2021年11月9日15時0分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、写真5枚付きでネット配信されていた。
内陸の盛岡駅から山々を抜け、沿岸の宮古駅までを結ぶJR山田線。
毎年、秋が深まるにつれてJRが頭を悩ませていることがある。
落ち葉による車輪の空転だ。
列車の遅れにもつながるため、対策に力を入れている。
JR東日本盛岡支社によると、昨年9~12月に発生した空転は管内で計200件あり、そのうち116件が山田線だった。
山田線では、30分以上の大きな遅れが昨年は10月末までに11件起き、今年の同時期は2件多い13件だった。
路線別の遅延時間をみると、山田線の計2594分に対して、2番目に多かった花輪線と大船渡線は計160分にとどまっており、山田線の遅れが際立つ。
空転の主な原因は、落ち葉による化学反応だ。
レールに付いた落ち葉が車輪に踏みつぶされると、葉に含まれるタンニンとレールの鉄が反応して黒い被膜が作られる。
朝露や霜の水分で被膜が湿った状態になり、車輪が滑りやすくなって空転が起きるという。
空転は、落葉の多い10、11月に集中している。
特に山田線は山間部を通るため、落ち葉がたまりやすい環境にある。
さらに路線の勾配がきついことから車輪が滑りやすく、空転による遅延が長引く傾向にあるという。
空転を食い止めるために、JRはレールに対策を施している。
一つは、専用の装置に着けた砥石(といし)で磨き、被膜そのものを取り除くことだ。
山田線では昨年度、全約102キロのうち約26キロを、鉄道が運行していない夜間に10回にわけて磨いた。
また、滑り止めをレールと車輪に噴射する装置を列車に取り付けている。
他にも、線路脇の木を伐採したり、被膜を中和する成分を散布したり、様々な対策を取っているが、空転の発生件数はほぼ横ばいだという。
担当者は「試行錯誤しながら対策し続けるしかない」と、この秋も落ち葉と格闘中だ。
https://digital.asahi.com/articles/ASPC8733ZPC5ULUC02D.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。