2023年5月12日17時12分にYAHOOニュース(TBS NEWS)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月13日、杉並区立荻窪小学校の校庭で体育の授業中、鬼ごっこをしていた児童が滑りこむような形で転び、2ミリほど地面から飛び出していたくぎに左膝が当たりました。
この事故で、児童は左膝を十数針縫う大けがをしました。
学校の説明によりますと、くぎは体育の授業などで、目印としてテープを打ちこむ際に使われていたもので、長さはおよそ12.5センチありました。
教職員らが点検したところ、校庭にはおよそ325本のくぎや金属製のフックが見つかりました。
さらに金属探知機を使って調べたところ、くぎやフックはあわせて544本見つかったということです。
校長は、児童が大けがをしたことや校庭から大量のくぎなどが見つかったことについて、「『人災』と捉えられてもしかたない」と、児童や保護者らに謝罪をしたということです。
荻窪小学校では、今後、くぎは使わず、プラスチック製の置き型のマーカーを使うとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a41f39c4d261f73c55590b9baff99ac42dcff1e
5月12日17時47分にNHK首都圏からは、くぎは使用後に撤去することになっていた、見落とした可能性もあるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
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杉並区立荻窪小学校の校長によりますと、荻窪小学校の校舎は14年前の平成21年に現在の場所に移りました。
校舎の移転の際に校庭も整えられたため、くぎが打ち込まれたのは、その後の十数年の間のことだとみられています。
くぎは、運動会や体育の授業で整列する際やダンスの立ち位置、ハードルを置く位置などの目印として打ち込まれることが考えられるということです。
くぎは、運動会や一連の授業のあとには撤去することになっていましたが、土がかぶるなどし、見落とした可能性もあるとしています。
学校では、日々の点検が不十分だったこともあり、今回の緊急点検の結果、544本のくぎやフックが見つかりました。
多くは腐食するなど長期間、放置されたものとみられていて、学校は今後、くぎを使わずに対応するなど、安全管理に努めるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230512/1000092455.html
5月12日16時58分にNHK首都圏からは、釘に色付きテープを結び、打ち込んだ箇所を図に記録している学校もある、別の区でも安全点検を開始したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
校庭の「くぎ」。
どのような管理が必要なのか。
都内の学校を取材しました。
【運動会シーズンの学校では】
春の運動会シーズン。
取材に向かった都内の小学校では、今月20日に行われる運動会に向けて、校庭で子どもたちが踊りなどの練習を行っていました。
この学校では10日ほど前、徒競走のスタート位置や整列の際の目印として、色がついたテープとともに長さ9センチのくぎを合計38本、校庭に打ち込みました。
【「くぎ」の管理は】
学校では、校庭のどのポイントに何本埋め込んだのか、図に残して記録していました。
そして、この図をもとに3日に1回、くぎが飛び出していないかなど、教員が点検しているということです。
【必要なくなれば即撤去】
また、撤去も迅速に行います。
運動会を終えたあとは、その日のうちに撤去するといいます。
教員だけでなく、保護者にも協力してもらい、本数を確認しながら、くぎ抜きを使ってすべて撤去するということです。
この小学校の校長は、「徒競走などを正確、公平に行うために利用しているが、子どものけがにつながることのないよう、しっかり日頃のチェックと管理をしていくことが大事だ」と話しています。
杉並区の教育委員会によりますと、区立の小中学校や幼稚園などの校庭や園庭の緊急点検では、これまでに荻窪小学校を含め、あわせて43の学校と園で、速報値として1350本のくぎが見つかったということです。
いずれも、すでに撤去したということです。
教育委員会は、「今月から多くの学校や園では運動会などが予定されていることから、その前に再度の点検をするよう通知した。安全確保に万全を期したい」としています。
杉並区の小学校で子どもが大けがをしたことを受けて、ほかの自治体でも緊急の点検が進められています。
このうち、足立区は、運動会を控える学校も多いことから、11日付けで区内のすべての小中学校に校庭の安全点検を行うよう通知を出しました。
過去に取り付けたくぎやフックが埋まっていないか、教職員が校庭に横一列に並んで一斉に確認するなど、点検の具体的な方法も示したということです。
足立区では、今月23日までに報告を求めるとともに、今後、保育園なども含め、金属探知機で点検するなど、追加の対応を調整しているということです。
また、世田谷区では、これまでも月に1回は校庭の安全点検を行うようにしてきましたが、今回の件を受けて、改めて校庭の点検を依頼したということです。
このほか、豊島区でも土の校庭の学校に点検を依頼しました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230512/1000092452.html
事故を受けて文部科学省は今月12日、各学校で安全点検が確実に行われるよう、全国の教育委員会などに通知しました。
通知では、校庭などでくぎやガラスなどの危険物がないかや、ブロック塀やフェンスに破損がないかなどについて点検をするよう促しています。
文部科学省は、「適切な点検が行われるよう、これまでも周知してきたが、春の運動会シーズンも控える中、改めて安全管理を徹底してもらいたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230516/1000092530.html
5月17日6時57分に読売新聞からは、杉並区では43校で1350本のくぎが見つかった、区は今後金属探知機を使った調査も実施するという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
杉並区が小中学校など全70校で校庭の緊急点検を行ったところ、43校で計1350本のくぎが見つかった。
区は16日、区内の63小中学校などで金属探知機を使った調査を17日から行うと発表した。
荻窪小での事故は、運動会で児童が並ぶ位置などの目印として打ち込まれた後、放置されていたくぎが原因とみられている。
ほかの学校で見つかったくぎも、同様の目的で打たれていたという。
見つかったくぎは全て除去したが、区では金属探知機を使って土に埋もれたくぎを発見し、除去することでさらなる安全確保に努めるという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230516-OYT1T50308/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。