2019年10月17日19時2分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
台風19号の豪雨のため千曲川が氾濫し、被災した住民が復旧作業に追われる中、泥に漬かり使用できなくなった災害廃棄物をめぐり混乱が生じている。
長野市などは、指定した仮置き場に、9種類に分別して搬入するよう、市のホームページなどで周知を図っているのに対し、被災者には「もっと柔軟にできないか」などとの不満の声が。
ただ、きちんと分別されていないと、可燃物などによる火災発生のリスクも懸念されるため、市などは粘り強く、被災者の理解を得たい考えだ。
長野市は、千曲川の氾濫を受け、豊野東山第1運動場など市内3カ所を仮置き場に指定。
須坂、飯山、千曲3市などもそれぞれ指定している。
長野市などでは、環境省を通じて職員の派遣を要請し、現在、石川県をはじめ名古屋市などから来県した職員が仮置き場で働いている。
16日から災害廃棄物の受け入れが始まった豊野東山第1運動場では、棚やゴザ、流し台などを荷台に積んだ軽トラックなどが数珠つなぎの列を作っていた。
スピーカーからは、きちんと分別するよう案内が流れている。
ある男性は「災害廃棄物の持ち込みは、量が多くて数回になる」と話す。
きちんと分別をしていては時間をとられ、復旧作業がはかどらないと不満を口にしていた。
順番待ちにも「こんなに時間がかかっては…」といらだっていた。
市は、災害廃棄物を持ち込む被災者に対し、計9種類に分別することを求めている。
具体的には、コンクリートなどの不燃物、灯油やガソリンといった危険物、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの家電、タイヤなどで、事前に分別していない被災者は、仮置き場の職員から指示を受けて、その場で分別している。
紙や衣類などは本来、可燃物扱いとされるが、水や泥に漬かってしまうと、可燃混合物の扱いになるといった災害時に特有の対応も必要となっている。
16日に開かれた県災害対策本部で、出席した環境省職員が災害廃棄物の分別の徹底を要請した。
廃棄物の中には、灯油なども含まれているため、分別が不十分だと火災が発生する恐れがあるうえ、ネズミが寄りつくような事態になれば、衛生上の問題も招きかねないと指摘した。
分別されないと、処理業者が限られ、結果的に仮置き場からの撤去に遅滞が生じるとの懸念も示した。
行政側は、分別されないことで、仮置き場周辺の住民に迷惑がかかる事態を回避したい。
だが、被災者は、災害廃棄物をスムーズに処理し、復旧作業を少しでも進め、いつもの日常を取り戻したい。
分別をめぐっては、双方の相互理解が求められている。
長野市生活環境課は「市のホームページなどで分別方法を確認したうえで、疑問点があれば、問い合わせてほしい」と話している。
https://www.sankei.com/affairs/news/191017/afr1910170031-n1.html
(ブログ者コメント)
大規模災害では、いつも災害廃棄物の処理が問題になる。
今回も、上記報道以外に多数、災害廃棄物関連の報道があるが、それらは紹介を割愛する。
ちなみに以下は、ブログ者の目に留まった報道。
『災害ごみとの闘い「とにかく早く回収を」 被災車両通行の妨げ』
(2019/10/17 09:20 福島民友)
https://this.kiji.is/557365013367587937?c=39546741839462401
『【台風19号】災害ごみ街中に山積み 分別で回収に手回らず』
(10/17 9:29 下野新聞)
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/233188
『災害廃棄物、復旧の妨げ 台風19号から1週間』
(2019/10/19 10:08 福島民報)
https://www.minpo.jp/news/moredetail/2019101968683
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。