2020年4月13日21時54分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後4時半ごろ、成田空港(千葉県成田市)で、駐機していた日本航空のボーイング737―800型機が強風にあおられ、時計回りに約90度回転し、左主翼の先端部が搭乗橋に接触した。
左主翼のライトのカバー(縦7センチ、横25センチ)が割れ、搭乗橋にはこすったような跡ができた。
乗員乗客はおらず、けが人はいなかった。
成田国際空港会社や日航によると、5日から駐機していた。
機体は重さ約50トンで、ターミナルビルに向かって機首を前方に駐機し、前輪と後輪を木製のチョーク(車輪止め)計6個で固定していた。
強風で外れたか、機体が乗り越えたとみられる。
金属製のチョークに取り換える措置が取られた。
成田市内では午後6時過ぎ、最大瞬間風速25・7メートルを観測した。
成田空港では、強風の影響で着陸できない航空機が相次ぎ、同9時までに20機が羽田や関西、中部、仙台の各空港に目的地を変更した。
日航は、「原因を究明し、今後も安全対策をさらに行いたい」とコメントした。
https://mainichi.jp/articles/20200413/k00/00m/040/221000c
4月13日21時22分に時事ドットコムからは、強風で動くのは極めて珍しいなど、下記趣旨の記事が破損個所の写真付きでネット配信されていた。
13日午後4時半ごろ、成田空港第2ターミナルに駐機していた日本航空の小型旅客機が強風にあおられて約90度回転し、左翼が搭乗橋と接触して破損するトラブルがあった。
同機は重さ約50トンで、強風で動くのは極めて珍しいという。
乗客乗員は乗っておらず、けが人はいなかった。
成田空港会社や日航によると、トラブルがあったのはボーイング737―800型機で、ブレーキと車輪止めで固定されていた。
回転する際に左翼先端の白く点滅するストロボライトが破損し、搭乗橋にも傷が付いた。
成田空港は同日、最大で風速約20メートルの風が吹き、到着予定だった約20便が着陸できずに目的地を変更した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041300880&g=soc
(ブログ者コメント)
風が強い千葉では風速20mなど、ザラにある。
到着機が違う空港に向かうこともしばしばだ。
しかし、このような事例はこれまで聞いたことがない。
突風?チョーク設置ミス?木製チョークの破損?
(2020年5月4日 修正1 ;追記)
2020年5月3日11時4分にNHK千葉からは、局地的に強風が吹いた、強風予想時には台風用の鉄製チョークを使うことにするなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月、成田空港の駐機場に止まっていた日本航空機の主翼がボーディングブリッジに接触したトラブルで、強風であおられた機体のタイヤが木製の車止めを乗り越えて動いてしまった可能性の高いことが分かり、日本航空は安全対策を強化することになりました。
先月13日、成田空港の駐機場に止まっていた日本航空ボーイング737型機が強風にあおられ、左の主翼の先端が乗客が乗り降りするためのボーディングブリッジに接触しました。
機首は当初の位置から90度ほど回転し、機体が動かないようにするためにタイヤの1つに設置されていた高さ15センチほどの木製の車止めの一部が破損していたことが航空関係者への取材で新たに分かりました。
風の強い力でタイヤが車止めを乗り越え、その際の衝撃で破損したとみられます。
トラブルが起きた時刻に空港にある風速計で記録された最大瞬間風速は20.1メートルで、通常なら木製の車止めでも問題ないということですが、日本航空は、局地的にこれまでの想定を超える風が吹いたとみています。
このため社内の安全基準を見直し、その基準を超える風が吹くと予想される場合には、台風などの際に使われる鉄製の車止めを用いて機体を固定することになりました。
日本航空は、「今後とも十分な安全対策を講じていきたい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20200503/1080010836.html
(ブログ者コメント)
以下は、映像の1コマ。
この車止め、現在使用中のものかどうかは不明だが、少々、傷んでいるようにも見える。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。