2023年5月15日18時51分にYAHOOニュース(熊本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
14日午後2時50分頃、熊本市のえがお健康スタジアムで、およそ7メートルの高さから天井板の一部が落下し、スポーツ観戦に訪れていた20代の男性に当たりました。
男性は右腕を数針縫うけがをしました。
施設の管理団体よりますと、天井板は縦40センチ×横30センチ、重さは1キロ未満で、大学ラグビーの試合終了後、観客が退場する時間帯に落下したということです。
担当者は、「日常的に目視による安全点検を行っていたが、異常は確認できなかった」と話しています。
県によりますと、落下物は水分を含んでいたということで、雨漏りによる腐食が原因とみて、今後、調査を進める方針です。
落下した天井板は、どういう材質だったのでしょうか?
今回、落下したものは「ケイカル板」と呼ばれ、軽くて強度も高いことから、一般的には室内の天井や壁などに使われることが多い素材です。
ただ、水にふれると強度が落ちる性質もあり、スタジアム特有の雨ざらしの構造が腐食に繋がった可能性が高いと見て、スタジアムでは今後、ケイカル板が落ちる可能性のある通路は立ち入りを全て規制して点検作業を行う方針です。
【写真を見る】スタジアムで天井板落下 男性1人が腕を縫うけが 雨漏りで腐食した「ケイカル板」とは?
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb94f8a559bff0074b9c063c9c7500a9d2b5ac7c
5月15日19時30分にYAHOOニュース(くまもと県民テレビ)からは、板以外に長さ約40cmの金属片も落下していた、防水シーリング材に亀裂が入っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
KKT山本アナウンサー :
「スタジアムのスロープを通行中の男性に、約7メートル上の天井の部材が一部が落下し、直撃しました」
スタジアムを運営・管理する県スポーツ振興事業団によると、14日午後2時50分頃、3階通路に天井板の一部と金属片が落下した。
落下したのは縦30センチ横40センチほどで、重さ1キロ未満の板と、長さ約40センチの金属片。
東京から大学ラグビーの観戦に来ていた20代の男性に当たり、男性は右腕に数針縫う大けがをした。
県は落下の原因について、「防水のためのシーリング材に亀裂が入っており、そこから雨水が浸透して、天井板の中の金属片が腐食した可能性がある」と説明している。
スタジアムでは定期的な目視確認のほか、年に1回、業者による法定点検を実施していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a13bcdf671c9a8a4d8f90753c72957af7e16f61
5月15日20時3分にYAHOOニュース(熊本日日新聞)からは、出口に向かう途中で被害に遭った、落下物は劣化していたようだったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本市東区平山町のえがお健康スタジアムで14日午後2時50分ごろ、天井板の一部と金属片が落下し、ラグビー「早大-明大」観戦で来場した東京都の男性会社役員(28)が右腕に12針を縫う切り傷を負った。
所有する県は15日に調査し、雨漏りによる腐食が原因とみられると発表。
一部区域の立ち入りを禁止した。
現場はスタジアム南東側の3階からスタンド上部に上るためのスロープ状の外周通路。
高さ約7メートルから天井板の一部(縦40センチ、横30センチ、厚さ1センチ)と約50センチの金属製の留め具が落ちた。
男性によると、試合後、出口に向かう途中で被害に遭った。
スタジアムは1998年3月に完成。
施設を管理する県スポーツ振興事業団や県などの緊急点検によると、腐食やさびから同様の事故が起こる危険性がある部分が複数箇所あったという。
県は「屋根がなく、日差しや雨水の影響を受けやすく、劣化が進んだのかもしれない」とした。
今後、事故の恐れがある区域に障害物を置き、立ち入り禁止にする。
業者の手配などができ次第、危険な天井板を全て撤去する。
17日に開催されるロアッソ熊本戦や6月の県高校総体などで、スタジアムの利用はできるという。
男性は「何が起きたのか分からなかった。落下物は自分の腕に当たってバラバラになるほど劣化していたようだ。いろいろなスポーツ大会の会場なので利用する人が不安にならないようにしてほしい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e84eb7146e6ed6e36c53fe537127d0d8d37631e
5月18日18時50分にYAHOOニュース(くまもと県民テレビ)からは、防水シートが破れていた、落下場所以外にも不具合箇所が10数カ所あったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
一体、なぜ落下したのか?
県によると、天井板の上部にあった雨水の流入を防ぐ防水シートが破れていて、そこから雨水が浸透して腐食したのが原因とみられている。
築25年が経つスタジアム。
事故の翌日に県などが目視による点検を行ったところ、落下場所以外の天井板にもシミやゆがみ、破損が新たに十数か所確認されたという。
県教育委員会体育保健課・林田課長補佐:
「安全だろうという前提で見ていたのか、築25年経った中で怪しいと思ってみるのか、点検の考えによる見落としかは分からないが、(事故に)つながったのは否定できない」
県は天井板の真下にあるスロープなどへの立ち入りを規制し、18日からゲート付近にある天井板の緊急撤去を始めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b292c3d53487ec88e03f15d5c1429c215d6b29ab
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。