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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2022122689分にYAHOOニュース(BRAVO MOUNTAIN)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

紅葉の季節は登山の季節。
しかし、同時に熊の被害が多くなる時季でもある。

環境省によると、昨年度は人身被害が87人、死亡事故が5人だった。
過去15年間で死亡事故は最多件数となっている。

今回は、熊による事故を未然に防ぎ自分自身を守るために、熊の生態と対策を解説する。

 

【熊に出合わないための対策】

日本に生息する熊は、ヒグマとツキノワグマの2種類。

ヒグマは体重150400kgと大型で、ツキノワグマよりも比較的攻撃的と言われており、北海道のみに生息している。

ツキノワグマは40120kgとヒグマより小型で、臆病な性格、本州に生息している。

●熊とは出合わないことが大切

基本的に、熊は人間と接しないよう生活しており、好んで人里に出てくることは稀だ。

人里に出てくるような熊は、えさ不足や、熊同士の縄張り争いで敗れて縄張りから押し出された個体であると考えられ、好んで出てきているわけではないのだ。

人身事故は、そういった熊と人が偶然鉢合わせし、熊が驚きパニックになることで起きることが多い。

熊の生態を理解し、「偶然出合わないようにする」ことが大切だ。

●熊鈴は基本アイテム

大前提として、「これをやれば絶対に大丈夫」という対策はない。
しかし、備えておくことで、遭遇する確率は下げられる。
自分の命を守るために、やれることはしっかりやっておこう。  

一番オーソドックスな対策は、熊鈴だ。
熊は聴覚が優れているので、熊鈴を付けて歩いていれば、熊が先に気付いて逃げて行ってくれる。
熊鈴はアウトドアショップにいけば簡単に手に入る。

ラジオなどを流しながら登山することも有効的だ。

●食べ物や荷物の扱いは要注意

熊の嗅覚は犬よりはるかに優れており、食べ物の匂いを遠くからでも察知できる。

登山客が捨てた食べ物の味を覚えてしまった熊は、人に対する警戒心が薄れて、人に寄ってくる場合がある。
自分の周りに食べ物の匂いを漂わせないようにしよう。
ジップロックなどの密閉できる袋を携帯し、持参する食べ物やその食べ残しは匂いが漏れないよう工夫しよう。

そして、一度熊が漁った食べ物や荷物には、絶対に手を出さないでほしい。

熊は自分の獲物に非常に強い執着心があり、「自分の獲物を奪う邪魔者」と認識すると、食べ物の匂いなどに関係なく、邪魔者を排除するために襲ってくる。

仮に熊がいなくても、熊の餌場だと思われるような場所に残っているものを持ち去ることも厳禁だ。

 

【熊に出合ってしまったときの対策】

多くの熊は人間を避けるが、近年は人間を恐れない個体も増えてきていると言われている。

その要因の一つとして、昔に比べて狩猟者が減少している点が挙げられる。

昭和55年には46万人いた狩猟者だが、平成29年には21万人になっており、昔に比べて人による狩猟圧が減っているのだ。
また、そのうち61%が60歳以上と高齢化も進んでいる。  

最近では、乳牛を襲う「OSO18(オソじゅうはち)」など、極めて大型な個体も人を恐れず出てきている。
ちなみにコードネーム「OSO18」は、初めて被害が発生したのが「標茶町オソツベツ」という地名であったこと、前足の幅が18cmであることが由来となっている。 

これまで、人を恐れなくなった熊は狩猟者が速やかに処分してきたが、手が回らなくなりつつあり、人を恐れない熊が増えてきている可能性がある。

「熊の方から逃げてくれない」ことがあり得ることを理解しておこう。

 

【出合ってしまった場合は、とにかく落ち着くこと】

出合ってしまった場合、急に走りだしたり大声を出して驚かしてはいけない。

熊も人に出合って驚いているため、更に驚かせるとパニックになってしまう。

熊は時速60kmで走れるため、走って振り切ることは難しい。
まずは目をそらさずじっと見て、背中を向けずにゆっくりと後ずさりする。
熊と自分との間に木などを挟めたら、急な突進などを防げる。

ずっと立ち尽くしていると、熊にとっては敵対的な行動なので攻撃してくることがあるので要注意。

 

【近づいてきた場合の対処法】

それでも熊が向かってくる場合は、棒を振り回したり大声を出して熊を威嚇し、熊よりも強者であることをアピールしよう。

車や建物など、避難できる場所があれば入りたい。  

熊が至近距離まで近づいてきた場合に有効なのが「熊撃退スプレー」。
強力な刺激成分をスプレー噴射するもので、防犯用の催涙スプレーの強力版と言える。

大抵は、これで逃げたり怯むので、その隙に安全な場所まで避難しよう。

とはいえ、熊撃退スプレーが万能という訳ではないことは、理解しておいてほしい。
場合によっては上手く使えなかったり、効かない場合もあるので、「もし熊に出合ってしまったら」を想像し、あらゆる状況に対応できる準備をしておいてほしい。  

実際のところ、熊に出合う機会はなかなかない。

それでも、こうした事前の備えや行動を徹底することが、自分や一緒に行動する仲間の命を守ることになる。

備えあれば憂いなし。
ぜひ徹底して、秋の登山を存分に楽しんでほしい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0970c608d4d7eb4875292e6dadbb58797d81613b 

 

(ブログ者コメント)

クマ遭遇時の対処方法については本ブログでも何回か紹介したことがあるが、立ち尽くしていることはクマにとって敵対的な行動だなど、新しい情報があったので紹介する。

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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