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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(1/2から続く)

 

662133分に朝日新聞からは、電気系統の断線が原因か?という、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

事故車両(5両編成)を調べたところ、1号車の電気系統に断線が見つかった。

 

駅側から出した進行方向の切り替え指示は、2号車にあるATO装置から、1号車を通る配線を経由して、モーターの回転方向などを制御する装置に伝えられる。

 

断線によって指示が制御装置に伝わらなかった可能性があり、方向転換の指示が各車両に行き渡らないまま発車したため、逆走して車止めに衝突したとみられる。

 

断線を警告するシステムはなかったという。

 

断線箇所は1両目の車体下部の、外部から見えない場所にあるという。

 

同社では定期的に動作確認をしてきたが、目視での配線の確認は4年に1度。

多数の配線をすべて確認するのは困難という。

 

同社は、「こうした事態を想定して安全に停止させるシステムがなかった」と運行システムに欠陥があったと認めたうえで、「早急な修正が必要」とした。

 

出典

『逆走事故、電気系統の断線確認 運行会社、欠陥認める』

https://www.asahi.com/articles/ASM6644JMM66ULOB00R.html

 

 

66日21時45分に読売新聞からは、断線が原因で異常時に列車を停止する装置も作動しなかったなど、下記趣旨の記事が解説図付きでネット配信されていた。

 

運営会社が事故車両を調べたところ、1両目の配線1本に断線を発見した。

 

この配線は、2両目に搭載されたATOから進行方向の切り替えの信号を全車両のモーターに伝える役割を担っていた。

 

同社が記録を確認したところ、発車する前の段階で切り替え信号は途切れ、モーターに伝わっていなかった。

 

また、断線のため、逆走など異常があると列車を停止する装置にも進行方向の信号が伝わらず、作動しなかったという。

 

断線があった回路は6年ほど前から使用し、事故の3日前に実施した点検では異常はなかったという。

 

出典

『シーサイドライン逆走、断線で進行方向伝わらず』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190606-OYT1T50302/ 

 

 

661613分にNHK神奈川からは、3日前に実施した電気を通す点検では異常なかったなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

先頭車両にある進行方向を制御する装置につながる回路で断線した箇所が見つかったという。


この回路は車両を導入した6年前から使われていて、事故の3日前に電気を通す点検で異常は見つからなかったが、目視では確認していなかったという。

 

出典

『先頭車両の制御装置付近で断線』

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20190606/1050006439.html 

 

 

66219分に神奈川新聞からは、断線した配線は束の中の1本だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

運営会社によると、断線していたのは、1号車後方部分に設置された「機器箱」内の回路。

100本以上が束になって収納されており、うち1本が切れていた。

1号車の回路は他の車両の回路と連動しており、全てのモーターが後方に進むと認識。

その結果、車両は逆走して約25m後方の車止めに衝突した。

 

車両の後退を検知すると急停車する仕組みも機能しなかった。

会見した同社の担当者は、「車両全体が金沢八景駅に向かって走るよう認識すべきところ、一部の回路だけ、その認識が伝わっていなかった」とし、回路の断線が逆走の直接的な原因とみられると説明した。

 

また、断線で一部の指示が伝わらない事態を想定したバックアップ体制を取っておらず、その点は「システムの欠陥」との見方も示した。

 

事故車両の回路は6年前から使用。

 

同社は、断線した原因や時間を特定するとともに、無人による自動運転での運行再開のためにシステムを改修するとした。

出典

『車内で断線、方向切り替え伝わらず システム欠陥も認める』

https://www.kanaloco.jp/article/entry-172922.html

 

 

68448分にNHK NEWS WEBからは、フェイルセーフ設計になっていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

これまでの運行会社の調査などで、先頭車両にある進行方向を制御する装置につながる回路が断線しているのが見つかり、逆走につながったとみられている。

 

また、この回路が断線した場合に車両を動かなくする「フェイルセーフ」と呼ばれる設計になっていなかったということで、現在は有人運転を行っている。

一方、NHKが全国のほかの無人運転の新交通システム6社に取材したところ、5社は、回路が断線した場合、車両を動かなくする設計になっていることを確認したという。

国交省は新交通システムの運行会社などでつくる協議会を立ち上げ、フェイルセーフの設計が徹底されているかや想定外のリスクがないか検証し、再発防止策を検討することにしている。

 

出典

『シーサイドライン逆走 回路断線で車両止める設計なし』

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190608/k10011945411000.html 

 

 

 

(2019年6月21日 修正1 ;追記)

 

20196142220分に神奈川新聞からは、回路断線が事故前の走行中に起きていたなど、下記趣旨の記事が配線束の写真付きでネット配信されていた。

 

運行会社によると、事故が発生した1日午後8時15分、新杉田発金沢八景行き下り列車は、新杉田駅で地上側ATOからの信号は正常に送られていたが、車両内の下り方向に進むよう指示する回路が断線していて進行方向の切り替え指示が伝わらなかったため、車両は逆走した。

 

同社などによると、断線したのは、1本前の下り列車が幸浦~産業振興センター間を走行中の午後7時25分ごろ。

 

金沢八景到着後、新杉田へ折り返す際に、上り方向を指示する別の回路は正常だったため、通常通り金沢八景駅を出発した。

断線した回路は1号車後方に設置された「機器箱」に収納され、直径2~3mm。

一部はステンレス製車体の内骨に接触し、溶けていた。

 

同社や国の運輸安全委員会は断線が事故の原因とみて、さらに詳しく調べる。

 

出典

『逆走事故前、走行中に回路断線 自動運転再開メド立たず』

https://www.kanaloco.jp/article/entry-174821.html 

 

 

6142223分に産経新聞からは、骨組みとの摩擦で配線が切れた可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

上り、下りの進行方向をモーター制御装置にそれぞれ伝える電線2本のうち、下り方向を指示する1本が1両目で断線していた。

 

走行による振動で電線と骨組みが摩擦を起こし、切れた可能性がある。

 

電線は先が溶けた状態で車体内部に付着していた。

 

出典

『車体骨組みに接触し断線か 事故50分前 横浜の自動運転逆走』

https://www.sankei.com/affairs/news/190614/afr1906140033-n1.html 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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