2023年10月18日19時45分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午後0時40分ごろ、熊本市東区の市動植物園でモノレール1台が突然停止し、後続の4台が次々に追突する事故があった。
園によると、5台には子どもを含む計14人が乗っており、このうち大人6人が首や腰に痛みを訴えている。
いずれも軽傷とみられる。
熊本県警などが原因を調べている。
モノレールは1周約600メートル、高さ約6メートルの遊戯施設で1台4人乗り。
園によると、1台が時速約8キロで走行中、エラー音とともに停止し、後続の4台が衝突した。
点検用車両で約1時間後に全員が救出された。
衝突した車両に乗っていて首を痛めたという20代女性は、「泣きじゃくっている子どももいた。以前から設備の劣化が気になっていた」と話した。
園によると、車両は120メートル間隔で走行し、それぞれ衝突防止用の安全装置が導入されているが、作動しなかったとみられる。
スタッフがタッチパネルを操作して止めることも本来可能だが、今回は止まらなかった。
開園前の点検で異常はなかったといい、園は原因が判明するまでモノレールを運休する。
モノレールは1979年の設置で、2019年4月にも4台がからむ同様の事故が起きている。
松本副園長は、「楽しみに来ていただいたお客様に申し訳なく思う。原因を究明し、再発防止に努めたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20231018/k00/00m/040/215000c
10月19日10時22分に読売新聞からは、2019年の事故原因は部品劣化、事故後に衝突防止装置を設置したが今回は作動しなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
園によると、モノレールは1979年から運行しており、2019年4月には部品の劣化による同様の事故が起きた。
事故後に衝突防止装置を設置するなどの対策を講じたが、今回は作動しなかった。
年2回の定期点検のほか、毎日、始業前に走行点検を行っていたが、異常はなかったという。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20231018-OYTNT50228/
10月24日18時44分にYAHOOニュース(熊本放送)からは、先頭車両がモーター不具合で停止した、係員は手順に反し電気の供給を再開したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
動植物園によりますと、事故はまず、先頭車両がモーターの不具合で停止。
これにより安全装置が作動し、一旦は後続の車両も停止しました。
しかし、モノレールを操作する女性が必要な確認をせずに、電気の供給を再開したため安全装置がリセットされ、衝突したということです。
女性は、大阪市に本社がある運行管理会社の社員で、このモノレールの操作に12年携わっていました。
熊本市は会社と緊急時の手順などを事前に決めていましたが、女性は手順に反して復旧させたということです。
また女性は、会社の聞き取りに対して「電力供給を再開すれば、衝突するかもしれないとの認識はあった」とも話しているということです。
【写真を見る】【モノレール5台玉突き事故】先頭車両のモーターの不具合と『操作をする女性スタッフのミス』が原因と判明「衝突するかもしれない認識はあった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/b627083746d1374ed7bdcc1bc4365b4dda7bff1a
10月24日18時27分にYAHOOニュース(くまもと県民テレビ)からは、係員が電源復旧ボタンを繰り返し押したため後続の4台が動き出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
モノレールは当時、先頭車両が停止したため、安全装置が働いて全体の電源が落ち、全車両が停止していましたが、乗り場にいた運行管理会社の社員2人が、車両の状況を確認しないまま電源の復旧ボタンを繰り返し押したため、後続の4台が動き出し相次いで追突したということです。
熊本市と管理会社が結んだ規定では、安全装置が働いた場合、責任者を呼んでモニターで確認しながら、復旧ボタンを押すことを定めていますが、今回は守られていませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f115752e2ae87566836fbc0a2190107b1e22cf2
10月24日16時48分にNHK熊本からは、係員は客が待っていたので早く運行させたかったと説明しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
不具合が起きた場合は通常、運行の担当者から責任者が報告を受け、確認などを行うことになっていますが、今回の事故で担当者はみずからの判断で操作していたということです。
運行管理会社の聞き取りに対して担当者は、「お客さんが待っていたので、早くトラブルを解消して運行させたかった」などと説明しているということです。
また、先頭車両が急停止した原因については、メーカー側が調査を行っているということです。
この事故について、警察は業務上過失傷害の疑いも視野に、調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20231024/5000020465.html
(2023年10月27日 修正1 ;追記)
2023年10月27日7時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME;テレビ熊本)からは、2つあるモーターのうち1つが故障した、係員は「復電」を4回繰り返したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故について園側が会見を開き、モーターの故障に加え、人為的ミスが重なったことが原因だったと明らかにした。
担当者のミスがなければ防げた事故だった。
園によると、先頭車両の2つあるモーターのうち1つが故障し、安全装置が作動して停止。
運行操作を担当する委託先の運行管理会社の女性社員が独断で、電源を入れ直す「復電」を4回繰り返したことで次々に衝突したという。
マニュアルでは、「停止した時点で責任者に連絡すること」とされていた。
この女性社員はモノレールの運行操作を12年間担当。
現在は体調不良で休んでいるということだが、会社側の聞き取りに「お客さんが待っていたので、早くエラーを改善したかった」と話しているという。
この事故で、乗っていた乳幼児から50代までの14人のうち、成人男女6人が首や腰の痛みを訴え、そのうち5人が通院中という。
園は運行管理会社に報告書の提出を求めていて、安全運行が確認できるまで、当面、運休するとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/10c84c50cde9b4b70c136c28c74837b338c97749
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。