2019年9月26日11時29分に産経新聞westから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午前7時5分ごろ、大阪(伊丹)空港の全日空の保安検査場の係員から「利用客の手荷物からナイフのようなものが見つかったが、誤って返却してしまった」と申告があった。
航空法などで刃物の機内への持ち込みは禁じられており、全日空は保安検査場を通過していた全利用者に対し、再び検査を実施している。
大阪府警によると、負傷者などは出ていない。
再検査に伴い、航空便の出発に遅れが生じ、空港内で混乱が起きているという。
全日空は、午前9時25分以降、南ターミナルを出発する全便の運航を見合わせている。
全日空などは、係員が利用客に刃物を返却した経緯を調べる。
https://www.sankei.com/west/news/190926/wst1909260020-n1.html
9月26日13時51分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪(伊丹)空港の全日空の保安検査場で26日朝、係員が乗客の手荷物の中にあった刃物を見逃し、機内に持ち込まれた可能性がある問題で、刃物は折りたたみナイフとみられることが分かった。
府警などによると、刃物を持ち込んだ利用者は40~50代ぐらいの男性。
かばんの中に折りたたみナイフ1本を入れていたとみられる。
係員に指摘されたところ、男性は「小さいから持ち込んでも大丈夫」という趣旨の話をし、本来は刃物の持ち込みが禁止されているにもかかわらず、係員が誤って返却してしまったという。
全日空は午前9時25分以降、南ターミナルを出発する全便の運航を見合わせていたが、午後1時ごろに再開、国内線11便は欠航とした。
https://www.sankei.com/west/news/190926/wst1909260028-n1.html
10月2日23時41分に読売新聞からは、この乗客は羽田空港で海外便に乗り換えたが、羽田ではナイフを発見できなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は羽田空港行きに搭乗しており、羽田から同社の国際線で出国する際も別の検査員がナイフを見落としていたことがわかった。
全日空が2日発表した。
二重のミスを犯していたことになり、同社は「多大な迷惑をかけおわびしたい。再発防止を徹底する」と陳謝した。
男性は同7時55分発の便で羽田に向かっており、到着後の同9時35分頃、ジャカルタ行きの同社便に乗るため国際線ターミナルビルで再び検査を受けた。
今度は20歳代の男性検査員がX線検査で見落とした。
男性については、全日空などが伊丹の防犯カメラ映像などで特定し、帰国時に事情を聞いたという。
両空港の保安検査は全日空が委託した警備会社の検査員が実施。
伊丹の女性検査員は入社1年未満で、ナイフ発見時、上司から受けた「通常の措置を取るように」との指示を、返却することだと勘違いしたという。
羽田の男性検査員は5年ほどの経験があった。
全日空は「モニターにはナイフらしきものが映っており、気付くことができたはずだ」としている。
今回のミスを受け、国土交通省は航空各社や全国の空港管理者に保安検査の手順の徹底を指示した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20191002-OYT1T50277/
(ブログ者コメント)
伊丹空港での見逃しミスは、当初、自分に確たる自信がないなどの場合、間違っていることでも説得力ある相手の話しに納得してしまうことがある・・・そんなヒューマンエラーの一つかちと思っていた。
それが、どうやら、上司が具体的指示をしていなかったことが原因だったようだ。
それにしても、この係員、黙っている選択肢もあっただろうに、よくぞ勇気を出して申告したものだ。
未然防止には失敗したが、一種、拡大防止には成功した事例。
羽田空港では拡大防止に失敗したが・・・。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。