2021年11月10日17時38分にNHK福井から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大野市では、先月と先々月の降水量が少なかったことから、地下水の水位が平年よりも大幅に下がっています。
このため市は、独自の基準に沿った「地下水警報」を出し、住民に節水を呼びかけています。
大野市は、観測用に設けた井戸の水位を測り、地表よりも7.5メートル以上低くなると、生活用水に影響が出るおそれがあるとして、地下水警報を出すことにしています。
市によりますと、大野市では9月以降、降水量が少なく、10月は、昭和51年に気象台が統計を取り始めてから2番目に少ない57ミリだったということです。
このため、11月4日には地下水注意報を発令しましたが、その後も水位は下がり、9日に観測井戸の水位が基準を超えたことから警報に切り替えました。
大野市が地下水警報を出すのは、平成21年以来、12年ぶりだということです。
また、10日から市役所の敷地内に給水所を設置していて、午前9時から午後5時まで利用することができるということです。
大野市は、今後さらに地下水の水位が低下し続けると井戸枯れになるおそれも出てくるとして、ホームページや広報車で住民に節水を呼びかけています。
大野市環境・水循環課の酒井課長補佐は、「水を出しっぱなしにしないとか、洗車の回数を少なくするなど、節水に協力していただきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20211110/3050009530.html
11月10日12時16分にYAHOOニュース(福井放送)からは、今後の降水量は平年並みとの予想ゆえ、さらに地下水位が下がる恐れがあるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井地方気象台によると、県内の向こう3カ月の降水量は平年並みの予想で、11月下旬までは例年雨が少ないことから、さらに地下水位が下がる恐れがある。
(ナレーションのみ)
大野市で使われる生活用水のうち、62%あまりが汲み上げる地下水となっていて・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/c251a0bbeeaf1a9acfb3d21338f4cdd906b23d39
※5日前、2021年11月5日10時12分に中日新聞からは、注意報が出された4日の水位は7.07mだった(過去10年の平均水位は5.26m)、市は節水器具購入に補助金を助成しているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大野市は四日、観測基準井(せい)に指定する春日公園観測井の地下水位が、地表から七・〇七センチになり、「地下水注意報」を発令した。
市内では、少雨や真名川での工事で清滝川や用水路が渇水している状況などもあり、市は節水を市民に呼び掛けている。
市環境・水循環課によると、同観測井の過去十年間の十一月四日の平均は五・二六メートル。
十一月は例年、降水量が少ないことから、さらに地下水位が下がる恐れがあるという。
四〜十一月は地下水位が七メートルで注意報、七・五メートルに達すると警報に切り代わる。
同課は節水対策として、市が購入費を助成する節水効果がある風呂用シャワーヘッドや水栓などへの切り替えも呼び掛けている。
市民と市内事業所などが対象。
節水効果30%以上または一分間あたりの使用水量が七リットル以下のシャワーヘッドと、エコマーク認定を取得した水栓または同等以上の節湯、節水性能がある機器に対して、上限三千円まで購入費の半分を助成する。
個数に制限はないが、申請は一回、蛇口の取り換えなどは市指定給水装置工事事業者を利用するなどの条件がある。
詳細や申請方法は市のホームページから確認できる。
https://www.chunichi.co.jp/article/360285?rct=f_local
※3年前、2018年12月1日付で毎日新聞福井版からは、大野市は名水の里として知られている、各家庭では生活用水として地下水を汲み上げて使っているので水道加入率は20%など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「名水の里」と知られる大野市で、少雨のために地下水位が低下している。
市内の観測基準となる春日公園の水位(地面から地下水までの深さ)が30日現在で6・83メートルとなり、市は「地下水注意報」発令(1日付)を決定。
警報発令基準(7メートル)にも迫る状況に陥っている。
大野は荒島岳など1000メートル級の山々に囲まれ、地下の岩盤と砂れき層が雨水や雪解け水を豊富に蓄える。
そのため、市街地の各家庭が井戸を掘って生活用水をくみ上げ、上水道加入率は19・75%(昨年度末時点)に過ぎない。
市によると、地下水位は9月まで比較的高かったが、10月の降水量は88ミリ、と過去20年間で最も少なくなった。
例年なら降水量が増える11月も、29日現在で56ミリと更に落ち込み、1976年の観測開始以来、最少を更新する見込み。
大野では、1970年代に井戸枯れが深刻化した経緯がある。
前回注意報が発令されたのは2016年で、短期間で解除されたものの、市湧水再生対策室は「今季は低下状況が続く」と予想し、市民に節水を呼びかけている。
https://mainichi.jp/articles/20181201/ddl/k18/040/282000c
(2021年11月29日 修正1 ;追記)
2021年11月28日15時56分に朝日新聞からは、水が出なくなった井戸も出始めた、11月22日に水位は8.22mまで下がったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「名水の里」として知られ、約7割の世帯が井戸水を使って暮らしている福井県大野市で今月、地下水の水位が観測開始以来最低の水準になっている。
10月の降水量が極端に少なかったことなどが原因とみられる。
市は12年ぶりに地下水警報を発令して節水を呼びかけているが、水が出なくなった井戸もあり、市民生活にも影響が及んでいる。
市によると、基準観測井(せい)としている春日公園(春日3丁目)の地下水位(地表からの距離)が今月4日に7・07メートルまで下がり、注意報を発令。
9日に警報発令基準の7・50メートルに達したため、2009年12月以来となる警報に切り替えた。
20日に1977年の観測開始以来最低だった8・00メートル(05年11月29日)を超えて8・06メートル、22日には8・22メートルまで下がった。
降雨で多少回復し、25日現在7・57メートルとなっている。
水位低下の原因に、市はまず少雨を挙げる。
気象庁によると、10月の市内の降水量は57ミリで、同月では76年の観測開始以来2番目の少なさ。11月も中旬までまとまった雨はなかった。
市によると、地下水の供給源は雨が約5割、河川が約3割、水田が2割弱。
10月後半~12月前半は例年水位が低い時期で、そこへ記録的な少雨が重なった。
市内の河川の水量も減った。
県奥越土木事務所によると、市街地を貫く清滝川は10月下旬から一部が干上がり、魚の大量死も確認された。
並行する木瓜(ぼけ)川も枯渇し、川底をさらした。
真名川から農業用水を取水する施設の改修工事のため、10月19日から農業用水を断水したことも、両川の水量や地下水の減少を加速したとみられる。
県奥越農林総合事務所は、市の要請を受け、今月末までの予定だった断水期間を短縮し、22日から水を通している。
市内は22~24日、計約80ミリの雨があり、川の渇水は解消した。
ただ、地下水位は警報基準を超えたままで、市は対策の一環として25日から、計40ヘクタールの田んぼに水を張る湛水(たんすい)を始めた。
【「蛇口から1滴も出ない」臨時給水所を設置】
人口約3万2千人、約1万2千世帯の大野市には、市街地を中心に約8千本の井戸がある。
市営水道(上水道と簡易水道)加入率は37・85%(今年3月末現在)にとどまり、併用を含めて、井戸水を生活用水にしている世帯が約7割を占める。
地下水位の低下による井戸枯れなどに備え、市は10日から臨時給水所を市役所駐車場に設けている。
「昨日から蛇口をひねっても水が1滴も出ない」。
19日にポリタンク持参で給水所に来た中村さん(71)夫妻は困った表情でそう語った。
台所、風呂場、洗濯機……、家の水はすべて井戸が頼りだが、10日ごろから出が悪くなったという。
給水後、井戸のポンプを新品に取り換えたが、無駄だった。
「井戸水が復活するまで給水所に毎日通うしかない。雨さえ降ってくれれば……」と富美夫さん。
24日に水が出るようにはなったが不安定だ。
富美夫さんは井戸を深くすることも考え始めている。
市によると、井戸水の出が悪くなって給水所に来る人は1日数人程度。
6世帯の井戸枯れを把握しているが、「井戸枯れはもっと多いはず。近所から水をもらったりしている家もあるのだろう」と市環境・水循環課。
市は広報車などで「水を出しっぱなしにしない」「洗濯には風呂の残り湯を使う」「洗車の回数を減らす」などと節水を呼びかけている。
https://digital.asahi.com/articles/ASPCX4S2GPCPPISC005.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。