2023年11月17日16時11分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
カラスのフン害などによる変電設備の故障や停電を防ごうと、天敵の鷹を使った追い払い作戦を中部電力が進めている。
鷹匠による取り組みは3年目を迎え、今年は今月から計12回、三重県松阪市久保町の南勢変電所で実施する予定だ。
かつて将軍家や貴族に愛好された鷹狩りの技術が、現代に生かされている。
今月上旬の夕暮れ時、南勢変電所に、周辺をねぐらとするカラスの群れが町から戻ってきた。
追い払い作戦にあたるのは、鷹匠2人、鷹1羽。
鷹は小型の「ノスリ」と呼ばれる品種で、1人の鷹匠が腕に乗せて、カラスによく見えるようにして構内を歩いた。
カラスを模した疑似餌に食らいつく鷹(中電南勢変電所構内で)。
電線に集まったカラスは「ギャア、ギャア」と騒いだ。
鷹匠が鷹を放つ。
カラスは一度は逃げたが、すぐに舞い戻ってきた。
別の鷹匠が、カラスを模した疑似餌を取り出した。
疑似餌はひもでつながれており、それを空中で振り回す。
鷹は疑似餌を脚で捕らえ、地面に降りて食らいついた。
カラスは一斉に飛び去った。
鷹匠によると、「仲間が襲われた」とカラスに恐怖心を与えることが最も重要という。
こうした作業を週2回のペースで繰り返し、効果を上げていくという。
中電によると、秋から冬にかけて南勢変電所に集まるカラスは、多い時で数百羽に上る。
変電設備にフンを落としたり、機器の隙間に石を入れたりして、故障につながるケースがある。
担当者は「停電には及ばなかったものの、故障につながる事故がこれまでに3件起きた」と話した。
現代の鷹匠は、市街地や商業施設などで鳥の被害を防ぐ役割を担っている。
南勢変電所で活動する鷹匠、和藤紗奈さんが所属する鳥害対策会社「オオヨドコーポレーション」(大阪府)では、10年ほど前から鷹匠への依頼が増えている。
依頼者は、物流センター、ホテル、大型駐車場、地域のごみスペースなど、多岐にわたるという。
航空機に鳥が衝突する「バードストライク」を防ごうと、各地の空港で鷹匠を活用する試みも始まっている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231117-OYT1T50133/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。