2014年1月4日19時26分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、写真と動画と解説図付きでネット配信されていた。
1月5日0時28分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
3日にあった第93回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)のコースになっていた東京都内の国道1号交差点で、車の規制ができておらず、神奈川大学の選手が車にはねられそうになっていたことがわかった。
規制にあたった警察官の連携ミスが原因といい、警視庁は「再発防止に努める」としている。
トラブルは3日午後1時半ごろ発生。
主催者の関東学生陸上競技連盟や目撃者によると、復路10区で神奈川大の選手が日比谷交差点(千代田区)を通過しようとした際、左から横断する車列が途切れず、選手とワゴン車が衝突しそうになった。
直前で選手が速度を緩めて避け、レースは続行した。
警視庁交通規制課によると、同交差点では、選手の通過に合わせて断続的に車を止める規制を実施。
手前の地点で通過を確認した警察官が交差点にいる警察官に無線で連絡し、規制する手順だった。
神奈川大の選手の時は、通過の連絡はしたが規制のタイミングが遅くなり、東進する3車線が規制されなかった。
対向車線は止まっていた。
他の選手が通過した際は、問題はなかったという。
警視庁は、連携強化や配置する警察官の増員を検討しているという。
選手の約50m後ろを走る車に乗っていた神奈川大の大後(だいご)栄治監督は、「通過する直前になっても車が横切っていた。事故にならず、何とかゴールしてくれてよかった」と話した。
レース後にあった監督らの会議で状況を説明し、「タイミングが悪ければ、箱根駅伝の存続が危ぶまれる事態だった」と発言したという。
近くで観戦した埼玉県の女子高校生は、「選手が近づいているのに車が止まらず、大丈夫かと周りもざわついていた。車は減速せず、選手がひかれそうでハラハラした」。
関東学連の担当者は、「あってはならないことで、来年に向けて態勢を確認したい」と話した。
過去の大会で、選手と車が接触する交通事故が起きたことはないという。
神奈川大の選手は、一時、ツイッター上に「リズム崩したくなかったんでそのまま走っちゃおうって思ったんですけど、流石に命の危険を感じた」と投稿。
沿道のファンらが撮影した動画が次々とツイッターに投稿されるなど、波紋を広げた。
出典
『箱根駅伝、選手とワゴン車あわや衝突 警視庁が規制ミス』
http://www.asahi.com/articles/ASK14574MK14UTIL01K.html
『箱根駅伝で神奈川大選手とワゴン車あわや衝突 ツイッター「命の危険感じた」…警視庁が交通規制ミス』
http://www.sankei.com/affairs/news/170105/afr1701050003-n1.html
(ブログ者コメント)
選手後方から撮られた映像を見ると、選手がそのままのスピードで走っていたらぶつかっていただろうと思われるほどの状況だった。
長年培ったノウハウもあると思うのだが、なぜ、こういう事態になったのだろう?
交通規制の経験が少ない警察官が配置されていた?
そもそも、報道された「連携ミス」とは、具体的にどのようなミスだったのだろうか?
選手通過の連絡をとりあっていた警察官同士の連携ミス?
それとも、連絡を受ける警察官と規制担当の警察官の2人がいて、両者の連携ミス?
そういった点について触れている報道は、ブログ者の調べた範囲では見当らなかった。
振り返れば、昨年のニューイヤー駅伝でも、沿道から飼い犬が飛び出して選手が転倒し、優勝の行方に影響を与えたと思われるトラブルがあった。(本ブログ掲載済)
昨年の事例はひとえに飼い主の問題ではあろうが、警察には、東京五輪に向け、そういった失敗経験を活かしてほしいものだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。