2022年11月21日18時10分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
プロ野球日本ハムの新本拠地「エスコンフィールド北海道」(北海道北広島市)のファウルゾーンが狭く、公認野球規則の規定を満たしていない問題は、2025年開幕までに球場を改修する形で決着した。
日本ハムが謝罪したように、規則の確認や相談が不十分だったことなどが根本的な原因だが、今回の問題を契機に、この規則自体がどうあるべきなのか、議論の広がりを見せている。
公認野球規則では、本塁からバックストップ(バックネットなど)までの距離が「60フィート(約18メートル)以上必要」と定められているが、「臨場感のある球場」をテーマに建設された新球場は、約15メートルしかなかった。
3日時点で工事進捗(しんちょく)率は95%を超えており、14日の12球団代表者会議で日本ハムが、2023年、24年のシーズンオフを使って規則に沿うように改修する案を示して、特例での使用が認められた。
そもそも、なぜこのような事態になったのか。
日本ハムは「日米の規則の差に関する確認や相談が不十分だった」と謝罪する。
日本の公認野球規則の基となる米国の「オフィシャル・ベースボール・ルール」では、当該部分の距離は「推奨」と表記され、近年の大リーグ球場では臨場感を重視して60フィートに満たない球場が大半を占める。
日本ハムは新球場の設計を担当した米国大手建設会社から、大リーグでは問題ない旨の説明を受け、「(米国規則の)原文を確認して『推奨』と解釈した」という。
ただ、日本野球機構(NPB)関係者は、「日本の規則はアメリカの規則を全てそのまま翻訳して転用しているわけではなく、規則委員が毎年検討してルールを取り入れている」と、原則を説明する。
「必要」と定められている以上、現在の日本の規則では新球場は基準違反となり、広島が新球場の設計段階でバックネットまでの距離が規則より短かったためNPBに確認したが、許可されず断念した例もある。
一方で、今回の問題でクローズアップされた規則自体について、プロ野球関係者やファンから「このままでいいのか」という声も多く上がる。
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日本ハム以外のプロ球団関係者からも「この規則は内容を吟味されずに放置されていた。今まで指摘されることがなかったが、将来に向かってどうすることが良いのか、本当にこの規則が必要なのかを考えないといけない」「球場もさまざまな個性を生かして来場者に楽しんでもらう時代。ファンの満足感を考えて結論を出すことが、今後のプロ野球につながる」などと声が上がる。
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https://mainichi.jp/articles/20221120/k00/00m/050/236000c
11月14日22時15分にYAHOOニュース(日テレNEWS)からは、米国規則の原文では「recommend」となっているなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
球場の設計を担当した米国設計会社HKS社から、米国の公認野球規則に準じた造りで、メジャーリーグ(MLB)では問題がないと説明を受け、米国の公認野球規則の原文を確認し、本塁からの距離として記載のある60フィートは“推奨(recommend)”と解釈。
しかし、日本の公認野球規則では60フィート以上を“必要とする”となっているため、今回、日本野球機構(NPB)から指摘がありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeb5652f50c92df800713732bf6b88fdeff1f133
(ブログ者コメント)
この報道に接し、東京五輪聖火台の設計ミスを思い出した。
あれも、五輪規則に「聖火台は全ての観客から見え、外からも見えるようにすべき」とあるのに、建設途中で、その条文を満足していないことが発覚。
結果、その経緯を知らない人の言を借りれば、「聖火台はショボかった」ということになってしまった。
聖火台は付帯設備扱いだったためとか、落選した案には聖火台があったなど、様々な情報はあるが、ちゃんとした説明を目にした記憶はない。
まあ、寄り合い所帯だと責任もウヤムヤになるということか・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。