2015年8月27日21時9分にNHK広島NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後2時ごろ、広島市安佐南区高取北で空き家の解体作業を行っていた男性が倒れていると、別の作業員の男性から消防に通報があった。
倒れていたのは会社員の三谷さん(45歳)で、市内の病院に運ばれたが、およそ1時間後に死亡が確認された。
警察によると、三谷さんは27日、通報した別の作業員の男性と2人で地中に埋まったガス管を切断する作業をしていて、別の作業員がいったんその場を離れ、しばらくしてから戻った時に三谷さんが倒れているのを見つけたという。
現場は1戸建ての家が建ち並ぶ住宅地の一角で、ほかに気分が悪くなった人はいないという。
警察は、三谷さんがガス漏れで中毒になった可能性があるとみて、死因を調べるとともに、当時の状況をくわしく調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20150827/4471271.html
(ブログ者コメント)
都市ガス漏洩で中毒は考え難いので、この事例は酸欠カテゴリーに入れておく。
(2016年2月4日 修正1 ;追記)
2016年2月3日付で朝日新聞広島版(聞蔵)から、酸欠による窒息死だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
広島北労基署は、2日、広島ガスと同社の現場責任者の男性(41)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、同社の男性従業員が昨年8月、安佐南区の民家の解体工事中に深さ約90cmの穴の中でガスを止める作業をし、配管から漏れたガスで酸欠状態となり、窒息死した。
同社と現場責任者の男性は、適切な換気をせず、空気を供給する機械なども使わせなかった疑いがある。
2月3日付で毎日新聞広島版からも、同趣旨の記事が掲載されていた。
昨年8月に安佐南区の空き家解体中に広島ガス社員、三谷さん(45)が死亡した事故で、広島労働局は、2日、広島ガスと同社の現場責任者だった男性(41)を労安法違反容疑で書類送検した。
送検容疑は、昨年8月27日、安佐南区高取北の空き家解体現場で、現場責任者の男性は三谷さんとともにガス供給を止める作業中、呼吸器など必要な機材を使用せず、換気を行わなかったとしている。
出典URL
http://mainichi.jp/articles/20160203/ddl/k34/040/625000c
(ブログ者コメント)
深さ90cmということで、甘くみていたのだろうか?
浅く思える場所であっても酸欠あるいは有毒ガスで死亡した事例は、過去に数多くある。
以下は、その一例だが、たしか数10cm深さで死亡した事例もあったとブログ者は記憶している。
2013年11月23日掲載
2013年11月16日 熊本県菊陽町でLPガスのガス管取替え工事のため道路を掘削中に地下1mのガス管を破損、濡れタオルで押さえていた作業員がガスを吸い込んで酸欠で死亡 (修正1)
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/3441/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。