2021年10月5日22時56分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時ごろ、小樽市真栄2の花火製造・販売「H煙火」の工場敷地内にある作業小屋から出火、プレハブ造り平屋の作業小屋2棟が全焼し、40代の男性従業員が全身やけどの重傷、60代と40代の男性従業員2人が背中や首に軽いやけどを負った。
作業小屋には花火があり、小樽署などで出火原因を調べている。
同署や小樽市消防本部によると、工場従業員が「作業小屋で火災が発生し爆発した」と119番した。
工場敷地内にいたのは3人だけで、うち2人は作業小屋で花火の点検をしていたとみられる。
隣接する建物と車庫の外壁も焼き、午前11時20分ごろに鎮火した。
後志総合振興局小樽商工労働事務所によると、火薬類取締法に基づき同事務所が9月16日に行った火薬庫と製造施設の検査では、管理体制などに問題はなかったという。
現場はJR小樽駅から南に約3キロの山間で、近くにはワイン工場やパークゴルフ場などがある。
市街地からも煙が確認でき、約3キロ離れた花園地区の自宅にいた会社社長、湊さん(男性、45歳)は、「家の外に出たら山の方に黒煙が見えた。花火が上がり『ドンドン』と鳴っていて、何が起きているのかと思った」と話した。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/596593
10月5日18時45分にテレビ朝日からは、打ち上ったことから考えると、筒に入れるなど、打ち上げの準備をしていた可能性があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道小樽市の花火工場で起きた火災です。
大量の黒煙が上がって、時折、花火が上がる様子も見られます。
この火事で、これまでに男性3人が病院に搬送されています。
立ち上る黒い煙と爆発音。
白い尾を引きながら何かが飛び散っているのが分かります。
何事かと、皆さん、思ったはずです。
窓を開けると聞こえるサイレン。
煙は相当、高く上がっています。
場所は小樽市中心部から少し外れた山の斜面。
と、その時です。
花火です。
昼の明るさでも確認できる光の輪っか。
火が出たのは花火工場でした。
目撃者:
「外を見ると白いキノコ雲みたいな雲が上がっている状況で、一度やんだんですが、今度そうすると花火が下から」
火は1時間半ほどで消し止められましたが、40代の男性従業員が全身やけどの重傷。
ほか2人の従業員が軽いけがで病院に運ばれました。
一体、何が起きたのか…。
同業者によりますと、通常、引火しただけでは打ち上がることはないとのこと。
筒に入れるなど、打ち上げの準備をしていたのではないかと話しています。
工場では出火当時、完成した打ち上げ花火を従業員が点検していたといいます。
火が出た理由や引火した原因については分かっていません。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000230987.html
10月5日18時4分にNHK北海道からは、別の花火会社の担当者は、火薬庫の扉を開けるのは完成品をしまう時と取り出す時のみと話したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故が起きた花火工場について、火薬類取締法に基づいて指導と監督を行っていた小樽商工労働事務所によりますと、工場の敷地内には3つの火薬庫があり、それぞれ最大で1990キログラム、2000キログラム、5000キログラムを貯蔵することが出来たということです。
商工労働事務所では、法律で定められた年に1度の保安検査を先月16日に行っていて、その際には火薬庫や工場の作業現場に問題はなかったということです。
花火の生産者でつくる日本煙火協会に加盟する「株式会社K化研」の担当者は、工場での花火の保管方法について、「火薬庫に厳重に保管していて、扉を開けるのは完成品をしまう時と花火大会がある時に取り出す時のみだ」と話していました。
その上で、「花火を運搬する際には不用意に触れないほか、静電気が発生しないよう注意しているので、なぜ事故が起きたのか分からない。警察や消防の情報を待ちたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211005/7000038938.html
(2022年6月4日 修正1 ;追記)
2022年6月3日12時20分にNHK北海道からは、小屋の中で導火線に通電させる試験を行わせていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
去年10月、小樽市にある花火製造会社の工場から爆発音とともに火が上がり3人が重軽傷を負った火事で、労働基準監督署は花火などの危険物がある場所で従業員に導火線の試験をさせていたとして、3日までに、法人としての会社と会社の役員を、労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、小樽市にある花火の製造会社「H煙火」と、この会社の60代の役員です。
会社の工場の敷地では去年10月、作業用のプレハブ小屋から爆発音とともに火の手が上がって従業員など3人がけがをし、このうち1人は全身に大やけどをしました。
小樽労働基準監督署によりますと、当時、プレハブ小屋には花火などの危険物が置いてあったのに、火災の防止措置をとらないまま、従業員に電気式の導火線に通電させる試験を行わせていたということで、2日付けで法人としての会社と役員を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。
この火事では、警察も業務上過失傷害の疑いで捜査を進めています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220603/7000047149.html
(2022年6月15日 修正2 ;追記)
2022年6月14日11時17分にYAHOOニュース(北海道文化放送)からは、電流を制御する装置を通さずに通電チェックしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、再度、タイトルも修正した)
やけどを負った作業員は事故当時、「当時、小屋の中で、花火を打ち上げるための装置などの通電をチェックしていたところ出火した」と話していました。
警察は、運営する会社の統括管理者である元取締役の男が業務に関わる適切な保守管理を行わなかったとして、また、社員の男は通常の導通点検を行わず作業員の男性に全身やけどを負わせたとして14日、業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
通常の花火の打ち上げには、「ファイヤーワン」といわれる点火器と電流を制御する「モジュール」、それに打ち上げるための「筒」が必要になりますが、今回の事故では、モジュールを通さずに電流を流したため、爆発したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0701dd1bf9724efe10bea7f755de0257742c33c9
6月14日11時59分に北海道文化放送からは、元取締役は教育や指導を怠った疑いがあるという表現で、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
60代の元取締役の男は、適切な教育や指導を怠った疑いが持たれているほか、作業員の男も通常の方法で電流を通す点検を行わなかった疑いがもたれています。
通常打ち上げや点検の際に電流を制御する「モジュール」を今回は使っておらず、爆発につながったとみられています。
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=28845
6月14日18時29分にYAHOOニュース(北海道テレビ)からは、元社員は決められた方法を守らなかった疑いがあるという表現で、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元社員は決められた方法を守らず導火線に通電した疑いが持たれています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5dc19cb9b4064fbc25fe67cb887fc96f7b4401a6
6月14日13時6分にYAHOOニュース(札幌テレビ)からは、電流制御装置を付けないまま試験したという表現で、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2人はそれぞれ去年10月、小樽市真栄の花火工場で、安全管理をせず電流を制限する装置を付けないまま電気導火線の試験を行い、爆発を発生させて42歳の従業員の男性にけがをさせた疑いがもたれています。
https://www.stv.jp/news/stvnews/vcj8cb00000017ww.html
6月14日16時13分に産経新聞からは、2人は事故後に退職したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元社員の書類送検容疑は昨年10月5日、花火製造販売会社の作業場で、電流を制御する装置を使わないまま通電、花火を爆発させ、男性社員(42)にやけどを負わせたとしている。
元取締役は事故防止の指示を適切に行わなかった疑い。
同社によると、2人は事故後に退職したという。
https://www.sankei.com/article/20220614-X2AT25K5L5JVBP5MBXRC6FPJWY/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。