2023年8月9日17時51分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本製鉄の東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)の周辺で有害物質シアンが検出されるなどした問題で、県は8日、一連の事案を分析した評価書を公表した。
原因に「コンプライアンス意識の欠如」など3点を挙げ、日本製鉄に意識改革や社員教育の見直しを求めている。
【評価書、組織的な隠蔽の有無については保留】
シアン流出は2022年6月、製鉄所周辺の川や水路で水が赤く着色し、数十匹の魚が死んだことで発覚した。
その後の日本製鉄の調査で、
〈1〉基準値を超えるシアンが検出されても、再測定で「不検出」となった結果だけを県と君津、木更津、富津の3市に報告
〈2〉高い数値が出ても開示しない
といった不適切な事例が判明。
17年8月からの5年間だけでも、不適切な報告は59回に上った。
日本製鉄は昨年9月、再発防止策をまとめた報告書を策定。
県は6回にわたって有識者会議を開き、報告書の妥当性や事案の原因を検証。
評価書の作成を進めていた。
評価書は、問題の原因として、
〈1〉有害物質に関するずさんなリスク管理など、不十分な環境保全対策
〈2〉コンプライアンス意識の欠如。水質汚濁防止法、県や3市と交わした協定に対する認識不足
〈3〉組織内外の連携不足
の3点を指摘した。
具体的には、水質検査の不適切な報告を例に挙げ、
〈1〉日本製鉄が報告を不要とする誤った認識を持っていた
〈2〉法令を確認する環境部門が機能していなかった
〈3〉水質測定を関連会社にほとんど委託していた
などと指摘。
「コンプライアンス意識が浸透していなかった」と断定した。
県は、日本製鉄が報告書で示した対策を不十分だと批判。
評価書で、抜本的な意識改革や、関連会社を含めた継続的な社員教育の見直しを求めた。
さらに、事業所内の排水に関わるリスクを把握し、事故や故障を前提とした対策を行うよう要求した。
◇
評価書は、一連の問題を水質検査の不適切な報告を含めた6事案に分け、原因を明らかにした。
評価書によると、製鉄の過程で出るガスから硫黄分を除去する「脱硫液」の保管タンクで、マンホールが破損。
脱硫液が事業所外に流出し、着色水の問題が起きた。
マンホールの内側には、腐食を防ぐ処理が実施されていなかったと推定されるという。
着色水の問題に関連して報告書は、脱硫液にシアンが含まれていることを日本製鉄が知らなかったことも問題視した。
着色水が流出した際、日本製鉄は問題の大きさを正しく認識できなかったという。
22年7月には、着色水が流出した排水口とは別の排水口から、シアンや基準を超える窒素が検出された。
評価書では、水質汚濁防止法に基づく届け出とは異なるルートで排水をしていたと指摘。
仮設ポンプが脱落して高濃度のシアンを含む泥を巻き上げた結果、排水口での検出につながったとの見方を示した。
一方で、組織的な隠蔽があったかどうかについては、評価書で結論を出すことはできなかった。
千葉海上保安部から捜査を受けていることを理由に、日本製鉄側が有識者会議の質問に回答しなかったためだという。
【知事「ずさんなリスク管理」と苦言、指導文書交付】
県と君津、木更津、富津の3市は8日、日本製鉄に指導文書を交付した。
水質汚濁防止法や、県などと交わした協定に違反する点が多く見つかったと指摘。
法律や協定の順守を求めた。
また、対策に取り組んだうえで、進捗状況をホームページなどで積極的に公表するよう勧告した。
県庁では8日、熊谷知事が東日本製鉄所の野見山所長に、指導文書を手渡した。
その後、報道陣の取材に応じ、「有害物質に対するずさんなリスク管理があった」と苦言を呈し、「社を挙げて対策を着実に実施していただきたい」と注文した。
野見山所長は報道陣に、「地元の方には大変ご迷惑をおかけした。再発防止をしっかりやっていく」と謝罪した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230809-OYT1T50138/
2023年8月9日6時40分にYAHOOニュース(まいどなニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水に落ちた時、「浮いて待て」は危険です!
公益社団法人・日本水難救済会(東京都千代田区)がTwitter(現X)に投稿した動画が注目されています。
教育現場では、服を着たままで水に入った時、大の字になり、浮いて救助を待つ「背浮き」という対処法を教えられますが、日本水難救済会は「顔に海水がかかって呼吸できなくなるリスクが高い」と警鐘を鳴らし、イカのように泳ぐ「イカ泳ぎ」を推奨しています。
ジーパンを履いていても泳ぎやすく、体力を消耗せず浮いていられます。
海で子どもが命を落とす事故が相次ぐ中、日本水難救済会にイカ泳ぎや事故防止のポイントを聞きました。
【「浮いて待て」はパニック起こす恐れ】
日本水難救済会は1889年、ノルマントン号事件で乗船していた日本人25人が全員水死したことを受けて、海難救助の団体として設立されました。
約130年にわたって人命救助に取り組み、現在は約5万人のボランティア救助員が登録。
海上保安庁などと連携して救助活動に取り組んでいます。
名誉総裁は高円宮妃久子さま、会長は元海上保安庁長官の相原力さんです。
背浮きやイカ泳ぎの動画は、常務理事で元海上保安学校長の江口圭三さんが実演、投稿しました。
江口さんが取材に応じました。
Q.学校現場では大の字になって背浮きし、「浮いて待て」と教えられます。
A.「静かなプールで救命胴衣(ライフジャケット)を着けていれば浮いていられますが、少しでも波や流れがある所では、チャプンと水面が揺らいだだけで鼻や口に水が入ってしまいます。
日本ライフセービング協会と日本水難救済会で『大の字背浮き』の実証実験を行ったところ、波や風で鼻や口に水がかかり、呼吸できなくなってパニックになる恐れが大きいことが分かりました」
着衣泳の授業で行われる、2リットルのペットボトルにつかまって浮く方法も実験で試されましたが、浮力を十分に得られず、クーラーボックスは長時間つかむことが困難でした。
背浮きより、イカのように手足を動かす「イカ泳ぎ」をおすすめします。
「イカ泳ぎを実演した際はジーパンにポロシャツ姿でした。
下半身に生地がまとわりつくジーパンでも泳ぐことができ、それほど泳力がなくても頭が浮いた状態を保つことができます」
「一般的に習う4泳法(クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ)は、着衣泳では必ずしも有効ではありません。
クロールやバタフライは上着で肩が回りにくく、平泳ぎはズボンが張り付いて脚を動かしにくい。
イカ泳ぎは海外では『エレメンタリーバックストローク』『ライフセービングバックストローク』と呼ばれていますが、『イメージしやすい名前に』とイカ泳ぎと名付けられました」
「とはいえ、イカ泳ぎも万能ではありません。
安定して長時間浮力を得るには、やはりライフジャケットを着用しておく必要があります」
江口さんは、「浮いて待て」と教える教育現場に注文を付けます。
「『浮いて待つ』だけではなく、浮いて呼吸を確保し、誰かに知らせるか、陸地に上がれる場所を探してください」
日本水難救済会はTwitterで、海に出る際の注意点やチェックポイントも発信しています。
安全対策を徹底し、楽しい夏の思い出をつくりましょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa2298d558bb89a415979eb78c0491989ca9a59c
海水浴中に沖に流されたらどうすればいいのか。
日本水難救済会(東京)は、独自に「イカ泳ぎ」と名付けた泳法の活用の呼びかけを始めた。
海上保安庁の元水泳教官が実演した動画は、公開から5日間で閲覧回数が750万回を超え、反響を呼んでいる。
イカ泳ぎは腹を上に体を浮かべ、あおるように手足を曲げ伸ばしし、ゆっくり後ろ向きに進む。
水難時の対処法には大の字であおむけに浮かぶ「背浮き」もあり、学校でも教えられることがある。
しかし、海では顔に波がかかって浮き続けることが難しく、救済会が新たな方法を提案した。
救済会は今月7日、元海上保安学校長の江口圭三・同会常務理事(59)が、三浦半島沿岸で両方の対処法を実演する様子を公式ツイッター(X)で投稿。
イカ泳ぎは「体力を使わずに長い時間、浮力を保つことができる」とアピールした。
「学校でこれをまず教えるべき」「世の中にもっと広がればいいのに」……。動画にはこうしたコメントが相次ぐなど予想外の反響だった。救済会の遠山純司理事長は「イカ泳ぎにも限界はあり、まずは天候の確認などの備えを」と呼びかける。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230812-OYT1T50104/
2023年8月9日18時33分にYAHOOニュース(ミヤギテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前、気仙沼市内の造船所でまき網漁船が横転する事故があった。
乗組員の男性2人が病院に搬送されたが、命に別条はないという。
鎌田カメラマンリポート :
「気仙沼湾上空です。陸上で船が横転している様子が確認できます」
9日午前、まき網漁船が真っ赤な船底がはっきりと確認できる状態で倒れていた。
事故があったのは、気仙沼市朝日町の造船会社「M造船」。
9日午前9時36分頃、「船が横転してケガ人がいる」と消防に通報があった。
ケガをしたのは乗組員2人。
50代男性が背中の痛みを訴えたほか、30代男性が油を浴びて病院に搬送されたが、命に別条はないという。
警察によると、この船は重さ99トン・長さ40メートルほどのまき網漁船で、船底の点検のために海から陸にあげられ、造船所に移動する途中で横転したという。
現場の作業員は「台座から船の固定が外れた」と話していることから、警察は労災事故の可能性も視野に捜査を進めている。
地元の漁師:
「最初、匂いでわかったんですけど、見たらこうやって(油が)」
横転の影響で船から海に油が流れ出ている。
気仙沼地方振興事務所によると、現時点で養殖業への被害はないというが、第二管区海上保安本部が油の除去作業を進めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/12cb144d906c011904033f7b6a01deb9245e82af
8月10日12時3分にYAHOOニュース(仙台放送)からは、負傷したのは船上にいた乗組員だった、船は台座が崩れ固定器具が外れて横転したらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船は、船底の状態確認のために陸揚げされていました。
この事故で、船上にいた乗組員が背中の骨を折る大けがをしました。
その後の警察や造船会社などへの取材で、横転した船を木製の台座にのせて移動している際に何らかの要因で台座が崩れ、固定器具が外れて横転したとみられることが分かりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b573cb66f8b2fc666877c21002b1746e7bd8406
8月10日17時9分にYAHOOニュース(東北放送)からは、シップリフトという装置を使って陸揚げ中だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長さおよそ41メートル重量141トンの巻き網漁船が横転しました。
事故があった「M造船」は、震災後の2015年に設立され船の建造や修理などを手がけています。
ホームページによりますと、漁船はシップリフトという装置を使って台座に載せられ陸揚げされます。
今回の漁船も同じ様に、陸揚げされ作業ドックにけん引されている間に台座から船の固定がはずれ横転したとみられています。
【写真を見る】「けん引中に台座から船の固定がはずれ横転か」造船所で長さ41メートルの漁船が横転 50代男性乗組員が背骨折る大けが 宮城・気仙沼市
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2e17d1f0a3baa2f88dd04298dc435c0d0fe59e0
8月11日12時12分にYAHOOニュース(東日本放送)からは、台座がレールから外れたらしいなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
現場では11日から、漁船の傾きを防ぐため、海底まで伸ばした鉄柱と船を連結させて固定する作業が始まりました。
警察によりますと、漁船は専用の車でけん引している時に、乗せていた台座がレールから外れたためにバランスを崩し、横転したとみられています。
また、横転の影響で船から海上に油が流出していて、回収作業が行われています。
気仙沼海上保安署によりますと、これまでに漁業への被害は確認されていないということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53d4b36efaf2378041cdd449377754f9cc3ca971
2022年5月10日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正5として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/12461/
(2023年8月16日 修正5 ;追記)
2023年8月8日13時8分にYAHOOニュース(バイクのニュース)からは、施行者も発注者も、そしてケーブルを引きずったトラックの運転手も、いずれも責任は問われないことになったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「ただ、そこの居合わせたことが悪いのか……」
事件の当事者は、検察の判断をこう悔やみました。
国道168号「助人トンネル」(奈良県十津川村川津)で、2022年5月2日に発生したトンネル内の照明用ケーブルとの衝突事故。
先行したトラックが、大型車とのすれ違いで側壁に寄り過ぎたことが原因で、工事のために移設されていた照明用ケーブルに接触。
車体後部でケーブルを引きずったために、固定が外れて上から垂れ下がるような状態になりました。
その直後に通行したバイク3台のうち、2台がケーブルに衝突して転倒。
先行した1台のライダーが死亡し、転倒を見ていた後続のライダーも、止まり切れずにケーブルに衝突、軽傷を負いました。
現場は、現在の基準では既存不適格となる道幅が狭いトンネルです。
路肩がなく、車両が左に寄り過ぎると側壁に接触することが予想されていました。
通常ではアーチ型になった天井部分にケーブルが敷設されているため、こうした事故は起きませんでしたが、トンネル内部の補強工事のため、側壁に移設されていました。
捜査した奈良県警十津川署は、標準工事仕様に基づいた工事のため、工事施工者や発注者である奈良県には責任はないと判断。
直接の行為者であるトラック運転手を特定し、送致しました。
しかし、奈良県検察庁は、2023年8月7日までに、このトラック運転手についても不起訴処分としました。
この事故について、山下真奈良県知事は、こう話していました。
「そもそも事故が起きた理由ですけれども、被害に遭われた方の前に走っていたトラックがトンネル内のケーブルを引っかけて、そのケーブルが垂れ下がって、それに接触して転倒されて死傷されたというように聞いていますので、その事故の原因者というのは、先行したトラックのドライバーであるというように考えておりますので、基本的に、奈良県に特段、刑事上、民事上の法的責任はないと思っております」(2023年5月26日)
そのトラックドライバーにも責任がないことに……。
道路の安全は誰が責任を持つのかが、改めて問われる判断です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/704d8ba0f6aceba56f5580bf7584f55b6a5c46a2
2023年8月8日8時20分にNHK沖縄から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮古島市の商業施設の駐車場で、港湾運送会社の従業員がフォークリフトに巻き込まれて死亡した事故で、労働基準監督署は、この会社と常務が接触を防ぐ措置などをとっていなかったとして、労働安全衛生法違反の疑いで、書類送検しました。
この事故は、ことし6月、宮古島市にある商業施設の駐車場で、港湾運送会社の従業員が、この会社の常務が運転するフォークリフトに巻き込まれて死亡したものです。
宮古労働基準監督署が、この会社の安全管理に問題がなかったか調べた結果、フォークリフトを使う場合は、あらかじめ定めた作業計画に沿って作業し、運転中のフォークリフトに接触しないよう周囲を立ち入り禁止にするといった対策が法律で求められているのにも関わらず、守っていなかった疑いが強まったということです。
そのため、宮古労働基準監督署は、この会社と常務を労働安全衛生法違反の疑いで7日書類送検しました。
調べに対して、常務らは認めているということです。
宮古労働基準監督署は、「フォークリフトは死亡事故に結びつきやすいことから、引き続き現場への立入調査などを行っていくとともに、重大な事案については厳正に対処していく」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20230808/5090024532.html
事故当時、6月23日14時53分にTBS NEWS(琉球放送)からは、バックする際に補助作業員が轢かれたなど、下記趣旨の記事が事故現場かもしれない場所の写真付きでネット配信されていた。
22日午後、宮古島市のショッピングセンターの駐車場で作業員の男性がフォークリフトにひかれ、死亡しました。
死亡したのは那覇市与儀に住む、運送会社の男性61歳です。
警察によりますと6月22日午後1時半ごろ、宮古島市のショッピングセンターの駐車場で複数の作業員が荷降ろし作業をしていたところ、フォークリフトがバックする際に補助作業をしていた男性がひかれ、転倒しました。
事故直後、男性に目立った外傷はみられず会話も出来ていたということですが、病院へ運ばれた際には意識障害があり、およそ2時間半後に死亡しました。
警察が事故の経緯を詳しく調べています。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rbc/559706?display=1
2023年8月8日17時38分にYAHOOニュース(HTB)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR札幌駅近くの工事現場で一酸化炭素中毒事故が発生しました。
一般家庭でも使われる「自家発電機」の不完全燃焼が原因とみられています。
8日未明の札幌駅前にずらりと並んだ救急車。
広場のベンチにもたれかかり手当を受ける人の姿も。
午前2時前、JR札幌駅近くの地下駐車場で「改修作業中に具合の悪くなった者が出た」と消防に通報がありました。
壁の貼り替えをしていた作業員12人が体調不良を訴え、一酸化炭素中毒の疑いで病院へ。
全員、命に別状はないということです。
作業員:
「ガス漏れが発生しました、訓練ではありませんので逃げてくださいという放送がありました」
警察によりますと、照明や電動工具を使うための自家発電機が不完全燃焼を起こした可能性が高いということです。
キャンプや災害時に一般家庭でも使われる自家発電機。
排ガスには一酸化炭素が含まれ、危険は身近にも潜んでいます。
こちらはNITE=製品評価技術基盤機構が制作した再現動画です。
密閉された部屋で自家発電機を稼働させ、すぐ近くで充電しながらタブレットを使っていると…意識を失うおそれも。
一酸化炭素濃度を測ってみると、電源を入れてすぐにみるみる上がり始め、わずか6分で命に危険がある値にまで上昇しました。
NITEは、テントや倉庫など換気が悪い場所では発電機を使わないよう呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fea7166447c8ef11a5a5d43e44b957e853df0f7b
2023年8月7日7時3分にYAHOOニュース(現代ビジネス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「災害級の猛暑」
「今年初めて福島で40度を記録」
「地球温暖化というよりも沸騰している」
……。
日本だけではない。
世界中で「猛暑」が報じられ続けている2023年の夏、
「夏の甲子園」を心配する声も多い。
過去に例をみないような猛暑の中で、子どもたちはスポーツをして大丈夫なのか。
スポーツ指導の場も長く取材してきたジャーナリストの島沢優子さんが熱中症研究の専門家に取材をした。
【表やグラフ】気温30度だとどれくらい危険?熱中症の危険度予測「暑さ指数」一覧
【13歳の中学生が熱中症の疑いで亡くなった】
山形県米沢市の女子中学生(13)が7月28日、部活動からの帰宅中に熱中症の疑いで死亡した。
・・・
定期的な水分補給を行っていたほか、急激に気温が上昇したため活動を1時間早く終了させる判断はしたものの、活動中に暑さ指数を測っていなかった。
つまり、活動の現場における実際の指数は不明である。
湿度が高いと汗が蒸発せず、体温が下がらないため体に熱がたまって熱中症のリスクが高くなる。
気温が高く湿度が低い日よりも、気温が少しだけ高く湿度が高い日のほうが熱中症になりやすいと言われる。
・・・
【「水さえ飲めば大丈夫」の過信が危ない】
中でも、体が小さい子どもはさらなる注意が必要だ。
熱中症研究の第一人者で、医師、医学博士でもある早稲田大学人間科学学術院体温・体液研究室の永島計教授は、「体重に対して体の面積の大きい子どもは外気温からの影響を受けやすいため、熱中症になりやすい」と話す。
ところが、少年スポーツの現場にいる大人たちは、なかなか意識変革ができていないようだ。
・・・
「水さえ飲んでいれば大丈夫と過信しないでほしい」
そう切り出した永島教授によると、脱水予防は熱中症の予防につながるのは確かだが、「運動活動中」に飲水をしていても、脱水を予防するのは難しいという。
「年齢にかかわらず、暑い環境で運動を行うとすぐに滴るほどの汗をかき、汗をよくかく人では1時間に1リットルほどになることもあります。しかし、消化管からの水の吸収は20~30分の時間を必要とするため、失った汗の量の水をすぐに相殺できるわけではありません」
【脱水は防げても熱中症リスクはなくならない】
また、同じ運動をしていても、環境や気候によってかく汗の量は大きく変わってくる。
・・・
永島教授が勧めるのは、活動時間を短くする、運動強度を少なくするといった工夫だ。
・・・
試合などを、例えば8時開始といった早朝の時間帯に変えることもリスクを伴うそうだ。
「東京オリンピックでマラソンを朝6時スタートにしましたが、生体リズムの専門家によると、起床や活動のリズムを無理に変えると、睡眠の質や体の機能などは担保されにくなってしまう。やはり体に悪いんです。・・・」
・・・
三つめの過信は、熱中症のガイドラインだ。
・・・
永島教授は、「ガイドラインは、元気な人たちが前提のもの。子どもだって寝苦しい夜を経て寝不足だったり、体調が悪いこともある。ガイドラインでは活動OKだと安心せずに、終始ひとり一人の様子を観察してほしい。もしくはガイドラインの基準から2段階ほど落として考えることも必要」と、より慎重に臨むよう促す。
【9月の公式戦のために夏に追いこむ必要が…】
それにしても、なぜ大人たちは猛暑の炎天下で子どもにスポーツをやらせたがるのか。
・・・
全国大会へつながる試合に備えなくてはならないという大人の強い動機付けがあるのだ。
【「その日の最高気温」は地上150センチで計測】
「その日の最高気温、最低気温」は、地上150センチの日陰で計測されたもの。
よって、直射日光が当たるところで体感する気温とは大きな差がある。
特に体の小さい子どもは地面の照り返しの影響を受ける。
・・・
【「保冷剤と水でOK」は間違い】
思い出すのは、永島教授に聞いた熱中症が疑われる子どもの応急処置である。
「よく、屋外で熱中症で倒れた子どもの脇や足の付け根に保冷剤やビニール袋に入れた氷を挟むと聞きますが、効果はあまりありません」
この話は非常にショックだった。
ずっとそうやってケアしてきたからだ。
保冷剤で冷やし、水を飲ませればOKだと信じていた。
「研究によっても期待するほどの冷却効果が得られないことが報告されています。最適解は、エアコンの効いた部屋などの涼しい環境に移動させること、重篤な場合は、氷水に全身をつける、氷で冷やした濡れたタオルで全身を冷やすなどの方法が推奨されています。送風なども有効です」(永島教授)。
【子どもは具合が悪くても言えないこともある】
・・・
もうひとつ、永島教授からのメッセージを伝えたい。
「子どもに具合が悪かったら言いなさいという働きかけには限界がある。なぜなら、子どもは、ドキドキして苦しかったりするのが、熱中症によるものなのか、運動によるものなのかは判断できない。自己申告を期待してはいけません」
大人の責任として、熱中症を学び、命を守らなくてはいけない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/18eac9563669477ddc89738365e9dece5d9632a1?page=1
(ブログ者コメント)
記事中、「夏の甲子園を心配する声も多い」とあるが、甲子園では去年も今年も、熱中症とみられる選手が続出している。
おそらくは、それ以前にも・・・。
(2023年8月6日23時5分 東京スポーツ)
『【甲子園】酷暑で初日2試合6人が熱中症疑い…聖光学院・斎藤監督「防ぎようがない」
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/272156
(2022年8月17日14時0分 読売新聞)
『甲子園の魔物は「暑さ」、足つる球児10人以上…白い帽子や首元冷やす対策』
https://www.yomiuri.co.jp/sports/koshien/summer/20220817-OYT1T50129/
2023年8月7日21時22分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7日午前10時45分ごろ、栃木県上三川町上郷の自動車部品製造会社「F工業」の敷地内で、同町上三川のパート従業員、小池さん(女性、70歳)が鉄製のかごを積んだ台車を移動中、落下したかごの下敷きになった。
小池さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
県警下野署が死因や詳しい作業状況を調べている。
署によると、かごは部品を入れるためのもので、高さと奥行きが各1メートル、幅1・8メートル、重さ30キロ。
中身は空だった。
3段に積んで小池さんが1人で運んでおり、最上段のかごが落下したという。
https://www.sankei.com/article/20230807-ADB4Y6YWXJLOFAKMB4BRZA2RME/
2023年8月5日14時39分にYAHOOニュース(静岡朝日テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前、静岡県伊東市で釣り人が波にさらわれて海に転落しました。
その後、漁船に引き上げられ病院に搬送されましたが、意識はあり、自力歩行も可能だということです。
下田海上保安部によりますと、午前5時10分ごろ、伊東市富戸の門脇﨑付近で釣りをしていた人から「友人が波にさらわれて海に転落した」と、118番及び119通報がありました。
駿東伊豆消防本部から救助要請を受けた城ケ崎海岸富戸定置網所属の漁船「第八富丸」が現場に向かい、午前6時ごろ、男性を救助しました。
救助されたのは神奈川県大和市在住の33歳の男性で、病院に搬送されましたが、自力歩行が可能で意識もあり、命に別状はないということです。
男性は友人4人と釣りをしていたということです。
事故当時、1メートルのうねりがあり、男性は何度かに一度大きな波が押し寄せる「一発大波」と呼ばれる波にさらわれたということです。
下田海上保安部によりますと、台風の影響で「一発大波」が発生しやすくなっている、ということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56583edb2905833ec1b9287fe5c44a01fd9ccb7a
(ブログ者コメント)
「一発大波」とは聞きなれない言葉。
どんなものか調べてみたところ、以下の報道が分かりやすかった。(海保提供大波発生前後の写真付き)
記事中、「一発大波」とは数100回に1度、通常よりはるかに高い波が打ち寄せる現象で、沖合に低気圧がある場合などに発生しやすい、波が当たっていない場所が濡れていたら「一発大波」が打ち寄せた可能性ありなどと書かれている。
(2022年10月6日 12時00分 東京新聞)
本格的な秋の行楽シーズンを迎える中、海上保安庁が磯釣りに訪れる人らに「一発大波」の注意を呼びかけている。
一発大波は、海岸で数百回に1回、通常よりもはるかに高い波が打ち寄せる現象。
発生条件が複雑で予測は困難だが、高波や強風によって複数の波が一つにまとまることで発生するとされている。
釣り人がのみ込まれるケースもあり、事故を防ぐにはどうすればよいのか。
【穏やかな海で突如迫ってきたのは…】
2021年の夏の夕方。
晴れた空の下、波風も穏やかな海で50代の男性が1人、磯釣りを楽しんでいると、突如迫ってきた大きな波にさらわれて海に転落。
自力で救助を要請し、海保隊員に助けられた—。
これは千葉県館山市で起きた一発大波の事故事例だ。
清水海上保安部の深浦交通課長は、「予測ができない分、本当に怖い現象。男性が助かって良かった」と話す。
静岡地方気象台の鶴橋気象情報官によると、一発大波は複数の大きな波が一つになって偶然生まれることが多い。
100回に1回は通常の波の1.5倍、1000回に1回は2倍以上の高さの波が起こるともいわれている。
波同士が進む方向の違いや、海底の地形、風向きなども複雑に影響し、大きさやタイミングの予測が困難という。
さらに、沖合に台風や低気圧があると、数百キロもの距離を進む大きな波が生まれる回数も多くなる。
清水海保によると、館山市の事例では、同じ日にフィリピン沖に熱帯低気圧が発生していた。
深浦交通課長は、「台風の発生が増えて、大半の海水浴場の監視体制がなくなる9月以降は特に注意が必要」と話す。
また、一発大波は岩場の上にも勢いよく迫るため、釣り人がさらわれる危険性も高い。
鶴橋気象情報官は、「波のうねりが大きくても、岩場から見ると分かりにくい。目の前に近づいてきて、大きさに気付いた頃にはさらわれてしまう」と警戒する。
【まずは岩場がぬれているかどうかを確認】
清水海保によると、首都圏や静岡県の沖を管轄する第3管区管内では20年11月〜21年10月に、一発大波が原因で海中に転落したり溺れたりする事故が、少なくとも10件発生。
中には、20代男性がライフジャケットを身に着けていない状態で波をかぶり、溺死した事故もあった。
では、どのように注意すればいいのか。
「釣りに行ったら、まず岩場を見てみてほしい。普通の波や水しぶきが当たらない箇所がぬれていたら、一発大波が起こって水が到達した可能性がある」と深浦交通課長。
また、釣りをする日は天気図を見て、沖合に台風や低気圧が発生していないことを確認したり、初めての土地では地元の人に海の特性を確認したりすることも効果的だという。
鶴橋気象情報官は、「一発大波はいつ起こるか分からない。頭の上が快晴でも海は別。十分に気を付けて」と話した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/206759
2023年8月4日19時27分にNHK広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
ことし6月、三原市の工場で、放射線を使って配管の検査を行っていた作業員2人が、最大でおよそ40ミリシーベルトの被ばくをしていたことがわかりました。
原子力規制庁や会社によりますと、作業員の健康状態に異常はみられず、周囲への影響もないとしています。
原子力規制庁によりますと、3日、三原市に本社のある検査会社「T三原」から、ことし6月29日に市内の工場で、作業員の男性2人がそれぞれ39.5ミリシーベルトと24ミリシーベルトの被ばくをしていたと報告があったということです。
作業員は、放射線を出す装置を使って溶接した配管に傷や穴がないかを確認する作業を行っていましたが、本来、作業を行う部屋から出て遠隔で操作するところ、何らかの理由で、室内にとどまったまま、5時間ほど作業にあたっていたということです。
放射線を扱う業務の従事者は、年間の被ばく線量の限度が50ミリシーベルトとされていますが、1回の作業で計画していない被ばく線量が5ミリシーベルトを超えると、国に報告するよう法令で定められています。
原子力規制庁や会社によりますと,2人はすでに医療機関を受診していて、健康状態への影響は現時点ではみられず、周辺環境への影響もないということです。
T三原は、「作業手順に問題があったかどうか調査を行っているが、再発防止を含めて適切に対応していきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20230804/4000023216.html
2023年8月4日6時33分にYAHOOニュース;現代ビジネス)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「日本の水は安全」。
そんな神話が崩れ去ろうとしている。
世界で規制が進む汚染物質が、全国の地下水や河川から検出されているのだ。
その水は水道水にも使われてきたという。
何が起きているのか?
前編記事『「女性労働者7人の2人の子供に奇形」「6つの大きな疾患に関連」…東京・多摩地区で検出された《有機フッ素化合物・PFAS》の「ヤバすぎる実態」と「汚染の真相」』より続く。
【写真】健康への害がヤバすぎる有機フッ素化合物・PFASの「全国汚染マップ」
【脂質異常と診断され……】
米軍横田基地のある東京多摩地区。
下図のように、自治体別にみると、血中濃度がもっとも高いのは国分寺市(東恋ヶ窪配水所・国分寺北町給水所)だった。
89人の平均で43・8ナノグラム。
93%が20ナノグラムを上回っていた。
東恋ヶ窪配水所では長く、水道水を100%地下水でまかなってきた。
'19年に取水を止めて川からの水に切り替えるまで、現在の水質管理の目標値の2~3倍の濃度が続いていた。
京都大学・原田准教授は、高濃度で汚染された水道水(地下水)を飲むことで体内に取り込んだ影響とみる。
国分寺市在住45年の高木さん(女性、75歳)は、血液検査(単位・ナノグラム)の結果を手にして驚いた。
PFOS 16・0 PFOA 7・4 PFHxS 32・1 PFNA 3・4 合計 58・9
「国分寺のきれいな水を誇りに思ってきただけに、ショックでした。
いったい、何が起きているのかと。
あの水で溶いたミルクを幼い孫に飲ませてしまったことを思い出して、ゾッとしました」
それ以降、孫が遊びに来るときにはペットボトルの水を買っている。
【さらに原因不明の「脂質異常」や脳梗塞も…】
・・・
【東京都は15年前から「見て見ぬフリ」を…⁉】
PFOSを含む泡消火剤は'60年代後半に開発され、日本では'80年ごろから使われてきた、とみられるものの、いつから、どれくらい、どのように使ってきたのかについて米軍は一切明らかにしていない。
ただ、「来年9月末までに有機フッ素化合物を含む泡消火剤の使用をやめる」というだけだ。
・・・
【血税で「米軍の尻拭い」】
汚染源の解明を阻むのは、基地の運用を決める日米地位協定の壁があるから、と言われる。
その実態とは、どのようなものなのか。
・・・
【全国「汚染水」地区マップ】
ところで、環境省と沖縄県の最新の調査では、全国の河川や地下水など114地点が指針値(50ナノグラム)を超えていた。
ただし、汚染源は米軍基地だけとは限らない。
PFASそのものを製造していた工場のほか、製造過程でPFASを使っていた半導体や自動車部品などの工場、さらに泡消火剤を使っていた空港や自衛隊基地などの可能性もある。
国としてどのように取り組むべきか。
「PFASに対する総合戦略検討専門家会議」が1月から議論を重ねているものの、行政による汚染地域での血液検査や汚染源の特定、さらに土壌汚染の基準づくりなどはほとんど議論されず、内実は「戦略」というにはほど遠い。
このままPFAS汚染列島はどこへ向かうのか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e32ed2f2b4b90ead85fd33e6a7c0924e08a42b65
2023年8月3日18時15分にテレビ朝日から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
盗塁で男子児童が滑り込んだ先にあったのは「釘」。
公園を管理する愛知県西尾市によりますと、事故は今年4月に地元子ども会のソフトボールの練習中に起きました。
小学4年の男子児童が2塁ベースへ滑り込んだところ、地面から突き出ていた釘が左ひざに刺さり、10針を縫う大けがをしました。
なぜ、こんなところに釘があったのでしょうか。
担当者に話を聞くと…。
西尾市スポーツ振興課 神谷さん:
「この辺りだと思われます」
Q.どこに2塁を置いたら良いか分かりづらいですね?
神谷さん:
「それで、利用する方が次に使う時に使いやすいよう、釘の先にひもを付けて釘を埋め込んで、ひもだけを上に出すという方法で目印にしていたと思われます」
ベースは取り外し可能で、利用者が固定して使うのだといいます。
Q.釘を使うルールはどうだった?
神谷さん:
「基本的には、グラウンドも他の施設も原状に戻すよう使って下さい。
何か刺しこんだら抜いてもらうのが基本です」
市の調査によりますと、2塁ベース付近から5本の釘が、他の場所からも14本の釘が見つかっています。
大きさや長さは様々ですが、ほとんどが腐食し、目印として使われていたとみられるひもが付いていました。
神谷さん:
「(選手の)年代によって塁間(の距離)が違うと思いますので、あちこちに埋めてしまった可能性はありますね」
今回の事件について、市は管理責任があると判断。
治療費などを賠償する方針です。
また、施設の利用者に対して注意喚起のチラシを配布しています。
神谷さん:
「使った後は元の通りに戻してほしい。
何かおかしいところを見つけたら、早めに市役所に連絡いただければ」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000310086.html
8月4日22時16分にYAHOOニュース(東海テレビ)からは、事例の横展開対応で市が調査した別の公園グラウンドでも98本のクギが見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛知県西尾市の公園で、地面から突き出たクギで小学4年生の男子児童が大けがをした事故を受け、市内の別の公園で4日、点検が行われ、98本のクギが見つかりました。
【動画で見る】10歳男の子が公園のクギで大ケガ…別の公園でも地面から98本見つかる 市「打ち込んだ場合は必ず抜いて」
(リポート) :
「西尾市内の公園です。男子児童がクギで大けがをした事故を受け、市の職員が点検作業を行っています」
2023年4月、愛知県西尾市の公園で、地面から突き出たクギで男子児童(10)が大ケガした事故を受け、市は4日、管理する横須賀公園で金属探知機による点検を行いました。
4日は2時間ほどの点検で98本のクギが見つかり、取り除きました。
クギは利用者がベースを置く目印として打ち込んだ後、取り除かれずに残っていたものとみられ、市は23年度のうちに、管理する21の施設で順次点検を行う予定です。
市は公園を利用する人に対し、「クギを打ち込んだ場合は必ず抜いてほしい」と呼びかけています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4eda2ed54bdaf6ebde3d3d40c5809bd05772e420
8月9日19時19分にYAHOOニュース(メーテレ)からは、8月8日付で県は小中高の運動場や公園グラウンドを点検するよう関係各所に通知・依頼したなど下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受け、県教育委員会は、県内の学校の運動場などにくぎやガラスなどの危険物がないか点検するとともに、あった際には取り除くよう、8日付けで学校長などに通知しました。
点検の対象は、名古屋市を除く公立と私立の小・中・高校の運動場など、1266カ所です。
また県は、市町村が管理する公園のグラウンドについても危険物が無いか点検し、あった場合は撤去するよう、各市町村長あてに依頼しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fc074cc245bd365cb237f80a16729c5062f9513
(ブログ者コメント)
奇しくも同じ今年4月、杉並区の小学校校庭でも同様な事故が起きており、文科省は当該事例の横展開対応として、全国の関係機関に安全点検の確実な実施を通知した。
(本ブログでも紹介スミ)
事務連絡
令和5年5月12日
各都道府県・指定都市教育委員会学校安全主管課
各都道府県私立学校主管課 御中
附属学校を置く各国立大学法人担当課
文部科学省総合教育政策局
男女共同参画共生社会学習・安全課
校庭等における危険物の確認・除去等について
このたび、体育の授業中に転倒した児童が、校庭に放置された釘で裂傷を負うという事故が発生しました。
学校において児童生徒等が安心して活動するためには、校庭も含めた安全管理が適切に行われることが重要です。
文部科学省で作成している「学校安全資料(「生きる力」をはぐくむ学校での安全教育)」においても、下記のとおり、校庭等における安全管理の項目を示しているところです。
ついては、各学校において校舎等の外も含めた安全点検が確実になされるよう、よろしくお取り計らいいただきますようお願いします
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1417343_00010.htm
しかし学校以外、今回のような公園グラウンドは、文科省の管轄外につき、注意喚起?の対象外だった。
また文科省の通知が「点検せよ」という文面でなかったためか、愛知県は、自分のところで事故が起きるまでは、なんらアクションを起こしていなかった模様。
文科省が「点検せよ」という文面にしなかったのは、現状の安全資料に安全管理項目として記載されているので、資料通りにしてくださいと通知するのとどめたということだろうか?
1つの事例を、どこまで範囲を拡げて横展開対応すべきか?
あるいは、他所の事例を、どこまで自所に置き換えて対応するか?
こういった点が事例の横展開対応として一番悩ましいところだとは、これまで何回も述べてきたとおりだ。
2023年8月2日22時35分に長野放送から下記趣旨の記事が、車輪脱輪状態図など複数枚の解説写真付きでネット配信されていた。
利用者に大きな影響が出た、しなの鉄道の脱線事故です。
しなの鉄道は2日、会見を開き、「木製の枕木の老朽化でレールの幅が広がったことが事故の原因とみられる」と発表しました。
来年度末までに一部をコンクリート製の枕木に変更するなどの対応をするということです。
6月12日午前8時45分ごろ、しなの鉄道の上田駅構内で回送列車が脱線しました。
4両編成の車両のうち3両が脱線しましたが、けが人はいませんでした。
車両の撤去作業や安全確認のため、一部区間は3日間運休が続き、およそ2万3000人に影響が出ました。
原因は…。
事故からおよそ2カ月。
2日、しなの鉄道が会見を開きました。
しなの鉄道・土屋社長:
「木(製)枕木の老朽化による軌間拡大が原因とみられる」
事故現場の木製の枕木は、およそ30年間使われていました。
回送列車は、踏切のカーブを超えた所で脱線したとみられます。
カーブでは一方向に力が加わります。
木製の枕木が老朽化していたためレールを固定するクギが倒れ、幅が広がり脱線したということです。
しなの鉄道によりますと、年1回、枕木の点検をしていましたが、異常は見つからなかったということです。
しなの鉄道・北原運輸担当部長:
「外見上ではわからなかった。
表面上はいいけど、中が腐っていて、くぎがしっかり効いていない。
力が弱くなっているのが分かりづらかった」
事故を受け、木製の枕木は、曲線部分はすべてコンクリート製に。
直線部分は3本に1本をコンクリート製に、2024年度末までに変更するということです。
しなの鉄道によりますと、およそ30万本ある枕木の1割が木製ですが、「本線」は既に全てがコンクリート製だということです。
しなの鉄道・土屋社長:
「本線は安全、社員一同安全運行を心がける。お客さまには安心して利用いただきたい」
https://www.nbs-tv.co.jp/news/articles/?cid=15086
8月2日18時35分にTBS NEWS(信越放送)からは、脱線したのは本線と車庫をつなぐ線路で、枕木の内部が腐食していたこと、また現場がカーブだったことからレールが外側にずれたことが原因など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
現場は、上田駅のホームから100メートルほど離れた、本線と車庫をつなぐ電留線(でんりゅうせん)と呼ばれる線路です。
列車は車庫に引き揚げる途中で、乗客はおらず、乗員にけがはありませんでした。
しなの鉄道によりますと、緩いカーブに設置された木製のマクラギの内部が腐食。
その結果、釘で固定されたレールが列車の荷重で外側にずれ、レールの間隔が広がったことで脱線したということです。
事故の後、車体のつり上げ作業など撤去に時間がかかり、運転を再開したのは3日後。
その間、田中駅と戸倉駅の間で運休し、バスによる代替輸送が行われるなど、2万3千人余りに影響が出ました。
・・・
しなの鉄道は、2024年度末までに曲線部分の木製マクラギは全てを、直線部分でも3本に1本をコンクリート製に取り換えるとしています。
交換の対象はおよそ6000本で、費用は2億円程度かかると見込んでいます。
しなの鉄道は、2022年度まで3期連続の赤字で、再発防止策の実施に行政の支援を求めていく考えを示しました。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbc/640023?display=1
2023年8月3日9時57分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後4時前、港区元麻布で、「ブロック塀が崩れて下敷きとなった」と通報があった。
閑静な住宅街の一角にある現場には規制線が張られ、捜査員による現場検証や、関係者からの聞き取りが行われた。
警視庁によると、下敷きになったのは20代の男性作業員。
意識不明の状態で病院に運ばれたが、その後、死亡が確認された。
男性らは当時、ブロック塀がある住宅の隣の土地で、建設中の住宅の土台を造るために土に穴を掘る作業をしていた。
このために塀が不安定となり、崩れた可能性があるという。
警視庁によると、崩れた塀の大きさは縦2メートル、横8メートルと、かなり大きい塀だったとみられている。
警視庁は、下敷きになった男性と一緒に作業をしていた作業員らから詳しい事情を聞くなどして、倒れた原因を調べている。
【画像10枚】ブロック塀が倒れた現場。高さ2m・横8mの大きな塀だったと見られる。多くの捜査員が駆けつけ、作業員らから事情を聞いていた(東京・港区 2日午後)
(「イット!」8月2日放送より 一部情報を追加しています)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b616e70463e24bef6bf59dee00bc94ae547af0b
8月2日23時0分に朝日新聞からは、下敷きになってから救助されるまで約15分間体が挟まれていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日午後4時ごろ、東京都港区元麻布2丁目の工事現場で、20代の男性作業員がブロック塀の下敷きになった。
警視庁によると、搬送先の病院で死亡が確認された。
近くのブロック塀が男性側に倒れてきたといい、同庁が原因を詳しく調べる。
麻布署によると、事故は住宅を新築する造成工事中に発生。
男性はスコップで土壌を掘る作業をしていたところ、高さ2メートル、幅8メートル、厚さ80センチのブロック塀が倒れてきた。
下敷きになり、救助されるまでの約15分間、体が挟まれたという。
倒れてきたのは、隣接する住宅のブロック塀だという。
https://www.asahi.com/articles/ASR827KP3R82UTIL038.html
2023年8月2日19時0分にYAHOOニュース(山口放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
下関市で2日、作業員が船体ブロックの下敷きとなる事故があり、4人が重軽傷を負いました。
長府警察署によりますと2日午前8時45分ごろ、下関市長府港町の造船会社の敷地内で、下関市などに住む30代から50代の男性4人が船体ブロックの下敷きとなる作業事故が発生しました。
この事故で、作業中だった41歳の男性が首の骨を折り、36歳の男性も腰の骨を折る重傷を負っています。
他の2人も打撲などの軽傷を負いましたが、4人はいずれも命に別状はないということです。
4人は当時、支柱に乗せていた船体ブロックの下で作業をしていて、船体ブロックを支えていた4本の支柱が何らかの理由で倒れたということです。
船体ブロックの重さは47トンあるということです。
警察が事故原因について調べを進めています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c584cedfef4b66ff1253543ebd9871051f95d799
2023年8月1日18時4分にNHK関西から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
かばんのポケットに十徳ナイフを隠し持っていたとして大阪の鮮魚店の店主が軽犯罪法違反に問われた裁判で、2審の大阪高等裁判所は「漠然とした目的でナイフを携帯することは、法の趣旨からして相当とは言えない」として、1審に続いて有罪判決を言い渡しました。
店主は、「仕事や日常生活で持っていたら便利だと思った」などと無罪を主張していました。
おととし12月、大阪・福島区で刃渡りおよそ6.8センチの十徳ナイフをかばんのポケットに隠し持っていたとして、鮮魚店の店主が軽犯罪法違反の罪に問われました。
店主は「仕事や日常生活で持っていたら便利だと思った」などと無罪を主張しましたが、ことし(令和5年)1月、1審の大阪簡易裁判所は科料9900円の有罪判決を言い渡しました。
店主側は控訴し、8月1日の2審の判決で、大阪高等裁判所の辻川裁判長は「持っていた十徳ナイフは人に対して使用すれば、重大な害を加える危険性が認められるもので、仕事や日常生活のために自宅から持ち出す必要性はなかった」と指摘しました。
そのうえで、「具体的な使用状況を想定しておらず、漠然とした目的で十徳ナイフを携帯することは法の趣旨からみて相当とは言えない」などとして、1審に続いて科料9900円の有罪判決を言い渡しました。
判決のあと、店主側の弁護士は、判決を不服として上告する方針を示しました。
【店主側の弁護士“納得できない”】
判決のあと、高江弁護士は、「被告が裁判の中で具体的な目的を答えられなかったというだけで主張は否定された。かばんのポケットに入れていたことが、『隠した』ことに当たると判断され納得できない」と話していました。
【軽犯罪法 裁判所の判断は】
軽犯罪法で、正当な理由がなく刃物などを隠し持つことは規制されています。
これまでも、十徳ナイフなどを隠し持っていたことが軽犯罪法違反にあたるかどうかが問われ、無罪が言い渡されたケースもあります。
<催涙スプレー 最高裁で無罪>
護身用に販売されている小型の催涙スプレーを持っていたとして軽犯罪法違反の罪に問われた裁判では、2009年3月の判決で、最高裁判所は「人に危害を加えられる道具を持ち歩くことが正当かどうかは、状況や動機、道具の性能などから総合的に判断するべきだ」と指摘しました。
そのうえで、「深夜に運動のため自転車に乗っていた男性が護身用にスプレーを持っていたことは社会通念に照らしても正当で、犯罪にあたらない」として、1審と2審の有罪判決とは逆に無罪を言い渡しました。
<ヌンチャクも無罪>
木製と鉄製のヌンチャクあわせて3組を車の中に持っていた男性が軽犯罪法違反の罪に問われた裁判では、男性側は「趣味のために持っていた」と主張しましたが、1審で科料9900円の有罪判決が言い渡されました。
男性側は控訴し、2審の広島高等裁判所岡山支部は2017年3月の判決で、「車内の座席や布団の下にヌンチャクを置いていただけでは隠す意思があったとはいえず、趣味のために持っていることも正当な理由だ」として、無罪を言い渡しました。
<十徳ナイフ 無罪のケースも>
刃渡りおよそ6.2センチの十徳ナイフを車の中に隠し持っていたとして軽犯罪法違反の罪に問われた裁判では、新潟簡易裁判所がことし(令和5年)2月の判決で、「5年以上、車に収納され使用していないことから、護身用ではなく災害用・防災用であったと認められる。ナイフの携帯は日常生活の必要性から正当な理由があるといえる」として、無罪を言い渡しました。
【裁判所の判断に 元裁判官は】
大阪高等裁判所の判断について、元刑事裁判官で法政大学法科大学院の水野教授は、「十徳ナイフの刃は、人を傷つける能力があるので、一定程度、制約する軽犯罪法の趣旨は理解でき、携帯していたことについて具体的な用途があったかどうかに着目した判断だ」と話しています。
そのうえで、裁判所の判断が分かれることについては、「危ないものを処罰することとそうではないものを区分けするのは非常に難しい。明確に使用の目的がないとしても、例えば、職場と自宅の間で使用する場面もあり得るはずなので、『正当な理由』があるかどうかは議論の余地がある」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230801/2000076235.html
※ちょっと前、2023年1月22日10時34分に読売新聞からは、自転車の赤信号無視で職務質問され、カバンの中からナイフが見つかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仕事で使う十徳ナイフを持ち歩くのは犯罪にあたるのか――。
軽犯罪法違反で略式起訴された大阪市に住む鮮魚店の男性経営者(47)が「仕事目的だった」として無罪を訴え、正式裁判で争っている。
争点は、所持に正当な理由があると言えるかどうか。
検察側は「最近は仕事で使っていない」として科料9900円を求刑。
判決は25日に大阪簡裁で言い渡される。
「ちょっといいですか」。
2021年12月18日夜、経営者は大阪市福島区の路上で、大阪府警福島署員から呼び止められた。
自転車で赤信号を無視して横断し、署員に職務質問された。
肩掛けかばんの中身の確認を求められ、同意した。
かばんのポケットには十徳ナイフ(刃渡り6・8センチ)が入っており、当初は「災害が起こった時に便利だと思い、持ち歩いていた」と説明。
その後の取り調べでは「仕事や日常生活で使う」と訴えたが、22年3月、軽犯罪法違反(凶器携帯)の疑いで書類送検された。
大阪区検は略式起訴し、大阪簡裁が科料9900円の略式命令を出した。
受け入れれば刑事手続きは終わるが、経営者は納得できず、弁護士と相談して、正式裁判で争うことを決めた。
銃刀法は刃の長さが6センチを超え、一定の幅や厚みがある刃物の所持を禁じており、今回は、長さ以外は基準内で違反とならない。
一方、軽犯罪法は長さなどに関係なく、正当な理由がなく、所持すれば罪に問われる。
経営者は祖父の代から続く鮮魚店を営み、ナイフは約20年前に母親の知人からプレゼントされた。
市場の仕入れで、発泡スチロール箱を固定した結束バンドを切る時に使っていた。
自宅では缶切りや栓抜きとしても用いていたという。
しかし、職務質問された当時はコロナ下で仕入れ量が減り、仕事で使う機会は少なくなっていた。
少量なら、結束バンドを手で切ることもできるためだ。
検察側は、この点を重視。
ここ数年は業務で使っていたとは言えず、自宅での使用にとどまっていたと指摘し、「ナイフを携帯する必要性が認められる事情は存在しない」と主張する。
他の防災用品を持っていなかったことなどから、当初の説明の不合理さも訴える。
【無罪の事例も】
人に危害を与える恐れのある器具を所持することが正当かどうかは、過去の事件でも争われた。
自転車で走行中に催涙スプレーを所持した会社員が軽犯罪法違反に問われた事件で、最高裁は09年、「正当な理由」の判断基準として、
▽用途や形状
▽職業や日常生活との関係
▽日時や場所
など、客観的要素を総合的に判断することを判示。
深夜のサイクリング中に護身用で所持したのは正当だとして無罪とした。
経営者側の高江弁護士は、この判断基準を踏まえ、「十徳ナイフは旅行や出張での使用も想定して販売されている。真面目に働いてきた人が本来の用途で持つことに何ら問題はない」と無罪を主張している。
経営者は昨年11月の被告人質問で、「人に危害を加える気持ちは全くない」と訴えた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230122-OYT1T50036/
(2023年8月11日 修正1 ;追記)
2023年8月10日18時34分に産経新聞からは、差戻し時の簡裁では正当な理由ありと判断されていた、軽犯罪法は戦後の混乱期に粗暴集団を念頭に制定されたもので濫用しないという条文付きで制定されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
一方、十徳ナイフの携帯を無罪とした判決もある。
新潟簡裁が有罪とした後、2審東京高裁が差し戻した事件では、簡裁が今年2月に一転、「正当な理由がある」と判断したのだ。
この事件で新潟市の男性が十徳ナイフを入れていたのは、車の運転席横にあるコンソールボックス。
男性は用途につき、車に閉じ込められた際に「シートベルトを切るために使う」と説明、差し戻し後の簡裁判決は「災害用、防災用だった」と認めた。
銃刀法が刃渡りの長さなど客観的な基準で規制対象を限定しているのに対し、軽犯罪法は「人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具」と定めるのみ。
十徳ナイフに限らず、野球のバットや工具など、さまざまな道具が適用対象になり得るため、インターネット上では「キャンプ用品でも逮捕される?」と、摘発の不安を反映したような記事が多数アップされている。
実際、令和3年に凶器携帯容疑で検挙された人は3042人に上り、決して少なくはない。
ネットを見ると、ナイフの所持はキャンプへの往復の途中だと証明できれば大丈夫だが、車に積みっぱなしは違法になり得る-といった弁護士の解説はあるものの、軽犯罪法に詳しい熊本大の岡本洋一准教授は、「どういう状況が犯罪になるかは捜査当局のさじ加減次第」と指摘、「市民にはよく分からない」ことが問題だとする。
軽犯罪法違反事件の場合、裁判の負担を考えて略式命令を受け入れ、1万円未満に過ぎない科料を支払って終わりにする人がほとんど。
そのため、条文自体が漠然としているにもかかわらず、正式裁判事例が蓄積され、判例法理が生まれるところまで行き着くケースは極めて少ないのだという。
そもそも軽犯罪法は戦後の混乱期に制定され、凶器携帯の禁止は、粗暴な集団が街なかに跋扈(ばっこ)する当時の治安状況を踏まえたものだった。
当時から規制が広範になりすぎる懸念はあったが、「本来の目的を逸脱して濫用(らんよう)しない」との条文を加え決着した経緯がある。
悪意のない市民に前科がつくような事態はいつの時代も避けねばならず、岡本氏は「起訴・不起訴を決めることができる検察官は、より慎重な判断を行うべきだ」と求めた。
https://www.sankei.com/article/20230810-VE5VMRGYA5IEBPJ47XRKTQ3GZA/
2023年8月1日17時8分にYAHOOニュース(あいテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
愛媛県松山市と今治市を結ぶ国道に抜かれた全長約2.8キロの水ヶ峠トンネル。
その名の通り山道の峠にあるトンネルで、6月27日には死亡事故が発生した。
【写真を見る】非常ボタン押したのは“神の手”ならぬ“雷の手” トンネルの火災報知器が1か月に3回も誤作動
そんな水ヶ峠トンネル内に設置された、火災を知らせる報知器が6月下旬以降、1か月間で3回も“誤作動”している。
消防が駆け付けても火事は確認されず、報知器のボタンが押された痕跡なども見当たらないことから、人為的ないたずらの可能性は無いという。
報知器を作動させているのは、一体何者なのか。
消防によると、トンネル内の報知器から火災通報があったのは、死亡事故があった次の日の28日午後1時ごろ、翌29日午後5時半ごろ、そして7月25日の午後4時ごろの合計3回。
特に事故翌日の“誤作動”には、背筋に冷たいものが走った。
報知器には非常ボタンと非常電話が設置されていて、これらが作動すると自動通報される仕組み。
“誤作動”は、3回とも非常ボタンからの通報だった。
「もし何者かがボタンを押した場合、ボタンをカバーするアクリル板が割れて外れることになるが、割れていなかった」
消防隊員は首をひねるし、我々も釈然としない。
そこで、トンネルを管理する愛媛県今治土木事務所にも確認すると…
「当日の悪天候で雷が発生していたことが、誤作動の原因と考えられる」
何と、雷が“落ち”て、“落(お)し”ていたのだ。
トンネルには「避雷器」と呼ばれる、雷の影響を避ける装置が設置されているが、老朽化などにより十分に機能しなかった場合、報知器などの回路を誤作動させることがあると指摘する。
あいテレビの気象予報士に、問題の3日の気象衛星画像を呼び出してもらったところ、確かにいずれの日も、水ヶ峠トンネルの上空には雲が掛かっている様子が見て取れた。(※赤い囲いの辺り)
「白色が濃い場所は、積乱雲が発達して、雷雨となっていた可能性が十分に考えられる」
県今治土木事務所の担当者は、3回の誤作動を受けて点検を実施。
後、部品交換などの対策を進めるという。
「水ヶ峠トンネル以外の場所でも、時々発生している現象のようだ。
消防などに迷惑を掛ける訳にはいかないので対策を講じていきたいが、自然現象にはかなわない部分もある」
https://news.yahoo.co.jp/articles/46091c00b9321bd1aaf392f0ce69844f951c7346
(ブログ者コメント)
付近に雷が落ちた際に地中を走った誘導電流が影響?
それとも空中を伝った電磁波の影響?
それとも・・・。
調べてみたが、確たる情報は見つからなかった。
2023年8月2日1時4分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後2時15分ごろ、福井市の鷹巣海水浴場近くの海岸で、海水浴をしていた富山市の男性会社員(26)が、イルカに手や足をかまれ負傷した。
命に別条はないという。
男性は遊泳区域外の岩場付近で海水浴をしていた。
近づいて来たイルカをなでて、海から上がろうとした際にふくらはぎや、手の甲などをかまれた。
海水浴場の浜茶屋に移動し、シャワーで血を洗い流しているのを見た関係者が「血が止まらない」と119番し、病院に搬送された。
福井海上保安署などによると、昨年度、福井市内の海岸ではイルカによる被害が相次ぎ、少なくとも6人が負傷。
今年5月以降は、鷹巣海水浴場から南に約50キロ離れた福井県美浜町の水晶浜海水浴場で被害が続き、7月16日には男性がぶつかられ、肋骨を折る重傷を負った。
保安署は「イルカを見かけたら、近づかずに海から上がってほしい」と呼びかけている。
https://www.sankei.com/article/20230802-ETTUL4ZF4ROMDIZSZU4MG5PGUU/
8月4日20時49分にNHK NEWS WEBからは、下記趣旨の解説記事がSUPボードから写したイルカなどの写真付きでネット配信されていた。
「イルカに注意!」
海水浴場に掲げられた看板です。
水族館では華麗なジャンプを披露したり、優雅に泳いだり。
あのイルカがまさか…と感じる人も少なくないと思いますが、海水浴客が野生のイルカにかまれたりぶつかられたりしてけがをするケースが福井県内で相次いでいます。
【海水浴場で野生のイルカに…】
今月1日の午後2時すぎ。
福井市の鷹巣海水浴場近くの海岸で、海水浴客の20代男性が野生のイルカにかまれました。
近づいてきたイルカをなでて海から上がろうとした時のことで、手や足を複数回かまれてふくらはぎに10針縫うけがをしたということです。
地元の海上保安署は、海でイルカを発見した場合は近づかず、すぐに海から上がるよう呼びかけています。
【同じ海水浴場で4日前にも】
この海水浴場では、被害が出た4日前の7月28日にもイルカが目撃されていました。
福井市のボードショップオーナーの男性がボードの上に立ち、パドルをこぎながら水面を進むマリンスポーツ「SUP」の講習の下見をしていたところ、1頭のイルカが近づいてきて、ボードの周りを泳いだり、下に潜り込んできたりしたということです。
【ことし10人がけが 中には大けがの人も】
警察によりますと、ことしに入って福井県内の2か所の海水浴場でイルカによる人への被害が相次ぎ、今月3日の時点で少なくとも10人がけがをしています。
イルカにかまれたケースが多いですが、中にはぶつかられてろっ骨を折る大けがをしたケースもあったということです。
福井県では去年も被害が相次いでいて、けが人は少なくとも21人に上ったということです。
被害が出たのは福井市の鷹巣海水浴場と、約50キロほど離れた美浜町にある水晶浜海水浴場。
2つの海水浴場では、去年に続いてさまざまな対策を講じています。
そのひとつは、イルカが嫌う超音波を発する装置を海中に設置。
イルカが遊泳区域に現れた際は遊泳客に海から上がるよう呼びかけていますが、素早く誘導して被害を防ぐためのマニュアルも策定。
「もしも」の事態に備えています。
【現地調査始まる】
なぜ、イルカが人をかんだり、ぶつかったりするのか。
4日、イルカの生態に詳しい三重大学大学院生物資源学研究科 附属鯨類研究センターの森阪匡通教授が現地を訪れて調査を始めました。
森阪教授は、過去に三重県の海水浴場でイルカが居ついた時に、地元の自治体と調査した経験があり、4日は海水浴場を管理する観光協会の担当者から、イルカが現れる場所や頻度、それに被害防止のための対策などを聞き取っていました。
そのあと、イルカの行動や種類などを把握するために海水浴場全体を見渡せる高台に上り、遊泳区域よりも沖合にいるイルカの姿を確認していました。
ことし、福井県内で2か所の海水浴場に現れたイルカが同じ個体かどうかなど、詳しいことはまだわかっていません。
森阪教授に、この点についてたずねると、実際にイルカを近くで見て体のキズなどの特徴を確認する必要があると答えたうえで、次のような見方を示しました。
森阪匡通教授:
「美浜町で見られなくなってから、福井市で見られるようになった時間的な間隔を見れば、同じ個体の可能性はあります。
また、イルカが人に慣れるまで時間が必要なことから、いきなり近寄るということは、どこかで人と接触してから来ているように思います」
そして、被害を防ぐ方法については。
「まずは、イルカがいる場合は危険があるということを認識する必要があります。
泳ぎが苦手な人はできるだけ沖のほうまで出ないといったことや、イルカのほうから近寄ってきた場合にはとにかく触らない、できるだけ口の前にいかないことなど、リスクを避ける行動を徹底してほしいです」
【人に興味、関心か】
もう1人、専門家に話を聞きました。
東京海洋大学 鯨類学研究室の中村玄 助教に、福井市の鷹巣海水浴場で先月、目撃されたイルカの映像を見てもらいました。
中村玄 助教:
「人に近寄りたい、スキンシップを取りたいとして寄ってくる感じが見受けられた。
イルカは知能が高くて、多くの興味を持って、いたずらしたり遊んだりといろいろな行動をするが、今回の個体は特に人に興味や関心を持っているなと感じます」
危険性については、次のように指摘しました。
「イルカは唇があって可愛く見えてしまうので、どうしても水族館で見ている姿のイメージで愛くるしいと思ってしまいがちだが、体重は200キロ以上になり泳げば時速40キロ以上の速さで泳ぐので、ぶつかれば大けがをする」
【コヨーテには手を出さないのにイルカには…】
ここで中村さんは、わかりやすいようにコヨーテの頭骨とイルカの頭骨を並べて説明してくれました。
「こちらがコヨーテの頭骨です。
いわゆる犬の仲間で、野犬とかオオカミに近い。
私たちは、もしコヨーテがいたとしたら、うかつに手は出さないと思う。
それは、このような犬歯とか尖った歯が怖いという意識があるからだと思いますが、なぜかイルカだと手を出してしまう。
でも、イルカも非常に鋭い歯が並んでいまして…」
「ハンドウイルカというイルカの頭骨です。
見ていただくとわかるんですけど、コヨーテとほとんど変わらない犬歯状の歯が上下に並んでいる。
彼らの歯は魚を逃がさないように非常に鋭利になっていて、さらにたくさん同じ円錐状の歯が生えている。
もし、口を開けているところにパッと手を入れたりすると、大けがを負います。
水の中で人間の体はふやけますので、その状態で歯に触れてしまうと、それだけでスッパリと切れてしまう。
こういったものを口の中に持っているということを認識しておく必要があります」
【イルカと共存するために】
そして、被害を防ぐために必要なことは。
「イルカと共存するために人間の側が気をつけていればいいことなので、イルカを発見したら距離を取るということをすれば、けがは避けられる。
海水浴場などでイルカが出現した際は一時的に海から上がり、近づかないほうがいい。
安全なところから見守ってあげるのがいいと思う」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230804/k10014152901000.html
(ブログ者コメント)
今回噛まれた男性、イルカ事故多発を知らなかったのだろうか?
ニュース報道以外、現地でも表示やアナウンスがあったと思うのだが・・・。
それとも自分だけは大丈夫と思っていた?
2023年7月31日18時11分にYAHOOニュース(FLASH)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
7月30日で都心の7月の猛暑日は7日連続となり、計12日と過去最多を更新した。
内陸部では39度台を記録するなど、「命の危険」を感じるほどの熱波が襲っており、各家庭ではエアコンがフル稼働している状況だ。
そんな猛暑のなか、「エアコンの室外機が原因ではないか」と見られている火災が発生した。
「30日午前10時半すぎ、鳥取県米子市内の高級外車販売店で、火災が発生しました。
従業員の男性が、黒煙と炎が出ているのを発見。
『屋上で室外機が燃えている』と客を避難させ、通行人が消防に通報したそうです。
鉄骨造一部2階建ての店舗のうち、屋根部分の表面を焼いたほか、エアコン室外機14基が焼損したと伝えられています。
怪我人はいなかったそうです」
(週刊誌記者)
「室外機が燃える」ということはあるのだろうか。
空調会社の技術者は、「ヤモリなどの小動物が室外機に入り込み、配電盤にふれてショートするなどの可能性もあるので、ゼロではないですが、かなり珍しいと思います」と言う。
独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)の製品安全センターも、「段ボールやゴミ箱などを置いておくと昆虫や虫などのすみかとなり、製品内部に侵入して配線をかじったり、電源基盤に接触したりすることで発火することがあります」と注意を促す。
「ほかには、水を入れたペットボトルを室外機の近くに置くと危険です。
水入りボトルが凸レンズのように作用して太陽光が一点に集中し、発火することがあります。
外でタバコを吸う方が、室外機の上に灰皿を置いていて、その不始末で火事になった事例もあります」
(NITE担当者)
DIYブームだが、YouTubeなどを参考にして「自前工事」をすることは絶対にやめてほしいと担当者は語る。
「エアコンの移設時には、配管などに残った冷媒を、室外機に集める作業をおこないますが、十分な知識を持たずにおこなうと、本来は入らないはずの空気が室外機内のコンプレッサーに大量に混入してしまい、そこが異常な高温高圧となり、室外機が破裂するおそれがあります。
また、室内機にも注意が必要です。
市販の洗浄液でエアコン内部を洗浄したとき、液が電気部品に付着したために発火したという事故もあります」
これだけ暑いと、エアコンの不調は文字どおり「命の危機」につながる。
いざというときは、速やかにプロにお任せしよう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/938336ed9c7444484f461bff5755a055db8a9fac
7月30日13時53分にYAHOOニュース(山陰放送)からは、米子市の火災に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前10時半すぎ、鳥取県米子市にある高級外車販売店で火災が発生しました。
エアコンの室外機14基が焼けるなどしましたが、火事によるけが人はいませんでした。
【写真を見る】【続報】高級外車販売店で火災…黒煙 周辺一時騒然 エアコンの室外機14基焼損
消防と警察によりますと、勤務中の男性が黒煙と炎が出ているのを発見。
午前10時36分、通行人から消防に「事務所が燃えている」と通報がありました。
火事があったのは鳥取県米子市にある外車販売店で、鉄骨造一部2階建て(計1260平方メートル)の店舗うち、屋根部分440平方メートルの表面を焼いたほか、エアコン室外機14基を焼損し、午前11時15分に鎮火しました。
出火当時、店に居合わせた客によりますと、スプリンクラーが作動し、従業員が屋上で室外機が燃えているとして避難を呼びかけたということです。
この火災による負傷者は発生していません。
現場は店舗が立ち並ぶ商業エリアで、外車販売店は幹線道路の県道317号(通称:外浜産業道路)沿いにあります。
立ち上った黒煙が道路を覆うなどして、一時騒然としました。
詳しい出火の原因については、今後、消防と警察が調べるとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e6f7fa488dcd488b0730befc2b5b62284147dde
2023年7月29日17時38分にNHK山梨から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前11時すぎ、笛吹市石和町山崎にあるリネンサプライなどの会社「Kリース」から「従業員がベルトコンベアに首を挟まれた」と消防に通報がありました。
警察や消防によりますと、事故にあったのは41歳の男性従業員で、甲府市内の病院に運ばれましたが、意識不明の重体だということです。
会社によりますと、現場は貸し出し用のタオルやシーツの洗濯や乾燥などを行っているクリーニング工場で、当時、およそ30人が業務にあたっていました。
工場には洗濯物を運ぶため、可動式のものを含めて複数のベルトコンベアが設置されていますが、何らかのエラーが出てベルトコンベアが停止したため、この従業員が再び起動させた際にベルトコンベアなどに首を挟まれたとみられるということです。
警察が事故の詳しい状況や原因を調べています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20230729/1040020961.html
7月29日18時7分に山梨放送からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前11時すぎ、笛吹市石和町のクリーニング工場で、41歳の男性従業員が洗濯物を運搬する機械を確認していたところ、機械の上から運ばれてきたコンテナとベルトコンベアに首を挟まれた。
男性は甲府市内の病院に搬送され、外傷性窒息で意識不明の重体だという。
事故当時、工場では複数人で作業をしていたということで、警察は事故の詳しい原因などを調べている。
https://www.ybs.jp/tv/wnews/news120y0hh1xccbtpv8ps6.html
(ブログ者コメント)
報道だけではイマイチ様子がつかめず、クリーニング工場でコンテナを運ぶベルトコンベアの写真がないか調べてみたが、見つからなかった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。