2024年1月18日20時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前11時半ごろ、オホーツク海につながる北海道北見市常呂町栄浦のサロマ湖第2湖口付近で、「海上で作業中の船が転覆した」と陸上にいた作業関係者から119番通報があった。
北見地区消防組合消防本部と網走海上保安署によると、小型の作業船第2西村丸(5トン未満、全長約6メートル)が転覆し、男性3人が投げ出された。
このうち、船の所有会社社員の笹原さん(43)と、建設コンサルタント会社社員の男性(28)が、意識不明で病院に搬送され、笹原さんの死亡が確認された。
残る1人は、自力で陸に上がって無事だった。
作業は、北海道開発局の発注で行われていた。
網走開発建設部によると、周辺での漁港施設の整備を検討しようと、海の深さを測量する業務を委託しており、18日中に終わる予定だったという。
同署が事故の詳しい状況と原因を調べている。
気象庁によると、午前11時時点での付近の天候は曇りで、風速は南西0・6メートル、気温は零下5・8度だった。
https://www.asahi.com/articles/ASS1L67BNS1LIIPE00H.html
1月18日21時30分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、湖口と海を繋ぐ水路で水深測定していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月18日午前、北海道北見市のオホーツク海で測量作業をしていた船から作業員3人が海に投げ出され、1人が死亡1人が心肺停止の状態で病院に搬送されています。
18日午前11時半すぎ、北見市常呂町栄浦で「海上で作業中の船から3人が転落した」などと陸上にいた作業関係者から消防に通報がありました。
この事故で2人が別の船に救助され病院に運ばれましたが、笹原さんが死亡、加留さんが心肺停止の状態です。
残る男性1人は自力で陸に上がり軽傷です。
当時3人は、長さ約6mの船でサロマ湖の湖口とオホーツク海を繋ぐ水路で水深を測る作業をしていました。
網走海上保安署は船を回収し、3人が転落した原因などを調べることにしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/792b2ea7f216ef6cdefae9f2ee549a74dc772737
1月20日12時44分にNHK北海道からは、重体だった人も死亡した、海は穏やかだったが突然の大波を受けて転覆したらしい、3人ともライフジャケットを着用していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
意識不明の重体となっていた測量会社の社員、加留さん(28)も19日の夜10時ごろ、低体温症が原因で死亡したということです。
海上保安署によりますと、当時、海は穏やかだったものの、事故を目撃した人の話などから、船は突然の大きな波を受けて転覆した可能性が高いということです。
3人はライフジャケットを着用していたということで、海上保安署は、船長が周囲の安全を十分に確認して操業していたかなど、当時の状況を詳しく調べています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240120/7000064160.html
(ブログ者コメント)
〇映像を見る限り、岸からわずかな距離で転覆した模様。
極寒の海に落ちてしまえば、救命胴衣を着用していても助かりにくい・・・ということか?
〇一方、穏やかな海なのに突然の大波を受けて・・・という報道からは、昨年紹介した「一発大波」を思い出した。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13367/
当該記事では発生条件の一つとして沖合の低気圧が挙げられているが、当日の天気図を気象庁HPで調べてみると、発達した低気圧が北海道の1000km近い沖合にあった。
https://www.data.jma.go.jp/yoho/wxchart/quickdaily.html?show=20240118
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。