本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年11月12日付で、朝日新聞石川全県版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年9月、JR金沢駅東口の「もてなしドーム」の屋根ガラス1枚に破損が見つかった問題で、市は11日、「ガラス内部の硫化ニッケルの体積膨張が原因」とする調査結果を、都市整備常任委員会で報告した。
破損ガラスはすでに取り替えられおり、破片などの落下の恐れはないという。
ネタ元と思われる、市の記者会見資料は下記。
■■■
資料中、
「上面ガラスが破損。2008年5月のトラブルと同様な破損状況につき、硫化ニッケルが原因と推定されるが、公的機関で確認する」
などと記されている。
今回のトラブルの様子は、以下の記事参照。 ※9月8日付の同紙(聞蔵)
金沢市は7日、JR金沢駅東口の「もてなしドーム」の屋根ガラス1枚に破損が見つかったと発表した。
ガラス全体にクモの巣状のヒビが入っているが、破片などの落下の恐れはないという。
市によると、6日夕、安全確認のために定期監視していた警備員が破損を見つけた。
ガラスは大きさ約1.5m四方で厚さ8mm。2枚のガラスを中間の膜で張り合わせている。 交
換まで1ケ月ほどかかるため、当面は割れたガラス表面に保護フィルムを装着する。
ドームの屋根ガラスを巡っては、2008年5月にも同様の破損が見つかっている。
一方、2008年に起きたトラブルの様子は、以下のように報道されていた。
2008年10月8日 朝日新聞石川全県版(聞蔵)
市が設置した調査検討委員会は、7日、「破損の原因はガラス内部の硫化ニッケルの体積膨張」とする報告書を市に提出した。
委員会は同日まで3回開かれ、ドーム自体の構造や温度差など、考えられる要因を検討。上からの落下物がなく、構造に変形もなかったが、ガラスの破断部分から硫化ニッケルを検出したことなどから、硫化ニッケルが熱エネルギーを溜めこんで膨張したことが原因と推定されるとした。
硫化ニッケルを含むガラスは約4万枚に1枚とされ、破損は極めて稀という。
2008年5月18日 朝日新聞石川全県版(聞蔵)
金沢市は17日、「もてなしドーム」屋根のガラス1枚に破損が見つかったと発表した。
強化ガラスにクモの巣状にヒビが入っているが、破片が落下する恐れはないという。
同市は事故調査委員会を設置し、ガラスの破損原因を調べる。
同市によると、16日午後2時半ごろ、周辺をパトロールしていた警備員が破損を発見。17日に市職員が屋根に上がって破損を確認した。
屋根は1.5m四方で厚さ8mmの強化ガラス2枚の合わせガラス。破損したのは上部のガラス1枚。ガラスには物が衝突した跡などはなかった。
「もてなしドーム」は2005年3月に完成。06年4月に不純物が原因で側面ガラスが破損したことがある。
ドームの屋根には合わせガラス1234枚が使われており、破損は初めてという。
(ブログ者コメント)
□ガラスが内部不純物の膨張で自然に割れることがあるなど、初耳だ。
そこでネットで調べたところ、事例を含め、硫化ニッケルによるガラスの割れに関する記事が多数見つかった。
どうも業界では常識レベルのことらしい。
以下、平成14年(2002年)に熊本で起きた事例に対する報文が分かりやすかったので紹介する。
■■■
また、下記の記事には09年に三菱商事ビルで、04年に朱鷺メッセで同様な事故が起きたと書かれてある。
■■■
□これだけ知られている現象に対し、「もてなしドーム」の設計者はどう評価を下し、どのように事故防止策を講じていたのだろうか?
事例の活用、再発防止という点で気になるところだ。
(2012年6月29日 修正1 ;追記)
2012年6月25日23時24分にNHK金沢から、またヒビが入ったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
金沢駅東口の「もてなしドーム」の屋根ガラスの1枚にヒビが入っているのが見つかり、金沢市では応急処置をしたうえですみやかにガラスを交換することにしている。
「もてなしドーム」のガラスが破損するのはこれで3回目。
金沢市によると、25日午後1時40分過ぎ、「もてなしドーム」の屋根ガラスにヒビが入っているのを警備員が見つけた。
市の職員が屋根に登って確認したところ、縦・横1.5mのガラス1枚にクモの巣状にヒビが入っているのが確認された。
この屋根ガラスは厚さ8mmの強化ガラス2枚を合わせたもので、ガラスの間には落下を防ぐため粘着力のある膜が張られているため、破損したガラスがただちに落下する危険はないという。
金沢市では26日、ビニール製の保護フィルムを割れたガラスの表面にはって安全をはかるほか、すみやかに破損したガラスを交換することにしている。
もてなしドームでは4年前と去年の9月にもガラスにひび割れが見つかっており、いずれもガラスの中にまれに含まれる「硫化ニッケル」という不純物が膨張したことが原因だったことから、金沢市では今回の破損も同じ原因とみて調べることにしています。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3023092861.html
(2012年7月6日 修正2 ;追記)
2012年7月5日付で毎日新聞石川版から、市はメーカーに対策を要請する方針である旨、ネット配信されていた。
金沢市長は4日の定例会見で、「もてなしドーム」で先月25日に屋根ガラス1枚(縦横1・5m、重さ90kg)がひび割れて破損したことにふれ、「屋根ガラスの確認作業を徹底し、異常を確認した場合はすぐに対応したい」と話した。
同ドームでは既に計3回、ガラスが破損。
市は製造段階でガラス内に混入した不純物が原因とみており、近くメーカーに対策を要請する方針。
出典URL
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20120705ddlk17040666000c.html
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魚田慎二
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男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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