2022年2月16日19時25分にYAHOOニュース(北海道文化放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2月16日の北海道内は、道南を中心に大荒れの天気となっています。
一方、札幌市では屋根の上に危険な雪庇(せっぴ)が増えていて注意が必要です。
齋藤記者:
「函館市内です。きのうから続く吹雪の影響でしょうか、バス停のポールが根元から折れ曲がっています」
発達した低気圧の影響で大荒れとなった函館市では、市民が雪かきに追われました。
函館市民:
「すごいですね。車出せないです。きょうは出かけない」
函館市民:
「(両手で表現して)こんなもんだな。30センチくらいある。吹きだまりで玄関埋まってるから」
道南では、2月17日朝にかけてさらに30センチの雪が降る予想で、交通障害に警戒が必要です。
一方、先週、記録的な大雪となった札幌市。
特に心配なのが、屋根の雪です。
2月13日には、手稲区で銭湯の屋根が崩落。
2月16日には、札幌市近郊の余市町でも落雪事故が起きるなど、被害が相次いでいます。
札幌市北区の女性:
「落としてない。年を取ってくると(屋根に)上がれないから、近所の人におろしてもらっている」
札幌市北区の男性:
「(指で差して)息子は、ここと上を合わせたら5、6回になるかな。"雪庇落とし"っておっかないけど、落とさないと下のガラス壊れたりする」
除雪中の男性:
「(車を屋根から)1メートル以上、もっと開けないと、屋根から落ちた雪で、車のドアが傷ついたりしますよね」
いま住民を脅かしているのが、自宅にできた大きな雪庇…。
雪庇落としの依頼も除雪業者に相次いでいます。
エイト建設 豊島社長:
「2021年の3倍くらい増えています。1週間はびっしり(予約が)入っています」
この日は、札幌市南区の住宅の雪庇落とし。
雪庇は、暖房などで「解けて凍って」を繰り返し、固く重くなっていました。
落ちた雪庇は、屋根の上にある時よりもはるかに大きく見え、かなりの衝撃です。
除雪業者:
「(雪庇を計測して)30センチくらいはある。ドンと落ちたら家の壁が傷つく、穴が空いちゃうので、窓ガラスとかだと家の中に入ってしまう」
ただ、作業は常に危険と隣り合わせ。
プロでも危惧するのは、屋根の上のこの状況。
白い雪で雪庇と屋根の境界がわかりにくく、判別がつきません。
除雪業者:
「ここからこっちは"屋根の上"だから落ちる心配はないんだけど、普通の人だとわからないかもしれない。もっと長い雪庇だと2メートルくらいある所がある」
さらに、市民らに気をつけてほしいと呼び掛けるのが、カーポートや倉庫など、比較的、屋根が低い建物の雪落としです。
除雪業者:
「(高さが)2~3メートルだと油断して落ちる事故が多い。プロに任せた方がいいんじゃないかなと。1人で登る方いるが、絶対にやらない方がいい」
札幌市では週末、再び大雪となる可能性がありますが、屋根の雪には細心の注意が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/91d1f1000cb53495c65de6dbddc6221a5b2dd059
(ブログ者コメント)
雪国で生活したことがないブログ者は、この映像を見るまでは、雪庇といっても雪の塊に毛が生えた程度のものだろうと思っていた。
しかし、落とされた雪庇を見ると透明感があり、ほとんど氷だ。
本ブログではこれまで、雪庇落下による配管損傷とか人身事故を何件か紹介しているが、こんな氷のようなものが落ちてくるなら、さもありなんという感じだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。