2023年10月27日21時45分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県明和町にある薬品メーカーの工場の排水から、基準値を超える水銀が検出された問題で、排水を止めた状況で県が26日に下流など、複数の地点で行った水質検査では、水銀をはじめとするすべての物質が基準値を下回りました。
県は今後、薬品メーカーに対し、原因究明と改善を指導することにしています。
群馬県明和町にある薬品メーカー「K化学」の群馬工場からの排水をめぐっては、利根川の支流の新堀川に流れ込む地点で、基準値を超える水銀が検出されていました。
県が、25日に行った定期的な検査で明らかになり、工場からの排水は直後から停止されています。
県は、この検査の詳しい結果を27日に明らかにし、
▽水銀が基準値の7倍を超えたほか、
▽カドミウムが基準値の18倍余りとなり、
▽ヒ素は基準値の15倍ありました。
そのうえで、26日の夕方、川の下流の3つの地点に、上流を加えた4地点で行った結果も明らかにし、水銀をはじめとする、すべての物質が基準値を下回りました。
薬品メーカーは取材に対して、工場の製造過程などで水銀は使用していないとしたうえで、9月に水銀を使った機器などを保管する倉庫が全焼する火事があったため、関連を調べていることを明らかにしました。
県は今後、薬品メーカーに立ち入り検査を行い、原因究明と改善を指導することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231027/k10014240271000.html
10月27日12時0分に上毛新聞からは、26日の随時立入検査で判明したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県は26日、明和町大輪地先付近の利根川支川新堀川導水路に流れ込む工場排水から基準値を超える水銀が検出されたと発表した。
県環境保全課によると、工場は研究用試薬や医薬品原料などを製造するK化学群馬工場。
県が随時行っている危険性のある物質を扱う工場への立ち入り検査で、同日に1リットル当たり0.005ミリグラム以下の基準を超えていることが判明した。
検出された水銀の量など、詳細は調査を進めている。
判明後、排水は停止させた。
同課は、今後下流での取水への影響や水質汚染の可能性があるとして、川に入らないよう呼びかけている。
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/365889
10月27日22時35分に毎日新聞からは、有害物質は火災が起きたプレハブ倉庫から1m離れた排水溝の水から検出された、火災直後の検査では土壌や水質に汚染は確認されなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
群馬県は27日、明和町大輪にある薬品製造会社「K化学」(東京都)群馬工場の排水から基準値を超えるヒ素や水銀、カドミウムが確認されたと発表した。
ヒ素は基準値の15倍で、水銀は7倍以上、カドミウムは2倍近かった。
利根川などにつながる導水路への排水は26日に停止した。
下流の4カ所の水は基準値以下だった。
同社によると、このうち水銀は工場で扱っていなかった。
9月17日にプレハブ倉庫が全焼する火災が発生しており、今回、倉庫から約1メートル離れた排水溝の水から確認された。
担当者は「火災後、倉庫内の古い検査機器や温度計から水銀が漏れ出た可能性も考えられる」と話している。
火災直後の検査では土壌や水質の汚染は確認されず、追跡調査をした25日に水銀が見つかり、その後、ヒ素なども検出された。
排水溝の水は通常、ろ過してから利根川と支流の新堀川を結ぶ導水路に流すという。
同社は「重く受け止めており、関係機関と対応を協議する」とコメントした。
https://mainichi.jp/articles/20231026/k00/00m/040/445000c
(ブログ者コメント)
基準値を超える有害物質が、導水路に流れ込む工場排水と火災が起きた倉庫近くの排水溝から検出されたということだが、それらは通常の立ち入り検査時に検出されたのだろうか?
それとも火災の追跡検査時?
そのあたりが、上記を含めた報道ではゴチャ混ぜになっている感がある。
(2023年12月8日 修正1 ;追記)
2023年12月7日18時42分にYAHOOニュース(群馬テレビ)からは、火災時に漏れた薬品が排水路を汚染していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
今年10月、群馬県明和町にある薬品メーカーの工場排水から基準値を超える水銀が検出された問題で、原因は9月に発生した倉庫の火災で薬品が漏れたためであったことが県の調査で分かりました。
今年10月、利根川の支流・新堀川導水路で明和町大輪にある薬品メーカー「K化学」の工場排水から国の基準値の7倍を超える水銀などが検出されました。
県では、排水が流れる工場への立ち入り調査などを行い原因を調べていましたが、原因は9月に発生した倉庫の火災で薬品が漏れたためであったことが分かりました。
県によりますと、この工場では水質事故のおよそ1カ月前に倉庫の火災が起きていて、消火活動で倉庫の薬品が流れ出たことで排水経路が汚染され、基準値内に処理された工場排水もこの経路を通ることで基準値を上回ったとみられます。
なお、その後の水質検査や川底の調査で異常は確認されておらず、周辺の河川への影響はないということです。
県では引き続き、工場に対し排水経路の洗浄などを求めていて、対応が完了するまで排水の停止を指示しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/608b0dabdc8495e25f195024102aa01cd98383c3
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。