







2015年8月9日21時41分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前3時50分ごろ、兵庫県太子町の花火製造会社「S社」の倉庫から出火していると、付近住民から119番通報があった。
約3時間後に鎮火したが、鉄骨2階建ての倉庫1棟約150m2を全焼した。けが人はなかった。
警察が、原因を調べている。
警察などによると、倉庫内には、マグネシウムやチタン粉末など、花火の原材料や20発ほどの完成品の残りがあった。
前日の夜、従業員は、同県姫路市での花火大会で作業。
9日午前0時半まで、倉庫で、打ち上げに使った筒の後片付けなどをした後に施錠し、出火当時は無人だったという。
現場は田園地帯で、隣接する住宅はない。
近所に住む男性会社員(58)は「ドーンという大きな音がして、ミサイルか何かだと思ったほどだ。次々に誘爆して、ばん、ばんという音とともに、建物の横方向に花火が飛び出していた。ひざが震えるくらい怖かった」と話した。
同工場は、十数年前にも火災を起こしているという。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150810k0000m040028000c.html
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2024020721.html?t=1439152000347
キーワード;自然発火?
2015年8月5日23時58分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前9時ごろ、山口県山陽小野田市の「T社」小野田工場で爆発があり、アセチレンガスをボンベに詰める鉄骨スレート造りの充填場と現場事務所計約556m2を全焼した。
男性従業員(34)が顔などに軽いやけどを負った。
警察によると、この火災でボンベ8本が工場の敷地外に飛び、最大で敷地から約60m離れた所に落ちた。
ボンベは高さ約1mの鉄製で、数10kgの重さがある。
同社によると、アセチレンガスは主に鉄などを溶断するバーナーの燃料に使われる。
充填場には約180本のボンベがあった。
午前9時前、複数のボンベが火を噴いているのに従業員が気付き、ボンベのバルブを閉めようとしたが、火の勢いが強く消火できなかった。
消防車15台が消火に当たり、約5時間後に鎮火した。
当時、工場は稼働前だった。
同社は山口県宇部市に本社があり、工業、医療用ガスの製造をしている。
5日午後、記者会見を開き、国広社長が、「近隣住民の方に深くおわびします」と陳謝した。
現場は、工場が建ち並ぶ沿岸部。
近くに住む女性(80)は、「ドンドンドンドンと何度も大きな音を聞いた。障子が揺れるぐらいの音だった。外へ出たら炎が見えた。その後、黒い煙が上がっていた。怖かった」と声を震わせた。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20150806k0000m040120000c.html
8月5日18時39分にNHK山口からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後会見を開いた会社の説明によると、火災が起きたときの状況について、アセチレンガスをボンベに充てんしようと、充てんに必要なガスを圧縮する機械を動かす準備をしていたところ、何らかの原因で火災が起きて爆発したという。
この作業は通常行われるもので、周りに火の気は一切なく、今のところ火災が起きた原因は不明だと説明している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4063932651.html?t=1438808471745
(2015年8月30日 修正1 ;追記)
8月6日付の山口新聞紙面に、やや詳しい状況が、下記趣旨で掲載されていた。
アセチレンを発生装置につなげた配管を通してボンベに詰める準備をしていたときに、充填場付近から出火した。
敷地内には600~700本の充填済みのボンベがあり、次々に引火して爆発したとみられる。
高さ10数mの火柱が上がり、爆風で長さ1~1.5mのボンベ8本が工場から最大で約60m離れた場所まで吹き飛んだ。
出火当時は従業員ら7人が工場敷地内におり、近くの配管のバルブを閉めてから避難した。
やけどを負った従業員は、充填場の機械周辺にいたという。
8月8日付の山口新聞紙面には、アスベストを含む白い固形物が大量に飛散したという、下記趣旨の記事が掲載されていた。
爆風によって破裂したボンベからアスベストを含む白い固形物が大量に飛散していたことが分かった。
同社が7日に会見を開いて明らかにし、謝罪した。
アスベストは、工場にあったボンベ約1200本のうち8割ほどに使用されており、アセチレンを吸着させる白いスポンジ状のケイ酸カルシウムに含まれていたという。
同社は、これまでにボンベ約100本の破裂を確認。
120kgほどのアスベストが飛散した可能性があり、専門業者に依頼して同日から回収を進めている。
同市によると、白い固形物は工場から約1.5km離れた国道190号でも見つかったという。
山口県は、6日夕に飛散が最も多かった工場周辺で大気中のアスベスト濃度を調査。
速報値は大防法で定める基準値を下回り、県環境政策課は「直ちに健康を害することは考えにくい」としている。
同社の社長は、アスベスト飛散の発表が火災発生の2日後になったことについて、「当初は爆発事故の被害状況の確認に追われた。着目できていなかった」と説明した。
2015年2月24日11時28分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月24日13時2分に中日新聞から、2月24日14時6分に産経westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午前9時25分ごろ、三重県四日市市の三菱マテリアル四日市工場内の炉から火が出ていると、従業員から119番通報があった。
消防によると約30分後に鎮火し、けが人はいなかった。
工場総務課によると、火災は半導体などに使われる多結晶シリコンの原材料を生成するための「第6塩化炉」で発生。
操業中だった約4mの炉の上部に取り付けられたサイクロン設備(高さ1.7m、幅40cm)から、高さ20~30cmの火が出ているのを従業員が見つけた。
塩化炉では、金属シリコンと塩酸を化合し、高純度シリコンの原料、三塩化シランを作っている。
配管から、炉内で扱っていた水素と三塩化シランが何らかの原因で外に漏れ出て、発火した可能性があるという。
社員らが塩化炉に窒素を注入し、消し止めた。
工場では昨年1月、5人が死亡する爆発事故があったが、工場によると、今回の火災は、その事故とは別の系統で起きたという。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH2S35FZH2SOIPE002.html
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015022490130220.html
http://www.sankei.com/west/news/150224/wst1502240045-n1.html
2014年7月31日0時57分に下野新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月30日21時4分に朝日新聞から、7月30日20時45分にNHK宇都宮からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後3時5分ごろ、佐野市にある「O銃砲火薬店]の廃火薬処理施設で、火薬を起爆するための電気雷管10数本が爆発し、同社男性社長(38)と火薬メーカー社員男性(50)ら計3人が、爆風と金属破片で顔などに1、2週間のけがをした。
警察などによると、同施設は5月に完成し、処理作業はこの日が初めてだったという。
指導役の火薬メーカー社員を含む8人で作業を行い、コンクリート破砕器とダイナマイトを処理した後、土に埋めた約70本のダイナマイト用の雷管(長さ約5cm、直径約1cm)を爆破しようとスイッチを入れたところ、屋外のテーブルの上にあった雷管が爆発したという。
警察で原因などを調べている。
現場で作業をしていた60代の男性は、「本来、爆発することのない場所で爆発してしまった。作業にミスがあり、破片が飛んでしまった」と話していた。
出典URL
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/accident/news/20140731/1672682
http://www.asahi.com/articles/ASG7Z6HX1G7ZUUHB01L.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1096746591.html?t=1406754117317
2014年1月21日に掲載した第2報がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第3報修正3として掲載します。
第2報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3595/
(2014年4月10日 修正3 ;追記)
2014年4月3日3時41分に朝日新聞から、水分を含んだ窒素を流し続けたことで加水分解により爆発性化合物が新たに生成したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、4月3日20時1分にNHK津からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
乾燥すると爆発しやすい化合物が熱交換器内にたまり、衝撃を受けた結果、爆発を引き起こしていたことがわかった。
同社が設置した事故調査委員会(委員長;田村昌三東大名誉教授)は3日、この原因を盛り込んだ中間報告をまとめ、記者会見を開いた。
それによると、工場では化合物が化学反応するのを抑えるため、昨年11月下旬から約1カ月間、水分を含んだ窒素ガスを注入していた。
この過程で、乾燥すると爆発する性質がある化合物が加水分解によって新たに生成された。
一方、事故当日は、熱交換器内に付着した不純物から発生する水素が爆発するのを防ぐため、朝から乾いた窒素ガスを流し込んでおり、内部は乾燥した状態になっていた。
その結果、ふたを開けた衝撃を受け、化合物が爆発した可能性が高いという。
田村委員長は、発生した物質について、「これまで詳しい情報はなく、適切な対策を講じることは難しかった」と述べた。
その上で再発防止策として、「安全に化学反応を進める作業手順を調べるべきだ」と提言した。
委員会ではさらに検討を進め、数か月後をメドに最終報告をまとめることにしている。
出典URL
http://digital.asahi.com/articles/ASG425R81G42ONFB019.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG425R81G42ONFB019
http://www.nhk.or.jp/lnews/tsu/3073438371.html?t=1396563183268
(ブログ者コメント)
該社HPに中間報告書が掲載されており、報告書中、状況などがかなり詳しく説明されている。
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/14-0403a.pdf
(2014年5月4日 修正4 ;追記)
2014年4月4日付の伊勢新聞紙面に、下記趣旨の補足的記事が掲載されていた。
再発防止策について田村委員長は、「熱交換器の中を水で満たして、湿った状態を保ちながら加水分解を進める必要がある」と提言。
また、高温で加水分解することで、生成される物質の爆発威力を抑えられることも分かったという。
福島工場長は、「加水分解で生成された物質の燃焼性は知っていたが、加水分解の際の温度によって爆発威力が変わることは知らなかった」と説明した。
(2014年6月15日 修正5 ;追記)
2014年6月13日付で伊勢新聞から、最終報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社の事故調査委員会は12日、「リスク管理が不十分だったことが要因」とする最終報告を発表し、経験に頼らないマニュアルを新たに作成するなど、安全管理の強化を求めた。
最終報告は、爆発が起きた熱交換器(長さ6m、直径90cm、重さ4.8トン)の温度を素手で触って確かめていたことについて、「安全確認は十分でなかった」と指摘した。
その上で、爆発の要因となったふたを外す作業をクレーンによる遠隔操作で行うことや、熱交換器を洗浄する際に適切なデータを計測することなどを、再発防止策として提言した。
事故原因については、4月の中間報告と同様、熱交換器内の化合物「クロロシランポリマー類」が加水分解されて爆発威力の高い生成物ができ、ふたを外した際の衝撃で爆発したと結論付けた。
生成物は、低温や乾燥状態で爆発力が大きくなるといい、事故当時の気温が8℃と低かったほか、ふたを外す前に乾燥窒素を3日間流していたことが影響したと判断した。
工場で記者会見した田村委員長は「これを契機にいろんな視点からリスク管理を徹底してほしい」と話した。
同社は12日、遺族や近隣住民の理解を得た上で、今月中にも工場の操業を再開する方針を明らかにした。
出典URL
http://www.isenp.co.jp/news/20140613/news01.htm
三菱マテリアル社のHPには6月12日付で、最終報告書(86ページ)と要約版(4ページ)が掲載されている。
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/14-0612.html
2014年2月21日付の西日本新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
2010年3月、福岡県筑後市の「ラサ工業羽犬塚工場」で男性作業員1人が死亡した爆発事故で、県警は21日、業務上過失致死の疑いで、同工場長の男性(54)とJX日鉱日石金属の元幹部男性(61)ら4人を書類送検した。
容疑は、同月31日午後4時ごろ、同工場でリチウムイオン電池の破砕試験中に、電池には消防法で規定された引火性の高い成分が含まれていたにもかかわらず、JX側が同工場に危険な情報を伝えるのを怠り、破砕機内で爆発、近くにいた工場作業員の男性(当時47)を爆発で開いた鉄製扉に当てて死亡させた疑い。
県警によると、JXはリチウムイオン電池に含まれるレアメタルを回収する委託事業を経産省から受け、同工場は効率よくレアメタルを回収できる破砕機の製造を担当していた。
2014年2月22日付で朝日新聞福岡版(聞蔵)からも、補足的内容の記事が下記趣旨でネット配信されていた。
電池に含まれる引火性が高い有機溶剤が火花などに引火して爆発した。
電池の破砕作業の危険性が高いことを認識していたにもかかわらず、必要な措置をとらなかった疑いがある。
2014年2月7日18時3分に読売新聞から、2月6日19時10分にNHK松山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午前11時10分頃、愛媛県宇和島市伊吹町、玩具用花火製造販売会社「K社」本社の火薬乾燥所で爆発が起き、火災になった。
消防車など7台が出動。コンクリートブロック造平屋の乾燥所約15m2を全焼し、約30分後にほぼ消し止めた。
爆発で女性社員(57)が左腕に擦り傷の軽傷を負い、同市内の病院に搬送された。
警察などの発表によると、同日午前10時20分から、女性社員が1人で、パーティー用クラッカーの「引玉」と呼ばれる、火薬に糸を付けた部品を乾燥させる作業をしていた。
その際、何らかの原因で数千本の引玉が入ったプラスチックケースが棚から床に落下し、直後に爆発が起きたらしい。
乾燥所にあった約11万2000本の引玉は全て燃えた。
同社は1884年の創業で、パーティー用クラッカーの国内占有率80%のトップメーカー。
現場はJR宇和島駅の北東約1.5kmで、敷地内には同社の事務所や倉庫が並ぶ。
約100m離れた場所には住宅地があり、近くに住む男性(57)は「爆発音がして外に出ると、『パチパチ』という音も聞こえてきた。火薬庫があるようで怖い」と話していた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140206-OYT1T01561.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8005063491.html?t=1391720591070
2014年1月15日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記3件。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3581/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3582/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3583/
(2014年1月21日 修正1 ;追記)
2014年1月17日1時40分に毎日新聞から、原因調査のため現場で試料を採取中に炎が上がったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後3時15分ごろ、県警や消防などが爆発した熱交換器周辺にあった部品から化学物質などの採取作業中に突然、部品から炎が出た。
火は約1mの高さに上がったが自然に消え、けが人はなかった。
県警や同社によると、現場では当時、県警や市消防本部、労基署の約20人が立ち会い、耐火服にヘルメット、ゴーグル姿の同社員数人が爆発原因を調べるため、試料の取り出し作業をしていた。
発火後には煙がしばらく出て、この試料は燃え尽きたという。
事故翌日の現場検証以来、初めての熱交換器近くでの作業だったが、安全確保のため、この日の作業は打ち切った。
同社幹部は、機器に残っていた危険物質のクロロシラン系化合物が何らかの原因で燃え上がった可能性を指摘し、「発火するかもしれないと準備して作業を進めていた」と話している。
消防本部職員も「(発火は)想定の範囲内」と話した。
17日以降も、安全を確認しながら作業を進める方針。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140117k0000m040185000c.html
2014年1月16日19時18分に朝日新聞からは、現場写真付きの若干異なる記述の記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
爆発事故が起きた熱交換器付近で、また爆発があった。
原因を調べるため、三重県警捜査員の立ち会いのもと,同社社員が検証の準備中だった。
突然、小さな爆発が起き、高さ約1mの炎が上がり、周囲に一時煙が充満した。
けが人はなかった。
この日は、9日に爆発事故が起きた熱交換器の周辺機器から、残っている化学物質を採取していた。
作業は耐火服やヘルメットを装着した社員数人が担当。県警捜査員や四日市市消防本部、労働基準監督署の職員ら計約20人が取り囲むようにして進められていた。
爆発は、熱交換器につながるバルブから不純物を採取中に起きた。
突然、バルブ付近から「ポン」という鈍い爆発音が響き、高さ約1mの赤い炎が立ち上った。
直後に茶色の煙が舞い上がり、煙はすぐに白色に変わり、4、5秒間、辺りに立ちこめた。
作業していた社員らは爆風から逃れた後、バルブに透明なシートのようなものを巻き付けて再爆発を防いだ。
同社幹部によると、採取した不純物の中にあった可燃性の化合物が、何らかの原因で爆発した可能性があるという。
この幹部は「万が一のため、発火も想定して準備をしていたが……」と疲れた表情で話した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG1J5G0SG1JOIPE015.html
(2014年2月14日 修正2 ;追記)
2014年2月8日付で朝日新聞(聞蔵)から、過去の発火事例が活かされていなかったという解説記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
三菱マテリアル四日市工場で5人が死亡した爆発事故から、9日で1ケ月。
過去にも同様の作業で発火を繰り返していたが、同社は作業は「発火が前提」とし、カギとなる物質の研究を怠るなど原因を解明せず、安全対策が不十分なままだった。
工場では2011年3月にも熱交換器の洗浄作業中に発火。蓋を開けて中の化合物をかき出していた作業員がやけどをしたが、同社はこの事故を原因未解明のまま処理した。
これ以前にも、けがを伴わない発火は何度かあったという。
同社幹部は、今回の事故で発火した化合物をシリコシュウ酸とみる。
危険物を扱うハンドブックに未記載の特殊物質で、特性は完全に分かっていない。
同社と同じ多結晶シリコンを造る国内最大手のトクヤマも、「うちでは発生せず、そもそもシリコシュウ酸という物質は知らない」と話す。
化学物質を扱う際の国の指針は、大事故に至らなかった「ヒヤリハット事案」が起きれば、原因究明と対策を義務づけている。
過去の事故も含め、特性が未解明のシリコシュウ酸が原因の可能性があるなら、より慎重な扱いが必要になる。
だが三菱マテリアルは本格的な原因究明を怠る一方、事故を起こした作業について「発火する前提で耐火服や手袋を着けるようにしていた」と説明。
今も「原因はわからない。今回のような爆発は想定していなかった」とする。
横浜国立大学の大谷英雄教授(安全工学)は、「何回か発火したことのあるような工程を見直さないのはおかしい。他の化学メーカーに比べ、慎重さに欠ける」と指摘している。
警察は、業務上過失致死の疑いで捜査を進めている。
過去の発火にも着目し、安全対策が十分だったか調べるとみられるが、原因物質特定や爆発のメカニズム解明に時間がかかりそうだ。
捜査幹部によると、爆発した熱交換器で化学反応が続いている危険性があり、化学物質などの採取ができない状態だという。
三菱マテリアルは5日、事故現場にいた協力会社の作業員が新たに痛みを訴え通院を始めたため、けが人は1人増えたと発表した。
この事故での死亡は5人、重軽傷は13人になった。
また、2014年2月12日16時47分に共同通信から、熱交換器の洗浄手順書に爆発への注意喚起がなかったなどの記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
捜査本部は12日、現場にいた作業員を含む工場関係者計約30人を事情聴取した結果、いずれも「ここまでの爆発は想定しなかった」と話していることを明らかにした。
熱交換器の洗浄に関して作成された手順書に、爆発への注意喚起がなかったことも判明。
捜査本部は、同社の危険想定に不備があったとみている。
捜査本部によると、爆発原因となったとみられる熱交換器内部に付着した化学物質は専門機関が鑑定している。
熱交換器も解体して調べる方針だ
出典URL
http://www.47news.jp/CN/201402/CN2014021201001815.html
情報量が多すぎてプロバイダーの字数制限に抵触しましたので、記事の続きを第1報その3(2/2)として掲載します。
[爆発原因に関する情報(続)]
(1月12日12時6分 朝日新聞)
爆発は、熱交換器のふたを開けたところ、作業で生じた振動で内部に蓄積されていた化合物が発熱し、その熱で発生した水素と流入した酸素が反応して起きた可能性が高いことがわかった。
同社幹部が11日、明らかにした。
同社は、振動による爆発までは想定していなかった。
幹部によると、爆発で約10m吹き飛んだふたの内側などには、発熱しやすい化合物「シリコシュウ酸」が付着している。
熱交換器の状態を安定させるため加湿窒素ガスを注入すると生成されるもので、振動を受けると発熱する。
ふたを外す際の振動で発熱すれば、内部の温度が上昇し、蓄積されているほかの不純物から水素が発生する。
そこに空気が流入すれば、酸素と反応して水素爆発が起きる。
この熱交換器は、8年間洗浄していなかった。
ほかの熱交換器でシリコシュウ酸が発火するトラブルが起きており、今回もたまっていた可能性が高い。
爆発はふたを開けて3~4秒後に発生していることや被害の規模の大きさなどから、幹部は「数秒間で酸素が入り、水素爆発が起きる条件がそろった」と分析している。
幹部によると、工場内のマニュアルには、発熱に備えて耐火服や手袋の着用を促す記載はある。
しかし、爆発は想定外で、作業前にシリコシュウ酸の残留状況を調べる対策はしていなかったという。
一方、警察によると、熱交換器の内部では現在も化学反応が続いているという。
警察はしばらく放置し、安全が確認され次第、本格的な調査に乗り出す。
http://www.asahi.com/articles/ASG1C66TQG1COIPE013.html
(1月12日21時34分 毎日新聞)
シリコシュウ酸は、乾燥状態では、こすれたり、何かがぶつかったりして起きる小さな衝撃でも発火する性質があるという。
火元について同社は、静電気や作業現場近くにあった自家発電機が火種となった可能性も否定しておらず、解明には時間がかかる見通し。
(ブログ者コメント)
報道から察するに、かなり爆発危険性の高い作業だったようだ。
詳細不明ではあるが、現状、ブログ者が感じていることは下記。
○チャンネルカバー程度の、そう大きくもない空間に充満していた水素が爆発しただけで、約250kgのカバーが10mも飛ぶとは・・・。
水素爆発の威力がこれほどまでに大きいとは、今回の事例を知るまで認識していなかった。
○カバー内部の空間は、詰り気味だったとはいえ、約300本のチューブならびに出口ノズルを通じて大気とツーツーになっていたが、爆風は、そういった狭い通路からは、ほとんど抜けなかった。
集じん機などの爆発放散口の面積は、そういったことも考慮して算出されている。
※以下は、ファイクジャパン㈱HPに掲載されている算出方法。
http://www.fikejapan.co.jp/ep/ev_sizing.html
○詰っている系の連続パージでは、パージ流体のショートパスでパージ不十分になることがよくある。その点、この工場ではどう考えていたのだろうか?
たとえば、ある程度連続パージした後、しばらくパージを止めて様子を見るなどの工夫は、していなかったのだろうか?
○空気との接触危険という点から考えると、一連の作業で最も危険なのはプロセスから熱交換器を取り外す最初のフランジ開放時であり、以降、取り外しが進むにつれ、徐々に危険性は薄れてくる・・・これまでの報道から類推すると、そんな感じではないだろうか?
それが今回は、一連の作業の最終段階、2つめのチャンネルカバーを取り外す際に爆発した。
ここまでくれば、もう爆発の心配はない・・・といった安心感はなかっただろうか?
ブログ者は、事故にはいくつかの共通するパターンがあると思っているが、今回の事故は、そのうちの一つ、「マサカと思うところで起きる」パターンにも分類できるような気がしている。
情報量が多すぎてプロバイダーの字数制限に抵触しましたので、記事の続きを第1報その3(1/2)として掲載します。
[爆発原因に関する情報]
(1月9日23時33分 msn産経ニュースwest)
熱交換器に残留していた化合物「トリクロロシラン類」が原因との見方が出ている。
半導体部品のシリコンの製造過程で副産物として生成され、引火・爆発性が極めて高い物質として知られる。
専門家によると、同化合物の洗浄にあたっては、厳重なマニュアルに基づいて行うのが常識。
「何らかの作業手順が守られていなかったのではないか」と、安全管理を疑問視する声が上がる。
近畿大学理工学部の武隈真一教授(有機化学)によると、クロロシランは揮発性が非常に高い物質で、気化して酸素と混じり合うと一気に危険性が高まる。
三菱マテリアルは会見で、「事故は予期できた。そのための十分な対応を取っていた」と強調。酸素を含まない窒素を交換器内に送り込み、クロロシランを分解する従来通りの手順を踏んだとしつつも、「ポリマーの量が予想より多かったのかもしれない。われわれの認識と差があったと判断せざるを得ない」と釈明した。
過去には製造工程でクロロシランの爆発が起きた事例があるというが、そもそもこの化合物が存在する前提での洗浄作業で事故が発生するのは異例だ。
横浜国立大大学院の三宅淳巳教授(安全工学)は、「品質にかかわる製造中は事業者は細心の注意を払うが、メンテナンスでは早く終わらせようとして習熟度が低くなりがちだ」と、管理態勢の検証が必要だとした。
東京工業大の半那純一教授(半導体薄膜)も、「化合物が配管のくぼみにたまると気づかない可能性もある。通常は、それを前提にした作業マニュアルがあるはずだが」と疑問を呈した。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140109/waf14010923360045-n1.htm
(1月10日0時56分 朝日新聞)
同社は、クロロシラン類のほか塩素やケイ素、水素の化合物などが内部に残っていて、空気と触れて水素が発生し、爆発した可能性があると説明。会見した猿渡工場長は、「エネルギー源は水素ではないかと思っている」と述べ、水素爆発の可能性を示唆した。
警察は、炎が一瞬上がったという目撃情報などから、急激に化学反応が起きて爆発したとみて、当時の作業の流れや熱交換器の内部の状況などを調べている。
(1月10日15時32分 読売新聞)
クロロシラン類は、水と反応して分解すると安定化する一方、水素が発生するという。
この熱交換器では、洗浄作業の際に空気中の水と反応して水素が発生するのを防ぐため、昨年11月27日に取り外した後、屋外の洗い場で水を含ませた加湿窒素を今月8日まで注入して水素を安全に取り出す作業を行った。
9日も交換器の蓋を外す際、加湿窒素を注入していたが、これらの工程の安全策が不十分で、交換器内に水素が大量にたまっていたか、急激に発生して、何らかの原因で引火した可能性が高いという。
(1月10日21時27分 msn産経ニュースwest)
工場幹部は10日、爆発した熱交換器内部に残っていた大量の化学物質が配管をふさぎ、水素がたまって何らかの理由で引火した可能性があると明らかにした。
爆発直後、現場周辺に化学物質が飛散し、複数箇所で発火しているのを作業員らが目撃。
警察は、化学物質の分解が不十分で、大量に残っていたことを裏付ける証言とみている。
化学物質は「トリクロロシラン類」。
工場関係者によると、爆発が起きた9日午後2時10分の直後、現場のアスファルト上に燃えやすいトリクロロシラン類とみられる物質が飛び散り、あちこちで小さな炎が上がった。監視カメラには、爆発時に生じる塩酸ガスとみられる霧のような白い煙も写っていた。
(1月10日23時34分 毎日新聞)
同社が警察などの捜査に対し、熱交換器内のチューブ内に化合物が詰まった結果、洗浄用の加湿窒素ガスが十分に流れず、器内に可燃性の水素が残って爆発に至った可能性があると説明していることが分かった。
事故は、熱交換器のふた部分を取り外す作業中に起きた。
熱交換器は、多結晶シリコンを作るケイ素などの化合物「トリクロロシラン」の未反応ガスを製造工程に戻す循環過程の設備。
器内に直径28.2mmのチューブ約300本があり、器内の洗浄中に発生する水素量をなくすため、1カ月以上、加湿窒素ガスを流していた。
しかし一部のチューブが詰まっていたため、窒素ガスが詰まった部分から先に流れていなかった可能性があるという。
情報量が多すぎてプロバイダーの字数制限に抵触しましたので、記事の続きを第1報その2として掲載します。
[事故時の状況に関する情報]
(1月11日0時5分 msn産経ニュースwest)
ふたは、24本のボルトを外した3秒後に激しく吹き飛んだ。
(1月11日11時36分 読売新聞)
研修や見学で現場にいた社員も巻き込まれていたことが分かった。
通常の作業の倍の人数が爆発した熱交換器付近にいたため、被害が拡大した可能性がある。
警察は、社員らがどの位置で被害に遭ったのか、特定を急いでいる。
同工場は半導体や太陽電池の基板原料となる多結晶シリコンを製造しており、製造過程で発生する化合物が熱交換器内にたまるため、洗浄している。
同社の説明によると、洗浄は約30年前から行っており、通常は約10人程度で作業にあたっているが、爆発事故が起きた今月9日は、約20人が熱交換器近くにいたという。
このうち、死亡した同社社員のTさん(48)と負傷した3人は、2月に別のプラントで同様の作業をすることから、研修のために現場にいたという。
また、設備管理部門で現場監督の教育を受けていた社員1人、その上司ら2人も見学に来ていて負傷したという。
(1月12日10時14分 NHK津)
警察によると、死亡した5人の遺体の状況を詳しく調べたところ、強烈な爆風による衝撃などを受けていて、全員が、ふたの正面側に立っていたと見られることが分かった。
会社側によると、ふたを開けた時には内部で発生した水素が爆発するなどの危険があるため、正面側には立たない決まりになっているという。
警察は、現場の安全管理が徹底されていなかった可能性もあると見て、週明けにも捜査本部を設置して調べる方針。
(1月14日7時2分 毎日新聞)
水素ガスが開けようとしていたふたの側にたまり、爆発した可能性が高いことが、捜査関係者などへの取材で分かった。
爆風はこの方向へ集中し、反対側にはほとんど被害がないという。
同工場によると、現場では午前中に熱交換器の片側のふたを外し、火花などが入らないように開口部をビニール製防炎シートで覆った。
午後、反対側のふたを外そうとした数秒後に爆発が起きた。
捜査関係者によると、ふたは約10m吹き飛んだが、防炎シートは、熱交換器のすぐ近くに落ちていたという。
また、死傷者は爆発のあった側だけに集中していた。
ふたには作業当時、直径約1cmのワイヤが取り付けられ、クレーン車のアームにつながっていたが、ワイヤは引きちぎられていた。
捜査関係者は、片側にたまった水素ガスが化合物を火種に爆発、一方向に爆風が噴出したのではないかとみている
2014年1月10日1時52分に毎日新聞から事故の第1報が、下記趣旨でネット配信されていた。
9日午後2時5分ごろ、四日市市の石油化学製造「三菱マテリアル」四日市工場で爆発があった。
同社社員ら男性作業員5人が死亡。他に男性12人がけがをして、うち1人はやけどなどで重傷。
警察は、業務上過失致死傷容疑で捜査する。
同社は10日から、同工場を全面操業停止にする。
同社などによると、死亡したのは同社社員のTさん(48)、Fさん(34)、Oさん(36)と、協力会社「南部組」(四日市市)の社員のfさん(25)、nさん(42)の計5人。
消防によると、いずれも爆風で即死状態という。重傷は、三菱マテリアル社員のYさん(39)。
消防によると、爆発したのは、円筒形で金属製の熱交換器(直径0.9m、長さ6m、重さ4.3トン)。約300本のチューブが通り、中を通った原料を冷やしたり、温めたりする。
同工場は、水素ガスとトリクロロシランという化合物を混合させ、半導体の材料などにする多結晶シリコンを製造している。
交換器は、昨年11月にメンテナンスのため、プラントから取り外された。
この日、水素精製施設から30m離れた屋外にクレーンを使って運び出され、つった状態で朝から約20人で洗浄作業中だった。
午前中に一方のふた(約250kg)を取り外し、午後からもう一方を取り外すため、24本のボルトを抜き、ふたを外した数秒後に爆発したという。
ふたは約10m飛んだ。
会社関係者によると、水と窒素ガスをチューブ内に注ぎ込み、爆発を防ぐ処置をしながら作業をしていたという。
交換器は1〜2年ごとに、チューブ内に付着する不要な無機化合物を取り除く作業を行っているという。
消防によると、同工場では2012年2月にも装置の洗浄作業中に、排水にたまった内容物とアルカリ水が反応して爆発が起き、洗浄場の排水溝のふたが飛ぶ事故があった。けが人はなかったという。
現場は四日市コンビナート内の臨海部。最も近い民家までは約1km。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20140110k0000m040076000c.html
以下、関連情報のポイントのみ、ジャンル分けして紹介する。
なお、プロバイダー字数制限の関係上、URLは主要記事のみ添付する。
[作業内容に関する情報]
(1月10日0時56分 朝日新聞)
熱交換器は、内部に可燃性の不純物「クロロシラン類」が付着するため、昨年11月27日にプラントから取り外し、屋外に移動させてメンテナンスの作業を実施していた。
(1月9日21時30分 朝日新聞)
9日夜、記者会見を開いた猿渡工場長は、「(爆発は)予期しえたもので、十分な対応策をとって洗浄作業を行う工程だった」と説明した。
ふたを外した時に爆発する可能性があるため、窒素を筒の中に流し込むなどして、空気と触れない状態を保ってふたを開けるなどの作業手順が決められていたという。
(1月10日14時00分 毎日新聞)
同社が、爆発した熱交換器のふたを取り外す際の具体的なマニュアルを作らず、内部が安全な状態かどうかの判断を現場作業員の感触などに委ねていたことが分かった。
工場幹部も不備を認め、「誰もが分かる基準が必要だったと反省している」と話している。
事故は、円筒形の熱交換器のチャンネルカバーと呼ばれるふた部分を取り外す作業の最中に起きた。
交換器は内部に約300本のチューブが通され、シリコン製造の過程で主原料の化合物「トリクロロシラン」の残留物が付着する。
トリクロロシランは引火性が高いため、1カ月以上、加湿窒素ガスを器内に注入し、爆発を防ぐ処置をしている。
しかし、その後に器内の状態が安定したかどうかを判断する目安として温度計などの機器は使わず、素手で熱交換器に触り、「冷えていれば取り外しても問題ない」と判断するなど、現場作業員の個人の感覚や経験に頼っていたという。
遠藤副工場長は、「器内の温度計測は技術的に限界があり、加湿窒素ガスを入れ続けた時間と、熱が下がっているかの感触で判断した」と説明した。
「三宅淳巳・横浜国立大学大学院教授(安全工学)の話」
今回のような危険を伴う作業の場合、熱交換器の中の温度、圧力、化学物質の状態をモニタリングしたうえで、ふたを外すなどの工程をマニュアル化するのが一般的だ。素手で交換器に触ることのみで温度を確認するというのは、安全管理のあり方としては考えられない。通常とは異なるメンテナンス作業に対する危険度の認識が十分だったかが、今後の検証のポイントとなる。
http://mainichi.jp/select/news/20140110k0000e040165000c.html
(1月10日23時5分 読売新聞)
同社は10日、爆発した水冷熱交換器を7年10か月洗浄していなかったと明らかにした。
同工場では2010年2月、別の交換器の洗浄の際、化学物質の残留物で作業員がやけどをする事故が起きて以降、洗浄の頻度を増やすことを検討していたという。
工場には熱交換器を洗浄する際のマニュアルはあるが、どの程度の温度まで下がれば安定状態になるのか、窒素をどれくらいの濃度まで注入すれば良いのかといった数値の基準は書かれておらず、作業員の経験則に従って行われていたという。
(1月11日12時8分 msn産経ニュース)
工場側は「使用状況によって熱交換器内部の汚れ具合も違うため、内部の加湿窒素の流れが悪くなったら洗浄していた」としており、洗浄タイミングも経験則で見計らっていたと説明。
遠藤副工場長は10日、「工場全体として、期間をベースに洗浄していくよう考えていかなければいけない」と話した。
熱交換器の洗浄作業をしていた場所の近くに、火花が出る恐れのある発電機が置かれていた。
(1月12日4時0分 毎日新聞)
熱交換器のふたを取り外す際の判断材料とする圧力計の数値について、明確な基準がないことが、同社への取材で分かった。
事故直前の圧力計の数値も記録が残っていないことが判明。
ずさんな安全管理体制での作業だったことが、改めて浮き彫りになった。
同社によると、圧力計は器内部の気圧を示す計器で、ふたの頭頂部に取り付けられている。
同工場は、器内が安全な状態になったかどうかを判断する手段の一つとして圧力計の数値を確認していたとしているが、ふた取り外しの手順書には、作業開始を認める具体的な数値などの基準は記載されていなかった。
また、9日の作業開始時の数値についても、会社側として把握できないでいるという。
同工場では安全確認の際、温度計を使わず、複数の作業員が素手で交換器に触って熱を測り、安全かどうかを判断していたことが既に判明している。
同社の矢尾社長は11日の記者会見で、「私自身、もう少し科学的な方法がなかったかと思う」と、安全管理の不備を認めた。
(1月14日19時1分 NHK津)
この工場ではおととし、別のプラントで設備のメンテナンスを終えた後に発生した水素が爆発して排水溝のふたが吹き飛ぶ事故が起きたほか、4年前にもメンテナンス中に別の設備で火災が起きて作業員1人が首にやけどを負っていたことが分かった。
しかし、2度にわたる事故の後もマニュアルの見直しなど設備本体について爆発や火事の再発を防ぐ具体的な対策は取られなかったという。
2013年9月4日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前10時45分ごろ、渋川市の関東電化工業渋川工場で機器の一部が焼ける火災があり、男性作業員(56)が顔や手首に軽いやけどを負った。
警察によると、フッ素を冷やして液化する設備のバルブを男性が開けたところ、爆発したという。
火は配管の保温材などを焼き、すぐに消し止められた。
(2013年9月15日 修正1 ;追記)
2013年9月4日付の上毛新聞紙面には、事故時の様子が以下のように記されていた。
フッ素を冷却して液体にするための凝縮器につながった配管のバルブを開けた際にフッ素が流れ出し、爆発した。
2013年8月22日15時54分にNHK広島から、8月23日14時3分にテレビ山口から、8月23日12時30分にNHK山口から、また8月23日付で毎日新聞山口版と朝日新聞西部版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前11時過ぎ、山口県和木町と岩国市、広島県大竹市にまたがる「三井化学岩国大竹工場」で「作業場で化学物質が燃えている」と工場から警察や消防に通報があった。
警察によると、火事は工場の和木町側にある合成樹脂添加剤(ワックス)製造プラント敷地内の触媒貯蔵庫で起きた。
このプラントでは、プラスチック樹脂などの加工を助ける薬剤を作っているという。
また、燃えたのはこの貯蔵庫にあったトリエチルアルミニウムという液体の化学物質で、空気に触れると自然発火するという。
消火活動によって化学物質から出ていた火や煙は拡大するおそれはなくなり、警察によると、けが人などはいないという。
また、三井化学によると、この火事による有害物質などの発生は確認されていないという。
ただ、その後もプラントの貯蔵庫ではわずかに炎が出るなどしているということで、警察や消防で火事が再発しないかどうか確認を続け、7時間以上経った午後6時40分に鎮火した。
工場によると、化学物質が約660kg入った長さ2m、直径約1m、容量1.3m3の円筒形コンテナを別のコンテナに取り替えるため、4人で容器上部の2本の配管を取り外す作業をしていたときに火災が起きたという。
「三井化学岩国大竹工場」では去年4月に、車のタイヤなどに使われる接着剤を製造するプラントで爆発事故が起きていて、警察ではあす以降プラントの内部の安全が確認されてから現場検証を行い、火事の原因を調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/hiroshima/4003948262.html?t=1377205707159
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4063971091.html?t=1377292460710
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20130823ddlk35040294000c.html
(2013年9月14日 修正1 ;追記)
2013年9月3日付で朝日新聞山口版(聞蔵)と毎日新聞山口版から、9月2日20時55分にNHK山口から、マニュアル通りに作業していなかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は2日、会見を開き、社員の人為的なミスが原因と発表した。
触媒コンテナの交換作業の際、弁を閉め忘れ、手順も誤っていたという。
説明によると、出火当時、トリエチルアルミニウムが入っていたコンテナの配管を外す作業を社員4人がしていた。
トリエチルアルミニウムは空気中で自然発火するため、本来の作業手順では、コンテナ側にある2つの弁を閉めてから、配管を外すことになっていたという。
ところが、作業責任者が弁の一つを閉め忘れた上、別の作業員がコンテナ内の圧力を一定に保つための弁2ケ所を、手順に反して、切り離す前に閉めたため、コンテナ内圧力が通常の取り外し作業と比べて50倍程度に上昇。
配管の継ぎ手のボルトを緩めた際にトリエチルアルミニウムが外部に漏れ、出火したという。
社員4人のうち2人は経験が浅く、ベテラン2人が作業手順を教えている最中だった。
だが、マニュアル通りの作業ではなかった上、持っていた作業チェックリストも使っていなかったという。
生産・技術本部長は「昨年のプラント爆発炎上事故から1年余で事故が再発。対策への意識が工場内に浸透しておらず、意識改革が必要だ。安全対策を徹底させる」と陳謝した。
同社は、作業員によるマニュアルの無視が明らかになったことを受けて、作業を監督する担当者を置くなど4項目の再発防止策をまとめ、2日、岩国地区消防組合に提出した
出典URL
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20130903ddlk35040514000c.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4064213771.html?t=1378155959016
また、9月3日付の中国新聞紙面には、若干異なる記述で、下記趣旨の記事が掲載されていた。
作業員が、配管を取り外す前に誤って圧力を調整する装置の弁を閉め、バルブを開けたままにしていたため、コンテナと配管の接続部から漏れ出して発火したという。
同社は、配管を外す際の手順を
①配管内に窒素を充満させる
②コンテナ側の2ケ所のバルブを閉める
③配管を取り外す
④コンテナ内の圧力を調整する装置の弁を閉めて窒素通入を停止する。
と定めていたが、4人は、作業手順書を十分確認せず、役割分担も不明確だった。
(ブログ者コメント)
報道された内容を読んでも、イマイチ、状況が伝わってこない。
同社HPを調べてみたが、関連記事は見つからなかった。
16日夜7時半ごろ、神栖市砂山にある化学工場、「H通商・鹿島工場」で、巡回中の警備員から、異常を知らせる警報が鳴ったあと、敷地内の倉庫が爆発・炎上したという119番通報があった。
火はおよそ2時間後に消し止められたが、木造の倉庫と隣接するプレハブの建物、合わせて3棟が全焼した。けが人はいなかった。
警察によると、火災の直前に敷地内の温度異常を感知する赤外線センサーが作動。警報を聞いた警備員が駆けつけたところ、爆発音とともに原料倉庫付近から火柱が上がったという。
爆発があった倉庫には、シクロペンタジエンと呼ばれる、温度が上がると引火しやすい化学物質が冷凍庫に保管されていて、通常は氷点下の状態で管理されていたというが、警察の調べで、その冷凍庫がもとの形をとどめないほどに壊れていて、燃え方も周りと比べて激しいことがわかった。
また、当時、現場近くにいた警備員は、「大きな爆発が起きる前に、すでに倉庫のドア部分が壊れていた」と話しているという
警察は、この化学物質が何らかの原因で爆発し、その後、大きな爆発につながった可能性があるとみて、当時の倉庫内の温度管理などについて、詳しく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20130617/47cfb99855a9ebdc3548a326a3b5e552.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/mito/1075343812.html?t=1371503265852
(ブログ者コメント)
シクロペンタジエンの爆発危険性について調べたところ、ウイキペディアに「室温で放置すると徐々に二量化し、ジシクロペンタジエンに変わる」という記述があった以外、冷凍庫で保管しなければならないほど危険な物質だという情報は見当たらなかった。
それどころか、「自然発火温度は640℃」という記述すらあった。
冷凍庫に保管されていたのは別の物質だったのだろうか?
http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/kisnet/hyouji.asp
http://www.jaish.gr.jp/anzen/gmsds/0769.html
22日正午ごろ、香川県丸亀市のS化成工業丸亀工場の鉄骨スレート5階建てプラント3階で、タンクとタンクをつなぐ配管から液体の「二硫化炭素」が漏れ出し、発火しているのを作業員が見つけ、119番通報した。
警察などによると、火災は不溶性硫黄を製造する過程で発生。
硫黄と二硫化炭素を混ぜるタンク(20m3)と別のタンクをつなぐ管(長さ約5m、直径約30cm)が詰まり、内容物約800ℓが床などに流出した。
二硫化炭素は蒸発して発火し、タンクを覆う建屋3、4階の床約4m2が焼けたという。
配管は、昨年10月に検査した時は異状なかった。
消防車が出動するとともに、爆発の危険性があるとみられたため、警察が付近の小学校や保育所に避難を呼び掛け、幹線道約1.2kmを一時通行止め。約1時間後に鎮火したが、近くにいた自営業男性(58)ら付近の住民4人がのどの痛みなどを訴えて病院で手当てを受けた。
液体に含まれていた二硫化炭素が気化して燃えて発生した、刺激臭のある亜硫酸ガスを吸ったとみられる。
出典URL
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20130523000164
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indexnews.asp
2013年5月23日2時3分にmsn産経ニュース香川からは、若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、配管内部の圧力が上がったため弁が開き、二硫化炭素を水槽内に放出。その際に発生したガスが燃焼したという。
出典URL
一方、同社HPには「安全板が作動」と掲載されていた。
http://www.shikoku.co.jp/information/news_4077.html
(2013年6月1日 修正1 ;追記)
2013年5月23日付の四国新聞紙面に若干ニュアンスの異なる下記趣旨の記事が掲載されていた。
漏れた液体に含まれていた二硫化炭素が気化して燃え、刺激臭のある亜硫酸ガスが発生したとみられる。
2013年4月20日0時48分にロイターから、4月18日14時14分に日本経済新聞から、4月19日6時11分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
米テキサス州の当局者は19日、肥料工場で17日(ブログ者注;日本時間18日)に起きた爆発で12人の死亡を確認、約200人が負傷したと明らかにした。負傷者のうち約40人が重体という。
当局者によると、遺体は主に工場爆発現場の一帯で見つかったという。
当局は18日時点で5~15人が死亡と発表、地元の町長は救急隊員を含む14人が犠牲になったとしていた。
火災は工場のアンモニアが入ったタンク付近で発生し、爆発で一気に敷地外まで燃え広がった。
また、肥料工場に2012年末の時点で、爆発の危険性がある硝酸アンモニウムが保管されていたことが分かった。
工場を操業していたウエスト・ファーティライザーは今年、テキサス州保健当局に対し、2012年末の時点で270トンの硝酸アンモニウムを保管していることを明らかにしていた。
硝酸アンモニウムは、168人が死亡した1995年のオクラホマ連邦政府ビル爆破事件でも使用された。
当局によると、爆発の影響で周辺の建物60~80棟が被害を受けた。
ウエスト・ファーティライザーは近くに学校や住宅があるにもかかわらず、爆発防護壁を設けていなかった。
同社が安全基準を順守していたかどうかなどについては今のところ不明だが、去年、安全管理に問題があるとして、連邦政府から罰金を科されていたという。
出典URL
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93I05C20130419
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130419/k10014028161000.html
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK18019_Y3A410C1000000/
(ブログ者コメント)
当初はアンモニア爆発説が報じられていたが、爆発で生じたキノコ雲の写真を見た限り、BLEVEにしてはチト様子が違うようだが?と感じていた。
それが硝酸アンモニウムの爆発だとすれば、得心がいく。
(2013年6月8日 修正1)
2013年5月3日付の海外情報として、90フィート(約27m)以上のクレーターができていたと報じられていた。
また別の海外情報では、現場の空撮写真が掲載されており、そこには円形のクレーターらしきものが写っている。、
http://www.reuters.com/article/2013/05/07/us-usa-explosion-texas-idUSBRE9460GP20130507
(ブログ者コメント)
1921年に独オッパウの肥料工場で、硝酸アンモニウムと硫酸アンモニウムを含む複塩の山4500トンのうち数100トンが爆発するという大事故があり、長径165m、短径96m、深さ18.5mの円形クレーターができている。
※本ブログで紹介済。
※クレーターの大きさは「環境・災害・事故の辞典、丸善」による。
※ウイキペディアにも写真付き記事あり。
その点から考えると、やはり硝酸アンモニウムが爆発したような気がする。
(2013年2月13日 修正8 ;追記)
2013年2月5日18時56分にNHK山口から、この事故の損害額は140億円にのぼるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三井化学は5日、爆発事故の影響額について発表し、去年6月に示していた額の1.5倍にあたる90億円に上るという見通しを明らかにした。
具体的には、
□プラントで製造していた製品の生産の減少や代替え品の調達などによる損失が85億円
□爆発事故で被害を受けたプラントの復旧や工場周辺の建物の補修費用などが55億円
で、事故の損害保険金50億円を差し引いても影響額は90億円に上るとしている。
同社によると、爆発のあったプラントは去年、再建を断念。残る28のプラントのうち、これまでに27のプラントが再稼働し、残り1つのプラントも、ことし半ばごろの再稼働を目指しているという。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4065310311.html?t=1360099343766
(2013年7月27日 修正9 ;追記)
2013年7月24日付で朝日新聞山口東版(聞蔵)から、残る1つのプラントも再稼働したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三井化学は23日、岩国大竹工場でサイメンプラントが再稼働したと発表した。
11日に動かし始め、順調に稼働していることを確認。
この再稼働で、事業撤退したレゾルシンプラントを除く、工場内の全プラントが稼働したという。
(2014年8月10日 修正10 ;追記)
2014年8月6日21時51分にNHK山口から、安易に緊急停止スイッチを解除したことが爆発につながったとして当時の現場責任者らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、安全管理を怠って安易にプラントのスイッチを解除したことが爆発事故につながったとして、当時の現場責任者の男性ら2人を業務上過失致死傷などの疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、事故当時、現場責任者だった60歳の男性と工場のプラント管理を担当していた39歳の男性の2人。
これまでの調べで、工場内で電気系統の不具合が起き、すべてのプラントが緊急停止したあと、爆発したプラントだけ緊急停止が解除されたことが分かっている。
その後の捜査で、通常運転を行うことでプラントの冷却速度を早めようと作業員が緊急停止スイッチを手動で解除したものの、逆に温度が上昇してしまい、爆発した疑いが強まったという。
このため警察は、取り扱う化学物質の危険性を認識しながら、プラントの温度を調整するなどの安全管理を怠り、安易にスイッチを解除したことが爆発につながったとして、当時の現場責任者とプラントの管理担当者の2人を業務上過失致死傷などの疑いで書類送検した。
三井化学・岩国大竹工場は「厳粛に受け止め、2度と事故を起こさないよう安全の実績を積み重ねて信頼回復に努めていきたい」とコメントしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/4063589611.html?t=1407368225591
2013年2月1日付で読売新聞群馬版から、2月2日付で毎日新聞群馬版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前11時50分頃、中之条町山田の送電線用鉄塔工事現場で「爆発があり、けが人が出た」と119番があった。
男性作業員2人がやけどや骨折の重傷を負い、ドクターヘリなどで病院に搬送された。
現場では、基礎工事で直径約3m、深さ約10~15mの縦穴を掘る作業が行われており、岩盤を除去するために使用したダイナマイトが穴の中で誤って爆発したとみられる。
警察や労基署は、業務上過失傷害や労安法違反の疑いもあるとみて、関係者から事情を聞いている。
警察の発表によると、けがを負ったのは、松本市の「T土木」の社員のMさん(40)とNさん(50)の2人。消防によると、Mさんは、顔面やのどにやけどを負っていたという。Nさんは、腕を骨折した。現場ではほかに9人が作業にあたっていたが、けがは無かった。
現場では、鉄塔の基礎工事のため四つの円筒状の穴を掘り進めており、2人はこのうち、南西にある穴(深さ約8m)に入り、午前11時頃からドリルなどを使って掘削作業を行っていた。
この穴では、前日に固い岩盤を砕くため、計3.6kgのダイナマイトを使用しており、警察は、地中に残ったダイナマイトに削岩機が触れたことにより爆発が起きたとみて、業務上過失傷害の疑いで捜査を進めている。
全国火薬類保安協会(東京都)によると、起爆装置の不具合や導線の接続ミスなどが原因で、爆薬が不発のまま土中に残ることは起こりうるという。
不発の爆薬の有無は、岩盤の壊れ具合などで分かるが、同協会は「作業員の経験で判断することもある」としている。
工事は、同町と埼玉県内を結ぶ送電線整備のため、東京電力が発注。送電線工事会社「システック・エンジニアリング」(東京都)が受注し、「U産業」(前橋市)が実際の施工にあたっていた。けがをした2人は応援で作業にきていたという。
事故の際に、別の穴で作業にあたっていた男性は「『ドーン』と、突然大きな音がした。ダイナマイトの準備はしていないので、おかしいと思って音がした穴をのぞいたが、土煙で見えなかった」と驚いた様子で話した。
現場は中之条町の中心部から西に約4.5kmの山中で、工事は頂上付近の斜面で進められていた。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20130131-OYT8T01743.htm
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20130202ddlk10040155000c.html
(2014年3月13日 修正1 ;追記)
2014年3月11日18時02分にNHK前橋から、現場責任者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
また、3月10日23時14分にmsn産経ニュースからも、同主旨の記事がネット配信されていた。
警察は、当時の現場責任者の男性が注意義務を怠っていたとして、業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、当時、この工事現場の責任者を務めていた47歳の男性。
警察によると、事故当時、2人は現場で掘削機を使って穴を掘る作業をしていたが、掘削機の先端が穴の中に残っていたダイナマイトに誤って当たり、爆発したという。
警察では、現場責任者の男性が、前の日の作業で使ったダイナマイトが残っている可能性を認識しながらも爆発を防ぐための注意や指示をせず、工事を進めたことが事故につながったとして、男性を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。
警察の調べに対して、男性は容疑を認めた上で、「現場責任者として、責任を感じている」と供述しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1065881071.html?t=1394570149198
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140310/dst14031023160022-n1.htm


















その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。