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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201583日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。(新情報に基づき、第1報ともども、タイトルを修正しました)
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5081/


(2015年9月2日 修正1;追記)

2015826530分に産経新聞から、エンジントラブルの可能性も考えられるという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

事故原因について、総重量の影響などさまざまな可能性が指摘されるなか、運輸安全委員会は焼け残ったエンジンに注目。
警視庁も生存者からの聞き取りを進めているものの有力な証言は得られておらず、全容解明にはなお時間がかかりそうだ。

安全委によると、事故機は胴体後部を除き、客室や操縦席がほぼ全焼。計器類も焼損が激しかった。
ただ、胴体前部にあったエンジンは調査が可能な焼損程度だった。
安全委は、エンジンを製造した米ライカミング社と協力し、故障の有無などを調べる方針だ。

事故原因をめぐっては、搭乗者5人の体重や燃料を含めた総重量、気温34℃という当時の気象条件など、複数の要因が挙げられていた。
だが、離陸の様子を撮影した映像から、事故機が調布飛行場の滑走路(全長800m)の約580m地点で離陸していたことが判明。
上昇に必要な速度は十分に確保できていたとみられ、安全委は、重量などが墜落に与えた影響は少ない可能性があるとみている。
そのうえで、重視する調査対象は「エンジン関係」と強調する。


安全委や警視庁調布署捜査本部は、これまでに、生存している搭乗者3人のうち2人から聴取したが、事故原因につながる有力な証言は得られていない。

小型機は離陸から24秒後に墜落。捜査関係者によると、搭乗者の1人は「身構える間もなく落ちた」と話している。
離陸直後に鳴ったとされる警報音については、1人が「聞いた」と説明しているが、もう1人は聞いていないという。
小型機には、墜落の危険がある速度まで失速した場合に異常を知らせる警報装置が付いているが、車輪を格納せずに飛行していても警報が鳴るといい、捜査本部などが精査している。
残りの1人は重いやけどを負っており、まだ接触できる状態ではないという。

安全委の辻康二首席航空事故調査官は、「小型機はフライトレコーダーなどを搭載していないため客観的データがない。機長も死亡しており、手がかりが少ない」とし、調査が長期化するとの見方を示す。

安全委は25日、原因特定のカギを握るとみられるエンジンを今後、米国に運ぶ予定であることを明らかにした。現地で分解し、詳細に調査する方針という。

出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/150826/afr1508260001-n1.html

 

 

 

(2017年3月30日 修正2 ;追記)

 

2017329日付で東京新聞夕刊から、過去に無許可で7回遊覧飛行していたとして社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

3291157分にNHK首都圏NEWS WEBからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

警視庁は29日、無許可で客を乗せて遊覧飛行したとして、航空法違反などの疑いで、小型機の整備や管理をしていた「Nエアロテック」(調布市)の社長(63)と営業担当者(53)、事故機を操縦して死亡した機長=当時(36)=と、法人としての同社を書類送検した。

 

送検容疑では、パイロットの操縦技能を維持するための「慣熟飛行」と届け出ながら、13年1月から事故当日の15年7月26日まで、計7回、国の許可を受けずに、1機当たり10数万~100数10万円で客を乗せ、調布飛行場から鹿児島県の奄美群島や山口県などを往復する遊覧飛行を行ったとされる。

 

捜査一課によると、2人は「航空法違反になるとは知りませんでした」と、容疑を一部否認している。

 

同課によると、事故当日は、調布飛行場から伊豆大島の大島空港を往復する計画だった。

飛行目的は操縦士の技能を維持するための「慣熟飛行」としていたが、実際には、搭乗者から料金を集めた遊覧飛行だった。

 

警視庁は業務上過失致死傷容疑でも捜査を続けているほか、国の運輸安全委員会が事故原因を調べている。

 

出典

調布小型機墜落 社長ら航空法違反容疑で書類送検 無許可で遊覧飛行

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201703/CK2017032902000255.html 

調布市墜落事故で社長ら書類送検

http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20170329/5109471.html 

 

 

 

(2017年7月20日 修正3; 追記)

 

2017719日付で毎日新聞から、事故報告書が公表されたという下記趣旨の記事が、墜落状況図付きでネット配信されていた。

 

国の運輸安全委員会は18日、調査報告書を公表した。

 

重量オーバーや低速での離陸、行き過ぎた機首上げ姿勢の継続などが重なり、失速して墜落したと推定。

一方、エンジンに不具合があったかや、機長がなぜ墜落に結びつく行動をとったかは解明できなかった。

 

中橋委員長は、「機体には飛行記録装置がなく、機長が死亡し、どんな操縦判断をしていたかも明らかにできなかった」と述べた。

 

・・・・・

 

出典

『東京・調布の小型機墜落 過重量など複合要因 運輸安全委、報告書で推定』

https://mainichi.jp/articles/20170719/ddm/041/040/132000c 

 

 

7181813分に産経新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

調査には通例の1年を大幅に上回る2年間を要したが、住宅地への飛行機墜落という大惨事は、複数の疑問点を残したままの幕引きとなった。

 

・・・・・

 

運輸安全委は、調布飛行場周辺で撮影された映像や機内の写真を解析し、離陸後26秒で滑走路から約770mの住宅地に墜落するまでの動きを明らかにした。

 

事故機は午前10時57分41秒に離陸。

時速は約135kmで、メーカーの規定より約9km遅く、加速できないのであれば「躊躇なく離陸を中止しなければならない」(報告書)速度だった。

 

離陸後、時速約141kmに達した後、機首を上げ過ぎたため、減速を開始。

離陸後14秒で高度約27mまで上昇したが、その5秒後に時速約115kmまで低下して失速、機首を上げたまま機体を左に傾けながら降下していった。

 

機体は同58分7秒、住宅地に墜落。

胴体底面を民家屋根に衝突させてバウンドするなどし、上下逆さまになって別の民家に突っ込んだ。

機体は大破して炎上、民家とともに全焼した。

 

・・・・・

 

出典

『重量超過や機首上げ過ぎで速度低下 調布小型機墜落で調査報告書』

http://www.sankei.com/affairs/news/170718/afr1707180013-n1.html 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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