2021年10月4日17時17分にNHK高知から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし3月、津野町で火事が起きた際、消火栓とホースの口径があわず、初期消火に遅れが出るケースがあったとして、高知県が県内の消防本部や自治体に対応を依頼する通知を出したことがわかりました。
高幡消防組合消防本部などによりますと、ことし3月、津野町で火事が発生した際、消防団が近くの消火栓から放水しようとしたところ、備え付けられていた消防ホースの口径があわずに、すぐに放水することが出来ず、初期消火に遅れが出たということです。
消防本部によりますと、消火栓の口径は65ミリでしたが、配備されていた消防ホースの口径は50ミリで、取り付けることが出来なかったということです。
津野町が調査したところ、ほかにも8か所で口径があわないホースが設置されていたことが分かり、町は、口径があわなくてもホースを取り付けることが出来る接続金具を配備したということです。
こうしたことを受けて、県は、ほかの自治体でも消火栓とホースの口径が食い違っている可能性があるとして、今月1日付けで県内15の消防本部と、消火栓を管理する34市町村の水道を担当する部署に対し、適切な管理と対応を行うよう、一斉に通知したということです。
高知県消防政策課は、「設備の不備が原因で消火活動に影響が出ないよう、日ごろからの点検や情報の共有を徹底してほしい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20211004/8010012777.html
※4ケ月前、2021年6月2日8時32分に高知新聞からは、町は4年前に消火栓の口径を50mmから65mmに変更したが消防団や地元には伝わっていなかった、消防団も毎年の点検で接続確認せずなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高知県高岡郡津野町杉ノ川丙で3月に発生した民家火災で、町が設置している消火栓とホースの口径が合わず、初期消火に遅れが出ていたことが1日までに分かった。
火災は3月18日午前9時ごろ発生。
住民らによると、火災に気付いた付近の住民が道路脇の格納箱からホースを出し、道路上の消火栓につなごうとしたが、口径が合わなかった。
このため、地元の消防団員が約40メートル離れた屯所から変換金具を持ち出して放水したという。
火災でけが人はなかったが、現場近くの住民は、「径が合わないと慌てていて、消火が遅れていた」と証言した。
町によると、2017年度の水道施設改修で消火栓の口径を50ミリから65ミリに変更したが、消防団や地元には伝わっていなかった。
地元の消防団は毎年、格納箱のホースを点検していたが、接続は確認しておらず、ホース側の金具は50ミリのままだった。
問題は1日行われた町議会6月定例会の一般質問で指摘され、池田三男町長は「口径が変わった後にチェックができていなかった。反省している」と答弁した。
町によると、周辺2カ所でも消火栓との口径が合わないホースが見つかり、金具を交換。
消防団に依頼し、7月までに町内すべての消火栓とホースの径を確認する。
https://www.kochinews.co.jp/article/461232/
(ブログ者コメント)
同じようなトラブルは6年前、長崎市でも起きていた。
2015年3月15日掲載
『2015年3月7日 長崎市の民家火災時、ホースと消火栓の金具が合わなかったため住民が初期消火できず、消防局が軽量化目的でホースを更新した際に消火栓側の金具を取り換えていなかった』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/4695/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。