月の定期点検と日常の点検に問題はなく、火災は予見できなかったと判断した。
十島村によると、再発防止策として、燃料噴射ポンプを固定する4本のボルトが外れないようにワイヤで固定している。
万が一ボルトが外れても燃料が他の機器にかからないよう、エンジン全体を金属のカバーで覆っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1cb7da411a952aa4e947c4a599be3b2d6eac3438
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。