2024年9月8日10時59分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
6日午後4時半頃、栃木県日光市沢又の資材置き場から出火し、タイヤ約2000本のほか、乗用車など計4台を焼いた。
火は約14時間半後に消し止められ、けが人はいなかった。
県警今市署によると、資材置き場を所有する男性が「近隣住民が火を使ってハチを駆除していた」などと話しているといい、同署は駆除作業の火がタイヤなどに燃え移った可能性があるとみて、出火原因を調べている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240907-OYT1T50184/
火事のあった翌日、9月7日14時55分に毎日新聞からは、この事例が紹介されていないので、たまたまタイミングが一致しただけだと思うが、火を使った害虫駆除での火災が相次いでいる、日中の炎は見えにくいため着火しても気付かない危険があるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ゴキブリなどの害虫駆除で使った火が原因とされる建物火災が全国で相次いでいる。
直接燃え移ったり、可燃性が高い殺虫剤に引火したりして複数人が死傷し、文化財が焼失したケースもある。
各地の消防がホームページやユーチューブで注意を呼びかけており、専門家は「適切な業者に任せてほしい」と話す。
6月10日昼前、島根県津和野町の70代男性の木造一部2階建て住宅から出火した。
全焼して民家3棟に延焼、男性は手や足にやけどを負った。
庭でハンディータイプのガスバーナーを使ってアリの駆除作業をしていたと説明しており、県警は燃え移った可能性があるとしている。
同様の火災は各地で起きている。
2015年10月には広島市の2階建てビルで、1階飲食店の店長だった男性がゴキブリ駆除のため、アルコールスプレーを噴霧してガスバーナーを点火。
段ボールなどに引火してビルを全焼させて3人を死亡、3人にけがをさせたとして、重過失致死傷罪などで有罪が確定した。
長野県千曲市では17年9月、県指定文化財「松田家住宅主屋」を含む5棟が焼失。
スズメバチの巣の駆除依頼を受けた専門業者ではない男性が煙を出そうと火を使うなどして、引火したとされる。
今年7月には北海道帯広市で蜂の巣を駆除しようとした際に住宅の壁が焼けた。
これらの建物火災のほか、林野火災も全国的に起きている。
各地の消防は注意を促しており、ユーチューブで啓発動画を配信する福島県の郡山地方広域消防組合によると、管内では23年までの10年間に少なくとも6件発生。
動画では「日中の炎は日光で見えにくく、着火しても気付かない危険性がある」と警鐘を鳴らす。
害虫駆除に詳しい日本ペストコントロール協会の谷川理事は、「スプレータイプの殺虫剤での駆除を推奨するが、可燃性のため火気は厳禁だ。害虫被害が甚大なときは、保健所から適切な専門業者を紹介してもらってほしい」と話した。
(共同)
https://mainichi.jp/articles/20240907/k00/00m/040/107000c
(ブログ者コメント)
広島市と千曲市の事例は過去に本ブログでも紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。