2023年9月17日付で静岡新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後3時35分ごろ、静岡市清水区三保のMフロロプロダクツ清水工場で「大きな音がした。黒い煙が見える」と、近くの三保内浜海水浴場にいた男性など複数の住民から119番があった。
清水署によると、同工場内で爆発があり、工場のガラスが割れた。
火災の発生はなく、けが人はいなかった。
同工場はフッ素樹脂製品などを製造している。
同署によると、タンクの定期点検のため、気体の原料を他の重合釜に移し替える作業中だったという。
同署が詳しい原因などを調べている。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1319016.html
9月17日19時15分にNHK静岡からは、タンクで爆発が起きたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後3時半すぎ、静岡市清水区三保で、「工場から爆発音がして煙が見えた」と、複数の通報が消防に相次ぎました。
警察と消防が駆けつけたところ、化学工場の「Mフロロプロダクツ」の清水工場のタンクで何らかの爆発が確認されたということす。
火はすでに消えていて、けが人はいませんでした。
会社のホームページによりますと、この工場では、フロロカーボン系の溶剤や、自動車や機械など幅広い産業で使われるフッ素樹脂を生産しているということです。
現場は三保半島にある工場が集まる地域で、消防と警察が詳しい状況を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20230917/3030021574.html
2023年9月14日18時38分にYAHOOニュース(共同通信)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後1時40分ごろ、愛知県武豊町北小松谷の化学メーカー「日油」の工場で「爆発音がした。家が揺れた」と、近隣住民から119番があった。
半田署によると、敷地内で爆発があったが、けが人はいなかった。
署が詳しい状況を調べている。
同社によると、工場では火薬を製造している。
消防によると、油が入ったタンクの配管が破損したほか、建物の外壁やガラスも壊れていた。
同社によると、この工場では2000年、保管中の火薬約7トンが爆発し、周辺住民数十人が負傷。
09年にも火薬製品の原料が爆発し、従業員が死亡する事故が発生した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bcadc5fe785bd019b5bf493ce55eaa48d1a13f4
9月14日15時41分にNHK東海からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後1時40分ごろ、武豊町の住民から「爆発音がした」と通報があり、消防が駆けつけたところ、化学メーカー「日油」の武豊工場で配管が爆発していたのが確認できたということです。
消防が工場に到着した時点で煙は上がっておらず、工場のガラスなどが割れたということですが、けが人はいませんでした。
消防は、工場の従業員から話を聞くなどして原因を調べています。
武豊工場によりますと、工場では火薬を製造していて、午後1時40分ごろに爆発が起きたということです。
詳しいことはわかっていませんが、いまのところ、けがをしている人は確認されていないということです。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20230914/3000031736.html
2023年3月1日17時27分にNHK宮城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月28日午後4時半ごろ、岩沼市下野郷にある廃棄物処理会社「H」で、使用済みの砲弾の廃棄処理をしていた際、突然、破裂しました。
警察によりますと、発生のおよそ1時間後に「破裂音がした」などと、近くにあるアパートの管理会社の関係者から警察に相談があって発覚したということで、けがをした人はいませんでした。
砲弾は長さ30センチ、直径6センチの円柱状のもので、この会社が自衛隊から引き取り、作業員がガスバーナーを使って細かくしていたということです。
一方、警察が周辺を調べたところ、会社の北側のアパートの壁に7センチほどの穴が開いていたほか、ダクトが変形しているのが見つかったということです。
警察は、破裂による被害かどうか確認を進めるとともに、砲弾が破裂した原因についても詳しく調べています。
現場は、仙台空港から南西に2キロほどの工場や倉庫、住宅が密集する場所です。
すぐ近くに住む70代の男性は、「自宅が飛び上がるかと思うほどの衝撃がありました。何が起きたかわからず怖かったです」と話していました。
また、現場から400メートルほど離れた住宅に住む70代の男性は、「今までに経験したことのないような音と振動があって驚きました。2階に上がって辺りを見回しましたが、何も形跡はなく、何があったのだろうと思っていました」と話していました。
陸上自衛隊東北方面総監部によりますと、一般的に、使用済みの砲弾は鉄くずとして入札にかけ、廃棄物処理を行う業者などが落札しているということです。
落札した業者に砲弾を引き渡すときは、比較的小さいものはそのままの状態で引き渡します。
今回、破裂したのは、戦車や大砲などで使用される大きい砲弾とみられ、こうした砲弾は専門の隊員が安全な状態だと確認したあと、渡されるということです。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20230301/6000022664.html
3月1日12時57分にYAHOOニュース(東北放送)からは、かなり古い米軍製の75ミリ砲弾らしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
【写真を見る】自衛隊“使用済み砲弾”が処理作業中に破裂「米軍製の75ミリ砲弾か」けが人なし 宮城・岩沼市
28日午後4時半頃、岩沼市下野郷の廃棄物処理業者「H」で、廃棄作業中の砲弾が破裂したと警察に通報がありました。
当時、この業者は自衛隊の使用済み砲弾の廃棄処理を行っていて、ガスバーナーを使って砲弾を細かく裁断していたということです。
けがをした人はいませんでした。
陸上自衛隊東北方面総監部によりますと、砲弾は米軍製の75ミリ砲弾とみられ、かなり古いものだということです。
警察が、破裂の詳しい原因や被害を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccccab4c9dcd6a467ac46c6c4679bd9637355ce0
3月1日16時7分にYAHOOニュース(ミヤギテレビ)からは、火薬が残っていた可能性もあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
砲弾は陸上自衛隊王城寺原演習場で使われたもので、直径6センチ、長さ30センチほどあった。
業者は、自衛隊から買い取り、鉄くずとして販売する予定だったという。
警察は、自衛隊が砲弾を業者に引き渡す際に火薬が残っていた可能性もあるとして、事故の原因を詳しく調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae48da8a69b067046732d786e178808fcf202de6
3月3日17時14分にNHK宮城からは、砲弾の破片はアパートの壁を貫通した後、室内にあるクローゼットの扉も突き抜けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
警察が周辺を調べたところ、会社の北側のアパートの壁に直径10センチほどの穴が開いていて、アパートの中から金属片が2つ見つかったことがわかりました。
いずれも長さは10センチほどで、1つは壁を貫通したあと、2階の洋室にあるクローゼットの木製の扉も突き抜け、クローゼットの中から見つかりました。
もう1つは換気扇の通気口から入り、リビングの天井を突き破って、天井裏から見つかりました。
住民の20代の女性は当時、寝室にいて、けがはありませんでした。
警察によりますと、金属片は材質などから破裂した砲弾の一部とみられるということで、会社の安全管理に問題がなかったかなど、調べを進めています。
また、陸上自衛隊東北方面総監部によりますと、砲弾は戦車や大砲で使われるアメリカ製の75ミリのものとみられ、現在は使われていないということで、処理会社に引き渡された経緯などについて調べています。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20230303/6000022692.html
2022年8月19日17時55分にNHK岩手から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後0時45分ごろ、八幡平市大更の砕石工場で、砕石などに使う産業火薬の廃棄処理作業を盛岡市にある業者が行なっていたところ、火薬が爆発しました。
警察や砕石工場によりますと、この事故で作業をしていた男性3人がけがをして病院に運ばれたということで、搬送時に3人とも意識はあり、2人はやけどや、すり傷などのけがだということですが、1人は現在も病院で治療を受けているということです。
砕石工場の作業員が爆発音を聞いて現場に駆けつけた際には、3人とも倒れていて、ヘルメットや手袋が散乱していたということです。
砕石工場によりますと、作業をしていた1人が原因について「火薬を燃やして廃棄処理していたが、燃焼が悪かったのでオイルをかけたところ爆発した」と話していたということです。
砕石工場の近くに住む男性は、「ドーンという聞いたことがないような大きな音がした。いつもは発破作業をする際は事前にサイレンがなっていたので、急なことでびっくりしました」と話していました。
現場は八幡平市の住宅が点在する集落の中にある砕石工場で、警察と消防が事故の詳しい状況や原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20220819/6040015284.html
8月19日18時13分にYAHOOニュース(岩手朝日テレビ)からは、処理業者には数年ぶりに場所を提供していた、爆発現場は地面がえぐれていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日昼すぎ、岩手県八幡平市内の採石場で爆薬を廃棄する作業中に爆発事故が発生し、男性3人がけがをしました。
午後0時45分ごろ、八幡平市大更の採石場でM商店の従業員3人が、砕石の山を削る爆薬が破れるなどして使えなくなったことから、爆発による処理を行っていたところ、爆薬が誤って爆発し、3人がけがをしました。
3人は病院に運ばれ、2人が熱傷によるけがをしましたが既に退院し、もう1人も両腕などにけがをしたものの、意識はあるということです。
採石場を所有するE社によりますと、M商店には爆薬の処理として数年ぶりに場所を提供していたということです。
事故当時、「ズドーン」と大きな音がして社員に確認に行かせると、3人が倒れていたほか、爆発現場は地面がえぐれるほどの衝撃だったということです。
警察が事故の詳しい原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ce50c81dfec401148b5590cac7e72506168944a
2022年3月1日20時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が地図付きでネット配信されていた。
1日午後1時50分ごろ、宮崎県延岡市水尻町にある旭化成のグループ会社「カヤク・ジャパン」東海(とうみ)工場で爆発が起きた。
男性社員(24)が行方不明、協力会社の30代男性社員が膝に軽傷を負った。
周辺の住宅などでも衝撃で窓ガラスが割れる被害が出た。
県警や消防が行方不明者を捜索するとともに、爆発の原因を調べている。
カヤク・ジャパン(東京)は、旭化成と日本化薬が共同出資する会社。
県警やカヤク・ジャパンによると、工場は旭化成東海工場の敷地内にあり、鉱山などの発破作業に使う爆薬を製造している。
爆発した建物は、25メートル四方の敷地に建ち、原料となるニトログリセリンを扱っていた。
建物は全壊し、近くにある施設も屋根の一部がはがれるなどした。
工場の従業員は約30人だが、当時、建物に何人いたかは不明という。
県によると、危険物の流出など、2次被害は起きていない。
現場はJR延岡駅の北東約4・5キロ。
爆発音が広い範囲に届くなどしたため、住民らからは119番が相次いだ。
工場と川向かいにある同市二ツ島町の自宅にいた島田さん(男性、68歳)は、「ドンという激しい音がしたので地震かと思った。最初は茶色、その後に白い煙が上がった」と話した。
工場の北西約1・8キロにある市立川島小学校では、校舎1階の家庭科準備室の窓ガラスが1枚割れた。
当時は教頭ら2人がいたがけがはなかった。
教頭は、「ドーンというものすごく大きな音の直後に窓ガラスが割れて、慌てて外を見た」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20220301/k00/00m/040/184000c
3月2日20時35分にNHK宮崎からは、爆薬原料の液体をタンクから容器に移す作業を3人で行っていた、移し終えた容器を2人が運び出し200mほど進んだところで爆発が起きたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一夜明けた2日。
爆発が起きた建物は、四角形の土の壁の中にあったということですが、跡形もなく吹き飛んでいます。
この事故で、旭化成の別のグループ会社の30代の男性社員がひざにけがをしたほか、工場の作業員で門川町川内の黒木さん(24)の安否がわからなくなっています。
また、消防や県によりますと、工場の敷地の外にある、旭化成とは関係のない事業所に勤める50代の男性が、爆風で転倒して手に軽いけがをしていたことが新たにわかりました。
さらに、敷地内にいた旭化成の関連会社の50代の男性従業員が耳にけがをしていたこともわかり、この事故によるけが人は合わせて3人になりました。
会社によりますと、この工場では採石現場などで使用される爆薬を製造していて、事故はその作業中に起きたということです。
爆発が起きた建物には、当時、爆薬の原料となる2種類の液体の火薬類、およそ3100キロがタンクに貯蔵されていました。
ここで安否不明になっている黒木さんを含む3人が、火薬類をタンクから容器に移す作業にあたり、黒木さんは計量を担当していました。
火薬類を詰め終わった容器をほかの2人が建物の外に運び出し、200メートルほど進んだ時、突然、爆発が起きたということです。
会社によりますと、事故の原因は現時点でわからないということですが、タンクに貯蔵されていた2種類の火薬類は、外部から強い摩擦や衝撃、熱が加わると爆発する恐れがあるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20220302/5060011911.html
3月2日6時36分に読売新聞からは、3人のうち1人が計量担当で2人が運搬担当だった、(膝に)軽傷を負った人は歩いていた際に破片が当たったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
爆発で全壊したのは、「第一洗浄工室」と呼ばれる施設。
同社によると、黒木さんはこの日、ほかの従業員2人と作業をしており、黒木さんが火薬類の計量、残る2人が運搬を担当していた。
爆発は黒木さん以外の2人が運搬のため同室を離れた際に起き、2人にけがはなかった。
爆発当時に黒木さんが同室内にいたかは不明という。
軽傷を負った「旭化成エンジニアリング」社員の30歳代男性は、工事の関係で工場敷地内を歩いていたところ、飛んできた破片が当たったという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220302-OYT1T50077/
3月2日7時18分に朝日新聞からは、爆発した施設ではダイナマイト3万本にあたる量の原料を貯蔵していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故は1日午後1時50分ごろに爆薬を貯蔵する施設「第一洗浄工室」で発生。
施設では、ダイナマイトの原料のニトログリセリン約2千キロと、同じ液体の爆薬「ジエチレングリコールジナイトレート」約1100キロを貯蔵していたという。
合計でダイナマイト約3万本分の量にあたるという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ322D0JQ32TNAB003.html
3月2日18時46分にNHK宮崎からは、周辺の70の建物で被害が出た、最も遠い場所は1.8㎞離れているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故のあと、旭化成が周辺の住宅地を巡回したところ、2日午後6時現在で、住宅や公共施設など合わせて70の建物で、窓ガラスが割れたり、シャッターがゆがんだりする被害が確認されたということです。
このうち、爆発が起きた建物から950メートル離れた延岡市白石町の公民館は、入り口の扉がめちゃめちゃに壊れるなど、多くの建物に被害が出ました。
また、公民館の近くに住む75歳の女性の自宅でも、網戸が吹き飛んだということです。
女性は当時、自宅にいたということで、「体調が悪くて寝ていましたが、びっくりして飛び起きました。外にいたらけがをしていたかもしれないと思うと怖いです」と話していました。
旭化成によりますと、現時点で最も遠い被害地は1.8キロ離れた小学校で、今後、被害が拡大する可能性もあるということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20220302/5060011898.html
3月1日18時47分に産経新聞からは、同社は平成20年に2社の産業火薬事業を統合する形で発足したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭化成やカヤク社によると、同社は平成20年1月に旭化成ケミカルズと日本化薬が、それぞれの産業火薬事業を統合し発足。
ニトロや硝安油剤(しょうあんゆざい)爆薬を製造しており、ダムやトンネル掘削、採鉱で使われている。
現場はJR延岡駅の北東約4・5キロの工業地帯。
https://www.sankei.com/article/20220301-2OO3M37OX5OURBQ5DEBCEPTHP4/?924047
3月1日15時0分に朝日新聞からは、キノコ雲や爆発現場の空撮写真など9枚が掲載されていた(記事は転載省略)
https://www.asahi.com/articles/ASQ314WFJQ31TNAB00M.html
(2022年3月15日 修正1 ;追記)
2022年3月15日11時53分に朝日新聞からは、計量作業をしていた従業員の死亡が確認されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮崎県警は15日、行方不明だった同社社員の黒木さんの死亡を確認したと発表した。
延岡署によると、産業火薬製造会社「カヤク・ジャパン」(本社・東京)東海(とうみ)工場の爆発現場付近で、8日までに遺体の一部や衣服の切れ端などが見つかった。
県警はDNA型鑑定を進め、14日に黒木さんの遺体と確認した。
(2023年1月28日 修正2 ;追記)
2023年1月28日7時0分に朝日新聞からは、負傷者は7人だった、低温でニトログリセリンの一部が結晶化し感度が高くなっていた、作業や漏洩時の衝撃で爆発した可能性が高いとする報告書が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
旭化成グループ会社「カヤク・ジャパン」(本社・東京)の宮崎県延岡市にある東海工場で2022年3月、爆発が起きて作業員1人が死亡し、住民を含む7人が負傷した事故について、同社が27日に調査報告書を発表した。
火薬の原料であるニトログリセリン(NG)の一部が低温で結晶化していたところに衝撃が加わったことが爆発の原因になった可能性が高いとしている。
発表によると、事故は22年3月1日、火薬の原料を洗浄する洗浄工室内で、NGを貯槽から濾過(ろか)槽に移すための作業中に発生。
低温の影響で一部結晶化して感度が高くなっていたNGに、作業や床への漏洩(ろうえい)に伴う衝撃が加わって爆発が起きた可能性が高いとした。
一方、室内を前日から暖めていたことなどから、作業者がNGが結晶化していると考えることは困難だったという。
https://www.asahi.com/articles/ASR1W6VVNR1WTNAB00K.html
1月28日12時22分に読売新聞からは、事故前日まで約10日間設備工事のため生産を停止していたことで貯槽のニトロが外気温の影響を受けた、ニトロは液体と結晶の混在状態では感度が高まるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社の調査結果によると、工場では事故前日まで約10日間、設備工事のため生産を停止した。
これにより、貯槽に保管されていたニトログリセリンが外気温の影響を受け、低温のため一部が結晶化した可能性がある。
ニトログリセリンは、液体と結晶の混在状態では結晶同士がこすれあうため、打撃や摩擦への感度が高まるという。
東海工場は事故後、生産活動を停止している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230128-OYT1T50121/
※以下は、1月27日付で該社HPに掲載されていた報告書の抜粋。
工室内が温められていたこと、貯槽の温度が所定の温度を示していたことから作業者は一部結晶化に思い至らなかったと考えられるなどと記されている。
・・・
3.発生工場および発生設備の概要
東海工場では無煙火薬の原料である NG および DEGN の火薬類を製造しており、事故が発生した第1洗浄工室では、下図<工室の流れ>で硝化工室から移送されたNGまたは DEGNを温水およびソーダ水によって洗浄していました。
その後、NG および DEGN はそれぞれ定められた貯槽に移され、サンプル採取による耐熱試験で安定度の確認を経て、同じ工室内にある貯槽から濾過槽に移送されることとなっていました。
濾過槽では所定の払い出し温度に調整した後、ゴムホースを通して計量し、所定のアルミ容器に収納して次の配合工室に運搬されていました。
4.爆発した火薬類の性状
(1)ニトログリセリン(NG)
・・・・
(2)ジエチレングリコールジナイトレート(DEGN)
・・・
7.爆発原因の可能性
これまでの調査結果および原因の解析により、爆発原因は以下2点である可能性が高いと考えます。
(1)貯槽から濾過槽に NG を移送する準備の際に、低温のため一部が結晶化して感度が高くなったNGに、移送準備作業により生じた衝撃。
(2)貯槽から濾過槽にNG を移送するゴムホースを取り外した際に、一部が結晶化して感度が高くなったNGが床に漏洩した時の衝撃。
または、この漏洩したNGの処理を行っている時に加わった衝撃。
NG の一部が結晶化した理由は、冬季に10 日以上(2 月18 日~28 日)貯槽に保管し、外気温の影響を受けたことと推定されます。
しかしながら、前日から工室内を空調して暖めていたこと、貯槽温度計が所定の温度を示していたとの作業者の証言があることから、作業者はNGの一部が結晶化していると考えることは困難であり、通常の作業等を実施したことから爆発が発生したと考えられます。
8.今後の事故再発防止
NGおよび DEGNの製造について設備面および管理面から下記の再発防止策を検討しました。
(1)設備面
・温水温度、貯槽温度、濾過槽温度、室温等の温度管理の強化
・作業者の安全第一とした安全作業環境の強化
・貯槽、濾過槽の殉爆防止と存置量の最小化
(2)管理面
・火薬類の性質に応じた作業工程毎の温度管理の強化
・火薬類の存置ルールの見直し
・凍結、漏洩の可能性がある場合の処理についての基準見直しと教育の徹底
https://www.kayakujapan.co.jp/whats_new_data/pdf/20230127_01.pdf
(2024年11月3日 修正3 ;追記)
2024年11月1日21時1分に毎日新聞からは、工場長ら2人が適切な温度管理をしていなかった容疑で書類送検された、工場では設備工事のため電源を落としていて空調が利いていなかった、ニトロは1910kg貯蔵されていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警は1日、当時の工場長と火薬製造課長で、いずれも50代の男性幹部ら2人を業務上過失致死容疑で宮崎地検延岡支部に書類送検した。
2人は工場や課の保安管理責任者で、「適切な管理をしなかったのは間違いない」と容疑を認めているという。
書類送検容疑は22年3月1日午後1時50分ごろ、工場内で貯蔵されていた爆薬の原料「ニトログリセリン」(1910キロ)を適切な温度で管理する注意義務を怠り、何らかの衝撃で大爆発を起こさせ、近くで作業していた黒木さん(当時24歳)を爆死させたとしている。
県警によると、ニトログリセリンは完全に液化している15度以上だと状態が安定するため、通常はエアコンを使って貯蔵施設内の温度管理をする。
ところが、工場では設備工事のため事故の前日まで生産を停止し、電源を落としていた。
県警は、これにより空調が利かず、ニトログリセリンの温度が外気で下がったことで状態が不安定となり事故につながったと断定。
別の場所で温度管理をしたり予備電源を持ち込んだりすれば事故は防げたと判断した。
https://mainichi.jp/articles/20241101/k00/00m/040/300000c
11月1日19時12分にNHK宮崎からも、同趣旨記事がネット配信されていた。(記事の本文は転載省略)
11月1日18時16分に産経新聞からは、爆発が起きた建屋ではダイナマイト3万本に相当する爆発原料を保管していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、爆発が起きた建屋で保管していた爆発原料は約2千キロのニトログリセリンを含め、ダイナマイト約3万本分に相当する量だったという。
ニトログリセリンは結晶化すると摩擦などで爆発しやすいため、通常は一定の室温で管理し液体の状態にしている。
https://www.sankei.com/article/20241101-62ZKB6TGJZMOFI5VZV6VE2G2BU/
2021年10月5日22時56分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時ごろ、小樽市真栄2の花火製造・販売「H煙火」の工場敷地内にある作業小屋から出火、プレハブ造り平屋の作業小屋2棟が全焼し、40代の男性従業員が全身やけどの重傷、60代と40代の男性従業員2人が背中や首に軽いやけどを負った。
作業小屋には花火があり、小樽署などで出火原因を調べている。
同署や小樽市消防本部によると、工場従業員が「作業小屋で火災が発生し爆発した」と119番した。
工場敷地内にいたのは3人だけで、うち2人は作業小屋で花火の点検をしていたとみられる。
隣接する建物と車庫の外壁も焼き、午前11時20分ごろに鎮火した。
後志総合振興局小樽商工労働事務所によると、火薬類取締法に基づき同事務所が9月16日に行った火薬庫と製造施設の検査では、管理体制などに問題はなかったという。
現場はJR小樽駅から南に約3キロの山間で、近くにはワイン工場やパークゴルフ場などがある。
市街地からも煙が確認でき、約3キロ離れた花園地区の自宅にいた会社社長、湊さん(男性、45歳)は、「家の外に出たら山の方に黒煙が見えた。花火が上がり『ドンドン』と鳴っていて、何が起きているのかと思った」と話した。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/596593
10月5日18時45分にテレビ朝日からは、打ち上ったことから考えると、筒に入れるなど、打ち上げの準備をしていた可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道小樽市の花火工場で起きた火災です。
大量の黒煙が上がって、時折、花火が上がる様子も見られます。
この火事で、これまでに男性3人が病院に搬送されています。
立ち上る黒い煙と爆発音。
白い尾を引きながら何かが飛び散っているのが分かります。
何事かと、皆さん、思ったはずです。
窓を開けると聞こえるサイレン。
煙は相当、高く上がっています。
場所は小樽市中心部から少し外れた山の斜面。
と、その時です。
花火です。
昼の明るさでも確認できる光の輪っか。
火が出たのは花火工場でした。
目撃者:
「外を見ると白いキノコ雲みたいな雲が上がっている状況で、一度やんだんですが、今度そうすると花火が下から」
火は1時間半ほどで消し止められましたが、40代の男性従業員が全身やけどの重傷。
ほか2人の従業員が軽いけがで病院に運ばれました。
一体、何が起きたのか…。
同業者によりますと、通常、引火しただけでは打ち上がることはないとのこと。
筒に入れるなど、打ち上げの準備をしていたのではないかと話しています。
工場では出火当時、完成した打ち上げ花火を従業員が点検していたといいます。
火が出た理由や引火した原因については分かっていません。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000230987.html
10月5日18時4分にNHK北海道からは、別の花火会社の担当者は、火薬庫の扉を開けるのは完成品をしまう時と取り出す時のみと話したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きた花火工場について、火薬類取締法に基づいて指導と監督を行っていた小樽商工労働事務所によりますと、工場の敷地内には3つの火薬庫があり、それぞれ最大で1990キログラム、2000キログラム、5000キログラムを貯蔵することが出来たということです。
商工労働事務所では、法律で定められた年に1度の保安検査を先月16日に行っていて、その際には火薬庫や工場の作業現場に問題はなかったということです。
花火の生産者でつくる日本煙火協会に加盟する「株式会社K化研」の担当者は、工場での花火の保管方法について、「火薬庫に厳重に保管していて、扉を開けるのは完成品をしまう時と花火大会がある時に取り出す時のみだ」と話していました。
その上で、「花火を運搬する際には不用意に触れないほか、静電気が発生しないよう注意しているので、なぜ事故が起きたのか分からない。警察や消防の情報を待ちたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211005/7000038938.html
(2022年6月4日 修正1 ;追記)
2022年6月3日12時20分にNHK北海道からは、小屋の中で導火線に通電させる試験を行わせていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年10月、小樽市にある花火製造会社の工場から爆発音とともに火が上がり3人が重軽傷を負った火事で、労働基準監督署は花火などの危険物がある場所で従業員に導火線の試験をさせていたとして、3日までに、法人としての会社と会社の役員を、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、小樽市にある花火の製造会社「H煙火」と、この会社の60代の役員です。
会社の工場の敷地では去年10月、作業用のプレハブ小屋から爆発音とともに火の手が上がって従業員など3人がけがをし、このうち1人は全身に大やけどをしました。
小樽労働基準監督署によりますと、当時、プレハブ小屋には花火などの危険物が置いてあったのに、火災の防止措置をとらないまま、従業員に電気式の導火線に通電させる試験を行わせていたということで、2日付けで法人としての会社と役員を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
この火事では、警察も業務上過失傷害の疑いで捜査を進めています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220603/7000047149.html
(2022年6月15日 修正2 ;追記)
2022年6月14日11時17分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、電流を制御する装置を通さずに通電チェックしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、再度、タイトルも修正した)
やけどを負った作業員は事故当時、「当時、小屋の中で、花火を打ち上げるための装置などの通電をチェックしていたところ出火した」と話していました。
警察は、運営する会社の統括管理者である元取締役の男が業務に関わる適切な保守管理を行わなかったとして、また、社員の男は通常の導通点検を行わず作業員の男性に全身やけどを負わせたとして14日、業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
通常の花火の打ち上げには、「ファイヤーワン」といわれる点火器と電流を制御する「モジュール」、それに打ち上げるための「筒」が必要になりますが、今回の事故では、モジュールを通さずに電流を流したため、爆発したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0701dd1bf9724efe10bea7f755de0257742c33c9
6月14日11時59分に北海道文化放送からは、元取締役は教育や指導を怠った疑いがあるという表現で、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
60代の元取締役の男は、適切な教育や指導を怠った疑いが持たれているほか、作業員の男も通常の方法で電流を通す点検を行わなかった疑いがもたれています。
通常打ち上げや点検の際に電流を制御する「モジュール」を今回は使っておらず、爆発につながったとみられています。
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=28845
6月14日18時29分にYAHOOニュース(北海道テレビ)からは、元社員は決められた方法を守らなかった疑いがあるという表現で、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元社員は決められた方法を守らず導火線に通電した疑いが持たれています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5dc19cb9b4064fbc25fe67cb887fc96f7b4401a6
6月14日13時6分にYAHOOニュース(札幌テレビ)からは、電流制御装置を付けないまま試験したという表現で、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人はそれぞれ去年10月、小樽市真栄の花火工場で、安全管理をせず電流を制限する装置を付けないまま電気導火線の試験を行い、爆発を発生させて42歳の従業員の男性にけがをさせた疑いがもたれています。
https://www.stv.jp/news/stvnews/vcj8cb00000017ww.html
6月14日16時13分に産経新聞からは、2人は事故後に退職したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元社員の書類送検容疑は昨年10月5日、花火製造販売会社の作業場で、電流を制御する装置を使わないまま通電、花火を爆発させ、男性社員(42)にやけどを負わせたとしている。
元取締役は事故防止の指示を適切に行わなかった疑い。
同社によると、2人は事故後に退職したという。
https://www.sankei.com/article/20220614-X2AT25K5L5JVBP5MBXRC6FPJWY/
2020年8月10日に掲載した第1報(2/2 修正1)がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報(2/2)は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/10915/
(2021年2月15日 修正2 ;追記)
2021年2月8日21時45分に読売新聞からは、爆発時の空気振動が宇宙空間にまで達していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
昨年8月にレバノンの首都ベイルートで起きた大規模爆発で、爆発に伴う空気の振動が高度300キロ・メートルの宇宙空間にまで達していたと、北海道大などの研究チームが発表した。
上空の大気を観測した結果、原爆や核実験を除くと、人為的な爆発では過去最大級の規模とみられるといい、論文が英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
ベイルートの港で発生した爆発では、200人以上の死者が出た。
倉庫に放置された大量の硝酸アンモニウムへの引火が原因とみられている。
北海道大の日置(へき)幸介教授(地球物理学)らは、地震や爆発に伴う空気の振動で、地球上空の電離層にある電子の密度が激しく変わる現象に着目。
人工衛星から届く電波を利用し、ベイルート上空の電離層の乱れを調べた。
その結果、爆発から約10分後、高度300キロ・メートルで電子の密度が大きく変化していたことがわかった。
この高度には、わずかに大気があり、空気振動が届いたとみられる。
日置教授によると、爆発の規模は、噴煙が上空9000メートルに達した2015年の口永良部島(鹿児島県)の噴火などに匹敵するという。
石井守・情報通信研究機構宇宙環境研究室長(超高層大気物理学)の話
「地表の人為的な爆発が宇宙にまで届くまれな現象をここまでクリアにとらえたのは意義深い」
https://www.yomiuri.co.jp/science/20210208-OYT1T50172/
2021年3月24日20時40分にYAHOOニュース(Newsweek)からは、電離層の乱れは電離圏擾乱と呼ばれており、2004年の浅間山噴火よりも大規模だったなど、やや詳しい下記趣旨の記事がネット配信されていた。
中東レバノンの首都ベイルートでは、2020年8月4日、2750トン以上の硝酸アンモニウムが保管されていた港の倉庫で大規模な爆発が発生した。
チュニジアやコートジボワール、ドイツで、この爆発による超低周波音が記録され、爆発地点から500キロ圏内の観測点では地震波を観測。
アメリカ地質調査所(USGS)は、この爆発をマグニチュード(M)3.3相当と観測している。
【爆発による大気波動が高度300キロの電離圏に達していた】
そして、このほど、この爆発による大気波動が高度300キロの電離圏に達し、人類が引き起こした爆発の規模としては、核爆発を除き、史上最大級であることが明らかとなった。
高度50キロから965キロ付近には、太陽からの紫外線やX線により大気の原子や分子が電離した「電離圏」があり、火山噴火や核爆発など、地上で大規模な爆発が発生すると、電離圏の電子数を変動させる「電離圏擾乱」が起こる。
北太平洋のジョンストン島で1958年に行われた核実験では、核爆発による電離圏擾乱が初めて確認された。
北海道大学大学院理学研究院とインド国立理工学院の共同研究チームは、電離圏の電子数に着目し、ベイルートでの爆発の規模を調べた。
【2004年の浅間山の噴火よりも大きかった】
オープンアクセスジャーナル「サイエンティフィック・リポーツ」で2021年2月2日に発表した研究論文によると、隣国イスラエルとパレスチナの15カ所の全球測位衛星システム(GNSS)のデータを用いて電離圏全電子数(TEC)の変化を分析した結果、この爆発による大気波動が南に向かって秒速0.8キロで進み、爆発から約10分後、高度300キロの電離層F領域に達して、電離圏擾乱を引き起こしたことがわかった。
研究チームは、この爆発による電離圏擾乱の規模を、2004年から2015年に浅間山、霧島山新燃岳、桜島、口永良部島で発生した計5件の火山噴火と比較し、その規模が、2004年9月1日に浅間山で発生した噴火よりも大きかったことも示している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ffef004955a4a294f004646dfa9f321a5469004
2020年9月8日付で毎日新聞新潟版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前10時ごろ、糸魚川市田海のデンカ田海工場で、交換のため化学薬品を製造するプラントの部品を取り外した際に、爆発的な燃焼が起きた。
火はすぐに消し止められ、延焼はなかった。
近くで作業に当たっていた同社の社員ら5人がやけどを負った。
糸魚川署やデンカによると、50代の男性作業員が上越市内の病院に搬送。
顔や腕、太ももなど体の約3割をやけどする重傷を負ったが、命に別条はない。
他の4人の男性作業員も顔などにやけどをしたが軽傷で、糸魚川市内の病院に搬送された。
作業は、この5人でしていたという。
この工場では化学薬品「モノシラン」の原料を製造していたという。
https://mainichi.jp/articles/20200908/ddl/k15/040/119000c
9月7日付で新潟経済新聞からは、反応器の配管解体作業中だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
デンカ株式会社は7日、同日午前10時頃、同社青海工場(新潟県糸魚川市)のモノシラン工室にて反応器の配管解体作業中、火災による火傷災害(社員2名、工事業者3名の5名が火傷)が発生した、と発表した。
社員1名がII度、他4名がI度の火傷。
設備等物的損害はなく、生産への影響もない。
火災原因については調査中で、判明次第、関係当局の指導を仰ぎ、適切な対策を実施するという。
青海工場の主要製品は、クロロプレンゴム、ポバール、カーバイド、石灰窒素、アルミナ繊維、セメント、特殊混和材、高分子ヒアルロン酸製剤、超高純度モノシランなど。
従業員数は約1,000名。
モノシランガスは、無色・有臭で可燃性のある高圧ガスで、主に半導体・液晶ディスプレイ・電子部品などの各種電子デバイスの製造工程内で使用され、シリコン膜またはシリコン酸化膜形成の際に用いられるという。
9月7日17時20分にYAHOOニュース(新潟テレビ)からは、火は10分ほどで作業員が消し止めたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
化学薬品などを製造するデンカの糸魚川市にある工場で、機械から出火する火事があり、作業員5人がケガをしました。
デンカによりますと8日午前、田海工場で解体作業中の機械から突然出火。
火は10分ほどで作業員が消し止めましたが、周辺にいた5人が火傷などケガをしました。
警察によりますと、4人は軽傷ですが、50代の男性作業員1人が顔や太ももなどを火傷していて重傷です。
命に別状はありません。
警察と消防が出火の原因を調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0536d243070de3ef42f15731c7db465a3aa366e9
2020年8月6日6時1分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
レバノンの首都ベイルートで4日に起きた大規模な爆発は、死者が135人に増えました。
レバノン政府は非常事態を宣言し、近く調査委員会を立ち上げて、爆薬の原料にもなる化学物質が長期間にわたって保管されていた経緯などを調査し、責任を追及することにしています。
レバノンの首都、ベイルートにある港で、4日に起きた大規模な爆発について、レバノンの公衆衛生相は5日、現地メディアに、これまでに135人が死亡し、およそ5000人がけがをしたと明らかにしました。
今も数十人の行方がわかっておらず、爆発現場では、日が暮れてからもライトの明かりを頼りに、懸命の救出作業が続いています。
また、ベイルートの県知事は、首都で30万人が家を失い、被害額は、30億ドルから50億ドルにのぼると指摘しています。
爆発があった港の倉庫には、爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウムおよそ2750トンが、6年にわたって保管されていたことがわかっています。
アウン大統領は5日、緊急の閣議を開き、ベイルートに、2週間の非常事態宣言を出し、この間、軍に対し、硝酸アンモニウムの保管に関わった人物を自宅に軟禁するよう要請しました。
政府は、近く、調査委員会を設置し、5日かけて原因の調査や責任者の特定にあたり、その結果を公表することにしています。
アウン大統領は、「できるだけ早く調査を行って何が起きたのかを明らかにし、責任がある人物を処罰する決意だ」と述べて、責任を追及する考えを示しました。
【衛星画像でも爆発の威力が】
レバノンの首都ベイルートで起きた大規模な爆発で、爆発後の現場をうつした衛星画像は、爆発の威力のすさまじさを物語っています。
アメリカの衛星会社プラネット社が撮影したのは、爆発が起きた港で、爆発が起きた場所を中心に、埠頭が大きくえぐりとられてクレーターのようになっています。
また、爆発前に撮影された画像では、ふ頭の周辺に倉庫のようなものが確認できますが、爆発後には、跡形もなく無くなったり、骨組みだけになったりしています。
周囲には爆風で飛ばされたとみられるコンテナや建物の破片なども散らばっていて、爆発の威力を伺い知ることができます。
さらにアメリカの衛星会社マクサー・テクノロジーズが、別の角度から撮影した衛星画像では、爆発が起きたふ頭の対岸に係留されていたクルーズ船のような船が、横倒しになっている様子が確認できます。
・・・・・
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200806/k10012553261000.html
8月6日22時57分に毎日新聞からは、爆発した硝酸アンモニウムは故障で入港した船が入港税を支払わなかったため差し押さえられたものだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・・
今回の爆発では、中心となる港湾地区から市街地へと同心円状に被害が広がっている。
特に、港の南側一帯の建物被害が激しく、倉庫群などが爆風で崩壊した。
3~4キロ離れた地点でも建物の窓ガラスが割れて吹き飛ぶ被害が報じられており、爆発のすさまじさを物語っている。
英BBCによると、英シェフィールド大学の専門家らは今回の爆発の威力について、第二次世界大戦で広島に投下された原子爆弾の約10分の1と推定。
「原子爆弾によらない爆発としては、間違いなく史上最大規模」としている。
ロイター通信によると、死者の多くは港湾や税関で働く人々と、夕方のラッシュアワーに近くを車で通行していた人々という。
強烈な爆風で海に投げ出された犠牲者もいた。
現場付近には行方不明者の家族らが集まり、必死に手がかりを探している。
ベイルートのアブード知事は、「爆発の被害額は、間接的なものを含めて150億ドル(1兆5800億円)に達する可能性がある」と地元テレビ局に述べた。
特に、今回壊滅的な被害を受けたベイルート港はレバノン最大の食糧輸入拠点で、その中心となる穀物貯蔵用サイロも破壊されたため、代替手段の確保が急務となる。
爆発の原因については、事故との見方が強まっている。
港湾地区の倉庫に6年前から保管されていた硝酸アンモニウム2750トンに、何らかの形で引火したとみられている。
硝酸アンモニウムは、化学肥料だけでなく火薬や爆薬の原料となる化学物質で、爆発の危険性から保管や輸送に厳重な管理が求められる。
海外では硝酸アンモニウムの爆発事故が絶えず、2001年9月に仏トゥールーズの肥料工場で爆発し30人超が死亡。
13年4月には米テキサス州の肥料倉庫で爆発して15人が死亡。
15年8月には中国天津の港湾倉庫で発生した火災から、保管していた硝酸アンモニウム約800トンなどに引火し大爆発、近隣住民を含めて165人が死亡した。
ロシア船員組合の発表や露メディアによると、今回爆発した硝酸アンモニウムは、極東ハバロフスク出身でキプロス在住のロシア人実業家が所有するモルドバ船籍の貨物船から押収され、倉庫に保管されていたとみられている。
船はジョージアのバトゥーミを出港し、アフリカのモザンビークに向かっていたが、13年秋に故障のため、ベイルートの港に停泊。
入港税が支払われなかったため、港湾当局が船を差し押さえ、ロシア人の船長ら一部の船員が船内に拘束された。
港湾当局は当初、硝酸アンモニウムの船外への積み出しも許さなかったが、約1年後になって裁判所が許可し、船長らも帰国できたという。
船長は露メディアの取材に、「実業家が船を放棄し、賃金も支払われていない」と訴えている。
船はすでに海に沈んだという。
https://mainichi.jp/articles/20200806/k00/00m/030/258000c
8月7日12時27分にYAHOOニュース(ロイター)からは、亜鉛化窒素を含む赤褐色の煙は硝酸アンモニウムの爆発に特有のものだなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
硝酸アンモニウムは一般的な工業用化学品で、肥料にしたり、採石や採掘の現場で使用される。
適切に保管されていれば、比較的安全とされる。
だが汚染された場合、とりわけ燃料と混ざると極めて危険だ。
また、大量で高温にさらされると爆発の可能性があり、量が多ければ多いほど爆発の危険性が高まる。
ベイルートでは、2750トンが安全対策なしに保管されていた。
非核爆発としては史上最大級の規模だった可能性があると専門家。
映像から、硝酸アンモニウムの爆発には特徴がみられる。
衝撃はのキノコ雲とともに、亜鉛化窒素を含む赤褐色の煙が発生した。
過去にも多くの犠牲者を伴った爆発事故には、硝酸アンモニウムが関係していた。
1921年、ドイツの工場が爆発し、約570人が死亡または行方不明になった。
2015年には中国の天津港で倉庫が爆発し、200人近くが死亡または行方不明になった。
ほかの物質と混ぜることで爆発物になるため、意図的に使用された事例も。
1990年代にはアイルランド共和軍(IRA)がロンドンで爆破させたほか、1995年のオクラホマシティ連邦政府爆破事件や、2002年のバリ島ナイトクラブ爆破事件などでも使われた。
また硝酸アンモニウムを含んだ手製爆弾が、アフガニスタン駐留米軍に対して多数使用されたという。
だが専門家は、レバノンの爆発は事故であった可能性が高いとみている。
仮に意図的にほかの物質と混ぜられ、爆発物として使用された場合、赤褐色の煙は上がらないことが多いからだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50752d1d1f0bcbe6147ad9214a2f99e8627bddc9
(ブログ者コメント)
〇以下は、NHK映像の13コマ。
衝撃波によって生じた水蒸気の雲がカメラに向かって押し寄せ
てきている。(2/2に解説あり)
〇天津事例は本ブログでも紹介スミ(ニトロセルロースの自然発火が引き金で、硝安保管量は800トンだった)
(1/2から続く)
2020年8月8日12時21分にYAHOOニュース(WIRED)からは、硝酸アンモニウム保管上の絶対禁止事項が2つとも守られていなかったなど、下記趣旨の解説記事がネット配信されていた。
レバノンの首都ベイルートで8月4日午後6時ごろ(現地時間)に発生した倉庫火災は大爆発を引き起こし、超音速の爆風がベイルートの街全体を駆け抜けた。
映像を見ると、港に近い倉庫で発生した火災に続いて大きな白いキノコ雲が勢いよく立ち上がり、爆発の衝撃波で通りが焼き焦げ、建物は倒壊し、車や人が吹き飛ばされ、窓ガラスが砕け散った。
この爆風は10km先まで及んでいる。
記事の公開時点で、少なくとも135人の死亡が確認され、4,000人以上が負傷している。
なぜこのような爆発が起きたのか。
そして、なぜこれほどの大爆発となったのだろうか。
【燃料と酸化剤の両方の特性】
今回の大規模な爆発の原因となったのは硝酸アンモニウムだと考えられている。
硝酸アンモニウムは、農業用肥料や鉱山で使われる爆薬の原料として使われることが多い化学物質だ。
レバノンのミシェル・アウン大統領によると、爆発現場の港湾倉庫には2,750トンの硝酸アンモニウムが、安全対策が不十分なまま、6年にわたり保管されていた。
爆発の威力は凄まじく、200km離れたキプロス島でも感じられたほどだった。
硝酸アンモニウムへの引火の原因はまだ不明だが、港湾倉庫の火災が硝酸アンモニウムに引火して爆発を引き起こした可能性が最も高い。
硝酸アンモニウムは比較的安定した化合物だが、170℃で融解する。
ベイルートで大量の硝酸アンモニウムに引火し、続いて起きた化学反応で大きな火の玉が発生し、大爆発を引き起こしたようだ。
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの化学教授であるアンジェラ・セッラは、硝酸アンモニウムの爆発性は、その化学成分に起因するのだと指摘する。
すなわち、アンモニウムは水素に似た性質があり、硝酸塩は酸素に似た性質をもつ。
「燃料と酸化剤の両方があるようなものです」と、セッラは説明する。
酸化剤は炎に酸素を送り込み、その勢いを増す。
「燃料と酸化剤をまとめて点火源と組み合わせれば、大きな問題になることは確実でしょうね」
【超音速の衝撃波が都市を襲った】
硝酸アンモニウムの爆発は、空気を急激に圧縮する。
その結果、港湾倉庫から超音速の衝撃波が波紋のように広がった。
衝撃波の前方は非常に高温だが、後方の温度は低く、ソニックブームの周りの空気は移動・圧縮される。
「シャンパンボトルからコルクが勢いよく飛び出すと、ボトルの中に水蒸気が凝縮した霧が発生する現象と少し似ています。
それとまったく同じプロセスで、非常に急激に冷却されるのです」
と、セッラは説明する。
今回の爆発は核爆発以外で近年最大級の規模であると、シェフィールド大学の土木工学教授であるアンディ・ティアスは語る。
ティアスとシェフィールド大学の衝撃・衝突力学研究グループの研究チームは、ベイルートの爆発を記録した多数の動画と画像を分析し、爆発を引き起こした爆薬の量を推定した。
この結果、爆発はトリニトロトルエン(TNT)火薬換算で約1,000~1,500トンに相当するとみられている。
広島に投下された原爆の10分の1の威力だ。
しかし、なぜ、これほどの大爆発になったのだろうか。
それには、複数の要因が組み合わさっている。
要因のひとつは硝酸アンモニウムの量の多さ、もうひとつは不適切に港湾倉庫に保管されていた期間だ。
【「絶対禁止」のルールが守られず】
ベイルートでの爆発の原因となった硝酸アンモニウムの量それ自体は、決して珍しいものではない。
肥料をつくるために同程度の量の硝酸アンモニウムが世界中に出荷されている。
だが、硝酸アンモニウムがこれほど大量に1カ所に保管されることは、あまりない。
まさにベイルートで目撃された爆発の原因となったものだ。
「業界の安全プロセスに関する基本的な知識をもっている人なら誰でも知っている最も重要なルールは、大量の危険物を1カ所に保管しないことです。特に密閉された環境では厳禁です」と、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの化学工学教授であるハロウン・マゲレフテは指摘する。
「ふたつ目の絶対禁止事項は、人口密集地域近辺での保管です」
硝酸アンモニウムの安全な保管について助言する英国企業Haztech Consultantsのディレクターのスティーヴ・カーショウによると、硝酸アンモニウムは自体は比較的安定した化合物だが、長期間大量に保管したり、異物混入や汚染が起きたりすると、複合して大きな塊になる。
【不適切な保管で硝酸アンモニウムが固まった?】
時間経過とともに湿気を吸って固まった硝酸アンモニウムは、爆発のリスクが大きくなると同時に、爆発の激しさも増す。
そしてベイルートの倉庫で起きたように、固まった硝酸アンモニウムに引火すると、大惨事をもたらす可能性がある。
「大量の硝酸アンモニウムがぎっしり詰め込まれて不適切に保管されていたことで、爆発が起きたのです」と、カーショウは言う。
さらに、通常なら数百トンほどの硝酸アンモニウムを小さな容器に隔離保管し、その際には硝酸アンモニウムに引火するような可燃性物質を周囲に置くことはないと、カーショウは指摘する。
量が少なければ、予期せぬ事態が起きても小さな爆発で済む。
「衝撃と爆発で、保管されていた膨大な量の硝酸アンモニウムすべてが、ほぼ瞬時に爆発しました」
複数のメディアの報道によると、13年に2,750トンの硝酸アンモニウムを積んだ船舶がベイルートに到着したが、船舶が航海に不適切と判断されたか、あるいは船舶所有者がベイルート港への料金支払いを拒否したことで、14年に出航不許可となった。
のちに硝酸アンモニウムが押収され、倉庫に保管されたという。
すでに6か月前には、この硝酸アンモニウムを移動しないとベイルート全体が吹き飛ばされることになると複数の検査官が警告していたと、『ガーディアン』紙は伝えている。
「時間の問題だったとわたしは思います」と、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのマゲレフテは言う。
「絶対に起きてはならないことが起きてしまったのです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e279afbb9226b85262c95ac7ce4c472f39bdd003
(2020年8月12日 修正1 ;追記)
2020年8月11日7時43分にYAHOOニュース(ロイター)から、大量保管の危険性は1月に司法当局から指摘され、安全保障当局からも7月20日付の私信で大統領と首相宛に警告されていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
レバノンの首都ベイルートで4日発生した大爆発事故の原因とされる、港に保管されていた2750トンの硝酸アンモニウムについて、アウン大統領やディアブ首相は、安全保障当局から事前に危険性を警告されていた。
ロイターが、当局による報告書や複数の安全保障担当高官の取材を通じて、この事実を突き止めた。
今回初めて存在が明らかになった報告書は、国家安全保障局が事故に至る経緯をまとめたもので、その中には、7月20日付けで大統領と首相宛てに私信が送られたことが記されている。
報告書で私信の具体的な内容には言及されていないものの、ある安全保障担当高官はロイターに対して、硝酸アンモニウムについて直ちに安全対策を講じるべきだと促した1月の司法当局による調査結果が要約されていたと説明した。
この私信作成に関与していた同高官は、「硝酸アンモニウムには危険性があり、盗まれた場合は、テロ攻撃に利用されかねなかった」と述べ、爆発すればベイルートが壊滅する恐れがあると、自身が政府首脳部に訴えていたと付け加えた。
アウン大統領は先週、事故前に硝酸アンモニウムがあることは知っていたと認め、直属機関の最高国防評議会の事務局長に「必要な措置を講じる」よう指示したと語った。
ただ、こうした直接的な警告を受けながら、結果として適切な対応を怠ったことが分かり、汚職や経済危機などを含めた政府に対する国民の怒りがさらに強まりそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50b75e24605501f51a11f57bfde5532af0159831
2020年7月22日8時32分にYAHOOニュース(WOW Korea)から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
韓国のインチョン(仁川)西区のケミカル工場で発生したタンクローリー爆発事故の現場から作業者1人が死亡した状態で発見され、消防士1人が負傷するなど、死傷者がさらに発生している。
22日、インチョン消防本部によると、前日午後8時51分頃インチョン市西区カジャ洞エスティケイケミカル工場内タンクローリー爆発事故の現場で捜索中、作業者1人の死体の一部が発見された。
また、事故の現場対応の過程で消防士1人が負傷し、近隣の病院に移送された。
これに先立ち、事故で工場建物の一部の壁が崩壊し、内部にいた職員4人が大けがをし、3人が軽いけがを負うなど、7人の負傷が確認された。
しかし、死亡者1人が発生し消防士1人が負傷したことにより、死傷者は9人に増えた。
事故は、過酸化水素8トンを積み込む途中に発生したものと確認された。
タンクローリーは過酸化水素8トンのうち約35%を積み込む途中に爆発が起きた。
消防は事故の通報を受けてから約10分後の午後9時11分頃に対応1段階を発令し、205人の消防人員と装備65台を投入した。
以後、午後9時38分頃に対応1段階を解除し、さらに人命被害を捜索した結果、死亡者を発見した。
また、この過程で消防士が負傷し病院に運ばれた。
警察と消防は同日、現場の合同鑑識を行うなど、正確な事故の経緯を調査する予定だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7040ba57156b8f1d4289390f7a4f396a42a56e90
2020年6月10日23時0分に京都新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後1時40分ごろ、滋賀県守山市小島町の旭化成守山製造所の工場で爆発があり、工場内にいた解体業の男性(42)=兵庫県姫路市=が約1時間20分後に死亡した。
工場内には当時、約400人いたが、全員避難し、他に負傷者はなかった。
旭化成によると、同工場ではリチウムイオン電池のセパレートフィルムを製造。
男性は老朽化した製造設備の撤去作業をしていた。
爆発音を聞いた従業員らが倒れている男性を見つけ、119番したという。
滋賀県警守山署は会社関係者から事情を聴き、詳しい原因や作業状況を調べている。
湖南広域消防局によると、消防隊到着時に火や煙は出ておらず、壁などが約20平方メートル破損した。
同工場の担当者は、「製造設備に残留した危険物に引火して爆発が起きた可能性もある」と話した。
現場は野洲川沿い。住宅街に近く、同署は付近の学校に対して迂(う)回路を利用するよう呼び掛けた。
https://www.47news.jp/localnews/4899950.html
6月10日19時0分に日本経済新聞からは、有機溶剤の入った箱を解体していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午後1時45分ごろ、滋賀県守山市小島町の旭化成守山製造所にある工場で爆発音がし、けが人が出ていると119番があった。
守山署によると、工場内で作業をしていた解体業、品部さん(男性、42歳)=兵庫県姫路市網干区津市場=が病院に運ばれたが、死亡が確認された。
他にけが人はなかった。
署が原因を調べている。
旭化成によると、爆発があったのは昨年休止したリチウムイオン電池の部品を作る設備で、品部さんは設備内の有機溶剤を入れていたステンレス製の箱を解体していた。
箱の中に有機溶剤が残っていた可能性がある。
署によると、消防隊の到着時に火や煙は確認されなかった。
工場関係者ら約400人が一時避難した。
〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60197340Q0A610C2000000/
2020年1月3日20時54分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後1時5分ごろ、福島県本宮市の岩角寺駐車場で、たき火中のドラム缶付近で何かが破裂し、参拝客の60~80代の男性7人が、やけどなどの軽傷を負った。
県警によると、付近では同じ時間帯に寺の正月行事の一環として花火が打ち上げられており、関連を調べている。
郡山北署によると、7人はたき火近くで暖を取っていた。
2人はドラム缶からの飛散物で後頭部にやけどを負い、病院に運ばれた。
破裂音で一時的に耳が聞こえなくなった男性もいた。
岩角寺では、同日午前から伝統行事「大梵天祭」が行われていた。
参拝客が無病息災を願って縁起物を奪い合い、江戸時代から続くとされている行事。
https://this.kiji.is/585791569818420321
1月4日17時45分にYAHOOニュース(福島中央テレビ)からは、花火の一部がドラム缶に入った可能性があるという、下記趣旨の記事がドラム缶の写真付きでネット配信されていた。
(記者レポート)
「破裂したドラム缶から150メートルから200メートル離れた場所で花火があがっていた」
消防などによると、不発だった花火の一部が何らかの理由でドラム缶に入り、引火した可能性があるという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00000270-fct-l07
1月4日15時0分にFNN PRIME(福島テレビ)からは、焚火では紙や炭などを燃やしていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると3日午後1時過ぎ、本宮市にある岩角寺の駐車場に設置したドラム缶でたき火をしていたところ、付近の物が破裂し、暖を取っていた7人が軽いケガをした。
ケガをしたのは参拝に訪れていた60代から80代の男性で、顔などを火傷し、このうち3人が病院に運ばれた他、なかには破裂音で一時耳が聞こえなくなった男性もいた。
寺では正月の伝統行事“大梵天祭”が行われていて、たき火では紙や炭などを燃やしていたという。
警察などが当時の状況を詳しく調べている。
https://www.fnn.jp/posts/2020010400000001FTV/202001041500_FTV_FTV
1月5日9時15分に読売新聞からは、打ち上げていた花火が偶然ドラム缶に入ったとみられるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午後1時5分頃、福島県本宮市和田の岩角寺の駐車場で、ドラム缶のたき火近くで破裂音が起き、60~80歳代の男性7人がやけどなどの軽傷を負った。
近くで打ち上げていた花火玉が缶に偶然入って破裂したとみられ、郡山北署が原因を調べている。
当時、寺では無病息災などを祈る「大梵天祭」が行われ、男性らはたき火で暖を取っていた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200103-OYT1T50122/
(ブログ者コメント)
150mほど離れた場所で打ち上げていた花火の不発玉が、偶然、ドラム缶の中に入った可能性ありと報じられているが、そんなことは確率的に限りなくゼロに近いような気がする。
破裂する直前、何かがドラム缶の中に飛び込んだという目撃情報でもあったのだろうか?
それよりは、落ちていた不発玉を花火と気付かず、誰かがドラム缶の中で燃やそうとした・・・そういったケースのほうが、まだありそうな気がする。
2019年11月12日13時52分にNHK福島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午前9時すぎ、西郷村小田倉にある「信越半導体」の白河工場で、ガス管が爆発したという通報が消防に入りました。
警察や消防によりますと、近くで作業をしていた男性2人が顔や胸などにやけどをして、病院に搬送されたということです。
いずれも意識はあり、命に別状はないということです。
信越半導体は東京・千代田区に本社があり、この工場ではおよそ700人が勤務し、半導体の部品などを作っています。
会社によりますと、2人は53歳と54歳の社員で、定期的に行っている屋内の配管の清掃中だったということです。
警察や消防は爆発の原因などを調べています。
現場は、東北自動車道の白河インターチェンジのすぐ南にある、工場が立ち並ぶ地域です。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20191112/6050007929.html
2019年8月24日0時20分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後10時すぎ、兵庫県姫路市広畑区富士町、化学メーカー「ダイセルポリマー」の広畑工場で、30代の男性従業員が機械に薬品を入れる作業をしていたところ、爆発が起きた。
男性は顔面にやけどを負って病院に搬送されたが、話ができる状態だという。
警察などによると、爆発は小規模で、ほかにけが人はいないという。
警察が原因などを調べている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201908/0012635937.shtml
2018年9月19日22時37分にテレビ和歌山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日夜、和歌山市の化学工場で火事があり、作業中の男性従業員1人が気道熱傷と思われる症状で病院に運ばれた。
火事があったのは、和歌山市有本のS化学工業本社・和歌山工場で、19日午後6時50分頃、付近の住民から「工場で爆発音がして炎が上がっている」と、110番通報があった。
火は約2時間半後に消し止められたが、この火事で、工場の従業員の男性26歳が、気道熱傷と思われる症状で救急搬送された。
警察や消防の調べなどによると、この工場では、アクリル系樹脂を中心とした化学品を製造していて、病院に運ばれた男性は化学物質の小分け作業を行っていたということだが、爆発や火災に伴う有毒ガスの発生などは、今のところ確認されていない。
また、工場の建物の2階部分がよく燃えているということで、警察と消防では20日、現場検証を行うなど、出火や爆発の原因を調べることにしている。
現場の工場付近には住宅地や中学校があり、辺りでは異臭がするなど、一時、騒然とした。
出典
『和歌山市の化学工場で火事』
http://www.tv-wakayama.co.jp/smp/news/detail.php?page=0
9月19日22時11分に産経新聞westからは、爆発音が3回聞こえたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防によると、男性従業員(26)が病院に搬送された。
やけどを負ったが意識があり、命に別条はないという。
午後9時25分ごろに鎮火した。
同社のホームページによると、工場ではアクリル樹脂などを製造している。
警察によると、火災は敷地内の建物1棟で発生。
警察は、付近の住民に自主避難を呼び掛けた。
近くに住む会社員の男性(53)は、「爆発音が3回聞こえた。工場のそばに行くと、鼻を突く臭いがして、目も痛くなった」と話した。
出典
『化学工場で火災、1人けが…和歌山県警、一時自主避難呼び掛け』
http://www.sankei.com/west/news/180919/wst1809190084-n1.html
9月20日11時44分にmBS NEWSからは、小分け作業中に爆発が起きたと読み取れる記事が、下記趣旨でネット配信されていた。
火は約2時間半後に消し止められたが、鉄骨3階建ての1階部分が全焼するなど約300m2が燃え、男性従業員(26)がやけどをする軽いケガを負った。
消防によると、男性が工場の1階で薬品を小分けにする作業をしていた際、工場内で爆発が起きたという。
「オレンジ色のもくもくした煙。バーンっとした爆発音が1回くらい聞こえました」(住民)
警察は付近の住民に一時、自主避難を呼びかけたということで、爆発の詳しい原因を調べている。
出典
『和歌山市内の化学工場で火事』
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180920/GE000000000000024459.shtml
キーワード; 静電気 粉塵爆発 粉じん爆発
2018年8月28日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8730/
(2018年9月6日 修正1 ;追記)
2018年8月29日16時16分にNHK茨城からは、近隣の73棟に被害があったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
消防の調査で、爆発の衝撃で近くにある住宅や保育施設など少なくとも73棟で、窓ガラスが割れたり壁が壊れたりする被害があったことがわかった。
桜川市役所では、工場に対して被害補償への対応や、県を通じて再発防止を要望していくという。
また、大和庁舎に住民の相談窓口を設け、今後の補償手続きに必要な書類などについてアドバイスしているという。
出典
『砕石工場爆発で約70棟に被害』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180829/1070003912.html
8月30日付で茨城新聞からは、誤爆の可能性が著しく低い爆薬だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県警などによると、爆発したのは「硝安油剤(アンホ)爆薬」と「含水爆薬」という2種類の爆薬で、爆薬庫には少なくとも計1トンの爆薬があったとみられる。
この爆薬の扱いについて専門家は、自然発火や誤爆の可能性が著しく低いと指摘し、「ある程度の衝撃でも、反応することはない」と話す。
捜査関係者によると、爆発により、爆薬庫の下の地面は約1mの深さでえぐれていた。
トラックの残骸から50mほど離れた場所に、後輪の一部があった。
半径500mの範囲で建物などに被害が出た状況から、爆発の威力は「1トン爆弾」ほどと指摘する声もある。
1トン爆弾は、太平洋戦争時、米軍が日立市の軍需工場などを狙って投下した爆弾として知られる。
約35年間、発破作業などに携わった県内の60代男性によると、2種類の爆薬はダイナマイトと比べ、衝撃や高温にも耐性が強い。
一般的に、岩盤などを発破する場合、岩盤に穴を開け、爆薬を流し込む。
その上に、電流を流すための電気雷管をつないだ「親ダイ」と呼ばれる爆薬を備え付けて、発破することが多いという。
発破作業は、「親ダイ」を起爆させ、その力を利用して爆薬を爆発させる。
今回の爆発は、火薬庫付近で発生したとみられる。
男性によると、保安上、雷管は必ず専用の箱で保管して持ち運ぶ。
「親ダイ」と電気雷管を「火薬庫でつなぐことはしない」と話す。
男性は現段階で「なぜ事故が発生したのか見当がつかない」とした上で、「発破するための十分な装置が備わっていないと考えられる火薬庫付近で、誤爆や誘爆が発生するのは考えにくい」と指摘する。
出典
『桜川・砕石場爆発 衝撃、高温に強い爆薬 「1トン爆弾」の威力に匹敵』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15355499645866
2018年8月30日付で茨城新聞からは、行方不明者の捜索は打ち切られたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は29日、爆発現場周辺での男性の捜索を28日で打ち切り、現場検証も終了したと発表した。
警察によると、男性は爆発により、痕跡も残さない状況で死亡した可能性がある。
行方不明となった男性の捜索は、23日から6日間連続で行われた。
警察や消防などが延べ約400人を投入。
爆薬庫周辺の爆心地付近から主に半径100mの範囲で、土砂などをふるいに掛けるなどして痕跡を探ったが、手掛かりは見つからなかった。
出典
『桜川・砕石場爆発 不明男性の会社捜索 現場検証は終了』
http://archive.is/5SNmm#selection-405.0-417.123
(2019年8月30日 修正2 ;追記)
2019年8月30日付で茨城新聞から、2人で行うべき作業を1人で実施するのが常態化していたとして社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
桜川署と県警捜査1課は29日、現場に副保安責任者を置かず1人で作業させたずさんな労働環境が一因だったとして、火薬類取締法違反(未選任、虚偽の届け出)の疑いで、発破作業を委託されていた「E破砕土木」(埼玉県秩父市)と同社の男性社長(47)、現場統括責任者の男性幹部(44)を書類送検した。
他県の発破現場での不配置も合わせて立件し、県警は人件費削減が目的とみている。
同社は茨城新聞の取材に対し、「コメントは控える」としている。
書類送検容疑は、共謀し、同砕石場で昨年5月8日から同8月22日までの間、副保安責任者を置かず、67回にわたり、計約13.65トンの火薬類を消費したほか、山梨県南アルプス市の砕石場で同6月13日から同7月14日までの間、同じく副保安責任者を置かず、8回にわたり、計約2.9トンの火薬類を消費。
いずれも、書類上は同責任者を選任したように偽り、各県知事に届け出た疑い。
県警は認否について明らかにしていない。
同法は、1カ月当たり一定量以上の火薬・爆薬を消費する場合、現場に取扱保安責任者と補佐する副保安責任者を置くよう規定。
県警は、同責任者の不配置が常態化していたことが事故原因の一つとみて、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けて書類送検した。
全国火薬類保安協会がまとめた事故防止対策事業報告書でも、原因として「ひとり作業」を挙げ、「監視の目がなく、規律も緩む」と指摘している。
県警などによると、男性は昨年8月23日午前8時半ごろから爆薬庫周辺で、爆薬をトラックに積み込む作業を1人で行っていた。
10分後に爆発があり、爆薬庫やトラックは大破。
男性は行方不明になり、同12月、戸籍法に基づき死亡認定された。
爆薬庫には約1.11トンの爆薬があった。
県警は、業務上過失致死容疑での立件も視野に調べを進めてきたが、爆発によって証拠物がほぼ消え飛んでおり、最終的に断念した。
県警によると、爆発の影響は最大で半径2kmに及び、計119件の建物被害があった。
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15670889494224
2018年8月24日付で茨城新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前8時40分ごろ、桜川市富谷の「S鉱業」の砕石場で「爆発音がした」と、近隣住民から警察や消防に通報があった。
警察などによると、爆薬庫で爆薬の積み込み作業をしていた男性従業員(32)と連絡が取れず、行方不明となっている。
警察と消防は、男性を捜索するとともに、事故の状況などを調べている。
周辺では、爆発の衝撃により、住宅など約40軒で窓ガラスが割れるなどの被害があった。
警察などによると、男性は同社から委託を受け、火薬の管理などを行う別の会社の作業員。
コンクリートブロック製の爆薬庫周辺で1トントラックを使い、午前8時半ごろから、一人で爆薬の積み込み作業をしていたとみられる。
砕石場では、現場から離れた場所で、ほかに7人が作業していたが、全員無事が確認された。
現場では、コンクリートブロック製の爆薬庫が跡形もない状態だった。
1トントラックもエンジン部分のみを残し、大破した。
このほか、近くの雷管庫のトタン屋根の一部が破損した。
爆薬庫は高さ約3.2m、幅と奥行きが約3.6m。
壁の厚さは約20cmだった。
県によると、砕石場は広さ約49万m2。
S鉱業は、アスファルトの合材やコンクリートの骨材に使う砂岩を砕石している。
消防によると、周辺の住宅など約40軒で窓ガラスが割れるなどの被害があったが、けが人はいなかった。
現場はJR水戸線岩瀬駅から北に約3km。
周辺に住宅の集落がある地域。
出典
『砕石場爆発 1人不明 桜川 爆薬庫、積み込み作業』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15350255550047
8月23日23時3分に読売新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察や県の発表によると、男性は、爆薬庫から爆薬を敷地内の別の場所までトラックで移動させる作業を行っていたとみられる。
出典
『火薬を移動中に爆発か、トラック大破…1人不明』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180823-OYT1T50048.html
8月23日10時27分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事が爆発現場の航空写真付きでネット配信されていた。
200~300m離れた近隣住宅の窓ガラスが割れているという。
出典
『砕石工場で爆発事故か 作業員1人と連絡とれず』
https://www.asahi.com/articles/ASL8R3CJ7L8RUJHB006.html
8月26日付で茨城新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防などは25日、事故後に行方不明となっている男性(32)を捜索したが、発見には至らなかった。
今後も捜索を続けるとともに、事故原因を調べる。
男性は、同社から発破作業などを委託された「E破砕土木」(埼玉県秩父市)の社員。
23日は午前8時半ごろから、コンクリートブロック製の爆薬庫周辺で、1トントラックを使い、1人で爆薬の積み込み作業をしていたとみられる。
E破砕土木によると、男性は入社後、18歳で火薬類取扱責任者の資格を取得し、発破作業などに従事。
S鉱業の砕石場では、10年以上働いているという。
出典
『砕石場爆発、男性なお不明 桜川、捜索活動続く』
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15351949202825
2018年7月29日付で岩手日報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午後7時50分ごろ、二戸市金田一の金田一温泉センターで開かれていた「金田一温泉まつり」で、打ち上げ花火が地面に落ちて爆発、観客7人が脚などに軽いやけどをした。
会場には当時、大勢の人がおり、付近は一時、騒然となった。
警察が詳しい原因などを調べている。
まつり実行委によると、花火は同まつり最後のイベントで、同センター隣の介護老人保健施設駐車場から打ち上げた。
空中で爆発せずに地面に落下、同センター玄関付近で観覧していた人たちの近くで爆発した。
家族4人で観覧していた同市の女性(29)は火花が腰に当たり、軽いやけどを負い、夫(29)、娘(2)も脚などをやけどした。
女性は、「開かなかった花火が目の前3mくらいに落ち、逃げる間もなかった」と振り返った。
出典
『打ち上げ花火が落下暴発 二戸、まつり観客7人軽傷』
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/7/29/19402
7月28日22時24分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
警察などによると、けがをしたのは2歳の女児、女子高生2人、大人の女性と男性が各2人。
花火は「金田一温泉まつり」のプログラムの一環で、高台から打ち上げた花火が空中で爆発せずに地面に落下、観覧していた人たちの近くで暴発したという。
目撃者が警察に通報した。
(共同)
出典
『岩手 夏祭りの打ち上げ花火暴発で7人軽傷』
https://mainichi.jp/articles/20180729/k00/00m/040/096000c
7月29日付で河北新報からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、花火は現場から数10m離れた高台から打ち上げていた。
直径9cmの3号玉が、打ち上げの高さが足りないまま、約1000人いた観客席に落下した。
花火は午後7時45分に始まり、15分間で約75発打ち上げる予定だった。
出典
『花火が観客席で爆発、7人やけど 二戸の祭り会場』
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201807/20180729_33033.html
7月29日12時55分にNHK岩手からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
花火業者はNHKの取材に対して、「花火が上空で破裂しなかった原因はまだわからないが、導火線に火が十分つかずに上がり、その後、地面に落ちて火薬が爆発した可能性がある。けがをした方には申し訳ない」と話している。
警察は、花火を打ち上げた業者から当時の状況を聴くなどして、事故の原因や打ち上げの方法などに問題がなかったか調べることにしている。
出典
『花火の打ち上げ状況調べる』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20180729/6040001487.html
(ブログ者コメント)
爆発した瞬間の映像(観客がスマホで撮影?)はユーチューブで視聴可能。
2018年6月27日19時3分にNHK静岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前9時ごろ、浜松市北区細江町の花火を製造する工場「T煙火」で「爆発音がして煙が上がっている」と、付近の住民などから複数の通報があった。
付近の住民は警察の呼びかけを受けて、身の安全が確保できる近くの公民館に、一時、10人ほどが避難したという。
消防によると、工場の敷地内には計19の建物があり、このうち3棟が全焼したという。
警察などによると、火は1時間半余りたって消し止められたが、焼け跡から男性1人の遺体が見つかり、また、51歳の男性従業員が全身にやけどを負い、大けがした。
警察などによると、工場で働いていた40代の男性と連絡が取れなくなっていることから、この男性とみて身元の確認を進めている。
また、消防によると、爆発が起きた建物は火薬類を扱う場所で、当時、工場内にはほかに従業員13人がいたが、全員避難して無事だった。
消防によると、先月行われた保安検査では、火薬の管理方法などに違反は見られなかったという。
爆発が起きた工場は、打ち上げ花火や仕掛け花火の製造販売を行い、浜松市中区に本社がある「T煙火」のもの。
ホームページによると、浜松市北区細江町には工場と事務所があり、会社ではあわせて18人の従業員が働いていると記載されている。
「T煙火」では16年前、工場前の路上で使わなくなった火薬を処分している最中に爆発が起き、作業をしていた男性従業員が大けがをする事故があったという。
出典
『浜松 花火工場で爆発 2人死傷』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035963471.html
6月28日7時40分に静岡新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火元は花火を製造する作業場内とみられることが27日、警察と消防への取材で分かった。
警察は、花火の製造中に爆発が起きた可能性があるとみて、業務上過失致死傷の疑いも視野に入れ、爆発時の状況を調べている。
警察によると、爆発で花火の火薬の配合や調合を行うコンクリート製平屋建ての作業場3棟が全壊。
遺体は、全壊した作業場内で見つかった。
重傷の男性は、別の全壊した作業場付近で倒れていたという。
2人は爆発当時、花火製造の何らかの作業をしていたとみられる。
爆発当時、付近で車を運転中だった女子大学生(20)は、「ドンという大きな音が3回して車が揺れた。外は火薬の臭いが充満し、煙で真っ白。何が起きたか分からず、怖かった」と語った。
出典
『花火製造中に爆発か 浜松2人死傷、作業場内が火元』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/507404.html
6月29日17時2分に静岡新聞からは、もう1人の男性も死亡したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は29日、全身にやけどを負い入院していた従業員の男性(51)=同区引佐町金指=が死亡したと発表した。
同事故の死者は2人となった。
警察によると、男性は爆発直後、全壊した南北に隣接する作業場3棟のうち、南側の作業場付近で倒れていた。
事故当日は中央の作業場を使用する予定だったとみられ、警察は作業状況の確認を進めている。
3棟のうち、北側の作業場内では男性の遺体が発見されていて、警察が身元の特定を急いでいる。
出典
『重傷の従業員死亡 浜松・花火工場爆発』
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/508191.html
2021年6月4日16時30分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)からは、出火原因の特定には至らなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、工場内の安全管理を怠ったとして、業務上過失致死の疑いで花火製造会社の男性役員を書類送検しました。
捜査の中で、別の敷地に法律の規定を超える量の火薬を保管した疑いも強まり、男性役員と会社を火薬類取締法違反の疑いでも書類送検しました。
警察は男性役員が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
消防によりますと、当時、工場内では花火を製造する作業が行われていましたが、出火原因の特定には至りませんでした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c6a3041ff9843bf26ed53e7b6afaffe03041013
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。