2015年8月27日20時21分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
製品評価技術基盤機構(NITE)は27日、折り畳み式の樹脂製踏み台に飛び乗った際に壊れるなどした事故が平成9年9月~昨年12月に8都道府県で13件あり、計12人が重軽傷を負ったと発表した。
衝撃で破損する恐れがある上、本体や取扱説明書に注意書きがない製品があるとして、使用法への注意を呼び掛けた。
折り畳み式の樹脂製踏み台は、軽量でコンパクトなことから、使う人が増えている。
NITEによると、12社の12製品がホームセンターなどで販売されている。
NITEが12製品がどの程度の衝撃に耐えられるか実験した結果、飛び乗った場合と同程度の衝撃への強度が不十分なものや、いすに必要な強度を満たさないものがあった。
NITEは、飛び乗りや段差解消、いす代わりの使用で破損、けがをする恐れがあるとの注意を製品に表示するよう、製造・販売会社に求めている。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150827/afr1508270041-n1.html
8月28日0時34分に朝日新聞からも、動画付きで、同趣旨の記事がネット配信されていた。
家庭で幅広く使われている折り畳み式の樹脂製踏み台の破損による転倒事故が増えているとして、独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)は27日、正しい使用方法の徹底などを求める注意喚起を出した。
樹脂製踏み台は、軽量・省スペースのため、金属製脚立に代わって屋内外で使われている。
一方、脚立に義務づけられている安全規格がなく、ここ5年の報告では、破損による事故は9件あった。
昨年には、和歌山県で60代の男性がキャンピングカーから降りようとして踏み台に足を置いたところ製品が破損し、右足を骨折する重傷を負った。
NITEが市販12製品を対象に行った試験では、日本工業規格(JIS)が椅子に対して求めている負荷をかけたところ、全製品が1回で破損したという。
和歌山県の事故のように30cm上方から降りる衝撃を与えたケースでは、10回以上の衝撃に耐えられたのは3製品だけだった。
NITEの担当者は、「樹脂製品は正式な安全規格が無いため、使用実態に応じた安全性は確認されていない。樹脂の経年劣化もあるため、使用には注意が必要だ」としている。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASH8W4PTJH8WUTIL017.html?iref=com_rnavi_arank_nr02
(ブログ者コメント)
○朝日新聞の動画を見ると、JISに基づいた試験だろうか、数10cm程度上からかなり重そうな重りを踏み台の上に落とし、踏み台が壊れる様子が映っている。
○NITEからのプレスリリース記事は、下記参照。
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2015fy/prs150827.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。