2022年2月18日5時1分にYAHOOニュース(神奈川新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月に横浜市内3区(戸塚、瀬谷、泉)の一部地域に給水した水道水から国の基準値超えの塩素酸が検出された事故を受け、市水道局は16日の市会水道・交通委員会で、事故原因と再発防止策を公表した。
小雀浄水場(同市戸塚区)で本来、産業廃棄物として処理する必要があった次亜塩素酸ナトリウムが混入した雨水を原水として再利用したことが主な原因と結論付けた。
市によると、1月26日に同浄水場の通路にたまった雨水を河川に放流したところ、壊れた配管から次亜塩素酸ナトリウムが混入していたことが判明。
放流をやめて排水処理施設に受け入れたが、あふれそうになり、原水に戻して再利用した。
その結果、高塚配水池(同市泉区)で国の基準値(1リットル当たり0・6ミリグラム)を上回る、1リットル当たり最大0・93ミリグラムの濃度の塩素酸が水道水から検出され、市内3区の一部地域(最大約3万6千戸)に影響した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6780b0445ca6a54546ab7fa0d998b8c681cb03fd
2月3日にタウンニュースからは、次亜塩素酸ナトリウムが移送配管から漏れていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
横浜市水道局は1月27日、高塚配水池=新橋町=で採水した水道水から国の基準値(1リットルあたり0・6㎎)を超える0・79㎎の塩素酸が検出されたと発表した。
市はその後、水の入れ替えと給水エリアの配水管洗浄を行い、翌28日には基準値以内に下がったことを確認した。
泉区内では中川・新橋・緑園の各地区の一部、また戸塚区・瀬谷区の一部で最大約3万6千戸が影響を受けた。
基準値を超える数値を測定した原因は、同配水池へ送水している小雀浄水場=戸塚区=で前日26日に発生した、高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを含む水を河川に放流した事故によるもの。
水道水の消毒に使用する次亜塩素酸ナトリウムを移送する配管の修理のため、作業用通路内に溜まっていた雨水を河川に放流する作業の途中、配管から漏洩していた次亜塩素酸ナトリウムが含まれることが判明し、放流を停止した。
横浜市によれば、今回検出された数値は、子どもが1カ月毎日1リットルを飲んでも健康に影響がない濃度(1リットルあたり3㎎)を下回り、健康には影響ないとみられる。
市は28日早朝から午後2時まで、該当地域の地区センターなど14カ所に一時給水車を配置した。
水道局浄水課は「事故の重大性を真摯に受け止め、再発防止に全力を尽くしてまいります」とコメントした。
https://www.townnews.co.jp/0107/2022/02/03/611176.html
1月28日にJCC(日テレ ミヤネ屋)からは、汚水は5000トンあったと読み取れる、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
おととい横浜市の浄水場で水道消毒用の次亜塩素酸ナトリウムを国基準の8倍の濃度で含んだ水約5000トンを川に排出する事故があり、川への排水を止めた際に処理施設で水があふれそうになった。
そのため、水をうすめて水道水として再利用し、基準値を超える塩素酸が検出された。
1月28日付で横浜市のHPには、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1 事故の概要
小雀浄水場において、消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムを薬品タンクから注入地点まで移送する配管の修理のため、作業用通路内に溜まっていた雨水を汲み上げ、場内の排水処理施設を経由して河川に放流しました(別途記者発表)が、一部を安全な濃度に希釈して利用する前提で浄水場原水に返送し、再利用しました。
この水に次亜塩素酸ナトリウムの副生成物である塩素酸が含まれていたものです。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/suido-gesui/suido/suishitsu/0127.html
1月27日付で横浜市のHPには、11時に雨水汲み上げを開始し14時30分に放流開始、18時28分に放流を停止したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1 事故の概要
小雀浄水場において、次亜塩素酸ナトリウムを薬品タンクから注入地点まで移送する配管の修理のため、作業用通路内に溜まっていた雨水を汲み上げ、場内の排水処理施設を経由して河川に放流しました。
汲み上げ作業開始時点では、雨水の水質に異常がないことを確認していましたが、作業の途中におい て、配管から漏洩していた次亜塩素酸ナトリウムが含まれることが判明し、放流を停止しました。
この間、約4時間にわたり、高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを含む水を河川に放流しました。
2 経緯
1月26日11時00 分頃
作業用通路内に溜まっていた雨水の汲み上げ作業を開始
1月26日14時30分頃
高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを含む水を河川に放流
1月26日18 時28分
放流を停止
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/suidou/2021/0127-1.files/20220127-1.pdf
1月28日付で横浜市のHPには、放流水の一部を安全な濃度に希釈して利用する前提で原水に返したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(「一部」とは、川に放流した残り分ということか?)
1 事故の概要
小雀浄水場において、消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムを薬品タンクから注入地点まで移送する配管の修理のため、作業用通路内に溜まっていた雨水を汲み上げ、場内の排水処理施設を経由して河川に放流しました(別途記者発表)が、一部を安全な濃度に希釈して利用する前提で浄水場原水に返送し、再利用しました。
この水に次亜塩素酸ナトリウムの副生成物である塩素酸が含まれていたものです。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/suido-gesui/suido/suishitsu/0127.html
(ブログ者コメント)
〇5000トンの水に塩素酸(Hclo3=84g/モル)が0.79mg/ℓ含まれていたということは、漏れた次亜塩素酸ナトリウム(Naclo=74g/モル))の量は4kg程度だったのかもしれない。
ということはポタポタ漏れ?
〇汲み上げ開始時点で水質に異常はなかったが、途中で次亜塩・・混入が分かったという件。
また、原水に返す際の希釈をどのように行い、どこで間違えたのかという件。
もう少し詳しい情報がないか調べてみたが、見つからなかった。
〇5000トンも水が溜まっていた通路とは?
気になり、グーグルアースで当該浄水場を見てみたが、それらしい通路は見当たらなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。