本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2012年4月3日9時23分に読売新聞から、また同日18時8分にNHK山形から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
火災の約30分前に漏電発生を示す警報を受信したのに、速やかに連絡などを行わず、被害を拡大させたとして、山形県南陽市の食品会社が、電気設備の監視などを請け負った東北電気保安協会に対し、焼失した工場などについて4700万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
提訴した食品会社は、果物の加工品などを製造。
同社では2011年4月27日、火災が発生し、缶詰の製造工場を全焼した。
建物や機械の損害のほか、火災が原因でサクランボの缶詰を製造する契約が取引先に打ち切られ、損失が出た点についても損害賠償を求めた。
訴状によると、同社は、東北電気保安協会と電気設備の保安業務委託契約を結んでいた。
この契約に関連する説明書では、協会側が、火災のあった工場などに設置された「低圧絶縁監視装置」という機器を通じて、24時間態勢で漏電などの異常を警戒。警報を受信した場合は同社に速やかに連絡することになっていたという。
同社側の主張では、火災発生当日は、午前3時40分過ぎに漏電を知らせる警報が5分以上続いたが、協会側から連絡はなく、協会担当者の現場到着は5時20分だったとしている。
出火は4時20分頃で、4時45分頃に警備会社が火災に気づき、消防に通報したという。
原告代理人の弁護士は「火災の原因は漏電と考えるのが合理的だ。速やかな連絡があれば、被害を最小限にくい止められた」としている。
これに対し、同協会は「今回の訴えについて、確認中の点もあるのでコメントは控える」としている。
同協会は一般財団法人で、東北6県と新潟県を管轄。低圧絶縁監視装置は、管内に約3万6700台設置しているという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120402-OYT1T01278.htm
(ブログ者コメント)
たしかに、イザという時に役立たなくて、何のための保安業務委託だ、と言いたくなる。
協会側の体制にどのような問題があったのだろうか?
担当者が仮眠中で気付くのが遅れたなどとは思いたくないが・・・。
火災の約30分前に漏電発生を示す警報を受信したのに、速やかに連絡などを行わず、被害を拡大させたとして、山形県南陽市の食品会社が、電気設備の監視などを請け負った東北電気保安協会に対し、焼失した工場などについて4700万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
提訴した食品会社は、果物の加工品などを製造。
同社では2011年4月27日、火災が発生し、缶詰の製造工場を全焼した。
建物や機械の損害のほか、火災が原因でサクランボの缶詰を製造する契約が取引先に打ち切られ、損失が出た点についても損害賠償を求めた。
訴状によると、同社は、東北電気保安協会と電気設備の保安業務委託契約を結んでいた。
この契約に関連する説明書では、協会側が、火災のあった工場などに設置された「低圧絶縁監視装置」という機器を通じて、24時間態勢で漏電などの異常を警戒。警報を受信した場合は同社に速やかに連絡することになっていたという。
同社側の主張では、火災発生当日は、午前3時40分過ぎに漏電を知らせる警報が5分以上続いたが、協会側から連絡はなく、協会担当者の現場到着は5時20分だったとしている。
出火は4時20分頃で、4時45分頃に警備会社が火災に気づき、消防に通報したという。
原告代理人の弁護士は「火災の原因は漏電と考えるのが合理的だ。速やかな連絡があれば、被害を最小限にくい止められた」としている。
これに対し、同協会は「今回の訴えについて、確認中の点もあるのでコメントは控える」としている。
同協会は一般財団法人で、東北6県と新潟県を管轄。低圧絶縁監視装置は、管内に約3万6700台設置しているという。
出典URL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120402-OYT1T01278.htm
(ブログ者コメント)
たしかに、イザという時に役立たなくて、何のための保安業務委託だ、と言いたくなる。
協会側の体制にどのような問題があったのだろうか?
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。