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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2024992045分に下野新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。

8日午後4時20分ごろ、真岡市下籠谷(しもこもりや)の井頭公園運動広場で開催していた野外ライブイベント「ベリテンライブ2024スペシャル」で、会場付近に複数回、落雷があった。

ステージ北側の仮設テント付近にも落ちたとみられ、テント内で待機していた清掃ボランティア9人が軽傷を負い、6人が救急搬送された。

当時は雨が強く降っており、感電による負傷とみられる。

主催者のエフエム栃木(レディオベリー)や真岡署によると、ライブは午前10時に開演。

雷雨などの情報収集をしていた中、強い雨に伴い午後3時40分ごろに演奏中断と保護エリアへの誘導を始めた。

落雷後に負傷者を確認し、救急搬送を要請。

ライブは中止した。

会場では3カ所、クレーン車で高さ約30メートルに避雷針を設置。
半径100メートルを避雷針保護エリアとしていた。

避難誘導で観客は保護エリアのステージ前方に移動。

身をかがめた安全姿勢で待機するなどしていた際、落雷があった。
避雷針やテント近くの木に雷が落ちたとみられる。

けがをした9人は1828歳の男性5人と女性4人で、全員が小山市の専門学校生。
清掃ボランティアとして参加していた。

テント内にいた約20人のうち、パイプ椅子に座っていた9人が負傷した。

保護エリアに移動する直前だったという。

専門学校の教諭(27)は、「『バーン』という大きく地鳴りのような音と目の前がフラッシュのような光に包まれ、焦げた匂いがした。足がしびれて力が入らない、イスから転んで立てない学生が出た」と話した。

ライブは7、8の両日に開催。
主催者発表では2日間で2万1千人、
8日は1万2千人が来場していた。

レディオベリーは、「悪天候に対する対策に万全を期していたが、けが人が発生したことを心よりおわび申し上げる。早期の回復をお祈りする」としている。

https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/959565

 

99日付でユーチューブ(FNN PRIME)からは、雷は2回落ち、1回目は保護エリア内、2回目が保護エリアギリギリの場所にあった木に落ちた、避難のためボランティアがテントに集まった、その時に運悪く落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

今回の野外音楽ライブでは、避雷針が3カ所に設置されていました。

クレーン車の先についていて、高さが約30メートル。

そこから半径約100メートルが、身を守る“保護エリア”になっていました。

この会場にあった避雷針の仕組みについて、湘南工科大学の成田知巳教授によりますと、「棒の部分が避雷針。棒と地面を電線で結び、電流を地中に逃がすようになっているのだろう」とのことです。

今回搬送されたスタッフがいたテントのそばの木に雷が落ちたということですが、こういった避雷針があったのに、なぜ周りの木に雷が落ちてしまったのか?

主催者に確認したところ、まず雷は2回落ちたそうです。

会場の3カ所に避雷針があって、その半径100メートルの3つの場所が保護エリアになります。

1回目は、観客が避難している保護エリアの中に落ちたそうなんですが、2回目がスタッフがいたテントの際、保護エリアに入るか入らないか、ギリギリの場所にあった林に落雷があったとのことです。

成田教授に「避雷針はどのくらいの範囲を守れるんですか?」と聞いたところ、「避雷針を設置する高さによって範囲は変わってきます。高ければ広範囲を守ることになる」と、必ずしも全てをカバーできるわけではないということです。

その他に、「避雷針以外の場所に落雷した理由は何ですか?」と聞いたところ、「落雷を100%受け止められるわけではない。自然現象ゆえばらつきがあります」と話しました。

過去には都庁の避雷針に落雷せず、その真横に落雷したケースもあったということでした。

――落雷の被害を受けたのはテントにいたスタッフだったということですが、テント内は危険性が高いということですか?

結論から言うと、テント内が危険というわけではないそうです。

今回の場合は、学生ボランティアが保護エリアに避難をしようとするために、一時的にテントに集まった時に、運悪く落雷があってしまったということです。

原因は、テントの近くに木があったことです。

この木から地面を伝って、テント内に来て感電してしまった。

あくまでもテントがというわけではなく、近くに高い木があることが非常に危険であるということになってきます。

落雷時の対処法の一つとして、耳をふさぎ、姿勢を低くして、両足を閉じ、膝を地面につけない姿勢で待機することなどが大事になってくるということです。







https://www.youtube.com/watch?v=4c6t2LzGvEA

 

99日付でユーチューブ(ANN)からは、雷鳴発生とともに主催者は避難エリアへの移動をアナウンスした、昼間は暑くて雨など降りそうにない天気だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

辺りにとどろく、雷鳴。稲妻がはっきりと確認できます。

アナウンス :
「お客様、大変申し訳ありませんが、中央の避難エリアの方に移動をお願いいたします」  

8日、栃木県真岡市で行なわれたライブ会場で撮影された映像では、カッパを着て、しゃがみこむ大勢の観客に容赦なく打ち付ける激しい雨。

そして…。

ライブに訪れた人 :
3時半ころからちょっと雨が降り出しまして、だんだん雨脚が強くなってきたところで、雷も鳴り始めたって状況でした」

・・・

ライブに訪れた人 :
「サンボマスターのライブが終わった瞬間に雷が鳴り始めて、スタッフさんのほうで『木のそばにいないでください』と、『雷注意報が出ています』っていうふうなことを言われまして、かなり近いところに34発大きいのがきて、救急車なんかもその後来てたので、びっくりしましたね。怖かったですね。今まで経験したことないくらい、でかかった」

・・・

ライブに訪れた人は、ここまでの雷雨になるとは全く想定していなかったと言います。

ライブに訪れた人 :
「お昼くらいは暑くて暑くてカラカラに暑かったですね。全く降らないと思っていました。雨具なんかも売ってたんですよ。雨具なんて、きょういらないじゃんって思いました」



https://www.youtube.com/watch?v=sWUVjEcg0aw 

 

(ブログ者コメント)

主催者側としては、避雷針を複数設置して広い範囲に保護エリアを確保し、天候急変時には避難場所をアナウンス、電光掲示板に避難時の姿勢を掲示するなど、万全と思えるほどの雷対策を行っていた。

また、活字情報は見当たらなかったが、他のテレビでは気象情報も時々刻々と把握していたと報じられていた。

それなのに、保護エリアに入るか入らないかというギリギリの場所に落雷し、大勢が負傷した。

いくら万全の対策をとっていても、隙をつかれることがある・・・そのような事例ではないかと感じた。

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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