2023年5月23日16時17分にYAHOOニュース(テレビ新潟)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし2月、長岡市の酒造会社で日本酒の仕込み作業をしていた従業員がタンクの内部に転落し死亡する事故がありました。
長岡労働基準監督署は、転落を防止する措置を講じていなかった疑いがあるとして、5月19日、酒造会社などを書類送検しました。
労働働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、長岡市の酒造会社「T酒造」と代表取締役です。
ことし2月、長岡市の「T酒造」の事業場の仕込み蔵内で日本酒の仕込み作業をしていた男性従業員がもろみの入ったタンクの内部に転落し、死亡しました。
タンクは直径約1.9メートル、高さが約1.8メートルで、警察によりますと、当時、タンクの中には、深さで1メートル近い仕込み中の酒が入っていたということです。
労働安全衛生法では、やけどや窒息などの危険があるタンクのような場所に対して、高さ75センチメートル以上の丈夫な柵や、転落を防ぐ器具の使用など、転落する危険を防止するための措置をとることを義務付けています。
長岡労働基準監督署によりますと、事故当時、この会社では具体的な措置が講じられておらず、適切な危険防止措置が取られていなかった疑いがあるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe919ad242b47a2c2f362f2b59390c10d2ff8d21
(2023年6月30日 修正1 ;追記)
2023年6月28日付で労働新聞からは、死因は酸欠だった、タンクには転落防止用の蓋が設けられていたが事故当時は外されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
新潟・長岡労働基準監督署は、転落により窒息の危険を及ぼす箇所に転落防止措置を講じなかったとして、酒類製造業のT酒造㈱(新潟県長岡市)と同社代表取締役を、労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで新潟地検長岡支部に書類送検した。
令和5年2月、タンク内のもろみをかき混ぜるなど、日本酒の仕込み作業をしていた労働者がタンクに転落し、酸欠で死亡する労働災害が発生した。
同法に基づく労働安全衛生規則第533条では、火傷や窒息の危険がある煮沸層やタンクのような場所に、労働者が転落する危険を防止する措置を義務付けている。
同社は転落防止のためにタンクを覆うふたを設けていたが、災害発生当時はふたが外されており、転落防止措置がとられていなかった疑い。
https://www.rodo.co.jp/column/152158/
(ブログ者コメント)
これまで同種事故を何件か紹介してきたが、危険性は転落による骨折あるいは溺れの類だろうと漠然とイメージしていた。
それが今回の報道で再度、考えてみれば、発酵タンク内への転落につき、最も危惧すべきは酸欠なのかもしれない。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。