本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)


キーワードに合致した記事を検索できます(複数キーワード検索可)




(03/01)
(02/28)
(02/27)
(02/26)
(02/25)
(02/25)
(02/24)
(02/24)
(02/24)
(02/24)
(02/23)
(02/23)
(02/22)
(02/22)
(02/21)
(02/20)
(02/20)
(02/19)
(02/19)
(02/18)
(02/18)
(02/17)
(02/16)
(02/15)
(02/14)


(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
2011年5月21日2時13分に、msn産経ニュース静岡から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午後4時半ごろ、静岡市の清涼飲料水メーカー「M名水」の工場内の側溝から堰沢川に塩酸約1kℓが流出したと、静岡市が20日、発表した。20日現在、(周辺住民の?)体調不良は確認されていない。
市によると、塩酸タンクの上にいた作業員が誤って落とした工具が配管に当たり、タンクからはずれたとみられる。
市によると、塩酸タンクの上にいた作業員が誤って落とした工具が配管に当たり、タンクからはずれたとみられる。
(ブログ者コメント)
タンクから何が外れたのだろうか?配管?しかし、落とした工具が当たったぐらいで配管が外れるとは、チト考え難い。
塩酸配管ゆえ材質はプラスチックだと思われるので、重い工具を落としたために配管が割れたとか接合部分が折れた、といったことではないだろうか?
この辺、別の報道がないか調べてみたが、見あたらなかった。
塩酸配管ゆえ材質はプラスチックだと思われるので、重い工具を落としたために配管が割れたとか接合部分が折れた、といったことではないだろうか?
この辺、別の報道がないか調べてみたが、見あたらなかった。
※本記事をアップしたその日の16時53分に、読売新聞から「配管破損」と報道されていた。
PR
2011年5月18日8時31分に、秋田魁新報から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前10時10分ごろ、秋田市の三菱マテリアル電子化成で、工場用ボイラーの関連施設から重油が流出しているのを社員が発見、消防に通報した。約400ℓが流出したが、同社は吸着マットなどで全量を回収した。
消防によると、重油貯蔵タンク(容量238kℓ)とボイラーとをつなぐサービスタンクのバルブの付け根付近の亀裂から流出。重油の一部は排水ピットに流れたが、敷地外への流出はなかったという。
消防は、バルブの老朽化が原因とみて詳しく調べている
消防によると、重油貯蔵タンク(容量238kℓ)とボイラーとをつなぐサービスタンクのバルブの付け根付近の亀裂から流出。重油の一部は排水ピットに流れたが、敷地外への流出はなかったという。
消防は、バルブの老朽化が原因とみて詳しく調べている
2011年5月19日16時55分にNHKから、20時1分に毎日新聞から、20時6分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。各記事ともイマイチわかり難いが、3つの情報を整理すると、以下のような状況だったものと推定される。
4月7日、宮城県で震度6強を観測した余震で東北地方全域が停電したのは、宮城県内の変電所にある停電の拡大を防ぐための保護装置が、3月の大震災の影響で正常に機能しなくなっていたことが主な原因だと分かった。
原子力安全・保安院は、東北電力に再発防止を指示するとともに、同じようなトラブルが起きないか、全国の電力会社に調査するよう求めた。
原子力安全・保安院は、東北電力に再発防止を指示するとともに、同じようなトラブルが起きないか、全国の電力会社に調査するよう求めた。
東北電力によると、宮城県加美町にある変電所付近の電線がショートした際、同変電所に設置されていた保護装置(停電の拡大を防ぐため、ショートした電線の区間を他の正常な電線系統から自動的に切り離す装置)が機能を喪失していたため、信号が監視モニターに表示されず、作業員が異常に気付かなかった。表示されていれば作業員が気付いて修理し、大規模停電を防げた可能性があったという。
この保護装置は、3月11日の大震災で機能が停止したが、計器のプログラム設定ミスand/or検出と表示のスイッチ作動電圧が違っていたため、異常表示が監視モニターに出ない、あるいは出ても短時間で消えるようになっていたらしい。
2011年5月19日9時35分に、四国新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前11時5分ごろ、香川県の四国電力坂出発電所の3号機から黒煙が上がっているのを、近くにいた作業員が発見し、同社を通じて119番通報した。火は約1時間15分後に消し止められた。けが人や周囲への影響はなかった。
警察によると、焼けたのは3号機の排煙脱硫装置の内部。3号機は3月上旬から定期検査のため、稼働していなかった。
同発電所によると、この日は午前中から関連会社の作業員らがガスバーナーでビニール製ロープの結び目を強くする作業をしていた。警察が詳しい出火原因を調べている。
警察によると、焼けたのは3号機の排煙脱硫装置の内部。3号機は3月上旬から定期検査のため、稼働していなかった。
同発電所によると、この日は午前中から関連会社の作業員らがガスバーナーでビニール製ロープの結び目を強くする作業をしていた。警察が詳しい出火原因を調べている。
2011年5月19日0時45分にmsn産経ニュースから、また18日付で茨城新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力発電は、18日、廃炉となり解体工事中の東海原発で作業用工具に電源を供給する変圧器から火花と煙が発生したと発表した。
同社によると、午前9時15分ごろ、解体作業に取りかかろうとした作業員が煙が出ているのに気づき、変圧器用の電源を切った。
その場にいた作業員4人にけがはなかった。同社は変圧器の付属部品の故障が原因とみている。
東海原発は平成10年3月に運転を終了。平成13年12月から解体が始まっている
同社によると、午前9時15分ごろ、解体作業に取りかかろうとした作業員が煙が出ているのに気づき、変圧器用の電源を切った。
その場にいた作業員4人にけがはなかった。同社は変圧器の付属部品の故障が原因とみている。
東海原発は平成10年3月に運転を終了。平成13年12月から解体が始まっている
http://www.ibaraki-np.co.jp/news/news.php?f_jun=13057152737222
2011年5月19日7時55分に、産経新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後8時25分ごろ、総菜メーカーのにんべんフーズ焼津工場から重油が農水路に漏れたと、従業員から警察に届け出があった。
消防の調べでは、重油は幅50cmの農水路約2kmに渡って流れ出たが、生態系への影響はなかったという。漏れた重油は、ボイラーの燃料として使われており、約300ℓのタンクから何らかの原因であふれ出たとみて、警察などで詳しい原因を調べている。
2011年5月18日19時53分に、msn産経ニュース茨城から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
18日午前11時35分ごろ、つくば市の「つくばウェルネスパーク」で、天井の補修工事を始めるため足場の上に乗っていた作業員(26)が9.5m下の水が抜かれたプールに転落、重傷肋骨や肩胛骨を折る重傷を負った。
警察の調べによると、バランスを崩して転落したとみられる。同館は市の施設で、東日本大震災で天井が破損するなどの被害があった。
警察の調べによると、バランスを崩して転落したとみられる。同館は市の施設で、東日本大震災で天井が破損するなどの被害があった。
2011年5月18日7時6分に、産経関西から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後7時10分ごろ、東燃ゼネラル石油堺工場で、原料油からガソリン成分を取り出すプラントから出火。化学消防車など14台が出動し、建物への延焼やけが人はなかった。
消防などによると、配管内の軽油ガスに火がついたとみられる。同工場は定期修理のため運転を停止する作業中だった。
http://www.sankei-kansai.com/2011/05/18/20110518-052902.php
消防などによると、配管内の軽油ガスに火がついたとみられる。同工場は定期修理のため運転を停止する作業中だった。
http://www.sankei-kansai.com/2011/05/18/20110518-052902.php
2011年5月18日14時6分に朝日新聞、同日12時25分に読売新聞、同日付で毎日新聞から、また19日7時56分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
日本原子力発電は18日、運転停止中の敦賀原発2号機の敷地内にあるタンク(直径約16m、高さ約12m)上部で、17日午後、火災が発生したと発表した。現場にいた作業員がすぐに消火し、けが人はいなかった。外部環境への影響もないという。
同社によると、貯水タンクの耐震補強工事で屋根に組んでいた足場で溶接や研磨などの作業をしていたところ、ポリ袋に入れていた検査用の薬剤を拭き取る布が燃え、袋の中にあった薬剤が入ったスプレー缶6本のうち2本が破裂した。
同社は、溶接などの火花が布に引火した可能性が高いとみている。
内規では、溶接作業中、燃えやすいものには不燃性シートをかぶせておくよう定められているが、できていなかった。
同社は、溶接などの火花が布に引火した可能性が高いとみている。
内規では、溶接作業中、燃えやすいものには不燃性シートをかぶせておくよう定められているが、できていなかった。
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201105180059.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110518-OYT1T00585.htm
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/05/18/20110518dde041040026000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110518-OYT1T00585.htm
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2011/05/18/20110518dde041040026000c.html
(ブログ者コメント)
119番通報が発生から約30分後と遅く、また公表も約20時間後だったことで、関係官庁から注意を受けた模様だ。
2011年5月18日付で、中日新聞と毎日新聞福井版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午後1時40分ごろ、鯖江市の産業廃棄物中間処理業「S中部」敷地内で、廃油タンクの取り換え工事中に爆発があり、作業員(38)が顔や両腕、胸などに軽いやけどを負った。
警察によると、廃油タンクは幅3m、奥行き6m、高さ3.6mで12個を連結してあり、このうち一部を交換していた。事故発生時は、作業員ら2人が交換し終えたタンクの上部で、転落防止用の手すりの溶接工事をしていた。
警察は、溶接作業で発生した火花が、タンク内に充満していた気体などに引火した可能性があるとみている。18日午前9時から実況見分し、詳しい原因を調べる。
警察は、溶接作業で発生した火花が、タンク内に充満していた気体などに引火した可能性があるとみている。18日午前9時から実況見分し、詳しい原因を調べる。
http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/kenmin-news/CK2011051802000161.html
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110518ddlk18040702000c.html
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110518ddlk18040702000c.html
(ブログ者コメント)
□隣のタンクのベント排ガスに引火した可能性がある。
□小規模事業所ということで、火気管理がさほど厳しくなかったのだろうか?
2011年5月18日2時54分に、msn産経ニュース大阪から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市は17日、市中央卸売市場東部市場で停電があり、エレベーター2基に計2人が最長約40分間、閉じこめられたと発表した。
業者が電気室を調べたところ、ネズミ1匹の死骸が見つかったところから、ネズミが電気系統に接触して過電流となったことが停電の原因とみられる。
業者が電気室を調べたところ、ネズミ1匹の死骸が見つかったところから、ネズミが電気系統に接触して過電流となったことが停電の原因とみられる。
(ブログ者コメント)
小動物による停電トラブルについては、2010年12月19日に変電所で猫が感電し名鉄のダイヤが乱れたという事例を、本ブログに掲載している。(2011年4月16日に旧ブログから転載)
2011年5月17日付で、毎日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福島第1原発1号機で、非常用復水器が津波の到達前に停止していたことが分かった。従来、同復水器は津波到達までは動いていたと考えられていた。
地震発生直後、原子炉圧力容器に制御棒がすべて挿入され、原子炉が緊急停止。非常用復水器も自動で起動したが、約10分後、炉内の圧力が急激に低下したため、地震から約15分後に手動で停止されたとみられる。
その後、津波到達までの間に、何度か起動、停止を繰り返していた可能性があるという。東電は「運転手順書に基づき、炉内が冷えすぎないよう調整したのではないか」と説明している。
非常用復水器は、全電源喪失の際に唯一、原子炉を冷却できる装置だ。東電は「地震の16時間後に炉心の大部分が溶融した」とする解析結果を15日に公表したが、これほど速く炉心溶融が進むという結果は「非常用復水器が停止した」という想定に基づいていたからだ。
非常用復水器が働いていれば、それだけ炉心溶融を遅らせられ、ベントや外部からの注水などの対策がより効果を発揮できたはずだ。
非常用復水器が働いていれば、それだけ炉心溶融を遅らせられ、ベントや外部からの注水などの対策がより効果を発揮できたはずだ。
非常用復水器は古いタイプの原発特有で、同原発では1号機にしかない。2~6号機と違い、駆動用のポンプを必要とせずに冷却できるが、弁の開閉でしか制御できない難点もある。
非常用復水器を作動すると原子炉の温度や圧力が急激に下がり、炉を傷める危険性がある。炉を健全に冷やすには難しい操作が避けられず、こうした特有の作業が深刻な事態を招いた可能性も否めない。
非常用復水器を作動すると原子炉の温度や圧力が急激に下がり、炉を傷める危険性がある。炉を健全に冷やすには難しい操作が避けられず、こうした特有の作業が深刻な事態を招いた可能性も否めない。
(ブログ者コメント)
想像を絶する大事故に至った、ここが一つの大きなポイントのような気がする。
※キーワード;福島第1原発
2011年5月16日11時32分にmsn産経ニュースから、同日16時32分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
明石市のJR山陽線で2009年2月、保線作業員が快速電車にはねられ死亡した事故で、業務上過失致死容疑で書類送検されたJR西日本の現場担当社員(25)と請負会社の嘱託社員(62)について、神戸地検が不起訴(起訴猶予)処分にしたことが、16日、分かった。
同地検は、「2人の安全管理に重大な落ち度があったとまでは言えない」、「列車が近づくと笛を吹いて保線車に退避させており、最低限の安全対策は取っていた」としている。
社員ら2人は、現場の工事管理や安全対策を担当していた。
警察が、昨年11月、「事故当時に急遽、作業工程が変更されたのに、2人は適切な見張り要員の配置を怠った」などとして書類送検していた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110516/trl11051611340001-n1.htm
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201105160059.html
http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201105160059.html
(ブログ者コメント)
事故の経緯について、朝日新聞(聞蔵)で調べた結果を下記する。
2009年2月21日 朝刊、神戸版
20日午前1時25分ごろ、保線作業をしていた土木工事会社「A軌道」のアルバイト男性(74)が下り快速電車にはねられ、死亡した。
JR西によると、現場は4本の線路が並行して走っている。男性は、南から2本目の線路に停めた作業車両(長さ約37m)に枕木を積み込む作業をしていた。
事故があったのは最も南側の線路で、運転士は、「作業車両の後ろから急に人が出てきて、非常ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話している。現場では、計10人が作業中で、2人が見張りをしていた。
2010年2月26日 夕刊
運輸安全委員会は、26日、作業を指示したJR西の安全管理体制に問題があったとする報告書を公表した。
報告書によると、死亡した男性は、枕木を積み込む作業をしていた際、隣の3本目の線路を貨物列車が走行してきたため、見張りの号令に従い、他の作業者と2本目上に退避した。貨物列車の通過後、男性が逆側の1本目方向に出たところ、走行してきた快速電車にはねられた。男性は、通過するのは貨物列車だけだと思い込んでいたとみられる。
JR西の規定では、作業車両の両側に線路がある場合には、いづれか一方の線路の閉鎖手続きを取ってから作業する必要があったが、閉鎖の承認を得ないまま作業を続けた。JR西の担当者も現場にいたが、注意しなかった。
2010年11月2日 朝刊、神戸版
警察は、1日、工事の際に隣の線路を閉鎖する安全管理を怠っていたとして、JR西の社員(24)と工事請負会社「D工業」の嘱託社員(62)を、書類送検した。
警察によると、2人は、「過去にも隣の線路を閉鎖せずに工事をしたことがある」と、容疑を認めているという。
5月16日の事故に関し、東工大での過去の爆発事例を調べた結果、2008年12月31日に読売新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。(他ブログに掲載されていた転載記事から引用)
29日午後11時10分頃、東工大すずかけ台キャンパス7階エレベーター前で、学生が手に持っていたポットが突然、爆発し、顔や手に軽傷を負った。ほかにけが人はなかった。
警察などによると、爆発したポットには、液体オゾン入り試験管(直径約1cm、長さ約15cm)と冷却用の液体窒素が入っており、学生は7階の実験室から、2階の検査室に運ぶ途中だったという。
通常は使用しない木製のふたをポットにかぶせていたといい、警察はポットが密閉されずに内部で何らかの化学反応が起きたとみて、詳しく調べている。
警察などによると、爆発したポットには、液体オゾン入り試験管(直径約1cm、長さ約15cm)と冷却用の液体窒素が入っており、学生は7階の実験室から、2階の検査室に運ぶ途中だったという。
通常は使用しない木製のふたをポットにかぶせていたといい、警察はポットが密閉されずに内部で何らかの化学反応が起きたとみて、詳しく調べている。
(ブログ者コメント)
オゾンは、強力な酸化剤であるとともに、それ自身が爆発性を有している。ブログ者が調べた範囲では、以下の記事が分かりやすかったので紹介する。
http://www.ecodesign-labo.jp/ozone/ozone/25.php
5月16日の事故に関し、東工大での過去の爆発事例を調べた結果、2007年9月(配信日時不明)に神奈川新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。(他ブログに掲載されていた転載記事から引用)
17日午後3時20分ごろ、東工大すずかけ台キャンパスの実験室で爆発事故が起き、男子学生2人が顔や胸などにやけどを負った。命に別条はないという。
大学によると、二人はDNAの研究中で、検体をビーカーに入れて保温する準備のため、鉄製器具にシリコンオイルを入れ加熱していた。発火したため液体窒素を注入したところ、突然爆発したという。
警察は、オイルの温度を一定に保つためのセンサーの役割を果たす線が何らかの要因で外れたとみて調べている。
大学によると、二人はDNAの研究中で、検体をビーカーに入れて保温する準備のため、鉄製器具にシリコンオイルを入れ加熱していた。発火したため液体窒素を注入したところ、突然爆発したという。
警察は、オイルの温度を一定に保つためのセンサーの役割を果たす線が何らかの要因で外れたとみて調べている。
(ブログ者コメント)
□加熱し過ぎて発火したということは分かったが、なぜ液体窒素を注入したのだろうか?冷却消火and/or窒息消火を試みたということだろうか?
□それ以上に、発火直後に、なぜ液体窒素を注入できたのだろうか?研究に使うためすぐに注入できるような設備になっていたのだろうか?
□詳しい状況は不明だが、窒素は消火に有効な手段だという知識と、その窒素をすぐに注入できるという状況とが実験者の頭の中で瞬時につながり、注入してしまったのかもしれない。あるいは、液体窒素の危険性を認識していなかったのかも・・・。
2011年5月16日18時37分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後4時40分ごろ、横浜市緑の東京工業大学すずかけ台キャンパスの実験室で爆発があった。消防などによると、男子学生が全身にやけどを負い、重傷。ほか男子学生2人が顔などに軽いやけどを負った。
警察によると、実験室は建物の6階。実験に使ったナトリウムを廃棄するため、有機溶媒のヘキサン溶液に入れてメタノールで中和処理していたところ、爆発した。室内には当時、学生6人がいたという。
警察によると、実験室は建物の6階。実験に使ったナトリウムを廃棄するため、有機溶媒のヘキサン溶液に入れてメタノールで中和処理していたところ、爆発した。室内には当時、学生6人がいたという。
(ブログ者コメント)
□ナトリウムは水と同様、メタノールとも反応して水素を発生する。
今回の作業は、その反応を利用してナトリウムを処理していたものだろうか?溶媒のヘキサンは、反応が急激に起こらないようにするための希釈剤として使われていたものだろうか?
もしそうだとすれば、事故の原因としては、発生した水素に引火した、あるいはヘキサンの量が少なすぎたことが考えられる。
今回の作業は、その反応を利用してナトリウムを処理していたものだろうか?溶媒のヘキサンは、反応が急激に起こらないようにするための希釈剤として使われていたものだろうか?
もしそうだとすれば、事故の原因としては、発生した水素に引火した、あるいはヘキサンの量が少なすぎたことが考えられる。
(2011年5月23日 修正1;追記)
「安全門」というamazonのサイトに、以下の類似事例が掲載されていた。発生年月日や場所は不詳。
フラスコに残留していた金属ナトリウムにエタノールを注いで処理した後、バケツに移し替えたところ、処理しきれずに残っていた金属ナトリウム片により、バケツの中のエタノールに引火。その後、氷をバケツに投げ込んだところ、床に飛びちったエタノールも燃えた。
⇒移し替え時に金属ナトリウムが空気に触れて発火し、着火源となったのだろうか?
2011年5月16日2時6分に、msn産経ニュース滋賀から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
15日午前11時15分ごろ、守山市の段ボール加工会社「もりた紙業」の工場が爆発音とともに出火。火は約1時間半後に消し止められたが、鉄骨平屋建ての工場と、隣接する鉄骨2階建ての事務所計約660m2が全焼した。警察は工場の内部から爆発、出火したとみており、詳しい原因を調べている。
第1発見者(63)によると、「ボーン」と突然大きな爆発音がして、直後、工場の窓ガラスが割れ、火が窓から3~4mの高さまで吹き出したという。
警察によると、「もりた紙業」では段ボールの加工や印刷を行っており、工場内には段ボールのほか、インクや機械類が置いてあったという。
15日は工場の定休日だったが、工場長が午前11時ごろまで事務作業をしていた。機械類は動かしていなかったという。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110516/shg11051602080003-n1.htm
(ブログ者コメント)
報道された内容から考えると、結構大量の可燃性ガスor蒸気が、工場内全体あるいはどこかの部屋に充満していたのかもしれない。
最も考えられるのは、腐食か何かでガス管に穴が開いて、ということだ。
印刷インクに含まれる溶剤の蒸気だった可能性も考えられるが、インク缶の1ケや2ケ、蓋を開けたまま置いていたからといって、それほど大量の溶剤蒸気が充満するとは考え難い。
原因は不明だが、とりあえず「ガス爆発」カテゴリーに入れておく。
2011年5月15日20時35分に朝日新聞から、同日23時27分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は、15日、3月15日に発生した4号機建屋の爆発について、3号機から排気された水素ガスが、排気管を逆流して流れ込んだことが原因の可能性があると発表した。
4号機は、事故当時、定期検査で停止中だったため、貯蔵プールで保管されていた使用済み燃料が露出して空だき状態になり、化学反応で水素ガスが発生したと疑われていた。しかし、プールの水などを分析した結果、東電は燃料に大きな異常はないと判断した。
4号機は、事故当時、定期検査で停止中だったため、貯蔵プールで保管されていた使用済み燃料が露出して空だき状態になり、化学反応で水素ガスが発生したと疑われていた。しかし、プールの水などを分析した結果、東電は燃料に大きな異常はないと判断した。
3号機も水素爆発したが、爆発前に、格納容器の損傷を防ぐためベント(排気)が行われた。
その際、4号機の排気管は、排気筒の手前で3号機の排気管と合流しているが、逆流防止弁はなく、また通常は稼働している4号機の排風機が停電で作動していなかったため、4号機側に逆流した可能性があるという。
その際、4号機の排気管は、排気筒の手前で3号機の排気管と合流しているが、逆流防止弁はなく、また通常は稼働している4号機の排風機が停電で作動していなかったため、4号機側に逆流した可能性があるという。
http://www.asahi.com/national/update/0515/TKY201105150225.html
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110515/dst11051523310023-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110515/dst11051523310023-n1.htm
(ブログ者コメント)
原子炉であれば、当然、この排気ラインについてもHAZOP解析(オペスタ)を行っていたと思うが、「逆流」モードの解析結果について、どのような評価を下したのだろうか?
結果の重大性から考えると、逆流防止弁設置という対策が出ていて当然のような気がするが・・・。
※キーワード;福島第1原発
2011年5月13日21時6分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR鹿児島中央駅の拡張工事現場で2009年11月20日に起きた天井落下事故で、警察などは、13日、天井板を落下させ女性2人に重傷を負わせたとして、現場責任者(49)ら4人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
他に書類送検されたのは、下請け会社役員(45)と現場で実際に作業していた同社社員2人。4人は「申し訳なかった」と容疑を認めているという。
送検容疑は、危険防止の注意を怠り、仮設通路の天井裏で作業中に天井板を落下させ、通行中の63歳女性と49歳女性の骨を折るなどの重傷を負わせた疑い。
他に書類送検されたのは、下請け会社役員(45)と現場で実際に作業していた同社社員2人。4人は「申し訳なかった」と容疑を認めているという。
送検容疑は、危険防止の注意を怠り、仮設通路の天井裏で作業中に天井板を落下させ、通行中の63歳女性と49歳女性の骨を折るなどの重傷を負わせた疑い。
(ブログ者コメント)
事故の経緯について、朝日新聞「聞蔵」で調べた結果を下記する。
11月20日(夕刊)
午前9時25分ごろ、駅西口で仮設通路の天井の石膏ボードが落下し、下を歩いていた女性2人が下敷きになった。天井で作業中の男性も落ちたが、けがはなかった。
警察によると、天井までの高さは2.7m。長さ約6m、幅約3mの範囲にわたり、ボード15枚が崩れ落ちたという。ボードは1枚が縦180cm、横60cm、重さ約180kg。
11月21日(夕刊)
ボードや足場の金属部材を含めた落下物の総重量は約650kg。一歩間違えば大惨事になる可能性もあった。落下現場は、2011年春の九州新幹線全線開通に向け、増床工事中だった。
JR九州などによると、落下したボードは2枚重ね。その上に金属製下地材があり、作業員が乗る足場板を置いていた。これらが金属棒で約2m上の梁から吊るされていた。金属棒は落下せずに残っていたという。
当日、作業は9時ごろから始まり、作業員2人が足場板に乗り、増床部分と既存部分の隙間を埋める作業をしていた。足場の上での作業は、この日が初日だったという。
12月2日(夕刊)
天井裏に渡した木製の足場板が作業員の重さで撓み、天井に負荷がかかってボードなどが落下した疑いがあることが、2日、わかった。
警察は、足場板の設置が不適切だったことが事故原因とみて、業務上過失傷害の疑いで作業員らから事情を聴いている。
警察によると、足場板は長さ3.5m、幅21cm、厚さ3.5cmで、幅3.4mの仮設通路上部の両端にひっかけるように天井に置かれていた。足場板上では、最大2人の作業員が同時に作業していたという。
落下したボードが接合されていた鉄骨と足場板の間は約1cm。作業員の重みでしなった足場板が鉄骨と接触し、重みで鉄骨が外れた可能性があるという。
鉄骨は梁から吊るした金属棒で固定されていた。天井部分に人が乗ることは、作業工程上、想定されていなかったという。
焼き肉屋チェーン店でユッケを食べた客が福井や神奈川などで100人以上発症し、うち4人が死亡した事故に関し、厚労省が生肉衛生基準の罰則化に消極的だった経緯とその影響について、以下のような報道があった。
2011年5月12日 毎日新聞(夕刊)
□現在の基準は、96年にO157による集団食中毒が多発したことから、98年に策定された。
□しかし、法的拘束力のない努力目標のため、食中毒を起こしたりしなければ行政処分できなかった。
□その後も、病原性大腸菌による食中毒は、毎年10~30件ペースで発生していた。
□全国食品衛生主管課長連絡協議会は、02年以降、毎年、罰則化を厚労省に要望していた。
□厚労省は、「これまで生肉による大きな食中毒事故は起こっていなかったので、限られた人数で政策課題に取り組む中、本件の優先順位は上がらなかった」、「基準策定後、間もなく法的拘束力を持たせる予定だったが、01年の省庁再編による組織再編でリセットされてしまった」と説明している。
2011年5月13日6時56分 読売新聞
□3人の死者が出ている砺波店は、09年1月の開店時、営業許可を出す際の立ち入り検査で県から「生食用の肉は危険だから出さないほうがいい」と保健指導を受けたが、「人気メニューだし、本社の方針もある」と応じなかったことが、12日、報告された。基準に強制力がなかったため、県もそれ以上は説得しなかったという。
□県は「これまでは飲食店に『食中毒なんて出したことがない』と言われれば、それ以上は強く言えなかった」としている。
(ブログ者コメント)
□たしかに、厚労省の基準に罰則規定が盛り込まれていたら、今回の事故は防げていた可能性が高い。
□ただ、食の安全を確保するのはひとえに、直接、客に食を提供する飲食店の責任。国が禁止していなかったからとか、卸業者がユッケ用と言ってきたからなど、他者に責任を転嫁してはいけない。
□肉の卸業者がユッケ用だと言ってきても、一度はその業者の所に行って処理状況を確認する、そのくらいのことは行うべきだった。
□それは、罰則規定があるなしにかかわらず、企業人として果たすべき責務なのだ。
(2011年6月10日 修正1; 追記)
2011年6月9日付の毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4月下旬に食中毒を出した焼き肉チェーン「えびす」は、被害者賠償のためとして営業再開の準備を進めていたが、自治体が原因究明完了前の営業再開に難色を示したことなどから、営業再開を断念。社員90人を解雇した。


問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し
①確認ボタンをクリック
②記入欄に用件記入
③確認ボタンをクリック
④内容がOKであれば送信ボタンをクリック
してください。
ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。




[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
[04/21 Rawi]
[08/12 山田晴通]
[04/24 道産子]
[04/15 道産子]
[04/15 道産子]
[04/05 道産子]
[04/02 道産子]
[04/01 道産子]
[02/27 道産子]
[02/26 愛読者]
[01/10 愛読者]
[11/07 愛読者]
[10/12 愛読者]
[08/24 愛読者]












HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。