2019年5月13日17時32分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
全国的にあおり運転などの危険な行動が問題となる中、車を運転中に生じる「怒り」の感情をコントロールする手法を学ぶ講座が、大月警察署で行われた。
これは、春の全国交通安全運動にあわせ、あおり運転などの危険な行動を引き起こさないため、車を運転中に生じる「怒り」をコントロールする手法を学んでもらおうと、大月警察署が県内の警察として初めて開き、企業の担当者などおよそ30人が参加した。
講座では、「日本アンガーマネジメント協会」の雨宮知帆子さんが講師を務め、はじめに、「怒り」は自然な感情で、なくすことはできないため、怒りをコントロールする手法を多くの人が知っておくことが大切だと話した。
そして、「怒りのピークは6秒しか持続しない」として、運転中にイライラしても、深呼吸などをして数字を数えたり、「ストップ」と何度も口にしたりすることで、多くの人が怒りをやり過ごすことができると説明していた。
参加者は、時折メモを取りながら、真剣な表情で話を聞いていた。
参加した女性は、「仕事で車に乗る機会が多いので、きょう教わった方法で自分の気持ちを落ちつけ、今後、運転していこうと思いました」と話していた。
(以下はインタビューによる音声情報)
怒りの感情のピークは、長くても6秒。
その6秒をいかにやり過ごすかというところで、怒りに対して反射的に攻撃することを防ぐことができる。
6秒の間にできることとして、一番簡単にできるのは深呼吸。
口を塞いで鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり出す。
他に有効な手法はグラウディング(観察テクニック)。
怒りの原因とは関係ないものを目に入れることで、感情が紛れる。
たとえば、車の運転に支障がない範囲で、前の車のナンバーや車種に注目したり、看板や風景などを見るなど。
他に、家族やペットの写真も有効だ。
目につくところに貼っていれば、イラっとした時の気持ちを抑えることができる。
さらに、落ち着きを保つための合言葉を持つこと。
専門用語でコーピング・マントラという。
「大丈夫」「なんとななるさ」など、普段口にする言葉を声に出すだけで感情が落ち着くという。
記者の口癖「まあ、いいか」でもいい。
講師の合言葉は「想定外」。
怒りの感情は自然なことなので、無くすことはできない。
怒りが生じるメカニズムを知って、上手につきあうことが大事だ。
出典
『運転中の怒りコントロール法学ぶ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20190513/1040006402.html
(ブログ者コメント)
本ブログでは、警察官対象の同様な研修会が全国で初めて愛知県警で開かれたという情報も紹介している。
『2019年2月27日 愛知県警は「あおり運転」をするドライバーの心理や怒りの鎮め方を学ぶため、捜査員対象に「アンガーマネジメント研修」を開催した』
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/9413/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。