2020年1月12日22時19分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県と四国電力は12日、定期検査中の伊方原発3号機(同県伊方町)で、燃料取り出し準備の作業中に、核分裂を調節するための制御棒1体を誤って引き抜くミスがあったと発表した。
放射能漏れはないとしている。
13日から予定していた、使用済みとなるウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料16体を含む燃料全157体の取り出し作業に影響する可能性もある。
県と四電によると、12日午前11時45分ごろ、原子炉容器上部で燃料を固定している装置のつり上げ作業を始めた。
ところが制御棒48体のうち1体が切り離されておらず、一緒に引き上がった。
重量センサーが制御棒が切り離された状態の数値を示したため、正常に切り離されていると判断したという。
監視カメラを見ていた保修員が異常に気づき、元の位置に戻すまで、制御棒は7時間ほど原子炉容器から引き抜かれた状態だった。
再度切り離し作業を行う予定で、四電は燃料の取り出しについて「検査への影響は現時点では何とも言えない」としている。
https://mainichi.jp/articles/20200112/k00/00m/040/267000c
1月12日21時54分に時事ドットコムからは、核分裂はホウ酸水の濃度で管理しているため燃料の温度変化はないなど、同趣旨の記事がネット配信されていた。
四国電力などによると同日午後1時20分、燃料取り出しのため、原子炉容器を固定する上部炉心構造物を引き上げる際、制御棒1体が一緒に引き上げられているのを発見。
同6時45分ごろ、制御棒を戻した。
核分裂はホウ酸水の濃度で管理されており、引き抜きによる燃料の温度変化はないという。
四国電は切り離しができなかった原因を調べている。
制御棒は原子炉内での核分裂連鎖反応を制御する装置。
48体あるうちの1体が切り離されなかった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020011200431&g=soc
1月12日21時10分にNHK四国からは、燃料棒は9割ほど引き上げられていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
四国電力と愛媛県によりますと、定期検査中の伊方原子力発電所3号機で12日午後1時半ごろ、原子炉から、核分裂反応を抑える「制御棒」1体が引き上げられているのを監視カメラを見ていた作業員が気付きました。
すでに9割ほど引き上げられていて、その後、もとに戻したということですが、約7時間、引き抜かれた状態が続いたということです。
「制御棒」は全部で48体あり、引き抜かれた1体以外は原子炉に挿入されたままで、放射性物質が漏れるなどの影響はなく、核分裂反応は安定しているということです。
当時、原子炉から燃料を取り出すため原子炉のふたを引き上げる作業が行われていて、本来、ふたと制御棒は切り離された状態で行われますが、1体だけつながったままだったということです。
作業員はセンサーで制御棒が切り離された状態になっていることを確認したと話しているということで、四国電力は、「今後は原因の究明に努め安全を最優先して再発防止に努めたい」としています。
3号機をめぐっては前回3年前の定期検査で、保安規定に反した点検作業が行われていたにもかかわらず、見過ごされるミスも起きていて、四国電力の安全への対応の甘さが問われています。
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20200112/8000005397.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。