2019年6月4日20時32分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市立医療センター西市民病院(長田区)は4日、救急病棟に入院していた県内の40代男性患者が3月に亡くなった際、心電図などのデータをナースステーションのモニターに送る発信機の電池が切れていたと発表し、謝罪した。
病院によると、男性は昨年11月、頸椎椎間板ヘルニアで入院。
その後、誤嚥性肺炎を発症し、人工呼吸器を一時装着したが、2月13日からは自発呼吸で治療を受けていた。
3月24日午前零時前、看護師が血糖値を測定した際は異常なかったが、約1時間後に別の看護師が同室を訪ねた際、呼吸停止に気付いた。
当時、同病棟で電池式発信機を使っていたのはこの男性だけで、マニュアルで定める電池の入れ替えもされていなかった。
また、電池切れを示すアラーム音量を小さくしていたため、同病棟の当直スタッフ4人の誰も気付かなかった。
外部有識者も含めた「医療事故検討・対策委員会」が5月に開かれ、死因は特定できなかった。
出典
『神戸・西市民病院で死亡の男性 発信機が電池切れ』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201906/0012395945.shtml
6月4日18時27分にYAHOOニュース(ABCテレビ)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は健康状態を測る装置をつけていて、異常時はナースステーションでアラームが鳴るが、男性が呼吸停止の状態で発見された時、装置の電池は切れていた。
この日、24時間で交換するはずの装置の電池は交換されておらず、病院側は、早く急変に気づいていれば対応できたかもしれないとして、家族に謝罪したという。
出典
『患者の異変知らせる装置が電池切れで40代男性死亡 神戸』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190604-00022057-asahibc-l28
6月4日18時1分にNHK兵庫からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性患者は去年11月、椎間板ヘルニアの手術を受けたあと、合併症の影響で誤えん性肺炎となり、入院して治療を受けていたが、ことし3月、定期的なたんの吸引のために看護師が訪れたところ、呼吸が停止した状態で見つかり、その後、死亡した。
男性は、心拍数や心電図などの情報をナースステーションに送るための装置を着けていたが、看護師が異変に気づいたとき、この装置は電池切れで正常に作動していなかったという。
本来、電池が少なくなった場合には、モニターのアラームが鳴って知らせることになっているが、当時は、ほかの入院患者に迷惑にならないように、その音量を小さく設定していたという。
出典
『電池切れで発見遅れたか患者死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190604/2020004005.html
6月4日19時46分に関西テレビからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
電池の交換は24時間おきに必要だったが、引継ぎが不十分で交換していなかったという。
出典
『発信器の”電池交換”忘れ…患者の急変に気付かず、不適切対応で男性死亡 神戸市』
https://www.ktv.jp/news/articles/86d324aa506c4c8f8d1d5519fbc1bfac.html
6月4日付で同病院からは、下記趣旨の記者発表資料がネット公開されていた。
再発防止策:
モニターの管理について再検討を行い、管理体制の整備、使用方法の徹底により強化する。
また、救急病棟においては電池式の発信機は使用せず、すべてベッドサイドモニターを使用して、セントラルモニターと併せてモニタリングすることとする。
出典
『神戸市立医療センター西市民病院における死亡事例について』
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2019/06/20190604136501.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。