2013年6月17日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正3として掲載します。(修正2もこちらに転載)。
第1報は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/2943/
(2014年8月22日 修正2 ;追記)
2014年8月21日8時48分にNHK長崎から、警察が書類送検したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
清掃作業は、この旅館の経営会社で、福岡県に本社を置く「Y社」の53歳の担当者が安全管理の責任者を務めていたが、警察は、当時、この責任者がタンク内に硫化水素が充満していることを予想できたにも関わらず、従業員にマスクをつけさせたり、タンクの外に監視のための人を配置したりするなどの必要な安全管理を怠ったとして、20日、業務上過失致死の疑いで書類送検した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5033943131.html?t=1408659128770
2014年8月20日20時21分に朝日新聞長崎版から、労基が書類送検したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
島原労基署は20日、硫化水素の特性を十分理解していない従業員に、基準値以上の硫化水素が充満する温泉タンクの清掃をさせたとして、旅館を経営する「Y社」と元管理課長を労安法違反の疑いで書類送検した。
出典URL
http://www.asahi.com/articles/ASG8N5J9KG8NTOLB00J.html
(2016年12月26日 修正3 ;追記)
2016年12月20日付で長崎放送から、死亡した2人の遺族に対する計約1億円の賠償支払い判決が出たという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12月20日付で長崎文化放送から、12月20日22時34分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
死亡した男性2人の遺族が旅館側を相手取り起こした損害賠償請求訴訟で、長崎地裁は、旅館側に約1億円の支払いを命じる判決を言い渡した。
訴えを起こしていたのは、死亡した、当時59歳と35歳の男性従業員の遺族。
訴状によると、事故当時、タンク内には硫化水素が発生する可能性があったにもかかわらず、旅館側は、危険性について必要な指導を行わなかったほか、立入禁止などの対策を取らなかったとして安全配慮義務違反を訴え、当時59歳の男性の遺族が約5540万円、当時35歳の男性の遺族が約7350万円の、総額1億1200万円の損害賠償を求めていた。
20日行われた判決言い渡しで、長崎地裁の田中裁判長は、「硫化水素の有毒性や危険性を正しく理解させる説明や立ち入り禁止の明確な指示もしておらず、被告の安全配慮義務違反の程度は著しいものである」などとして遺族の訴えを認め、旅館側に、2人の遺族あわせて約1億円の支払いを命じた。
この事故をめぐり、同社と旅館の安全管理者は労安法違反の疑いで書類送検され、14年12月に、それぞれ罰金10万円の略式命令を受けた。
出典
『事故で判決』
https://www.nbc-nagasaki.co.jp/nbcnews/detail/?$dai=0
『硫化水素で2人死亡 旅館側に損害賠償命令』
『硫化水素事故で従業員死亡、温泉旅館側に1億円賠償命令』
http://www.asahi.com/articles/ASJDN4WVJJDNTOLB00K.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。