2023年11月19日6時10分にYAHOOニュース(大人んサー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
体温計や玩具など、さまざまな製品に使われる「ボタン電池(ボタン形電池)」ですが、パッケージが硬いと感じたことはありませんか。
乾電池と違い、ボタン電池のパッケージは、はさみを使わなければ開けられない設計となっています。
なぜボタン電池のパッケージは硬いのでしょうか。
はさみを使わずに開けることはできるのでしょうか。
乾電池などの製造を手掛ける、パナソニック エナジー(大阪府守口市)エナジーデバイス事業部 コンシューマーエナジービジネスユニット マーケティング戦略部の藤本さんに聞きました。
Q.そもそも、ボタン電池のパッケージを硬くしているのはなぜなのでしょうか?
また、硬いパッケージを採用したのはいつ頃なのでしょうか?
藤本さん:
「乳幼児の誤飲を抑制するために、簡単に開けられないパッケージにしています。
電池に関する規格・基準の標準化事業などを手掛ける電池工業会が、電池のパッケージ設計のガイドラインを策定しており、当社は2017年4月からそのガイドラインに準拠するパッケージを段階的に採用しています」
Q.外出先でボタン電池が必要になったため、購入したものの、はさみがなくて開けられなかったという内容の話がSNSに上がることがあります。
はさみを使わずにパッケージを開ける方法はあるのでしょうか?
藤本さん:
「ボタン電池の開封には、はさみが必要です。
外出先などでの開封時は大変ご不便をおかけしますが、乳幼児の誤飲抑制にご理解をお願いいたします」
Q.ボタン電池のパッケージが硬いことについて、どのような意見が寄せられているのでしょうか。
藤本さん:
「『外出先ではさみがなく、パッケージが手で開けられなかった』という内容の意見を頂いたことがあります。
一方で、当社のボタン電池を購入いただいた人が、SNS上で当社製品の画像を添付した上で、『大人の力でも素手では開封できなかった』とコメントし、その投稿に対して、好意的な声が多く上がったことを確認しております」
誤飲事故を防ぐためにも、使用済みのボタン電池は乳幼児の手の届かない場所で保管し、できるだけすみやかに処分しましょう。
藤本さんによると、家電量販店や眼鏡店などでは、ボタン電池専用の回収箱が設置されているとのことです。
利用してみてはいかがでしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cafa8a7b88df1f71f4a02b54f1ef8733e31ce4ec
(ブログ者コメント)
電池工業会の指針については、2016年に制定されたなど、下記記事でも紹介している。
2017年12月30日掲載
『2017年12月26日報道 電池工業会などの研究チームがボタン電池の誤飲事故を全国で初めて調査、結果、回答を得た範囲で5年で939件発生、重症は15件、うち2件は手術で取り出し』
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/7909/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。