2019年10月2日付で毎日新聞山梨版から、下記趣旨の記事が落下物の写真付きでネット配信されていた。
国土交通省甲府河川国道事務所は9月30日、中部横断自動車道の下部温泉早川インターチェンジ(IC)―六郷IC間の醍醐山トンネル(身延町、2409メートル)内で長さ約13センチのコンクリート片が落下していたと発表した。
同区間は今年3月に開通したばかり。
30日夜から下部温泉早川IC―中富IC間を通行止めにし、緊急点検を実施した結果、246カ所のコンクリート継ぎ目のうち約6割の144カ所で異常が確認された。
同事務所によると、9月27日午前9時25分ごろ、定時パトロール中の巡回員がトンネル内上り車線側の管理用通路にコンクリート片(縦約1センチ、横約13センチ、厚さ約1センチ、約50グラム)が落ちているのを発見した。
その後、目視などの調査で計22カ所のコンクリート継ぎ目部分に異常が見つかった。
さらに30日夜から緊急点検を実施した結果、同トンネル内のコンクリートの継ぎ目246カ所のうち、約6割に当たる144カ所でコンクリートがはがれやすい状態となっている「浮き」が確認された。
浮きはトンネル上部にも多数あり、通行している車両に落下する危険性もあった。
これまでに車両に落下したなどの通報は寄せられていない。
検査結果を受け、同事務所は、下部温泉早川IC―中富IC間の通行止めを決定した。
解除の見通しは立っていない。
同事務所の松沢副所長は「多くの異常がみられ、非常に驚いている。多角的に原因を調べ、安全性が確認された時点で早期に開通できるようしたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20191002/ddl/k19/040/126000c
10月2日11時31分に読売新聞からは、同時に開通した他の3つのトンネルでも点検するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
コンクリート片は、トンネルの側壁の継ぎ目から剥がれ落ちていた。
落下による車への衝突など事故はなかった。
同事務所で30日夜から緊急点検したところ、計22か所でコンクリートの浮きを発見。
高所作業車を使って詳しく調べたところ、トンネル内壁の継ぎ目246か所のうち約6割の計144か所でコンクリート片が落ちる恐れがあることが分かった。
通行止めの区間を含む六郷IC―下部温泉早川ICは、今年3月10日に開通したばかり。
同区間には他にも三つのトンネルがあり、通行止めにした区間以外の六郷IC―中富IC間でも夜間通行止めにし、トンネルの点検を行うという。
同事務所の松沢副所長は1日、「供用開始直後のトンネルで落下の恐れがある場所がこれほど多く見つかることは経験がない。利用者に迷惑をかけて申し訳ないが、原因を究明し、一日も早い再開を目指したい」と話した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191002-OYT1T50162/
10月2日21時17分にNHK山梨からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日、国土交通省が2人の専門家とともに現地を確認したところ、専門家からトンネルの構造の安定性に影響を与えるような変形は確認されず、同じようなはく落が起こる可能性は低いなどとする意見がだされたということです。
このため国土交通省は、今後、もろくなったコンクリートを取り除くなど対策を講じるということです。
ただ、コンクリートがなぜ落下したかなど詳しい原因は分かっていないため、原因の究明を急ぐことにしています。
一方、2日は、醍醐山トンネルと同じ時期に開通した3つのトンネルのうち隣の「一色トンネル」でも点検を行いましたが、特に異常はなかったということです。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20191002/1040007895.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。