2022年7月6日6時0分にYAHOOニュース(河北新報)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県蔵王町の白石川で当時21歳の小野さつき訓導(旧制小学校教諭)が殉職した水難事故から、7日で100年。
水難学会会長を務める長岡技術科学大教授の斎藤秀俊さん(59)は小野訓導の話を原点に、「痛ましい出来事を減らしたい」と、水の事故防止に取り組むようになった。
【防止策と救助法、啓発続ける】
斎藤さんは3、4歳ごろの夏、同県村田町にあった祖父母の家に滞在。
祖父と近くの河原へ出かけた際、溺れた小学生3人を助けるため川に入り、溺れて亡くなった小野訓導の話を聞かされた。
「川は怖いんだぞ」。
祖父の説明に「大人でも溺れるんだ」と驚き、「子どもも先生も助かるにはどうすればよかったのだろう」と考えた。
悲劇は幼心に深く刻まれた。
それでも水を怖がることはなく、大学まで水泳部に所属。
泳ぎには自信があったが、大学3年の時に転機を迎えた。
日本赤十字社の水上安全法救助員養成講座で「死ぬ思いをした」という。
2人一組で救助する側と助けられる側で訓練した際、初めて溺れかけた。
助ける側が未熟だと、助けられる側が簡単に水の中に沈む。
息ができなくなり、顔を水面に出そうとすると、指導員に「救助の練習にならない」としかられた。
「水難救助は想像以上に大変だ」と痛感し、24歳で水上安全法指導員の資格を取得。
以後、水難事故を防ぐ活動を続けてきた。
訓練を重ねるうち、助けられる側が靴を履いていると救助しやすいことに気付いた。
靴や衣服で浮力が生じ体が沈みにくいためで、この経験から水難学会が掲げる「浮いて、(救助を)待て」の合言葉を思い付いた。
水難事故の原因調査にも力を入れ、全国各地を行脚する。
「事故から100年たっても進歩がないようでは小野訓導に申し訳ない。水に落ちても助かってニュースにならないのが一番」との思いを胸に、事故防止と救助法の啓発を続ける。
[小野訓導の殉職]
1922(大正11)年7月7日、宮城県蔵王町の宮小の小野さつき訓導は4年生56人を引率して学校近くの白石川へ写生に出かけた。
水遊びをしていた児童3人が溺れ、はかま姿で飛び込んで2人を救ったものの力尽き、残る男児1人と共に命を落とした。
事故は「美談」として全国に知れ渡り、映画にもなった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce71546b28887999c337af1931773fdb916849aa
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。